今宵は満月。
ラルにある4つの月が同時に満ちると、それは幻想的な夜となる。
夕暮れになっても外はぼんやり明るく、夜更けになっても青い月に照らされた空は薄暗いままになるのだ。
その夜、村では祭が行われ篝火を焚き夜通しの宴が開かれる。
御馳走を食べて酒を酌み交わし、篝火を囲んで歌い踊り、若者達は意中の相手に思いを告げて森へと消えてゆく。
年に一度きりの享楽が許された宴の夜。それは夜と昼の境目が曖昧になる夜でもあった。

城の上階にある美しき昼の国の王女の自室。
広めのベランダへと続くカーテンを開け、キャロンは差し込んでくる淡い月明かりにその身をさらしていた。
涼しい夜風と共に祭の喧騒が遠く聞こえてくる。
ポニーテールにまとめた髪が光りながら揺れ、頬を撫でてゆく風に王女は普段の快活さからは伺えないほど物憂げな瞳を閉じた。
覗く者がいないからと、薄いレースの短いネグリジェに同じレース地のパンティという大胆な姿で少女は窓辺に立っている。
薄いレース地は月明かりに透け、健康的な素肌と豊かなボディラインをくっきり浮かび上がらせていた。
刺繍の施されたネグリジェの裾からは健康的な太ももがのぞき、小柄な体に対してすらりと長い自慢の素足が伸びている。
少し大人び、年齢以上の色香を帯びつつある少女。絵画にある月の女神もかくやと称えられるほどにその姿は美しく映えていた。

愉しげな夜祭の篝火を遠くに眺めながら、しかしキャロンは溜息をつく。
昔から楽しみだった祭の日、本来であれば自分も参加して夜通し踊ったりしたかったのに、
今は王女という肩書きのせいでもう気軽には参加出来ない。一度仮面をつけて紛れ込み、後でばれて侍従に怒られた事もあった。
公務の日々で自由が利かない身を実感する時、正直王女なんてつまらないなと思ってしまう。まだまだ遊びたい少女なのだ。
そんな憂鬱な気分を抱えつつ、また溜息をつく。心なしか吐息が熱い。開いた瞳は熱を帯びたように潤んでいる。
キャロンは先刻からずっと、自分の肌の奥、特に下腹に渦巻く熱に違和感を覚え続けていた。
外は涼しいのに、身体は火照って肌はしっとりと湿度を帯びている。夜風に当たったところで収まってくれそうにない。
あの時以来身体の火照りを覚える日はいくつもあるが、祭のある月夜の晩は決まって耐え難いほどになってくる。
原因は分かっているし、どうすればよいかも分かっている。それでもキャロンは積極的に打開しようとはしてこなかった。

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それは目に見えないヒビのようなもの。普段は気づかずとも内側から満たされれば表面化し、
いつかは致命的な割れ目となり溢れ出て、遂には割れてしまう。そういったものだ。
浄化されぬほどに細かく微細な楔ではあるが、狡猾で周到な、女の身には決して逃れる事の出来ない陥穽だった。
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明かりもなく、差し込む青い月の明かりだけが部屋を静かに照らしている。
物音一つないその静寂をドアを開ける音が破り、男が入って来た。
しかしキャロンはその姿を振り向かない。誰が入って来たのかを知っているからだ。
「いいのですかな?」
近づきながら男が言う。祭に行きたいのだろうに、と。答えは分かっているのだ。意地の悪い質問である。
「いいの」
招き入れた男に透けるネグリジェ越しの無防備な背中を見せたままキャロンは首を振る。
「…あたしはあそこには行けないもの」
背後に迫る男の気配に俯く少女の顔に影が差す。
少女は自分の体を見る。膨らんだ双丘の先は尖ってネグリジェの胸元を持ち上げ、手摺りを握る手は細かく震えていた。
「もうあたし、あなたじゃないと…」
振り返る。見上げるキャロンの熱に浮かされたように潤んだ翡翠のような瞳と男の冷たい双眸が絡み合う。
恋人であるゴモロス王の子ではなく、かつての仲間であり、ある時の敵であり、今は情夫でもある自分の衛士。
淫欲に染まったこの身体の疼きを鎮めてくれる逞しい体。自分の体の全てを知り尽くし、性感を開発し尽くした魔王の憑代。
幾度となく逢瀬を重ね、すっかり馴染んでしまった筋肉質の浅黒い肌。その男の厚い胸板に少女は手を触れた。
応えるように男は幾度となく抱き、身体の隅々までを知りぬいた少女の細く白い肩に手をかける。
魔王を討った少女の体はそれとは信じられぬほど小さく、しかしそれでいて女性らしい曲線美に満ちていた。
その体を自ら男の手の中にすっぽりと収め、身を委ねるようにして胸に顔を埋めると雄の汗の匂いを肺の奥へと落とすキャロン。
押し当てた胸の先から鼓動の高鳴りが男へと伝えられる。それが言葉よりも雄弁に切ない胸の内を語っていた。
「……お願い。今夜だけ…今夜だけは…」
「分かっているとも、キャロン。」
男が肩に置いた手をずらしてキャロンのネグリジェの肩紐を下ろすとレースの薄絹は少女の肌の上を抵抗なく滑り落ちてゆく。
膨らんだ白い乳房があらわになり、月明かりの中に白絹のパンティ一枚きりになったキャロンの裸身が浮かび上がる。
「あっ」と顔を上げたキャロンの唇へ、男の顔が迫った。
「…ん……」
目蓋を伏せ、つま先を軽く立てるとキャロンは男の唇を迎え入れる。
そのまま腕を背中へと回して男の引き締まった体へと縋りつき、奥から焦がす炎にすっかり焼かれたその身を委ねてゆく。
今夜の逢瀬は二人にとって特別な意味を持っている。抱きつくキャロンの姿にはどこか悦びが滲んでいた。

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今宵一晩、彼女はリバースの剣士でもラルの王女でもない。男の従順なる奴隷であり、淫蕩な愛娼である。
そして毎年、祭の夜には恋人も衛士も侍従も傍に控えてはおらず、夜の城に二人の邪魔をするものはどこにもいない。
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キャロンの瑞々しく熟れた赤い唇が男の乾いた唇に啄ばまれ、その柔らかな弾力と感触をほしいまま堪能させる。
男は少女の小さな唇にたっぷりと自らの唾液を塗り込めてゆくと小さなあごをつかんで口を開かせ、
舌を伸ばして絡めとるようにキャロンの舌へと重なり、扱く。
「はぁ…はぁ…ん……んぁ…む……ちゅ…ぁ…はぁ…はぁ…」
溜息を漏らしながら自ら舌を差し出すキャロンの頬が昂奮に少しずつ朱に染まってゆく。
小さな赤い舌が蛇の獲物のように巻きつかれ、包み込まれ、締め付けられる。その度に甘い吐息が漏れ、涎がだらしなく零れ落ちる。
ぬるぬるとした舌が幾重にも絡み合う感触に酔いしれてしまったキャロンは男の首に両腕を回してぶら下がるような体勢になるが
男は体重をものともせずその巧緻な舌技で口腔を犯し尽くし、少女の思考を蕩かしてゆく。
「んぅ…ん…は……うむっ…はぁ…はぁ…っ…あぁ…」
キャロンはもうすっかり蕩けた表情になり、男のかさついた唇を求め舌を受け入れては流し込まれる唾液を飲み下す。
恋人との愛を確かめるようなキスではなく、女の欲情を加速させる為の唇への、舌への愛撫。
それだけですっかり発情してしまうほどにキャロンの身体は最初から追い込まれていたのだ。

