「んっ…ん……う、うっン…は…ぁ…」
静かな寝室に響く悩ましい声。

宮殿、というにはつつましい、とある城。
城の主であり、王女である彼女の自室は最上階にあった。
その白いベッドの上で彼女は美しい裸身を晒し、あろうことか自慰に耽っていたのだ。

「は……あ、あ……ン…」
身悶えする肢体は艶かしく蠢き、可愛らしい唇からは少女にそぐわないほど妖しい吐息が漏れる。

国を脅威に陥れた魔王をその手で討った伝説の剣士。しかし、その代償として彼女は純潔を奪われてしまった。
最初は魔王の舌と触手で。次は魔王に洗脳された村人たちの手とモノによって。
その陵辱によって少女…キャロンは人ならざる快楽の極みを得てしまった。
その時の記憶は今も彼女の脳裏に焼きつき、思い返すたびに熟しきっていない肢体を苛んだ。
忘れなくては。と強く意識する事が忘れまいとする事になってしまっている事に遂に気づけなかったのだ。
月日がたっても胸の奥のもやもやした疼きのようなものは弱くなるどころか日増しに強くなってゆく。
そして恥ずかしさから誰にも相談できないでいるうちに、一度疼きを慰める行為を覚えてしまえば、
快楽に溺れて転がり堕ちるまではあっという間だった。

昼の公務を終え、自室に戻ったキャロンが堅苦しいドレスを脱ぎ、疲れた体をベッドに横たえたのが半刻ほど前の話。
ぼんやりとしていてふと気がつくと、キャロンの手はそこにあるのが自然に思えるほどに自分のあそこに手をやっていた。
やめなくては。と思い直す事が出来る時期は当に過ぎてしまっている。これはもう一度や二度の事ではないのだ。
そしていつも、キャロンはそのまま自分の身体に流されてしまっていたのだから。

汚れると困るからと、下着も脱いで全裸になり再び乳房に手をやる。
ぴくりと体が震え、その後に来る安堵感が快楽に弱い肢体を包み込んだ。
キャロンの胸は魔王との戦いの後、少し大きくなっていた。胸だけではなく腰周りも肉付きがよくなり、
むちっとした太ももや血色の良い肌と相まって、ぐっと健康的な色気を増していた。
成長期である事に加え、戦いの中で強く性的刺激を受けた事が原因であったのだが、
そのプロポーションは少女の精神とはアンバランスに成長し、男がほうっておかない程の色香を放っていた。
しかしその当人はその魅力に無自覚であり、それゆえに彼女はあまりにも無防備過ぎた。
部屋の鍵をかけ忘れてしまっている事を完全に忘れ、キャロンは自慰に没頭していた。
「…はあっ、…あ…っく……ンンっ、うんッ」
誰も見ていないだろうという安心感からか、声がだんだん大きくなる。
乳房を揉みしだく左手の動きも、花弁を掻き回す右手の動きも遠慮がなくなり
動きにあわせて体を弓なりに反り返らせ、身体を包む快感に震える。
扉の外に人がいて中を覗く視線があることなど、およびもつかない事だった。

「あっ、ああっ、う……っあぁ…っ!」
やがて、右手を深く突き入れると白く長い脚の指先までをもピンと伸ばし、キャロンは達した。
細い悲鳴をあげ、潤んだ瞳を閉じる。ひときわ長い時間身体を反らせ、鋭い快感が全身に染み渡ってゆくのを感じると
キャロンは糸が切れた人形のように脱力してベッドの上に崩れた。そして、余韻に浸るように荒い吐息を整えていく。
汗に濡れて淫猥に光りながら上下する火照った乳房を眺めつつ、右手を上げる。視線を移せばその指は自分の蜜に濡れて
ねばつく糸を引いている。体は自慰を繰り返すたびに感じやすくなり、蜜の量も増えてきているのを少女は自覚していた。
「…エッチな子に…なっちゃった……なあ…」
ひとりごちて、自慰の最中に蹴り落としてしまったシーツを拾おうと視線を移し、キャロンは驚愕する。
「いや、まったくそうですなあ、王女様」
いつの間にか部屋の入り口は開かれており、そこに衛士のマリオが立っていたのだ。

「マ、マリオっ、ど、どうしてここにっ?」
一瞬呆然となったが、すぐにシーツを拾い上げて身体を隠そうとする。しかし、慌てているせいで
ほとんど隠れていないどころか桃色の乳房も大事なところも丸見えになってしまう。
マリオは苦笑しながら後ろ手にドアを閉め、自然な所作で鍵をかける。
「そりゃあ、部屋の中から王女の声が聞こえましたからねえ…衛士としては、当然…」
「あっ…ありがとうっ、でもっ、なんでもないの。うん。だから、ね?」
顔を真っ赤にして取り繕う。勝手に入り込まれ、裸を見られているのだから、「出て行け」で済むのに
自慰を見られた恥ずかしさが先に立って慌ててしまい、頭が回らない。
「なんでもないってことはないでしょう?王女。顔が赤いようですが、熱でもおありになるのでは?」
にやにや笑うマリオ。明らかに分かって言っている。視線が白いシーツに隠されたキャロンの身体を捕らえて離さない。
恥ずかしさと動揺でキャロンの顔は赤く染まり、心臓が早鐘を打つ。
「ほ、本当になんでもないの!だから来ないで!お願い!…ねっ?」
歩み寄ってくるマリオ。しかし裸のキャロンはベッドの上から逃げる事が出来ない。
いやいやをするたびにシーツから見え隠れする白い素肌がかえって扇情的に雄を誘ってしまう。
どうしようと考えているうちにもベッドの脇まで辿りついてしまったマリオは、白いシーツから素肌がのぞく小さな肩に手を置く。
大きなごつごつした手の感触に思わず震えるキャロン。こうなってしまっては伝説の剣士もただの女の子であった。
動けないでいるうちにゆっくりと、顔が近づいてくる。そうして一言、耳打ちする。
「王女ともあろうお方がオナニーとは…ねえ?」
「マリオ、やっぱり見てたのっ!?あっ!」
ショックで思わずシーツを握っていた手が緩む。その隙にマリオの手がシーツをもぎ取っていた。
シーツが床に落とされ、隠れる場所がなくなってしまう。裸身が露わになり、両手で身体を隠そうとするが、
その肌はどうやっても隠しきれるものではない。更にベッドの上からは先程までの自慰の汗と蜜の残り香が匂い立ってしまっている。
「じ…冗談よね?ね?」
思わず声が震える。剣を持たなければキャロンは人並みの少女でしかなく、男の腕力に勝てるはずもない。
魔物ではないからリバースの剣を使う事も出来ないし、使えるはずもない。そもそも腕輪は外して机の上だ。
そして自分は裸で、この格好では逃げられない。しかもマリオはさっき扉の鍵をかけていた。助けも入ってこない。
この状況で起こる事が分からないほどキャロンは子供ではなかった。しかしそれでもすがるように問いかけた。しかし、
「ご冗談を。」
マリオは好色げに笑って否定し、さらに顔を寄せる。そうして、怯える少女に諦めろ。というように囁いた。
「王女がお誘いになっているのではありませんか。」

「そんなこと…うムッ!」
言いかけるキャロンの唇をマリオの口が塞ぐ。嫌々と首を振り、手で突き放そうとするが
両肩をがっちり押さえられて動かす事が出来ない。脚をばたつかせるが逃れる事は出来なかった。
そのうちに息苦しさに耐えられなくなり、抵抗する力が抜けていってしまう。
「…っぷあああっ、はあ、はあ…マ、マリオ…ね、やめて……こんなこと…」
ようやく口を開放されると、キャロンは荒い息のまま懇願する。
マリオは薄く笑うと自慰の蜜に濡れて赤く腫れたままのキャロンの花弁に手をやる。
慌てて足を閉じようとするが指が触れる方が早い。
「あっ!そ、そこは…うんっ!」
「フフフ。濡れておりますよ?キャロン王女」
達したばかりで敏感になってしまっている体は弱い。キャロンの抵抗は脆く崩されてしまう。
「初めてって訳じゃないのでしょう?固い事をおっしゃいますな」
言われて、少女の顔が羞恥心で真っ赤に染まる。自分の性経験を知られているの?と思うだけで恥ずかしかった。
マリオの方は自分が人間の初めてである事など覚えておらず、キャロンの様子から推測してカマをかけただけであったのだが、
それが当たったと見るや行動は大胆になった。マリオはキャロンの身体を離すと、悠然と服を脱ぎだしたのだ。
逃げられないキャロンはそれを呆然と見ているしかなかった。そして、マリオが下着を脱ぎ全裸になると、
浅黒い筋肉質の身体の中心で反り返っているモノから目が離せなくなってしまう。