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魔力が最も増幅される満月、とめどなく湧き上がるリバースの力はラモー・ルーの残した呪いによって発情の副作用を生み出す。
満月祭のたびに身体を駆け巡る力が体の疼きを生み出してしまい、それに少女は人知れず悩まされ続けていた。
リバースの力で浄化できなかったせいで彼女自身は不幸にもそれが呪いによるものだと認識できなかったのだ。
溢れる欲情の疼きは内側から少女の芯を炙る。日々を重ね、成長し成熟するに従って甘い情動は膨れ上がって耐え難いほどになり
少女であるキャロンを侵し続けていた。そして、それを鎮める術はいつも一つ。性衝動の発散しかなかった。
暴走する身体を慰めるために彼女はいろいろな手段を密かに試みたが、すべては一時の慰みにしか過ぎなかった。
悩み、満たされることのない彼女はある夜、遂に男の甘言に乗せられて禁断の契約を行ってしまう。
それは、月の満ちる一晩だけの魔術。男の身体に、ある特殊な魔力を憑依させるというものだった。
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やがて少女が耐えかねたかのようにぶるぶると震えて口を離すと、互いの唾液が糸を引いて切れた。
「はぁっ…はぁっ…ん…は…ぅ…はぁっ…はっ…」
息が出来なくなるほど執拗な口腔への愛撫にすっかり昂ぶってしまった少女。男の胸に顔を埋めて縋りついたまま脱力し、
はぁはぁと荒くなった呼吸を整えようとする所へ、男の腕が迫り身体を軽々と抱え上げられた。
「きゃっ…」
少女はびっくりしたような声を上げるが、抱かれるまま抵抗せずにベッドまで運ばれてゆく。
そして柔らかなベッドの白いシーツの上に横たえられると、パンティに手がかかり、するりと脱がされた。
「あっ……やだぁ…っ…」
いきなりの行為に戸惑いを口にし顔を背けるキャロン。しかし、抵抗はせず腰を浮かせて脱がせやすく動いてしまう。
キスで昂ぶっていた身体は正直に反応しており、脱がされた下着は既に蜜でぐっしょりと湿って透けてしまっていた。
男は濡れて雌の匂いの立ち込めるパンティを脱がせて蜜の染みを確認すると床へ放り捨て、キャロンの身体へと向き直る。
月明かりに浮かび上がる少女の小柄ながら豊かに実った肢体。少し日に焼けた健康的な肌の色は白いシーツの上で艶かしく映えている。
青く照らされた肌色の中で先程まで蹂躙の限りを尽くされた唇とたわわな双丘の頂点にある小さく赤い木の実が赤く彩り、
ポニーテールに纏められた豊かな髪の毛がベッドの上に振りまかれ輝いていた。
肌は昂奮に朱を帯び、もじもじとすり合わせられる太ももの間からは発情した雌の香りが匂い立ち、溢れた蜜が薄い茂みを濡らしている。
女神のようなその容姿とは裏腹にその内側からは淫蕩に染まり爛れきった肢体が隠し切れず顔を覗かせ、
恥ずかしがるその一方で少女の仕草には触れられる事の期待が隠せずにいた。

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リバースの剣士となり魔王と戦い敗れたあの時、少女は甘美な性の虜にされてしまった。
未熟な身体を無理やり開発され、愛撫に従順になるよう調教され、何も知らなかった乙女は快楽の蜜の味を覚えさせられた。
自らを律する事が出来なくなるほどにその魔悦の味は甘く、その記憶は浄化された後も忘れる事が出来ないでいた。
リバースの剣の力で精神や肉体のダメージは回復し、ゴモロスの鏡の力で闇の力は浄化されるというものの彼女自身の体に残る
忌まわしく淫らな記憶までは完全に消す事が出来ない。そこに魔王は呪いを植えつけたのだ。
魔王の淫呪は少女の芯深くに食い込み、少女の肉体を人魔問わず牡を誘ってやまぬ魅力的な肢体へと急速に成長させてゆく。
そして彼女がリバースの剣士として、ラルの王女として、女として成長するほどに体は自身を牡への飢えで苛むのだ。
耐えたとしても肢体が呼び寄せる牡は日夜彼女を押し倒そうとつけ狙う。そして敗れて抱かれれば抱かれるほど呪いは強まってゆく。
昼間明るく振舞い、笑顔を溢れさせていても夜は悩み、疼く身体を持て余す。そしてそれを慰める事が出来るのは牡の逸物だけ。
恐ろしい性中毒の罠。そしていつか天秤は傾き、破綻する。禁断の扉を開け放つ鍵は彼女自身が持っているのだから。
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男は牡に犯されるために白いシーツの上に供えられた少女の裸をじっくりと眺めながらゆっくり服を脱いでゆく。
裸にされた少女は恥ずかしげに顔を背けながらもその肢体を包み隠そうとはせず、時折内股をもじもじとすり合わせながら
戸惑ったような表情で男を見つめてたりして男の準備を待っていた。
そして、互いに全裸になると互いに隅々まで知り尽くした体を前に、ベッドの上で無言のまま視線を絡ませる。
男の身体は大きく浅黒く引き締まった筋肉に包まれ、牡の臭いを隠そうともしない。
そしてその中心でそそり立つ逞しいモノにキャロンは思わず溜息をつき、喉を鳴らしてしまう。
毒毒しいほどに赤黒く、蛇のように長く、木の枝のように太くてごつごつとし、先走りにぬめり猛々しく反り返った凶器。
この肉茎に少女は数え切れないほど体を貫かれ、あそこを、お尻を、口を犯され、精液をぶちまけられ、幾度となくイかされた。
何度となく絶頂を味あわせられた少女はもう肢体の隅々まで男の性に屈服し、隷従するまでに調教されている。
こうして見ているだけでお腹の奥がきゅんと切なさを感じてしまうほど雄の味をすっかり覚えこまされてしまったのだ。
そして今夜の男の身体はいつもよりも大きく、禍々しいほどの力強さと牡の臭いを充満させている。
「はぁっ……もう…ダメ…がまんできないの……」
キャロンには発情する身体を御する術がない。牡の撒き散らす性臭に牝の部分が誘われるまま同調してしまう。
そうして、すっかり性エネルギーの渦に飲み込まれ、うっとりとした表情さえ浮かべている。
今の彼女は王女の立場を忘れて身体の疼きに身を任せてしまい、発情した牝そのものとなってしまっていた。
少女は身体を起こすと男の腰へすがりつき、いとおしむ様に自ら屹立する牡のモノへと口付けていった。

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儀式を行うことを持ちかけた魔術師はあえて男に伝えなかったことがある。
男の身体には以前から淫魔が憑依していた。それは彼の意識の隅に住み着き、抱くたびにキャロンの力を啜って少しづつ力を蓄え、
呪いの効果を徐々に強めていった。その淫魔の名はラモー・ルー。そう、キャロンの宿敵である夜の国の魔王だった。
長い憑依の間にいつしか男の深層にある野心は魔王と混濁していった。契約の儀式はそれを魔術師の力で顕在化させただけなのだ。
魔術師の正体は魔王のかつての部下、鏡の魔術師であった。そして男は契約に同意し、易々と融合の儀式は成功した。
魔王は満月の夜、男の身体を借りてという形ではあるが、復活を遂げる事に成功したのだ。そうなれば後は…
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「うむぅっ…む…ん…ぅ…っ…っ…ふ…ぅっ…」
根元を握って先端を唇で包むように咥え、舌を押し当ててすえた臭いを中和させながら舐め、キャロンは口淫に夢中になってゆく。
男は浅ましささえ感じさせる少女の痴態を見下ろしながら乱れる髪を撫で、耳やうなじ、肩口を擦る。
「ふぅっ…んっ…んぁ…っ…んっ…く…あぁ…っ…はぁっ…はぁっ…む…ちゅ…」
くすぐったそうに身を捩りつつも飴玉を放さぬ子供のようにモノから口を離さないキャロン。
男はそのまま手を滑らせて肩甲骨の浮き出た白い背中を優しく撫でまわし、柔らかな脇腹を突いてキャロンの奉仕の邪魔をする。
キャロンはその度、身体に湧き上がって来るむず痒いような快楽に身を捩りながらも一心に口腔へモノを突きこみ自らを犯してゆく。
じゅぶ、じゅぶっ…ちゅぱ…くちゅ…ぴちゃ…
唾液をまぶされた唇から淫らな水音が響いてキャロンの耳を犯す。自分が立ててしまっている音が恥ずかしくて顔が赤らんでくる。
それでも少女は自らを追い込みながらより激しく口を動かして喉まで突き入れ、熱く滾るモノを握り締め扱くのだ。
「んぅっ……ふぅっ…ふぅっ…ん…くぅ…んぁ…はぁ…っ…ん…んふぅっ…んぐぅっ…」
竿にむしゃぶりつくようにして舌を這わせるその表情は蕩然としていて、最早少女のものではなくなってしまっている。
鼻から抜ける吐息は既に甘く蕩け、牝の昂奮を隠す事も出来ない。
更に唇を絞って先端を締め付け、口の中も狭くして何度も出し入れし、自らの口をあそこのようにして肉棒へ吸い付いてゆく。
ちゅぷ、ちゅぷっ、ぬちゃ…じゅるっ、ちゅるるっ…じゅぷ、じゅぷ…
睾丸を舐めしゃぶり、どくどくと息づくモノを手で扱いて苦い先走りを幾度も喉へと落とし、溢れた涎が時折唇から零れてゆく。
教え込まれた口技を駆使し、愛しいものにするような丹念さで自らを犯す男のモノへの奉仕を続けるキャロン。
暖かく柔らかな口の中でモノは昂奮に膨らみ、びくびくと痙攣しながら脈打つ。その反応に少女は妖艶な笑みさえ浮かべていた。