マリオの裸は魔王との2度目の戦いのときに見ている。その時は魔力に捕らわれていたが、今回はお互いが正気の状態だ。
(マリオのって…あんな…大きかった?…あんなのが入ったら…ダメ!何考えてるのよ、あたし!)
思わずそんなことを考えてしまい頭を振る。しかし、身体の芯がじわりと熱くなる感覚には嘘がつけない。
キスをされてからずっと胸のドキドキがまったく収まらず、どうしたらいいのかまったく分からなかった。
「これが、欲しいんでしょう?王女」
ずい、と近寄ってくる。触られる。と思うだけで王女の身体は恐怖に震えていた。しかし、その一方で
キャロンの中にはこれからあの時のように犯されるのだという事に対する黒い期待が湧き上がってしまう。
ずいぶん前のはずなのに、忘れようとしていたはずなのに、その想い出は一瞬で蘇り、キャロンの体を熱くさせた。
「い、いや…おねがい、ね?……だめ…マリオ…」
上目遣いで、縋るような目をする少女にマリオは哂う。その媚びる様な仕草はどうしようもなく逆効果だった。
「楽しみましょう。当分誰も来やしません。どうせなら気持ちいい方がお好きでしょう?」
再び肩を掴まれ、耳元で囁かれる。くすぐったい吐息の感触に肩がピクンと跳ねた。
キャロンは今まで犯された経験しかなく、普通のSEXをした事がない。恋人のはずのペルルはどんなに誘っても
自分も子供の癖にキャロンを子ども扱いして、手を出してくる事がなかった。
「たの…しむ?」
これが普通の…というにはちょっと語弊がありすぎる状況だが、キャロンは楽しむという言葉に何故か惹かれてしまった。
拒んでも恐らくは力づくで犯されてしまうだろう。どうせ、逃げられないなら…
一瞬思ってしまったせいか、キャロンはマリオが再び口づけしてくるのに対し目を閉じ、観念したように受け入れてしまう。
「……むっ……あ…ん……ん……」
それを合意と受け取ったマリオは遠慮なく少女の柔らかな肌を味わいにかかる。厚い胸板と男の臭いを感じながら、
キャロンはマリオに体を委ね、太い腕に抱かれるままベッドに押し倒されてしまった。

「あむ、ん…んあ……ん」
マリオの舌がキャロンの唇を蹂躙し、口の中まで侵してゆく。触手相手以外では経験したことのないディープキス。
逃げようとする舌を捕らえられ、舌先で扱かれると、くすぐったいような感覚が口から脳に広がってくる。
唾液を吸いだされ、代わりにマリオの唾液を飲まされると喉から熱いような変な感覚が湧き出してくる。
たまらなくなり、キャロンはいつしかマリオの舌を求めて舌を突き出してしまう。
マリオは狡猾にも一旦口の外へ逃げてから、追いかけるように出てきた舌を絡め取る。
「んう…んン……んは…あ…」
ねっとりと絡み合った舌がようやく開放されると唾液が糸を引いて光る。キャロンは大きく溜息をついて
うっとりと目を開くとそこにはマリオの顔があった。もちろん、目に魔力の光は帯びていない。
しかし、キャロンの身体は魔力を受けたかのようにぐったりとして力が入らなくなり、胸がうるさい位に高鳴っている。
(だめ……キスだけで……こんな…すごい…)
肩で息をする。好きでもない相手とのキスなのにここまで昂奮してしまうなんて思ってもいなかった。
そうして、キャロンは一線を踏み越えてしまった事を体で理解する。もう、戻る事は出来ないのだ。

マリオは巧みに舌を使ってキャロンの耳朶から、首、うなじをなぞるように舐めてゆく。
「やっ、く、くすぐったい…ん…やぁ…」
普段刺激を受けないところへの攻撃に悶えるキャロン。ねっとりとした舌の感触が触手を思い出させ、
鳥肌が立ってしまう。時折吸われたり、甘噛みされるとぞくりとした感じが走ってさらに身体を熱くさせてゆく。
そうしながらマリオは巧妙に体勢を横にして背後に回る。ちょうどお尻のあたりに逸物があたり、固い感触を意識させられる。
そして今度は脇腹から指を滑らせる。くすぐったい感触に身を捩るが左手で体を抱えられているので逃げる事が出来ない。
マリオはキャロンの肢体のあちこちを試すように攻め、徐々に刺激を強くしてゆく。マリオ自身何故だか分かっていないが、
キャロンの身体の弱い所は手に取るように理解できていた。
「あ、んっ!…や、はぁ…あ…んぅ…」
(…え……うそ…?あ……こんな…にっ……触られるの…きもちいい…なんて……)
キャロンの白い肌は熱を帯びて汗ばみ、マリオのごつごつした指とざらざらの舌が這い回って舐め取るたびに
身体をくねらせ、溜息や軽い喘ぎを上げるようになっていた。触られたところが熱に浮かされたようにどんどん熱くなり、
嫌でもマリオの指と舌の動きに意識を集中させられてしまう。
そうしてキャロンの性感帯は自身が知らないところまで次々と探り当てられ、指と舌で余さず開発されてゆく。
やがて、ようやくと思ってしまうほどの時間をかけてマリオの手が柔らかな、しかし敏感な乳房にかかってくる。
「…っ、ン…はあっ…うっ」
「おっぱい、少し大きくなりましたなあ」
あの時の記憶はないはずであるが、マリオはそう言った。キャロンはその事に気づかない。
ただ言われた事に恥ずかしくなって隠そうとするがマリオの手に先回りされてしまう。
「やあっ、は…恥ずかしい……あっ…」
マリオの大きな手にすっぽりと包まれて捏ねられると桜色の乳首がむくむくと顔を出してくる。
健康的で弾力に富んだ乳房の先は瑞々しく、上を向いてその果実を晒していた。
「もっと良くしてあげますよ」
その小さな実を節くれだった指先が軽く摘む。キャロンの身体に電流が駆け、脳を走り抜けた。
「ああんっ!!」
思わず大声を出し、背を反らす。しかし、マリオはその動きをしっかり受け止め、両手でキャロンの双丘を弄ぶ。
手の動きに合わせて弾力のある胸の果実は形を変え、弄ばれるままうっすらと充血して快感を露にする。
そして尖端はとがってマリオの指が触れるのを待ち構えてしまい、抓られるたびキャロンは快楽の波に攫われてゆく。
「あう、あ、はっ、はン…んっ、いやああっ、あンっ!!…ダ、だめ…おっぱい…だめぇ…」
キャロンが我慢できずに声を上げる。背中にマリオの胸板があたり、胸毛が擦れる感触だけでも気持ちよくて仕方がない。
ごつごつとした手で巧みに双丘を揉みしだかれ、甘い刺激に感じて首を振るたび思考に桃色の霞がかかってゆき、
どんどん頭が働かなくなってゆく。
(…ああ…だめ………なんで?…こんなにっ…気持ちイイの?………)
それは自慰で一回達してしまっているせいでもあるのだが、そんな事を考えている余裕は既になかった。

体を密着させたまま前に回りこんだマリオが脇から乳房に舌を這わせ、くるくると乳輪を廻って先端の果実を突く。
「ああっ!」
思わずマリオの頭を抱きしめるキャロン。結果、自分の胸をマリオの頭で押しつぶすような格好になってしまう。
マリオは乳房の柔らかい感触を堪能しつつ、顔を上げると胸への攻撃を再開した。
ざらついた舌が蛇のように乳房の上でとぐろを巻き、唾液を塗されて妖しく濡れる2つの果実を弄ぶ。
強く、弱く、吸われ、舐められ、時には乳首を甘噛みしたまま持ち上げる。
責められる度にキャロンは性感を我慢できずに背中を浮かせ、胸を跳ね上げた。
「ああ……いやっ、それ、あっ……ああっ!」
浮いた背中にマリオは手を差し入れると汗ばんだ背中をさする。それがぞくぞくとした快感を生んで、
キャロンの逃げ場を奪う。そして手はそのまま背中をくすぐるようにキャロンのお尻へと下がってゆく。
「はっ、うっ……んあっ、あ…………あん……やぁっ!」
腰から割れ目に添って撫でられるとぞくりとした感じがキャロンのお尻に伝わる。思わず腰を浮かせると
自然にあそこをマリオの身体に押し当てるような体勢になってしまい、くさむらとマリオの身体が擦れる
刺激に思わず腰が動いてしまう。キャロンはお尻を撫でられるままに腰をくねらせ、体に広がっていく快楽を享受し続けた。

むっちりしたお尻の弾力を存分に楽しんだ後、マリオの手が滑るように動いて腿の外側をさわさわと撫でる。
「あ………あ…」
それが予告である事がキャロンには分かってしまった。これから何をされてしまうのか。
恐怖と、期待と、恥ずかしさでキャロンの顔が赤く染まり、思わず両手で顔を覆う。
しかし、マリオは一切頓着することなく、むしろ手で邪魔されなくなったのを好都合とばかりに
乳首を舌で転がしながら手を内腿へ回し、もじもじと摺り合わせられている脚を軽く拡げにかかる。
「やっ、いや、だめっ。そこは…だめ、だ、あ……やあっ」
しかし口では嫌と言いながらも、キャロンはさほどの抵抗もなく脚を開いてしまう。
(あたし…いったいどうなっちゃうの?)
さっきまで自分の指で弄っていた所に他人の、男の指が触れるのだ。恥ずかしいのと、最早疑いようのない更なる快感への予感に
キャロンの心臓はもうはちきれんばかりに高鳴っていた。
マリオはその動悸をもっとも間近に聞きながらキャロンを快楽の檻へと追い込んでゆく。
「怖がる必要はありません、欲望を認めて、受け入れればよいのです。フフフ」
つつ、と指がキャロンの内腿を伝ってあそこへと到達する。内股は既に蜜が溢れて濡れてしまっていた。
陰唇から溢れる蜜を指で掬い取り、そのまま中指で舐め上げるように登って既に赤く充血した花弁を突付く。
「そんな…あっ!!……あ……ああ……っ!」
待ち侘びたかのように身体が反応する。我慢などできない。一気にあそこから身体の芯から熱い電流が駆け抜けた。
胸を反らし、あごを跳ね上げ、大きく開いた口が震える。途中から嬌声は声にならなかった。
さっきまでの快感が手ぬるかったと思えるほどの圧倒的な気持ちよさがキャロンの肢体を貫く。
しかも一度や二度ではない。マリオの指が蕾に触れるたびにそれがやってくるのだ。
「いやあんっ!!…ああっ、いや…やめてぇっ……ああっ!!」
嬌声を抑えることも出来ずにキャロンが叫ぶ。マリオの髪の毛を掴み嫌々と首を振るが、指の動きが止まる筈もなく
躯が跳ねてしまう。腰を引いても指が抜けないので腰を浮かせると、ぬめる指が蠢めく腰の動きに導かれるようにして
キャロンの中へと滑るように沈み込んだ。くちゅ、と音がして奥まで指が挿入されるとキャロンはひときわ高い悲鳴を上げた。
「やっ……ひぁっ……あぁぁーっ!!」
自分から指を迎え入れてしまったキャロン。マリオの指は慣れた手つきで陰唇と蜜壷をくつろげるように掻き回してゆき、
キャロンはその巧みな指の動きに翻弄されて腰を浮かせ、受け入れるように動いてしまう。
「…は…ぅ…ああっ!!だ、だめっ!あああンっ!!」
マリオが入り口付近で指を曲げて敏感な所を難なく探り当てる。とたんにあそこはぐちゅぐちゅと淫猥な水音をさせて
蜜を溢れさせてしまう。手で顔を隠し、恥ずかしい音を聞くまいと首を振る。しかし、さっきので軽くイッてしまったのか、
その動きは鈍く、満足な抵抗もできない。そして指を迎え入れる腰の動きも膣内の締め付けも意思に反して止まらないのだ。
マリオはその反応を満足げに見ながら、舌を乳房から臍に添って下へと移してゆく。マリオの動きに気づいた
キャロンがそれを止めようとするが叶う筈もなく、片手で乳房を押さえられ、舌でお臍をくすぐられるとあえなく抵抗を失った。
そうして、顔がキャロンのあそこに近づいた瞬間、マリオは腰を抱えてキャロンの足を持ち上げた。

「えっ、きゃああっ!」
俗に言うまんぐり返し、である。マリオはその体勢で身体を密着させる。
上質なベッドが幸いして息苦しくはないが自分のあそこ越しにマリオの顔が見える。マリオに恥ずかしい所の
すべてを見られてしまっているという事が火がついたキャロンの羞恥心にさらに油を注いだ。
足をばたつかせて逃げようとするが、マリオの腕に太腿を抱え込まれて動かせない。そうしているうちに
キャロンの花弁にマリオの唇が触れ、舌が陰唇を優しくなぞった。
「あああっ!」
(あそこに、あそこにキスされちゃってる……はずかしい、恥ずかしいよぉ…)
恥ずかしいのに蜜に濡れたくさむらに顔を埋め、あそこを舐めるマリオから目をそらす事ができない。
そして蕾にマリオの舌が触れると、あそこは蜜を溢れさせて悦んでしまうのだ。
「んぁっ……や、あ!だめっ…はあ、ああっあ……ぁ!」
(熱い…舌……ああ、だめ!思い出しちゃ……)
身動きできなくされ、熱く苛む舌で蕾をいじめられる快楽に溺れさせられてしまう。キャロンの性体験の忌わしい原点だった。
目を閉じると魔王の愛撫をはっきり思い出してしまいそうで、キャロンは目を閉じる事も顔を逸らすことも出来なかった。
抵抗が薄くなったと見たマリオは指も動員してあそこを責め立て、キャロンの躯と心を支配してゆく。
「素晴らしい蜜ですよ、キャロン王女。魔王が惚れ込んだのも分かりますな。」
溢れる蜜を啜り、マリオは哂う。彼が魔物だったなら100年分の魔力は楽に得る事が出来ただろう極上の蜜である。
魔王に啜られた時の快感を思い出させられてしまい、キャロンは顔を真っ赤にして首を振る。
「い、いやあっ…言わないでぇっ…あっ、やああぁぁっ!!」
一際強く突きこまれた指にあそこから蜜が飛沫を上げて飛び散り、キャロンの胸や顔を濡らす。
キャロンの目には強すぎる刺激に涙が浮かび、しどけなく開かれた口元からは涎が零れていた。

マリオがまんぐり返しからキャロンを開放すると、王女はぐったりと火照った身体を脱力して横たえた。
強い快感の残滓に荒い吐息がとめどなく零れ、乳首が膨れ、屹立したままの乳房が上下している。
マリオはキャロンの足元に座ると、声をかける。
「王女。」
さんざん見られた体ではあるが、さすがに恥ずかしいのか目を伏せて横を向くキャロン。
膝に手をかけられピクン、と震えるキャロンの脚。目をゆっくり開くと、マリオの逸物が目に入る。
怒張した赤黒いそれは雄の臭いをぷんぷんとさせてキャロンを誘っていた。
「……」
「苦しいでしょう?楽に、して差し上げます」
限界だった。乳首は痛いほどに張り詰め、鼓動が収まる気配などない。お腹の中では熱さが渦を巻いている。
ここでお預けでもされたら、キャロンは自分がどうにかなってしまいそうだった。
既に二回(自慰も入れれば3回)イってしまった肢体はもう男のモノなしでは収まらないほどに疼き、
熱く燃え上がってしまっていたのだ。
(…もうだめ……ほ…欲しい…………入れて…)
弱弱しく口を開くが、喉が渇いてしまってかすれた喉は声にならなかった。
潤んだ目をふたたび伏せ、おずおずとM字に脚を開く。ピンク色に上気したあそこが涎を流すように蜜を零して
シーツを汚した。それはまるで御馳走を待ち侘び、だらしなく拡げられた口のようだった。