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とある地下の祭壇。妖しい壁画があたりを囲み、篝火が灯って少女の肌を照らしている。
岩で出来た円形の祭壇には処女の血で魔方陣が描かれ、その中央に全裸の少女が横たえられている。
描かれた六芒星の先端には妖しい彫刻の施された金細工の燭台が立てられ、蝋燭の赤い炎が揺れている。
じめじめと暑い部屋の中に儀式を行う黒ずくめの魔術師の呪文だけが響いていた。
炎に照らされた少女の肌にしっとりと汗が浮かぶ。眠っているのだろうか、少女は目を開かない。
部屋の奥では男が無表情に儀式の様子を眺めていた。
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男が夢中になって奉仕を続けるキャロンの頬に手をやり制止を促すと、少女は顔を上げ、蕩けきった表情のまま微笑む。
口元からは涎が零れ落ち、額には熱に浮かされた故の汗が滲み、瞳はすっかり潤んで泣いているのか笑っているのか判別に困るほどだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…ん……」
キャロンは身体を起こすと男の身体にすがりつき、男の逞しい肌に口付け舌を這わせながら上半身をあがってゆく。
ひと時でもこの肌から離れたくないとするようにするその姿は淫蕩な娼婦のように淫靡であり、
久しぶりに会う恋人との営みのように懸命ですらあった。
そうして、男の胸までたどりつくと熱く火照った自らの乳房を押し当てて抱きつき、男の首に吸い付くようなキスをした。
「ん…ちゅ……んぅ…はぁ……ねぇ……もぅ…」
しなだれかかり、甘えたような声でおねだりを口にする少女。その姿に昼間の凛々しさは感じられない。
男はすっかり蕩け堕ちたキャロンの瞳からリバースの光が失われているのを確認する。
疼きに支配された少女の顔は熱に浮かされたように火照り、はぁはぁと熱い吐息を漏らす口元は半開きのままだ。
抱きついてくる肌も昂奮に火照って汗が滲み、内側から煮えたぎって鼓動を高鳴らせている。
「いい子だ。今宵はたっぷりと可愛がってやるぞ。」
小柄ながら媚肉の詰まった身体をベッドに横たえ、腕枕をするように首の後ろから肩に手を回しながら隣に寝そべる。
「……うん………おねがい…」
腕の中にすっぽりと収められながらキャロンは潤んだ瞳に男を写し、嬉しそうな、そして泣きそうな顔で微笑んだ。

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やがて蝋燭の炎が激しく揺れて吹き上がる。おぞましい妖気が魔方陣に満ちてゆき、祭壇の彫刻に嵌め込まれた宝玉が赤く染まる。
黒い瘴気が周りで渦を巻き、祭壇の底に吹き込むと魔方陣から半透明な手がゆらゆらと揺れながら1本、2本と生えてゆく。
幽鬼のようなその手は少女を取り囲むように無数に立ち並び、目を閉じたままの少女に迫っていった。
「………----っっ!!!」
半透明な手が伺うように少女の様子を軽く確認すると四方から一斉にその身体を貫いた。
全身を走り抜ける強い衝撃に身体が浮き上がり、目を見開く少女。
しかし半幽体であるその手は少女の肉を突き破る事無く、その妖しい指先を身体の深遠までへと到達させる。
その乳房にも、太腿にも、臍にも、陰裂にも、直腸にも、そして胎内、子宮にもその透明な魔手は埋められている。
少女は何も見えていない目を見開き、口を大きく開いてびくびくと身体を震わせる。それはあまりにも異様な光景だった。
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「は…う…んぅ…あっ…や……はぁっ…はぁっ…やぁっ…」
月明かりに照らされた少女の汗ばんだ肌が輝きながら妖しくくねる。
首の後ろから肩口にまわした手が左から乳首をつまみ、その果肉の弾力を愉しむかのようにクリクリと捏ねていた。
右側の乳房には男の顔が迫り、麓からその柔らかさと豊かさを堪能するようにじわじわと舐めている。
そして右手は無駄な脂肪の少ない肉の詰まった内腿を丹念にさすりながら時折あそこへと迫っては離れてゆく。
「きゃぅ……はぁ…っ…んっ…あっ!…く…ぅ…は……はぁん…あぁ…ひゃっ…ん」
小柄な肢体をすっかり包み込まれながら、されるがままに敏感な3点を同時に責められて甘い喘ぎ声を漏らすキャロン。
尖った桜色の乳首を抓られれば上体をびくん、と激しく痙攣させ、乳房の麓から腋の下をざらりとした舌に舐められれば
ぶるぶると快感に震えて鳥肌を立てる。くびれた腰を擦られ、あそこに手を触れられると腰や膝がが勝手に蠢きだす。
片足を男の両脚に挟まれてしまっているせいで閉じる事は出来ず、男の手は自由にキャロンのむちっとした太ももから
あそこに至るまでを逃す事無く蹂躙できてしまうのだ。
「あぁっ……あっ…やぁん……うっ…く…は…はぁっ、はっ…あぁ…ひぅっ……いじめちゃ…いやぁ…」
優しく、強く、くすぐるように、絞るように。変化をつけて揉みほぐすような愛撫に少女の豊かな乳肉は快楽に染め上げられてゆく。
体中を駆け巡る快感に堪えきれず何度も首を振り、シーツを握り締め、太ももを擦り合わせ、足指を突っ張らせるキャロン。
その悶える姿をいとおしむ様に間近に眺めながら男は自ら開発しつくした少女の性感帯に一つづつ火を点してゆく。
快感に極めて弱く、敏感なキャロンの肢体。火をつけられた媚肉は脈動し連動して少女の芯を燃やし溶かし、思考を蕩けさせる。
「あっ…ひゃぅっ……だ…だめぇ…そこ…あぁっ!よわいの…あんんっ!…ぞくぞくって…きちゃうぅ…」
男の細く伸びた舌先に耳朶を舐め上げられ、悲鳴のような声を上げ弱音を口にする。
震えてあごを跳ね上げたところを更にうなじから喉元に至るまでをねっとりとした舌が這い、唇が吸い付いてゆく。
「はぁっ…はぁっ…や……そんなに…吸ったら…あと、のこっちゃう……ひゃぁんっ!」
甘えた抗議は男に無視され、逆にきつく吸い上げられて嬌声を上げてしまう。
首筋に軽く歯を立てられ、血を吸われているかのような強いキスにキャロンの全身の力がどっと抜けてゆき、軽い眩暈を覚える。
「あ……あ……あぁ……からだが……からだが…ぁ…はぁ…はぁ……ちから…ぬけて……だめ……これ…いい…」
力が抜けるといっそう肌の感覚は鋭敏になり、触られる度に少女の脳を電流のような快感が走りぬけるようになっていく。
真っ白になるような気持ちよさの後、更に身体の奥から新たな疼きが生まれて止まらなかった。
「あっ!やっ…あぁんっ!だめ…そんなに…しないで…あぁっ!いやぁっ!ああっ!ひぃっ!」