マリオは征服欲を達成した事に大いに満足しつつ、広げられた脚の間に身体を割り込ませておおいかぶさってゆく。
「フフフ、これで貴女は私のモノです。」
顔を近づけ、囁く声。キャロンは快楽に潤んだ瞳をあげる。マリオの目には昔見た赤い光はなかった。
そしてキャロンも魔力の影響は受けていない。しかし快楽に堕ちてしまっているのは疑いようもなかった。
「……お、お願い…っ……」
目を閉じて、呻くように懇願する。奇しくもまったく同じ受け答えだった事に2人とも気づいてはいない。
応える様にマリオのものがあそこに押し当てられる。固く、熱く脈打つ逸物が触れてくちゅりと音を立てた。
今更ながら体を貫かれる恐怖に震えるキャロン。が、ここで止まってくれる男がいる筈もなかった。
「……あっ…や、だ、だめ……やっ…」
マリオのモノは既に先走り汁でぬめっている。それでキャロンの入り口付近の蜜を捏ねて馴染ませると
両腕でキャロンの腰を抱え込み、ぐっと一気に押し込んだ。
「フンッ!」
「あっ、……あぅっ!!あああっ!!」
狭い膣奥は良く濡れていたせいで、抵抗なくマリオを歓んで迎え入れた。大きなモノがキャロンの中に入りこみ
一杯に膨れ上がって肉襞を押し拡げてゆく。打ち付けられる体にクリトリスが押し潰される。
瞬間、脳内に赤い閃光が走り、キャロンは目を見開き、背中を反り返らせて悲鳴を上げた。
痛くはなかった。それどころか挿入の充足感に躯が悦びを隠しきれなかった。
「あ…あぁ…」
「そらっ!」
膣奥まで挿し貫くとマリオは荒々しく腰を使い出す。思わずマリオの身体に腕を回し、しがみついてしまうキャロン。
マリオが身体を打ち付け、モノが膣襞を掻き回すと、お腹から快楽の津波が走ってキャロンを押し流そうとする。
そして彼女の体も戸惑う彼女の意思を無視して突き入れられるモノを締め付けては更に快楽を得ようとしてしまう。
「うっ、あああんっ!…はぁ、はぁ、んっ!あっ!ああっ!!」
マリオはキャロンのお尻を抱え込み、更に密着度を増す。溢れる蜜がびちゃびちゃと音を立てる。
角度を変え、突き込む強さを変え、深さを変え、逸物がキャロンのあそこを何度も押しつぶす。
その度にキャロンは甘い嬌声を上げ、背中を弓なりに反らせて快感に悶えた。
「どうです?指でするよりずっと良いでしょう?そうらっ!」
「あっ!ああっ!…んっ!んんっ!や、やあんっ!い、言わないでっ、あぁっ!」
キャロンは顔を赤く染め、首を振って応える。しかしあそこは更に締め付けを強くし、快楽に従順になってゆく。
その反応があまりに愉しく、マリオは嗜虐的な笑みを浮かべた。弄ばれる事で快感を得るとは、とんだ王女様だ…と。

マリオはキャロンを貫いたまま左脚を抱え上げ、体位を変えさせる。体格差も力も断然マリオの方が大きい。
キャロンはされるがままに側位からうつぶせの状態にされる。そこを腰を掴んで一気に引き上げるマリオ。

「あはあっ!」
四つん這いの犬のような格好で後ろから後背位で一気に突き入れられ、キャロンのあごが跳ねた。
この体勢は抱かれる、というより犯されるという表現が相応しい。腰を抱え込まれ、アナルまでもしっかり見られてしまう。
「い、いやぁ……やめて…あああっ!」
(あたし……犯されてる……おかされちゃってる…)
恥ずかしさを訴えるが聞き入れられず、代わりにモノを突き入れられる。
内臓を押されているような感覚に思わずあごが上がり、背中を反らせて快感を受け止めるキャロン。
「あっ、あっ、あっ…あっ、あっ…あああっ!…はっ…うっ」
元々男が動き易い体位である。リズム良く腰が打ち付けられ、姫鳴りが響くたびに少女のお尻から背中を快感が走り抜ける。
キャロンは注挿のリズムに飲み込まれてしまい、揺さぶられて肺から空気が漏れるのに任せて声を上げてしまう。
次第に腕が疲れ、シーツを握り締める手が崩れて胸から倒れこんでしまっても、マリオは突き込むのを止めない。
腰を抱えられてしまっているので逃げる事も出来ず、悶えるたびに上半身だけがベッドの上をのたうつ。
「うっ、く、うんっ、んああっ!…う、うっ…うあっ!こ、壊れ…ちゃうっ…!」
シーツを握り締め、顔をベッドに押し当てて歯を食いしばるが、突かれる度に喘ぐ声を抑えることは出来ない。
ベッドに密着させてしまっている胸がつぶれて捏ね回され、尖ったままの乳首がシーツに擦れて痛痒感を覚えてしまう。
突かれる度に背中をぞくぞくとした快感が走ってキャロンを震えさせた。うつぶせでお尻だけを突き上げ、犯されているという格好が
身体を征服されている事を自覚させられてしまう上、しかもそれが気持ち良くてたまらないという事が恥ずかしくて仕方がなかった。
(……ヘン…あっ……ダメ…こんな……すご…い…感じちゃうなんて……)

マリオが覆いかぶさってくる。汗まみれの熱気の篭った肉体に覆われ、胸毛が背中に触れただけで鳥肌が立ってしまう。
抱きすくめられると腰を抱えていた片方の手が伸びてきて、キャロンの乳房に触れた。
「あ、は…うっ、ンっ!…」
思わず身体を少し浮かせて触り易いように誘導してしまうキャロン。
マリオはお望みとばかりにうつ伏せでもお椀のような美しい形を保っている胸を掴み、揉みしだく。
慣れた手の動きにキャロンの乳房は面白いくらいに快感を生み出してしまう。
「ああぁ…は、あぁン…あぅ……んン…ああっ!?」
マリオはしばらく胸を弄んでから、掴んだ手に力を込めてキャロンの身体を引っ張り起こす。抵抗なく引き上げられてしまうと
座り込んだマリオの身体に背中を預け、大きく足を広げさせられた恥ずかしい格好でキャロンは今度は下から深々と貫かれる。
「あああっ!くっ、う…は…あっ……ああっ!」
(ぁ…お腹の中…いっぱい……深いっ……)
軽く揺すられるだけでもキャロンは堪らず声を上げてしまう。左手で胸を掴まれてしまっているので上半身も
自由に動かせず、さらには右手がキャロンの腕を抱え込むように回りこんで抱きすくめるので、キャロンは腕を動かす事も
出来なくなってしまう。そうしておいてからマリオは膝でキャロンを誘導し、体を突き上げながら上下に揺さぶってゆく。
「あぁっ…はっ…あんっ…あ!…あぁっ!!」
下から突き上げられ、重力に任せて体が沈むたびに深々と貫かれる。掴まれていない方の胸は体の動きに合わせて上下に揺れ、
弾力に富んだ乳房と乳首の上下運動が突き上げに対する敏感な反応を如実に示していた。
キャロンは突き上げられるたび何度も首を振り、ポニーテールを振り乱して悶える。
マリオの背中に体を預け、胸を反らせては伸び上がり、また前に倒れこんで、胸を捕まえる手にもたれかかるよう体をすくめる。
その姿はまるでマリオの腕の中で踊らされている操り人形のようだった。
「そんな…に……突かれたらっ……あ、あたし…っ、ああっ!!」
マリオはキャロンを膝上で躍らせながら休むことなく片手で乳首を抓り、片手が下腹部から結合部の花弁を扱いてくる。
その愛撫に反応して思わず体をくねらせるたび、体は角度を変えてマリオのモノを深々と咥えこみ直してしまうのだ。
結合部からはとめどなく蜜が溢れ、音を立ててしまうのが恥ずかしくて更に顔が熱くなる。
そのうちに、キャロンはマリオに突き上げられているのか自分が動いてしまっているのか、分からなくなってしまっていた。