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呪文の詠唱が強くなり、蠢く手が何かを探るように少女の体内を蠢き、自由に出入りし、弄る。
通常経験する事など出来ない魔性の行為にさらされ続ける柔肌は徐々に紅潮し、その陰唇からは自然と蜜が零れだしてくる。
それは徐々に量を増し、祭壇に掘られた溝を伝って流れて祭壇に彫られた穴の出口に据えられた黄金の杯へと注がれ溜まってゆく。
「……か……は……っ…!……っ!…っ…は…」
びくびくと身体を痙攣させ、時折息を漏らすほかは声もなく悶えて無数の手に貫かれる邪な快楽に蜜を流す生贄の少女。
やがて禍々しい聖杯は少女の汗と蜜と血と、かつてその胎内に残された魔力の残滓で出来た契約の聖水で満たされる。
詠唱が止み、手が魔方陣の底へと沈むと少女は力尽きて荒い吐息に胸を上下させながら魔方陣の上で再び眠りにつく。
魔術師に促された男は邪悪な笑みを浮かべて立ち上がり、眠る少女を見やりつつ杯を取るとその至高の美酒を飲み干した。
聖水を旨そうに飲み干し、最後の一滴までを舐め尽くした男の身体をどす黒い瘴気が包んでゆく…
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悶えるたびにぷるぷると揺れる柔らかで弾力に満ちた双丘は蹂躙されて汗と唾液まみれになってぬるぬると滑り、
そしてなお男の愛撫を請い求めるように膨らみ、月の光に照らされて白く淫靡に輝いている。
男の舌と手はまるで触手のように柔軟に蠢き、若く瑞々しい肌に吸い付くようにして絡みつくと思うがままに貪ってゆく。
「はぁっ…はぁっ…く…う、うぅんっ…ん、やぁっ……は……あぁんんっ…!おっぱい…いいの…っ…」
キャロンは首をしきりに振り、ハリのある敏感な乳房の至る所からじわじわと浸透してくる快感に喘ぐ。
そして時折ぐにっと強く握り潰されると、あごを跳ね上げて嬌声をあげ被虐に震えるのだ。
「フフフ、実にいやらしい乳房よ。よくぞここまで淫らに育ったものだな。キャロン。」
「ぃやぁっ…はずかしい…」
耳元で囁かれたキャロンはぞくぞくと背中を震わせ、感じてしまっている顔を恥ずかしげに背ける。
何度抱かれても、何度責められても、男の愛撫に飽きてしまう事無く新鮮に感じ入ってしまう。少女の肢体はそうなってしまっていた。
男は豊かに熟した果実を賞賛し存分に堪能しながらも、新たな猟場を求めて右手を腿から滑らせ蜜の溢れる淫裂へと滑り込ませてゆく。
「あぁぁっ!!」
乳房のじわじわとした快感と違った、敏感な箇所への刺すような一撃にキャロンの上体が跳ねる。
しかし、そんなことは意にも介さず男の手は滑るような滑らかさで少女の内股を撫で擦り、既に蜜を溢れさせて快感を露わに
してしまっている陰唇を広げ、入り口をくつろげてゆく。
「もうこんなに蜜が溢れているではないか。ぐちょぐちょの肉襞がいやらしくひくついているぞ…」
「あぁ…っ…いわないで…ぅ…!っ…はぁ…はぁ…あっ!…ふ…ぅっ…んんっ!そこっ、だめ…っ…だめなのぉ…っ…ふ、ぅっ!」
キャロンのあそこはピンク色に充血して物欲しげに痙攣してしまっている。そこを男の指が蜜を掻き混ぜるようにして
くちゅ、くちゅと泡立ててゆくとその巧みな愛撫に少女は翻弄されるまま身悶え、首を振り喘ぐほかはない。
そして、もっとして欲しいとばかりに腰をくねらせ、無防備な脚を自然に開いてゆくのだ。
「あはぁ…っ…はぁっ…はぁっ…んぅっ!…はっ…や…ぁっ…あっ…あんっ!ひっ!…だめ…だめぇっ…感じちゃう…」
内腿から陰唇までを執拗に擦られ、キャロンの腰が幾度も震えながら持ち上がると男は尻たぶにまで手を伸ばす。
柔らかく敏感な脇腹を吸われながら大きな手でお尻を撫でられ、浮き上がってしまった腰を左右に振りながら少女は喘ぎよがり続けた。
「ひゃぅ…ん…あぁ…はぁっ…はっ…ん…あん……やだ……やだぁ…っ…も…っふ…うぅんっ…あぁっ!」

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男の指や舌は人の体では考えられぬ角度で曲がり、長く伸びて少女の肌へ吸い付くようにして這いまわっていた。
彼女自身もうすうす気がついている。普通の男は舌がいくつにも分裂したり、指が伸びたり、
ぬめって吸い付き、這い回るような動きをする事は出来ず、蜜を啜りあげて力を奪うような事もできないのだから。
しかし彼女はそれを一度も指摘する事無く、体の中のリバースの力も反応させずに愛撫を受け入れている。
少女は肢体を焦がす快楽の欲求に負け、一晩限りの事と自らを偽ってその身を魔王へ差し出してしまったのだ。
そしてこれは既に一度や二度のことではない。そして、男はとうの昔に少女の背徳に気がついていた。
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何度も会陰からクリトリスまでを撫で上げられ、すっかり出来上がってしまったあそこに大きな手がぴったりと貼りつく。
蜜をまぶした親指の先で軽くクリトリスを優しく押すように触れると男は全身で少女の身体を固定した。
「さて、そろそろ本格的にイっておくか?」
言うなり、手が高速で振動を始めた。包皮が剥かれ勃起した濡れる真珠のようなクリトリスにその衝撃は直接突き刺さる。
「きゃっ…うぁっ…あ、ああぁぁぁ--っ!!やっ、だめっ、あっ!はっ、ぐ…あぁっ!!ふ、くぅんっ!ん、んぁあっ-っ!!」
あごを跳ね上げ、全身をびくびくと震わせて悲鳴を上げるキャロン。慎みや恥じらいも全て投げうったかのような高い嬌声。
全身を貫き、駆け巡る電流のような快感に為すすべなく絶頂へと放り上げられてしまう。
「やぁんっ!だめっ、そんなに、しないでっ!あぁっ!あっ、あっ、ま、また、またイっちゃう、イっちゃうっ!あぁっ!!」
力の限り首を振り、シーツを破れんばかりに握り締め、暴風のような愛撫に激しく喘ぎ悶えるキャロン。
しかしそれさえも男の力の前に容易に押さえ込まれ、容赦のない振動攻撃を最も敏感な快楽器官である花芯に浴びせられる。
「んぅぅぅーーーーっ!!はぁっ…はぁっ…はぁっ…くっ!…ぅ…うぅんっ!!…ぐ…ふぅっ!…あっ!…うぁっ…」
胸を反らし、腰を蠢かせ、手や足の指まで硬直させて快感に打ちのめされてゆくキャロン。
振動が止まらないので身体を落ち着ける事も息をつく暇もない。絶えず吹き上がってくる快楽の噴水に打ちあげられて
戻る事が出来ないのだ。身悶えし、足をひっきりなしに蠢かせ、息が出来なくなるほどに喘ぎ声を上げ続ける。
「ゆ…ゆるして……も…もぅ…あぁっ!…や…あぁぅっ!…これ……っあ!…感じすぎて…だめぇっ!…きゃぅ!…っは…っ…」
指で陰裂を掻きまわしながら、手は休む事無く激しく振動し動いて膨らみ充血した陰核を責め続ける。
親指の振動による愛撫は殆ど快楽の拷問のようにもなり、少女は許しを請いながら涙を浮かべて息もできぬまま叫ぶ。
しかし、浮かせた腰は決して男の手から逃れようとはせず、むしろ押し当て擦り付けるようにしてひくついている。
最早キャロンの心と体は乖離してしまっている。恥ずかしい、耐えられないと思うのに反して体は快楽を、虐待を求めてしまう。
牡に抱かれ続けた彼女の肢体はいつしか玩ばれ、嬲られることで悦んでしまうまでになってしまったのだ。
「ま…またきちゃ…っ~~~~~っ!…っぁ!…んっ!…んんっ!…っは…ひっ…うっ…く……んぅんっ!!こ…こわれちゃう…っ!」
「ふはははは、心配せずともリバースの剣士はこれくらいで壊れたりしない。そらっ、たっぷり味わうといい!」
邪悪な笑みを浮かべ、男はなおも荒々しく王女を責め続ける。
苛められ、何度も絶頂に放り上げられ、泣き叫びながらもキャロンの顔には蕩然とした喜色が知らず知らず浮かんでしまっていた。
「うぁぁっ!きゃ、あぅっ…あっ、あぁーーーっ!もう…あたし…っ…あぁぅんっ!いくっ、ひっ…んんーーーっ!」

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美しく快活なラルの王女。しかし、その身体の内側は貪欲に精を求める肉によって淫らに染められてしまった。
成長し、魔王を容易く討てるほどに強くなった力はそのまま、性的には脆く堕ち易い肉体と引き換えになった。
容易く発情し、敏感な箇所を触れられれば疼き、身体を求められれば拒めない。
魔王のモノに馴染まされた上質の蜜を生む肢体は成長と共に色香を帯びて美しく咲き誇り、牡や魔物を呼び寄せ続ける。
誰にも話せずに悩み、訳も分からず戦い続けて負ければ犯され蜜を吸われ、それが気持ちよくなってしまう。
そうして性の中毒になってしまった体はより気持ちよくしてくれる相手を無意識に求め続けてしまうのだが、
最上の快感を与えてくれるのは倒すべき魔王本人という皮肉。勝ち続けたとしても最後に自分の雌性が自分を裏切る。
女になってゆく過程にある少女の身体にとってこれは勝ち目のない、酷な戦いだったのだ。
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「はぁっ…はぁっ…はぁぅ…んっ…は…はぁっ、はぁっ…」
キャロンの荒い吐息だけが青い月明かりに包まれた部屋に響いている。
男の人域を超えた指技によってさんざんにイかされ、すっかり脱力しきった身体を白いシーツの上に無防備に投げ出していた。
全身は昂奮のために紅潮し、瑞々しい肌には珠のような汗が浮かんでは流れ落ちて乱れたシーツに染み込んでゆく。
だらしなく緩んでしまって戻らない表情が恥ずかしく、キャロンは顔を両手で隠す。
しかし、それは同時に緩みきってしまった全身を隠さないと言う事でもある。
勃起したピンク色の乳果も、膨らみ、呼吸と共に上下しながら揺れるおっぱいも、はしたなく拡げたままになった内股も
ぐしょぐしょに濡れ、潮さえ噴出した陰裂も、包皮が剥けて勃起し、充血して涙のような蜜を溢れさせ続ける淫核も。
少女の身体は未だ絶頂の余韻に震え、そしてその先を求めて艶かしく蠢いてさえいた。

「フフフフ、美しい。快楽に飢え、嬲られてよがり、蜜を流して乱れる姿こそお前の本性。骨の髄まで思い知るがいい」
男はキャロンをうつぶせにさせると腰骨のあたりを掴んで持ち上げ、お尻だけを高々と突き出させる。
大きな両手で白い桃のような尻肉を包み込むように触れてさわさわと撫でるとじわじわとした緩慢な快感が少女のお尻を包んでゆく。
「はぁっ……あ…んぅ……あぁぁ…」
少女の口から溜息のような喘ぎ声が漏れ、シーツをぎゅっと握り締める肩甲骨の浮かんだ背中に鳥肌が立ち、汗が逆に伝わってゆく。
男の手は引き締まっていてかつ柔らかな丸いヒップをほぐしながらアヌスをくすぐり、会陰をなぞり、陰唇をくにくにと揉みしだく。
「ひぅっ…ん、んぁっ!…や、そこはっ……あっ!…いっ…ひぃんっ!」
快感に震えるお尻を振るが、男の手に押さえ込まれる。そしてアヌスとあそこに指を突きこまれると悲鳴を上げてあごを上げ、
背中をしなわせ、膝を立ててなお高くお尻を突き上げて指を誘い込んでしまう。
指は無防備なあそこを自在に蠢いて直腸と膣の襞を丹念に擽り、Gスポットまでを抉ってゆく。
「あぁっ…ゆ…ゆびっ……やぁっ…あぅんっ!ひゃ、ひぃんっ!…そこ…もっと…あぁっ、ダメ…いいよぉっ……あんっ!」
白いシーツに顔を埋め、おっぱいを押し付けたまま上体を悶えさせるキャロン。
悶えるほどに乳房が捏ねられ、勃起したままの乳首が擦れて更に快感を全身へ拡げてゆく。
どんどん鼓動が張り裂けそうに高鳴っていくのが分かってしまい、恥ずかしくてたまらなくなってくる。
「ああっ!…く、うぅんっ…ん、んぁぁっ!…はぁっ、はぁっ…ぁ…だめ、えっ!…イクぅっ!んぅんんっ!あぁぁっ!」
お尻を突き出して男の眼前に恥ずかしい股間の全てを曝け出し、蠢く10本の指に翻弄されるまま快楽を貪る少女。
弄られるあそこはぐちゅぐちゅと音を立て、爛れた媚肉が熱く煮えて指を飲み込み、握り締めようとひくついている。
陰唇から溢れ出た愛蜜が震える太ももをつたい落ち、膝裏を通ってシーツに染みを作ってゆく。

そして男は手の蠢きをそのままにキャロンの脚の間に移動すると、膝裏から太ももへと舌を這わせ、つつ…と蜜を舐め上げた。
「ひぅっ!…あ……あぁ…っ…ひ…舌…舌が……や…きちゃう…だめ…ぇっ…」
引き締まった健康的な太ももに触れた熱い、冷たいざらついた舌の感触がキャロンの二の腕に鳥肌を立てさせる。
舌が登ってくるのに合わせ、自然と肢を広げてしまう。しなやかな腿肉を流れ伝ってくる蜜の道をじっくりと舐めさせ、
その秘められるべき源泉まで容易に辿りつかせてしまった。
「あぁーーーーっ!!」
何度も達して充血し、敏感になった小陰唇への熱い口付けに背を反らし、一際高い嬌声で快楽を露わにするキャロン。
魔王垂涎の愛液蜜を惜しげもなく飛沫かせ、男はそれを喜色とともに飲み下してゆく。
少女自身がいつしか待ち望むようになってしまっていた熱い舌による蹂躙の時が訪れたのだった。

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あれから…少女はその肢体を幾度となく汚された。魔王配下の残党に、森を彷徨う魔物に、夜の国の魔法使いに、夢の淫魔に。
そして少女はその身を男達に捧げても来た。魔王による洗脳の残滓が残る村人を浄化するために。
恋人にも、侍従にも、そして自分の衛士にも。さらには夜這いの風習が残るこの村人の中にはまったく正気のまま
欲望に駆られて少女を押し倒す者もいた。少女を抱いた男の数はもう数えるのを諦めるほどになってしまっている。
魔王によって幼くして性感を開発されてしまった身体はこうして何度も抱かれ玩ばれることで敏感で淫蕩に成長し、
美しく快活な王女の体は誰もが気づかぬうちに淫乱な娼婦のように成熟してしまったのだ。
その豊かに熟し蜜の詰まった肢体を貪られては悦び、爛れた媚肉を貫かれて嬌声をあげるラルの聖王女。
誇り高いその表面上は堕ちぬまま、内面は性に屈服して自然に牡を誘い、求めてしまう被虐の体を持つ少女。
それは魔王が求め続けた不朽たる蜜の果実の完成形だった。
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「ああっ!やっ!あ、くぅっ!んぁっ!ひゃんっ!そんなに、すわない…でぇっ!ああっ!!」
あそこにぴったりと吸い付かれ、じゅるじゅると音を立てて膣口を舐められながら蜜を吸いたてられる。
羞恥心を掻きたてられて赤らんだ顔を何度も振り、喘ぐキャロン。
いやいやと首を振るようにお尻を揺らすが、指にしっかりと押さえ込まれて逃れる事は出来ない。
「フフフ、相変わらずの素晴らしい蜜だ。美味いぞ、キャロン」
「ああぁっ!い、いやぁっ!ひゃぅ…んんっ!んぁっ!言わないで…ぇ…あぁぁっ!」
男の舌に膣襞を舐められてあごを跳ね上げる少女。もっと吸って欲しいと言わんばかりに腰を突き上げ、汗まみれになった
背中を懸命に反らす。苦しい体勢に顔を歪め、涙を浮かべているというのに、その表情は恍惚に蕩けて昂奮が隠せていない。
鮮やかに咲いた花弁からはリバースの魔力が生み出す純度の高い蜜を惜しげもなく溢れさせて捕食者に捧げ、
代わりに至高の快楽を享受して魔悦に身を染める。その姿は間違いなく淫らで、美しかった。
「ああっ!もう…もうダメ…ヘンになっちゃう…ああっ!!ゆるして…あぅっ!もう、あたし…あたしぃっ…!」
ぞくぞくと総身を走る悪寒に体を震わせ、悲鳴を上げる。潤んだ瞳は視界が利かず、聞こえるのは喘ぎ声と蜜を掻き混ぜられる音。
辺りは発情した雌雄の匂いに包まれ、少女の感覚は今や全て性感へと集中してしまっている。
「きもち…いいのっ…あそこ…蜜…吸われて…っ…気持ちよくなってるのぉっ!イキそうなの…あたし、イっちゃうよぉっ!」
あられもなく悶え、はしたない言葉を口走り、少女は自ら望んで堕ちながら絶頂へ駆け上ってゆく。
「あぁぁっ!は、ひぃっ!んっ、くっ、んぅっ!ぐ、あぁぁぁっ!だめっ、ダメダメぇっ!ぅぁっ、あぁぁぁぁーーーーっ!!」
剥き出しになった蜜の極めを直接舌で巻つかれた上に扱かれ、キャロンの身体が激しく跳ねた。
「-----っ!!…ぁ…っ…~~~~~ぅっ…んっ!あ…っ…!か……は……」
全身を硬直させながらびくびくと痙攣させ、どくん!と高鳴った胸を突き出し、息が出来ずにぱくぱくと口を動かし震える少女。
涙が零れ落ち、汗が一瞬引くほどに鳥肌を立てて全身を吹き飛ばすような絶頂の衝撃に打ちのめされる。
そして、長い痙攣が終わって糸が切れた人形のように崩れ落ちると、緩んだ全身からまたどっと汗が噴出した。
「…っは…ぁ…はぁ…はぁっ…はっ…ん……はぁ…はぁ…っ……あ…また…い…いっちゃ…った……すごく…いい……あぁっ……」
少女の表情はすっかり弛緩して涎さえ零してしまい、ひくつくあそこからはおしっこかと疑うほどの勢いで蜜があふれ出す。
顔を濡らしてゆくそれを男は至福の表情で受け止め、飲み干してゆく。
飲みきれぬ蜜がシーツを汚したが、キャロンはもうそれを意に介する事も出来ずにいた。
全身を包む虚脱感。自分が溶けてどこまでも広がってゆくような開放感。絶頂後の快楽の極みに忘我の時を得ていたのだ。