「あああっ!はっ!…う、あんっ!、はぁっ、はっ!…や、んんっ!」
下からの突き上げにキャロンの体と心は高揚感に満たされてゆく。呼吸もままならず、喘いで声を上げると意識が
遠くなってしまいそうになる。あごを上げて喘ぐたび見上げる天井が涙でにじんで見えなくなってくる。
(…こ、怖い……あたし、飛んじゃう…飛んでっちゃう…)
そうしているうちに体の奥から波が湧き上がってくる。それはキャロンの意識を引きずり込み、また遠くへ押し流そうとする。
鼓動が一際高鳴り、波は堪えようとしても堪えきれずに昂まって来る。
「あ……あ!…ぁ…ああっ!!…」
キャロン自身は魔物のとの戦いで絶頂を経験させられた事はある。それはいずれも魔力を受けての行為であった為、
訳も分からず飛ばされた、という感が強い。しかし今、キャロンが迎えようとしている絶頂は生身の体同士で、
男の手管によって導かれる法悦である。順序を追って、一つ一つ登らされているだけに感じてしまう恐怖がそこにはある。
魔物のそれがバンジージャンプのようなものだとするならば、これはさながら、ジェットコースターのようなものだ。
登りつめ、落ちる瞬間が、キャロン自身にも見えてしまうという怖さがそこにある。
波はだんだん高く、激しくなり、電流のような刺激が時折あそこから走ってはキャロンの脳までを駆け登る。
そして意識を飛ばそうとする甘い電流の間隔はどんどん短くなってゆく。
「はぁ、ああぁ…ぅ…ん……い、いいっ…はっ…っ!…っあ!…んぅ!!」
(…あ、だめ…あたし、きちゃう…あ、もう……だめぇっ!)
快楽の炎に焼かれ、暴れる蛇のようにキャロンの華奢な躯がのたうつ。締まった腹筋から腰のラインが艶かしく、
マリオの逸物をすっかり咥え込んだまま踊るようにくねってモノを締め付ける。
より快楽を得られるように、キャロン自身が無意識のうちに覚えてしまった、おんなの技だった。
「んぁ、は、ああ…んっ、うんっ、だ、だめっ…もう、ダメ…っ…い、いく…いっちゃ…う、あああっ!!」
一際激しく体を揺さぶられたキャロンは強く目を閉じ、あごを跳ね上げて悲鳴を上げる。
瞬間、自分の体の奥から爆発するような感覚が襲い、意識が白く塗りつぶされた。
「ぅぁっ、ぁ、あ、あああっ!!…はぁんっ…ああっ!…う、うっ…あぁぁっ!…う、はぁぁぅ……」
足の指先までピンと伸ばし、口を大きく開いて喉から搾り出すような絶頂の叫びを上げるキャロン。自慰では
得られる事のなかった、爆発が断続的に続いて体の隅々までを埋め尽くしていく感覚に全身を痙攣させて震えていた。

絶頂に意識を持っていかれた後、手が離されると、キャロンは全身の力を抜いてそのままどさりと前へ倒れこんだ。
マリオのモノが抜け、圧迫感を失ったあそこからは蜜が零れてシーツを汚す。
栓を抜かれたあそこから何もかもが流れ出てしまうような開放感に少女は沈んでゆく。
汗まみれの体をベッドに横たえ、荒い息を吐きながら恍惚とした虚脱感に満たされていた。
「はあっ…はぁっ……ぁ……はぁ…」
(あたし…犯されて…でも…イっちゃった…………こんな……こんなのって……)
白いシーツに顔を埋め、口元はだらしなく広がって涎を零す。表情はぼうっとしたままで、
強い刺激に涙を流していた事にも気づいていない。下腹部にはまだ何か入っているような違和感が残っていた。
自ら望んで犯され、男の手管によって達してしまった少女の姿がそこにあった。

マリオは少女のあられもない姿を満足気に眺めていた。しかし、彼自身はまだイった訳ではなかった。
当然ここで終わらせる気などあるはずがない。しばらく間をおいてから、ベッドに無防備な裸身を晒す少女の背中から覆い被さる。
更に敏感になってしまった肌がピクンと反応した。半身になって優しく抱きしめると、頬と唇に軽いキスをする。
「ん…」
(あ…あったかい…)
少女はまだ状況を整理できず、男の胸板に包まれる安堵感にすっかり心を許してしまい、思わず背中に手を回す。
乳房が厚い胸板に押し当てられ、その感触を楽しみつつ男は安心させるように頭を撫でながら少女の唇を優しくついばむ。
ねっとりと味わいつくされるようなキスと違い、唇をくすぐられるようなキスに少女は夢中になってしまう。
男が動くたびに押し当てている胸が胸毛と擦れてくすぐったいような気持ちよさを生み出してきていた。
「ん……は…ぁ……ん…」
マリオの優しい後戯に切なくなってきてしまい、キャロンは思わず男の固い太腿を両脚で挟んで押し当てるようにしてしまう。
男の体温を感じると自分の体温が上がってきて、密着している感じが心地よかった。優しい愛撫にキャロンの心の防壁が
溶かされてゆく。しかしそれは当然女の扱いに慣れた男の甘い罠であり、それを理解するには少女はまだ幼かった。
「まだ、足りないのでしょう?」
「え?…あっ!」
夢見心地のキャロンにマリオが笑って言う。
(あ、あたし、なんてこと!)
いつの間にか男に体をすり寄せ、すがりつくような体勢になってしまっていたキャロンは、自分のはしたない姿に気づかされ、
慌てて離れようとするが、マリオの腕がそれを許さない。キャロンは顔が熱くなり、恥ずかしさのあまり下を向いてしまう。
マリオは耳元に口を寄せ、耳朶をくすぐる様に囁く。
「さ、もっと溺れていいんですよ。貴女自身にね」
「うそ!…や!もう、やめっ!……あっ!」
未だ絶頂の余韻を残す体をマリオの手が急速に這い回り、再び火を着けてゆこうとする。
ついさっき絶頂を体験したのにも関わらず、尻を撫でられ、耳朶を舐められるだけで少女の身体は震え出し、
熱い疼きを生み出す事を止めなかった。たいした抵抗もできずにキャロンはマリオの腕の中で弄ばれてしまう。
「正直になりましょう、王女。体はこんなに欲しがってますよ?」
マリオの手に汗ばんだ肌を撫でられ、尖った乳首を抓られ、濡れたままのくさむらからあそこに指を這わせられる。
キャロンの体は堪えられず、むしろ従順に反応した。声が蕩け、拒もうとする腕に力が篭らず、熱が思考を奪ってしまう。
「そんな、あ…や、あん…あ……ん…ぅ…んんっ…だ、だめぇ…だめ、やぁっ…ああっ…」
そうしているうちに少女は再び仰向けにされ、男の体に組み敷かれてしまう。
押し倒されながらキャロンはマリオの体にしがみついてしまった。
「…………もう、ダメ…なの……に…」
(あたし……もう………がまんできない…………して…ほしい…)
俯き、少女は降伏した。キャロンはもう自分の奥で燃え上がる情欲の炎を拒む事が出来なかった。
魔物が相手ではないというのもある。久しぶりに与えられた快楽の極みに夢中になってしまったというのもある。
だが、何より彼女自身が意識してはいなかったが、彼女は性的快楽にはとりわけ弱い体だった。
少女の身で快楽に目覚めさせられてしまった肉体は抵抗を殆ど知らないまま育ち、リバースの魔力は感覚を鋭敏にする。
その一方、与えられる悦楽には抵抗する術を持っていなかった。ついでに幸か不幸か、マリオとキャロンの体の相性は
最高に近いくらいよかった。マリオが踏み出した瞬間に、キャロンの陥落は必然だったのだ。
「…虜にしてさしあげますよ。キャロン王女。」
マリオはキャロンの朱に染まった頬と潤んだ瞳を見据え、今度は荒々しくその唇を奪った。

「…ン…む……んぁ…は、あぁん……あ…」
マリオの身体の下で、キャロンが熱い溜息を漏らす。乳房やあそこ、お尻は勿論の事、耳朶、うなじ、喉元、腋、背中
あばらの下、腰骨の周辺、内腿、足指…その愛撫は武骨な体と指からは想像も出来ないほど正確に急所を捉えていた。
キャロンは自分の体のあまりに敏感な反応に驚かされながら蕩ける様な熱い快感に酔わされてゆく。
「ほら……こうされるのがお好きなんでしょう?」
「あああっ……す………好きなのっ…好きぃっ……」
乳首を強く抓り上げながら耳元で囁かれ、震えた声を上げるキャロン。お酒を飲んだ後のように、全身が熱くてたまらない。
もう自分が何を口走っているのかも良く分かっていなかった。体の全てがマリオの為すがままにされていて、
しかもそれが途方もなく心地よかった。撫でられるくすぐったさも、抓られる痛痒感も、舐められるざらついた感覚も、
血を吸われるかのような柔肌へのキスも、甘咬みされる痛みもすべてが熱い疼きになって駆け巡り、暴走する肢体が
戸惑う少女の心を快感で押し流してしまうのだ。
マリオはあくまで狡猾に、冷徹に、初心な、しかし快楽の味を知ってしまった少女の心までをも虜にしてゆく。
「ぁ……は…ん……あああっ…そんな、おっぱい、吸っちゃ……んんっ!…ん、ああぁっ!」
母乳を吸い出されるかと思うような強さで桜色の果実を吸い上げられ、また一際高い嬌声をあげる。
キャロンの白い肌は全身に赤みがさし、汗と涎でびっしょり濡れて光っている。肌の至る所にはキスマークがつけられて充血し、
そこがじんじんと熱を持ってキャロンの心を苛んでいた。

(あっ……だ、だめ…あたし、とけちゃう……どんどん、ヘンになっちゃう……)
汗が交じり合いシーツに零れて染みを作るが、汗が冷える間もなくキャロンの体は熱暴走を続け、涎と涙と蜜でぬめった水蜜桃を
マリオ一人に貪らせる。求められるまま体の蹂躙を許しているうちに、まるで自分が飴玉になってマリオの舌の上で溶かされて
いるような、そんな錯覚をキャロンは覚えてしまっていた。

マリオは少女を翻弄しながら体勢を90度入れ替えて半身になり、脇腹から腰骨を伝って太腿へと舌が伝ってゆく。
くすぐったい感触で少女を悶えさせながら、それをキャロンの眼前で停止させた。
「…あっ……」
男は何も言わない。しかし、目の前で勃起し、雄の臭いを放ちつつ揺れるそれが雄弁にキャロンに語りかけていた。
咥えろ、と。マリオは戸惑う少女の脚を掴んで股の間に頭を差し入れ、身体を仰向けにする。
自然、互いのあそこに顔を埋めるような体制になる。あまりに近いのが恥ずかしく、キャロンが身体を起こすと、
マリオに腰を抑えられて動きを止められてしまう。
「………」
男の手が腰から太腿を撫でる。ぞくり、と背筋に鳥肌が走った。目の前では男のモノが怪しくぬめり、光っている。
キャロンは観念したように手を伸ばす。行為自体は知っているし、魔物の触手相手ではあるが、したこともある。
しかし自分からした事はなかった。自分から奉仕するなど、とても恥ずかしい行為である。が、今更嫌だとは言えなかった。
恐る恐る触れると、それは熱く脈打っていた。先走りが零れてぬめる幹を、剣を持つにはあまりに白く小さな手が握る。
(熱い……こんなに…どくどくしてて……大きい…それに、この臭い…)
顔を寄せると雄の臭いに混ざって自分自身の蜜の臭いがした。今更ながらにコレが自分に挿っていたのだと思い、顔が熱くなる。
ぴたぴたとマリオの手がお尻を叩き、奉仕を急かしてくる。キャロンは覚悟を決めるしかなかった。

可憐な唇が震えながら先端に触れる。触れるようなキスにぴくり、とモノが脈動してキャロンの手に感触を伝える。
口を開き、舌を伸ばす。先走りの透明な露を舐めると、苦さに思わず顔をしかめた。キャロンは少し考え、
唾液を含んでから舌の腹で先端に押し当て、舐めてみる。すると苦さが若干薄らいだ。
少し積極的に指と舌を使えるようになったので、カリ首を舌先でつつき、唇で先端を扱いてみたり、いろいろ考え付くまましてみる。
キャロンが何かするたびにマリオの身体はぴくぴく反応を返した。それが一方的に攻撃され、翻弄されるばかりだった、
本来は勝気な少女に「反撃の機会」を意識させた。キャロンはマリオの反応が少し愉しくなって少し笑うと、
より積極的にマリオのモノへの奉仕をしはじめた。その姿をマリオはキャロンの股の間から眺めていた。
初心な少女がいろいろ考えて自分のモノを咥え、奉仕する姿は可愛くて仕方ないものだった。
しかし当然ながら、負けてあげる気など毛頭ない。少し身体を起こし、無防備に目の前で揺れているお尻に手を伸ばすと
秘赤く充血した襞に口づけて、襞に隠されていた蜜に濡れる真珠に舌を這わせる。
「あぁっ!!」
油断していた事もあって、たった一撃でキャロンの身体が跳ねてしまう。起こしていた体が潰れてマリオのお腹に倒れこんでしまった。
キャロンは身体を起こしながら後ろを見る。マリオはにやにやと笑っていた。
「…ずるい…」
思わず拗ねた様な事を口にしてしまう。
「さ、続けてください。王女さま?」
少女が甘えて来ている事を内心で確認しつつ、男は先を促した。少女は目では抗議しつつも、奉仕に戻らざるを得ない。
それからキャロンはマリオの攻撃に負けまいとモノへの奉仕を強くしていった。
根元を強く握って、唇をすぼめてモノを口に含みながらしごき、口の中では舌を動かしてモノを攻め立てる。
マリオの反応からその攻撃は刺激が強い事が理解すると、更に激しく動かしてゆく。

「んっ、んっ、んんっ、む、は…はむっ……ん…ぁ…」
(負けない…んだからっ……)
モノが動いて口から出ると今度は舌を使って先端をアイスクリームでも舐めるかのように舐め上げる。
するとマリオが負けまいとお尻を撫でたり、手を伸ばして乳房を掴み、揉みしだいたりしてくる。
キャロンはその応酬がなぜか愉しいものに思えて来てしまい、いつしか夢中になってしまう。
しかし、しばらくキャロンが逸物を口に含んでの愛撫を続けていると、自分の身体に異変がおきていることに気づかされた。
(…?…あれ…なんか、あたし……ヘン……)
最初は対抗心で行っていた行為だったのに、どんどん夢中になって逸物をしゃぶってしまっている自分がいる。
苦かった先走り汁の味も苦にならなくなり、むしろ雄の濃い臭いに顔や胸が熱くなってきてしまう。
自分の口や舌も性感帯なのだと知るには少女の経験はまだ少なかった。口淫も性行為である。続けていれば自分も昂ぶってしまう事に
少女は気づけなかったのだ。それを見透かしたかのようにマリオに秘襞を広げて舐められると下腹はすぐに切ない疼きを覚えた。
性行為に積極的になっていた分、加速度的に身体は燃え上がってしまうのだ。
乳首を抓られ、クリトリスを舌が触れるたびにキャロンの体は快楽電流に撃たれて痺れてしまう。
「あああっ……む、ん…んんっ…んっ、んっ、んはぁっ!…んぁ…」
(…だめ……もう…がまんできない……あたし……)
喉に当たるかというくらい深く咥えてしごき、睾丸をくすぐったりと懸命に攻撃を返すが、どうしてもマリオの責めに抗えない。
しかも返している攻撃自体が自分を苛んで来る。これでは勝てない。マリオをイカせてしまうくらいの技があれば話は別だが、
性技術に未熟な少女にそんな芸当が出来ようはずもない。抵抗むなしく、男の軍門に下る時はほどなくやってきた。
「ん…あああっ!…んあ……はぁ…はぁ………はぁ…」
何度目かの肉蕾への愛撫を受け、キャロンは一際長く背中を反らせて震えると、男の身体の上にぐったりと倒れて肢体を預けた。
少女の顔の横ではモノがそそり立って存在と男の勝利を誇示し、男の顔の前では少女のあそこが敗北の涙のように蜜を流していた。