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「王女様…もっと気持ちよくなりたいのでしょう?」
何時間も汗と涙と愛液でぐちゃぐちゃになるほどに抱かれながら耳元で囁かれた。
「認めて『はい』といって下さればいいんです。それであなたはもう、自由ですよ…?」
身体はもうへとへとのどろどろでもう何も考えられないくらいだったのに。
「まだまだ足りないんでしょう?ほしくて…たまらないんでしょう?」
彼の声が耳の奥に流れ込んできて、ぞくぞくってして心までがどろどろに溶けてくる。
「素直になりましょう…身体が蕩けるような永遠の快楽を…ずっと味わいたいのですよね?」
今でもすごくキモチイイのにこれ以上がある…それもずっと続く…
「ほら…あなたの”ここ”はこんなに欲しいって言ってますよ…?」
ああっ…だめ…あたし…ほしい…がまんできそうにないよ………あれ?…そもそも何でがまんしてるんだっけ…?
「忘れられないんでしょう?ほら…あの熱い舌を…」
…忘れた事なんて、ない。あの熱い舌に蜜を吸われた時の事…ほら…今でも思い出すだけで体が、疼いちゃう…
「さあ……目を見て…あなたの望みを叶えてさしあげます…」
…………あたしは……なにを…のぞんで……ああ…もう、だめ……
「……おねがい……」
その瞬間、紫色の霧と赤い光が辺りを包み込んだような気がする。あたしはそこから朝までの事を覚えていない。
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白いベッドの上に絶頂に紅潮した無防備な肢体を投げ出し、少女は男の眼前に全てをさらけ出している。
鼓動の高鳴りは未だ収まらず、はぁはぁという荒い吐息と共に乳房を上下させ続けていた。
男はいきり立つ牡の逸物を誇示しつつ最早意のままとなった少女を貫くべく迫ってゆく。
少女は牡を前に膝を立てた肢を大きく開き、片手で濡れそぼつ茂みをかき分けて襞を押し開げ充血し濡れ輝く内側を見せる。
「……ここ……おねがい……もう、たまらないの……」
恋人にも見せないような切なげな表情を男に見せ、甘えたような声で媚を売り、挿入を懇願する少女。
男は誘われるまでもないとばかりに少女の小柄な全身へと覆いかぶさってゆく。
熱く怒張したモノの先端が陰唇に触れると、待ち望んでいたかのように内側からひくついたような痙攣が起こった。
「……きて……」
潤んだ瞳の少女がモノの先端を優しく掴む。剣を取る小さな手で自らを貫くものを手にし、茂みの奥の秘所へと導いてゆく。
先走りにぬめった凶暴なモノの先端が陰唇を押し広げ、ぐちゅと音を立てると自ら腰を動かして挿入しやすいように体勢を変える。
そして徐々に貫かれた所から襞が蠢き、ずるずると奥へ奥へと飲み込むように蠕動を始めた。
「ぅあぁっ……」
牡の侵入を容易く許した少女の膣道は潤滑蜜でぬめぬめと濡れて蠕動し、待望の陵辱者を悦びとともにずぶずぶと飲み込んでゆく。
キャロンは男の首に両腕を絡ませて背を反らし、あごを跳ね上げて胎の奥を押し上げる感覚に喉からうめき声を漏らした。
「あぁぁっ…これ……これが…ほしかったの……あぁっ…おおきくて…かたくて……なかで…ごりごりくるよおっ……」
自分自身の内側を脈打つ牡のモノに貫かれ、いっぱいに満たされる感覚の本能的な歓びに震える牝となったキャロン。
胎に馴染んだ男のモノの感覚を手放すまいとそのカモシカのように締まった長い肢を男の腰に絡ませ、しがみ付いてしまう。
男はキャロンの体ごと揺さぶるように肉杭のピストンを打ちこんでキャロンの胎内を陵辱してゆく。

「あぁっ!あぁっ!はぁっ!あっ!ぐっ!んぅっ!はっ!はっ、ひぅっ!あっ、ひゃっ!ああんっ!きもち、いいっ!」
押しつぶされたあそこは火のように熱く、貫かれるあそこはぬるぬるの愛液で煮えたぎってモノを締め付ける。
熱いモノはその内部を幾度も掻きわけ、貫き、抉り、掘り起こし、慣れ親しんだ少女の胎内をたまらない快楽で埋め尽くしてゆく。
何度も何度も襞を抉られ、内臓を押し込まれ、子宮口を叩かれる度にもの苦しいほどの快感がキャロンの体を駆け巡り、
そのたびに髪を振り乱して喘ぐ。激しくぶつかり、擦れ合う肌は互いの汗と熱でどろどろに溶け合い、向かい合う顔が
近寄るたびにキスをしていると小柄な少女は体全体が男の体に飲み込まれてしまったような錯覚さえ覚え出す。
「もっと…もっと突いてぇっ…ああっ!あたしを…あそこをいっぱい貫いて…ぐちゃぐちゃにしてぇっ!あぅっ!ぅああぁーっ!」
男の首にぶら下がるようにして背を反らし、膨らんだ乳房を思い切り突き出しては揺さぶられてぷるぷると震わせる。
おとがいを何度も跳ね上げ、大きく開いた口からはあられもない言葉を吐いて快楽のみを希求する浅ましい姿を曝す王女。
男はその姿に満足そうな笑みを浮かべながら腰を打ち付けて幾度も少女の秘裂を抉り、蜜を吸い上げてゆく。
「そぅら…天国へ連れて行ってやるぞ…キャロン…」
男の体が歪み出し、赤黒い瘴気が滲み出すが快感に没入してしまっているキャロンは気づこうとしない。
体中の動きをモノに支配されてがくがくと揺さぶられ、思考を失ったままの頭を振り、髪を乱れさせる。
「あぁっ!!お、おねがいっ…イイのぉっ!イイのっ……あそこ…じんじんきて…とけちゃいそうなのっ…!あぁぁぁーーっ!!」
あそこから全身を電流のように駆け巡る快感のみが雌となった今のキャロンの全てだった。
男の体に全てを委ね、求める以上に与えられ溢れるほどの至高の快楽に煽られて絶頂への坂道を駆け上がってゆく。
あそこはひくつき、子宮がきゅうきゅうと痙攣し、膣道は男のモノを締め付けて離そうとせず、精を搾り取ろうと蠕動を止めない。
子宮口が下がり、胎内のぬめりも強まって快楽をより貪欲に得ようとする本能の暴走に体が飲み込まれてゆく。
「ああぁぁっっ!あたしっ…とんじゃうっ、んはぁっ!ひゃんっ、はっ、はっ、あぅっ…んっ、あぁぁ--んっ!!」
体の芯に刻まれた快楽という麻薬が生む毒に染まりきってしまった少女はおんなの本能から来る悦びの声を上げて
この夜何度目かもう数えることが出来ぬほどの絶頂に再び堕ちて行った。

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「久しぶりだな、キャロン王女」
その声でその台詞を聞いたのは何年ぶりだったろう。
忌まわしいはずなのに、呪わしいはずなのに、恥ずかしいはずなのに。
「ようやく逢えたな。嬉しいぞ」
嬉しくなんかないのに。その声はどうしようもなく懐かしく聞こえてしまって。
怒りとか驚きとか疑問とかいろんな感情とかがごちゃごちゃになって。
「さあ、来るがよい」
倒さなきゃと思ったのに剣が出せずに体にぶつかってしまって。
許せなくて何度も何度も手で叩いて。叩いてるうちにどうしようもなく涙が出てきて。
そうしてるうちに胸の奥が、お腹の奥が熱くてたまらなくなってきて。