「…は、はぁ…はぁ………も、もう…ダメ…………欲しいの……」
キャロンは潤んだ瞳をマリオに向け、懇願する。もはや、身体の疼きと抗いがたい肉欲だけがキャロンを支配していた。
マリオは眼前で揺れているキャロンのお尻を見ながらゆっくり体を起こす。ぐったりと力を抜き、無防備な背中が
汗に濡れて艶かしく光っている。マリオは腰を抱えて軽く持ち上げると腕で太腿を抱え込んで仰向けにさせた。
抵抗なく躯の全てを晒すとキャロンは目を閉じ、恥ずかしそうに、だが迷うことなく脚を開いて男を迎え入れようとする。
マリオは少女の体を舐めるようにたっぷりと視姦する。さんざんモノをしゃぶらせた唇、髪が汗で貼りついているうなじ、
桜色の乳首が尖って揺れる乳房、キスマークをたっぷりつけて赤く充血した白い肌。ぐっしょり蜜に濡れて匂い立っているあそこ。
キャロンは全てを見られていると知りながらも、視線を拒む事が出来なかった。むしろ見られることで身体がより熱くなっていた。
「…お…おねが…い……きて………」
そして震えながら潤んだ目を開くと、聞いた男100人が100人理性を失わせたであろう甘く蕩けた声でマリオに懇願した。
マリオは頷き、わざとゆっくり、じらすように覆い被さると、熱く滾ったモノをあてがう。
「ん……は…あぁっ!…あ…熱い……」
一度目と違い、今度はじわじわと膣内に入ってくる。それがかえってモノ自身を意識させられ、キャロンをたまらなくさせてゆく。
ぎゅっと閉じられた目から涙が零れた。そのままゆっくりと奥まで到達させると、キャロンの腰の痙攣と締め付けを堪能する。
そうしておいてから腰をのの字を書くように動かし、逸物で中の襞を擦り付ける様にされるとキャロンはより高い声を上げて
マリオにしがみついた。大きく広げられた足は自然にマリオの腰を抱え込むように絡ませてしまい、より密着させようとする。
「ああぁっ!あっ!…あ、うんっ、ん…ああっ!…い、いい…すごい…のぉっ!ああっ!」
(太くて……おっきいのが…中で…暴れて…!すごく……感じちゃう!)
マリオは大きくゆっくりとグラインドさせ、キャロンの背中を軽く持ち上げた体勢のままピストンさせる。
背中に腕を回されているので、突き込まれる度に何度も身体を跳ねさせても、動きはすべて支えられてしまう。
「あああっ!…抱いて…抱いて……もっと…あああっ!」
その事に安心感さえ覚えてしまったのか、キャロンは何度もかぶりを振り、身悶えがより激しくなってゆく。
そうして声を上げ、喘ぐたびに少女は男の腕の内深くに沈んでいってしまう。

「むんっ」
マリオの腕がキャロンを抱えたまま上げられ、少女の身体は難なく持ち上げられる。
「きゃあっ!」
そして繋がったまま、今度はキャロンがマリオの身体に跨るような格好になる。
仰向けになったマリオに下から見上げられ、下腹はさっきよりも深く、焼けるように熱いマリオのモノを感じていた。
「あ……」
マリオの手が腰に当てられ、後ろで太腿が持ち上がる。ぐいっと揺すられると結合部から蜜が溢れ、思わずあごが跳ねてしまう。
「ああんっ……す…すごい……なか、いっぱ…い……」
さっきは後ろから突き上げられたが、今度は前からである。突かれて感じている顔を見られてしまう。
恥かしい、と思うが、体は止まる事を許してくれなかった。キャロンは躊躇いながらも腰を動かしてしまう。
動き始めてしまえばマリオのモノは膣内で縦横に蠢いて快感を自在に生み出してくる。
そうして躯の暴走は止められなくなり、跨った体勢で快楽の求めるままに腰を振り、体を踊らせてゆく。
「あんっ、ああんっ、んっ、んっ、んはぁっ!」
(だめ…とまらない……きもちいいのが、とめられないよぉ…)
自分自身を貫かせるたびにキャロンの身体は快楽電流が走るのを感じ、髪を振り乱して応えてしまう。
最初はマリオも腰を使っていたが、途中からキャロンは自分で腰を動かしてしまっていた。
マリオの身体に手を置いて倒れそうになる身体を支え、キャロンは騎乗位に夢中になっていく。

「あああっ!、はぁ、う…はぁんっ!…あっ!」
結合部に手を触れられ、思わずのけぞるがマリオの腿に支えられて後ろには倒れる事が出来ない。
そのまま前に倒れようとして今度は腰を支えられて前にも行けない。
結局楽な体勢を取る事を許されないまま腰の上下運動にだけ集中させられてしまう。
「んぁっ、うん、ん…ぅ…は……ぁ…っ!」
思わず下を向くとマリオはじっとキャロンを見据えている。感じてしまっている表情を見られていることが
恥かしく、顔の熱さが跳ね上がってしまう。荒い吐息を整えようとしながらキャロンは腰を支えているマリオの手を取り、
指を絡めた。本人は特に意識していなかったが両手を繋ぎ、支えにする事で今までより高い位置へ腰を動かせる。
つまり、より深いピストンが可能になるのだ。汗に塗れた掌をしっかりと繋ぎ、2人は更に快楽の高みへと堕ちて行く。
「あはっ!は、うんっ!…あぁ…ぁっ!あっ!」
(あ!だめ、これ…深いっ!!……ふかくて…すごいっ!)
抜く時のぞくりとした感じと挿入する時の圧迫感にキャロンは夢中になってしまい、上下運動がより激しくなった。
喘ぎ声がさらに大きくなってゆく。かぶりを大きく振り、汗に濡れた髪が肌にまとわりつく。胸が先程よりも激しく揺れて、
動悸とあいまって痛ささえ覚えだす。頭を振ってしまうせいで思考力はほとんど削られてしまって残っていない。
潤んだ瞳で視界は曇り、聞こえるのは自分の喘ぎ声と肉体のぶつかる音だけ。汗と蜜、男と女の臭いしかここにはない。
頭の中は桃色の霧に包まれ、すべての感覚が触覚のみに集中してゆく。魔物相手ではないという安心感も手伝ってしまい、
無尽蔵に生み出される快楽に溺れ、どんどん従順にさせられてしまうのだ。
もっと感じたい。もっと気持ちよくなりたい。もっと触って欲しい。もっと舐めて…突いて……イカせて欲しい……
「…もっと……もっと………して…さわって………やめちゃいや…」
喘ぎの合間にうわごとのように呟いてしまう。キャロンは今、快楽に堕ちる事を完全に受け入れてしまっていた。