肩を掴まれて。顔を見たとき。あたしはもう、全部がどうでもよくなっちゃった……
リバースの剣士として勝たないといけなかったのに、またあたしは負けちゃったんだ。
そして多分、もう二度と勝てないし、もう逃げられない。
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「あぁっ!ふぅっ、ん、ひゃぁっ!はっ、はぁっ、ぐっ、そんな、は、はげしくっ…っんぅんっ!んはぁっ!あぁんっ!」
ベランダの白い手摺りに両手をもたれかけ、キャロンはお尻を掴んで後ろから突き込んでくる男のモノによがり声を上げていた。
二人とも全裸で、立ったままの行為だ。森の中でこういう事をした事はあったが、ベランダで二人とも裸でするのは初めてだった。
ここは国民の前で挨拶をする場所でもあったから広場が真下にあり、遠くには村の祭の火がよく見えた。
もしこんな所を見られたら恥ずかしいどころではすまないのだが、今のキャロンにはそれがかえって快感を煽るようになっていた。
「あぁっ!だめ、だめぇ…こんな、あぁっ!感じちゃう…感じちゃうの!ぞくぞくして…どきどきして、たまらないの…あぁんんっ!」
恍惚に染まった頭を何度も振り、俯き、下を向いたまま背を丸めて震えてとめどなく沸き溢れる快感を堪えるキャロン。
喘ぎ続ける緩んだ口元からは涎が零れ落ち、立ったままの足は生まれたての小鹿のように膝を震わせて今にも崩れ落ちそうになっている。
その腿の間からは蜜と精液の混合液が溢れ出て足元を濡らし、小さな水たまりをつくってゆく。
「あぁっ!…く…あっ、あっ、は、ぅっん、んぅんっ…い…そんなに…突かれたらっ…あぁっ!はぁっ、はっ、あぁっ…ひぃんっ!」
広場には誰もおらず、人影も見えない。城に人がいないのは分かっているのだが、もしいたらと思うとそれだけで恐怖が走る。
しかしもう、声を我慢する事が出来ない。一方男はそんなことは百も承知でやっている。バレて困るのは王女だけなのだから。
だから一切の容赦なく、蕩け堕ちてなお熱く淫らに濡れ、締めつける至高の果実を貪り続けるのだ。
「あぁぁっ…や、やだ、また…またイク…イっちゃうの…あ、あぁっ!んぅっ……か…はっ……はっ…はっ…あっ……ううっ!…」
白く熟れた尻肉が男の腰に何度も叩かれてたわみ、汗と蜜に濡れてパンパンと姫鳴り音を鳴らしているうちに赤く腫れてくる。
膣中をぐっと持ち上げるように突き上げられて少女はおとがいを跳ね上げ、ぐっと背を反らしてその美しい胸を夜空に晒しながら
絶頂感に悶えた。ぷるんと揺れた乳房から汗が飛び散り、月の光に輝き、溢れた蜜が震える肢を幾筋も蜜が流れ落ちる。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…も……だめ……たってられない……はぁっ…ん…」
足の力が抜けて立っていられなくなったキャロンは膝から崩れて手摺りに胸を押し当てるような格好でもたれかかる。
胸から上をベランダの外に出してしまう格好のまま男の緩まないピストンにお尻を突き上げられるキャロン。
崩れた膝をモノの突き上げに何度も無理やり伸ばされ、硬い手摺りに乳房をぐにぐにと捏ねさせながら広場に向って喘ぎ続ける。
「ああぁっ!なんで…なんでこんな……きもちいいの…?…はぅんっ!く、ぐぅ…んぁっ!あぅんっ!あそこが…とまらないの…っ」
汗にまみれたむちむちのお尻の肉をしっかりと掴まれ、押し広げられながら男の腰が際限なく叩きつけられる。
そそり立つモノは何度精を放っても萎える事無く熱く漲り、キャロンの蜜壺を抉って襞の一枚一枚を変幻自在に責め立てる。
そしてキャロンの肢体に秘められた媚肉はその度に快楽を生み出して飽く事無くその心を攫ってゆく。
普通なら壊れてしまうほどの行為も、リバースの力が知らず知らずのうちに回復させてしまう。
そしてそれが還ってキャロンの心を際限なく快楽へと傾けるのだ。
「ひゃぁんっ!あぁっ…おなかのなか…あつくて…いっぱいで…きもちいいの…っ…ヘンに…なっちゃう…ぅあぁっ!」
逞しい男根に最奥まで深々と抉り込まれ、まとめた髪を振り乱してよがり声をあげる快楽に溺れた少女。
息もできないほど突きこまれて涙を浮かべながらぞくぞくと湧き上がってくる快感に震える。
熱く蕩ける体と手摺りに押し当てたおっぱいの冷たさでぷにぷにとした二の腕に鳥肌が立つ。
背骨の辺りに浮かんだ汗が胸を伝って流れ落ち、外気に冷やされた肌には湯気が浮かんでいた。

「そぅら…民の皆に見てもらうがいい。王女の本当の姿を…」
崩れ落ちそうになるところを男に両脚を膝に廻して抱え上げられ、後ろから貫かれたまま持ち上げられるキャロン。
不安定な姿勢に自ら後ろ手に男の首にしがみつこうとするが、結局モノだけで下から支えられる事になる。
「あぐっ…あ…は…ふ…ふかい…よぉっ…あぁぁ…だめっ…はずかし…あぁんっ…やだぁっ…」
抱えられた膝を開かれ、広場の方に向って大股を開いて貫かれたあそこを晒すような体勢にさせられるキャロン。

幼児がおしっこをさせられているような自分の恥ずかしい格好に気がつくと顔が真っ赤になってしまう。
しかし、体勢を変えようとすると落ちてしまうのでどうすることもできず、体重に任せるままあそこを貫かせる事になる。
「キャロン王女。これが貴女の真の姿だ。花の様に咲き誇りながら性に溺れ、蜜を流し、貫かれて歓ぶ。それがお前の本性なのだ。」
「あたし…あたしっ…ほんとの…あたし…あぁっ!う、んぅんっ!そんな…違う…やっ…あぐぅっ!あぁぁ…だめ…もぅ…」
耳元で男が囁き、耳朶をくすぐって流れ込むその声があの時と同じように少女の尊厳を奪ってゆく。
「何が違うものか…お前はいつも男を誘っていたではないか。心当たりがあろう?嘘だとは言わせぬぞ…」
確かに、少女は普段から足を露わにし胸も強調されるような服を着ていた。戦いの装束に至っては下着同然の姿だ。
動きやすいからと簡単に考えていたが、男の目から見ればその足は、その胸元はまぶしくてたまらないものであっただろう。
全裸で川を泳ぎ、スカートでキーラに乗り、衿の大きく開いた薄い服で汗だくになって畑仕事を手伝ったりもした。
年頃の美しい少女のそんな姿、そのような仕草に目を奪われず、劣情を抱かなかった者がいなかったとは到底思えない。
しかし露出を自然な行為としていた少女には自分が男を誘ってしまっていると思い至る事が今の今までなかったのだ。
「そうだ。お前は心の底ではこうされたかったのだ。分かるだろう、キャロンよ。素直になるがいい。私の前でなら、お前は自由だ」
言葉がキャロンの蕩けた心に染み込み、呪いを形作る。一方的な真実と堕落への誘いが少女の心を追い詰める。
「じ…じゆ…う……あぁ…だめっ…あたし…そんなの…だめ…や…きもちよくなっちゃ…だめ…なのに…っ…はぁっ…」
その間にもされるがままに下から突き上げられておっぱいが踊り、頭をがくがくと揺さぶられて思考を溶かされてゆく。
「あたし……あたし…あぁっ…ゆらさないでぇっ……だめぇっ…あたし…もう…なにもかんがえられなくなっちゃぅ…」
額に汗が滲み、揺らされる前髪がはりつく。体の自由を完全に男の手に委ね、牡の槍に真下から貫かれて磔にされたまま。
大きく肢を開かされて晒されたむきだしの結合部からは愛液がぐちゅ、ぐちゅと溢れて床を濡らす。
肺の奥から溜息を漏らし、身震いするキャロン。少女は既に堕ちようとする最後の一線に足をかけてしまっていた。

恍惚感に蕩け、星がちらつく瞳に自分の治める美しい国が、村が、森が映る。
みんなに対して恥ずかしくて、いけないことをしている。そう思うと背筋にぞくぞくっと震えが走る。
キモチイイ。
大きくて硬いペニスに子宮まで貫かれて、あそこをいっぱいかき混ぜられてる。
キモチイイ。
裸で、開け放たれた空間に向って大声でよがって悶え、あそこを大きく拡げられて、全てを晒してセックスをしてる。
キモチイイ。
ペルルを、国を、みんなを裏切って倒すべき敵とエッチなことをして、蜜を吸わせて力を与えてしまってる。
キモチイイ。
今、男の胸の中に抱かれて全てをさらけ出して絶頂に導かれてようとしているあたしは、どこまでも、自由。
……すごく…きもちいい……

蕩然としている少女を男が崖の上から突き落とすかのような勢いで逸物を思い切り突き上げた。それが、最後だった。
「あぁっ、もう、だめ…ぞくぞく…とまらない…もうダメ…ほしいの…あぅっ、イかせてっ!はぁっ、はぁっ…あぁっ、イカせてぇっ!」
膣奥を突かれて悶えながら快楽に声を上げ、少女は思考の天秤を自ら突き崩してしまった。
恥じらいも慎みも尊厳もかなぐり捨て、はしたない言葉で叫ぶ真っ赤な顔のキャロン。
ひょっとしたら誰かに聞こえてしまうかも、という事さえ今の彼女には考える事が出来なかった。
「あぁっ!!ぐぅっ…おく……まで…来てるよぉ…っ……あんっ!ちょうだいっ…あなたの…熱い蜜…いっぱい下さいっ、くぁんっ!」
男にすっかり蕩けた全身の自由を預けて下から貫かれ、ごつごつした太い肉茎に何度も揺さぶられるキャロン。
あそこからは蜜が飛沫き、おっぱいはぶるぶると揺れて尖った乳首が跳ね回り、しどけない顔を晒して喘ぎ、射精をねだる。
胎内射精の気持ちよさを知り尽くしてしまっている彼女は、射精による絶頂に矜持を奪い去られる事を選択してしまったのだ。
「いいだろう、たっぷりとくれてやるぞ。そらっ、存分に味わうがいい!」
男の声に呼応してキャロンの胎の中で脈打つモノが膨らむと射精の予感に彼女の膣内は悦びの痙攣を始めた。
「あぁぁぁっ!…きもちいいの、ほしいのっ…ひゃんっ!……あたしの中、いっぱいにしてっ…いっしょに…おねがいっ…あぅっ!」
引き波のように蜜を吸い上げられる感覚にキャロンの意識が一気に遠くなる。そしてその代わりにとモノが胎内で膨張して暴れ出す。
マグマのように湧き上がり、一線を突き破ろうとする感覚に少女の体は嵐の小船のように押し流されてゆく。
「イクのっ…あぁっ…イクの、イク、イっちゃう…っ!あ、あたしもう…もうっ!イキそうなのっ…あぁんっ!きて、きてぇっ!」
強烈なオーガズムが渦を巻きながら少女の全てを吹き飛ばす勢いで攫ってゆく。恐怖と歓喜に悲鳴を上げ続けるキャロン。
そして急激な膣内の締め付けに呼応するように牡の逸物を白く濁った濃い濁流が駆け上がると、間欠泉のように一番奥で吹き上がった。
「あっ、きちゃう…やっ、きゃぁっ、すごいのっ、きてっ、く、ぁぅっ!熱っ、あっ、うぁっ、あぁぁぁぁ------っ!!」
一気に吹き上がる射精の勢いにキャロンの全身が弾ける。許容外の性感にびくびくと肢体を痙攣させ、高く長い絶頂の嬌声を上げた。
子宮を、胎内をねばつく熱い粘液が埋め尽くして聖域を染め抜き、汚しつくしてどこまでも彼女の心を高く放り上げてゆく。
全てから解放され、肉体の感覚すらも失ってしまうほどの究極の絶頂に意識を攫われ、浮遊感に忘我の表情を浮かべる少女。
尿道までが決壊し、おしっこのような潮が噴出してベランダを越えて下へと降り注いだ。

抱え上げられていた体を解放され、疲労と虚脱感にぐったりとしてベランダにうつ伏せに倒れ込むキャロン。
冷たい石畳の床によって、愛撫に火照り汗まみれとなった体が心地よく冷やされてゆく。
しかし絶頂の余韻と痙攣は未だ肢体を包み、体がぶるぶるっと震えるたびにあそこから白濁が断続的にごぼりと溢れ出てくる。
「……っ…は…ぁ…あ…は……ぁ…は…ん……ぁ…」
呼吸がうまくいかず、短い吐息を漏らし続ける。望んで犯され、イかされて、征服され尽くした少女の敗北した姿であった。
しかし汗と蜜にまみれた肢体は月明かりに照らされて輝き、その肌は汚しつくされてなお艶を持ち、美しさを損なってはいない。
むしろ、その姿こそ少女の真の美しさではないかと錯覚するほどに蟲惑的ですらあった。
「キャロン王女、まだ夜は明けてはおらんぞ」
無遠慮な声が今まさに意識を手放そうとしていた裸の少女に投げかけられた。
「……えっ…?」
体の自由が利かないのでなかなか起き上がれず、上体を起こして首だけを部屋のほうへ向けるキャロン。
部屋の奥、ベッドの上にいつの間にか男は移動していた。その姿は暗がりの向こうで良く見えないが、何か影のようなものが見える。
そして、その中央で赤い、目が光っている。
「…ま…まって……まだ、まだあたし……」
うろたえ、体を起こそうとする少女の足に何かが触れた。その感触を彼女はよく覚えていた。
「今宵一晩、お前は私のものだ。そうであろう、キャロン王女」
「あ…あ…ぁ…や…こ…これ…」
手に、肢に、腰のくびれにそれはゆっくりと絡み、なめらかな肌を舐めるように這い、まとわりついてゆく。
懐かしい感覚。太腿もお尻もおっぱいもあそこも。彼女の肢体のあらゆるところがその感触を忘れてはいなかった。
体の中、お臍の奥、胎の底から胸へと沸き起こってくる歓びと震えに彼女は悟る。ここからが本番なのだ。
「さあ、こちらへ来るがよい。快楽の夜を共に愉しもうではないか」
「あぁっ!」
倒れた姿のまま絡みつかれ、自由に動けない肢体が持ち上げられてゆっくりと引き寄せられてゆく。
持ち上げられた拍子に髪留めが外れてポニーテールが解け、汗に濡れ乱れた髪がふぁさ、と散る。
金色の髪留めは蜜と精液にまみれたベランダを転がり、手摺りの間をすり抜けて落ちていった。
少女は広場へと落ちてゆく髪留めを見送りつつ、全ての抵抗を放棄する。もう、引き返す時は過ぎているのだ。
部屋の奥へと引きずり込まれ消えてゆく少女。その口元には知らず知らずのうちに薄く妖しい微笑が浮かんでいた。
「ふふふ、可愛い奴よ。さあ、私の愛しき夜の王女キャロン。お前の極上の蜜をもっと味あわせてくれ」
「あああ------------っ!!」
瘴気に満ちた暗い部屋に飲み込まれた少女の歓喜に満ちた嬌声が響き渡った。
享楽の祭の夜はまだまだ続く。これから彼女は一晩中彼への最上の生贄として肉体と蜜を捧げ、魔悦の限りを尽くす事になる。
そして彼女は使命からの自由を手にし、代わりに決して解けぬ愛欲の鎖に自ら繋がれるのだ。


何年か後。
ラルの王女とゴモロスの王子は結婚をした。成長した二人の婚姻を国中の皆が祝福した。
そして同時にリバースの剣士としても成長したキャロンは遂に夜の国をも統一し治めることになる。
広大な領地を治めるため、夜の領土には別城を構え交代で治安維持にあたることとなった。
まだ危険の残る土地への公務だというのに、美しく成長した王女は楽しげな笑顔さえ見せて向かっていった。
彼女の傍らには必ず決まった衛士がつき従っていった。凄腕の剣士でもある彼は王の信任も篤かったそうだ。
やがて仲睦まじい夫婦に子供が生まれる。初産だというのに王女は笑顔で、慣れたことのように分娩に臨んだという。
生まれた女の子は王女に似て美しく元気で勇敢な子に育ち、王女と同じように公務を王に代わって行うようになっていった。
ラルの国はいつまでも平和で、それに象徴されるように王女はいつまでも年を取らず、少女のように若く美しかった。
美しく成長した姫と一緒に翼竜に乗って夜の城へ公務に向かう姿などは親子というよりまるで仲の良い姉妹のようだった。
人々は皆、美しきラルの王女と姫をいつまでも賛え愛し続けたという。

おわり





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ラルの長い平和が王女の背徳によって成り立っている事に気がつく者は、ついに現れなかった。
あまりに平和だったせいで王女の手によって浄化のために夜の城へ置いたブレイブの鏡が封じられ、
後に姫へと受け継がれたリバースの剣が昼の城の地下で眠りについた事を知るものもいなかった。
そして村人も、何も知らない幸せな王も王女によって欺かれ続けていたのに最後まで気づくことがなかった。
侍従や侍女、衛士や一部の村人たちが王女の協力者となっていて、王や民に疑問を抱かせるような事を未然に防いでいたのだ。
それはあまりにも自然に、巧妙に行われた魔王による内側からの侵略劇だった。
そう、彼女が魔王の手に完全に堕ちたその時から昼の国は同時に夜の国にもなっていたのだ。


『背徳の王女』Another End
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