キャロンは無意識に、上下運動で揺さぶられるがままにされていた自分の胸にマリオの手を導いていた。
マリオと一瞬目が合う。はしたないと思うが今更取り返しがつくはずもないし、それよりも欲しくてたまらなかった。
「…ここ……ここ…」
彼女に似つかわない、聞こえるかどうか位の弱い声。顔を赤らめたまま、触って欲しい、と頷くキャロン。
マリオがにやりと笑って下から包むようにキャロンの双丘を掴むと、小さく「あっ」と少女の口が開き、
繋がったままのあそこが締まった。そのまま再び、下からのピストンが始まる。
「あうっ、はっ、あっ、あっ…んっ…ん…んん…はぁっ!はぁ、はぁ、ああんっ!」
突き上げられては喉から漏れる息のままに甘い声を上げ、少女の喘ぎは更に男の加虐心を煽る。
掴まれた乳房を捏ねられ、時折指の間で赤く尖った乳首を挟んで抓られるとその痛いくらいの刺激に悶える。
腰はもう自分の意思とは関係なく蠢いてモノを咥え込み、涎のように蜜を流してむしゃぶりついている。
膣中のモノは大きく膨らみ、ピストンのたびに襞を擦り上げてはキャロンの脳天に赤い電流を走らせる。
「ああっ!…あっ!は…こんっ、な…激し、くっ!突き上げ、られ、あああっ!…たら…ぁっ!」
(…もう…もう、あたし…あ…だめ…だめ……イっちゃう……また、イっちゃうっ……)
キャロンの動きが無意識に早くなっていく。絶頂を意識したと同時に体は一気に駆け登ろうとしていた。
嬌声が大きくなり、外に聞こえやしないかと要らぬ心配をしたくなるほどだ。
マリオはキャロンの余裕が無くなってきた事に気づくと動きを合わせてゆく。マリオ自身の限界も近かった。
「ああっ!あっ!んっ、んっ、んはっ!はあ、はあ、あうっ!うぁっ!」
互いの動きが更に激しくなり、膣奥のモノが更に膨れる。あそこから走る強すぎる感覚はもう受け止めきれずに溢れ、
少女の体は嵐のような快感の波に攫われて、沈む前の脆弱な小船のように最早ばらばらにされる寸前だった。
しかしマリオの作り出す荒々しい波は巧みにキャロンを乗せたまま、高く、更に遠くへ運んでゆく。
「あっ…ん……ほしいの……ぉ、っん!……イかせて…あああっ!あたし、もう…もう…」
涙を浮かべながら半ば悲鳴のように喘ぎ、マリオの体にしがみつくように倒れこむキャロン。
しかし、その腰だけは別の生き物のように淫猥に動いてマリオの逸物を咥えて放さず、締め付けたまま上下に扱いている。

マリオはキャロンのお尻を抱え込んで突き上げつつ、繋がったままの体を起こした。
キャロンはマリオの背中に腕を回してしがみ付き、両脚も体に絡めて全身を預ける。
マリオは対面座位の抱え込んだ手でアヌスを軽くくすぐりつつ、腰を持ち上げてキャロンを揺さぶる。
「あっ、はっ!深いの、やぁっ、うん、はあっ!くるの、あっ!きて、きて…や、きちゃうの…あっ!!」
密着した事でより身体は2人分の熱を帯びる。柔らかな乳房が動くたびに男の胸板で捏ねられ、ぐねぐねと形を変えた。
汗と蜜に塗れた互いの体を擦り合わせていると、キャロンはまるで自分の体が性器になってマリオの全身で扱かれているような、
そんな爛れた感覚を覚えてしまっていた。しかし腕は更に激しい突き上げを求めてマリオの体をきつく抱きしめてしまうのだ。
「ああっ!だめ、だめぇ!あああっ!!ん、はぁ、は…はげしっ…っあ!くぁんっ!お、おねがい、イかせてぇっ!」
キャロンは髪を振り乱し、切なく呻いて絶頂を懇願する。その拍子に髪留めが外れ落ちてポニーテールが解け、
長く美しい髪が露わになったが、それに気づく事もなく首を振って官能に溺れていた。

キャロンはマリオの体にしがみ付き、自分の最奥から打ち上げられてくる津波のような快感に飲み込まれてゆく。
「あ、うっ!…あついの…ああっ、はぁっ!あぁっ!あ、ああっ!うぁ、んっ、く!はぁんっ!」
(飛ぶ…とんじゃう…あっ…すごい…すごいの、きちゃう!)
「いきますよ、王女!」
マリオは少女のあられもない嬌声を間近に聞きながら、スパートをかけて絶頂へと追い込んでいく。
「ああっ!うん、あ、はっ!ぁっ!あ!うっあ、く!はぁんっ!!いく、いっちゃう!イっちゃうっ!!ああああっ!!」
激しく全身を擦り合わせ、少女の体が逸物に挿し貫かれる。容赦ない突き上げがキャロンの秘裂を何度も何度も蹂躙し、
熱い剛直が狭い膣道の最奥を叩いた。早いピストン運動に揺さぶられ、息も絶え絶えな少女の体にとどめを刺すような強い一撃が
打ち付けられ、それが遂にキャロンの最後の一線を越えさせた。

瞬間、ぶるっ、と震えがあそこから走り、開いた口から息が逆流する。
「は、うぅっ!う…」
(あ………これ……だめ……あ)
「フンッ!!」
震えは一瞬で全身に行き渡り、痙攣したように体が縮こまる。目が見開かれ、きゅっと膣奥が締まる感覚。
そして、我慢出切る筈もない奔流。どくん、と自分の膣内に熱いものが噴出した。それが、何なのかを理解する前に
キャロンの中で何かが決壊した。意識が白く爆発し、開放され、弾ける。
「ぅぁ、あっ、ああっ!!は、ああぁっ!!!ああああああぁーーーーっ!!!!」
マリオが支えていなければ後ろに倒れてしまうくらい思い切り背中を反らし、キャロンは絶頂の悲鳴を上げた。
「〜〜〜〜〜っ!〜っぁ!…は……んっ…っぁ!!」
最早声にならない。肢体は思い切り伸び上がってオーガズムを訴える。全身がびくびくと痙攣し、口を動かしても呼吸ができない。
繋がったあそこからは失禁したかのように蜜が溢れ、しかし膣はぎゅうっと収縮して更にモノを締め付け搾り取ろうとするのだ。
そうして、天高く放り上げられるような絶頂感の後、官能の深い海底へとキャロンは沈んでゆく。見開いた瞳からは涙が、
大きく開けられた口からは涎が流れるまま、全てから解放された少女は快楽に堕ちた娼婦のような淫蕩な表情を男に晒していた。

マリオは2、3度腰を使い、キャロンの膣中へ残ったすべてを吐き出させる。中に出された感触に軽い震えを覚える少女。
(あ…中に……出て………………もう、いいや……)
まともに思考できずにキャロンは考えるのをやめた。全身の力が入らず、脱力するまま男の体に倒れこむ。
マリオはそれを抱き止めつつ、ベッドに横になる。キャロンは汗の臭いと男の体温を感じながらマリオの胸の上で目を閉じた。
「…ぁ…はぁ……はぁ……はぁ…」
心地よい絶頂後の解放感に荒い吐息を吐き、少女の意識はあっという間に暖かい桃色の闇に包まれてどこまでも沈んでいった。

気づくとキャロンはベッドに横にされていた。ベッドの脇では衛士姿に戻ったマリオが立っている。
起きると、服は着ていなかったが汗と蜜に濡れた体は綺麗に拭われていた。
「…あの…マリオ……」
キャロンはマリオに声をかける。体にかけられていたシーツが落ち、裸身が露わになる。
しかし、何と言っていいのか思いつかなかった。絶句しているキャロンにマリオはにやり、と好色な笑みを浮かべる。
「…………」
マリオは何か言うと扉を開け、そのまま立ち去った。
キャロンは無意識に肌のあちこちに残された愛撫の痕を指でなぞりつつ俯いた。
「………あっ……」
どろり、とあそこから流れる感覚にキャロンは思わず声を上げる。マリオに膣出しされた白濁が逆流してきたのだった。
一瞬意識が冷える。が、もうキャロンは考えるのを止めていた。
それよりもマリオに言われた言葉がじわじわと体を熱くさせていたのだ。

「また、楽しみましょう。キャロン王女」

それから、マリオの衛士当番の日はなぜか増えたという。
その事情を唯一知る侍女は周到なマリオの手腕によって懐柔されてしまっていた。
2人は人知れず姿をくらましては部屋で、東屋で、湖で、時には森の奥で、逢瀬を続けた。
快楽の果実を何度も貪るうちに、キャロンはマリオの与える淫欲の虜になってしまったのだった。

それがラモー・ルーの謀略であったとも知らずに。