「たあぁーっ!」  
リバースの剣の一撃が最後の黒騎兵を屠り、玉座までの守りは誰もいなくなった。  
 
あれから3年。黒騎兵が再び不穏な動きを始めたのを察知して後をつけて来たキャロンが森の奥で見たのは  
魔物の巣窟となっていた小さな廃城だった。見過ごせないとばかりにさっそく乗り込んだキャロン。  
伝説の剣士とリバースの剣の前に敵はなく、魔物達を蹴散らして今、最深部に辿り着いた。  
 
「やっぱり…復活していたのね」  

石造りの広間の最奥には玉座があり、そこにはキャロンにとって決して忘れることなど出来ない宿敵が悠然と客人を見下ろしていた。  

「でも何故?あなたは私に倒されたはずよ。ラモー・ルー」  
「フン、久しぶりに会ったというに野暮を言うな。キャロン王女」  

魔力が安定していないのか、その体はかろうじて人型を保っているが不定形に揺れ、  
赤く鋭い獣のような目だけが顔の位置を知らせていた。その目が妖しく光りながらキャロンの肢体を  
嘗め回すように窺っている。キャロンは目を合わさないように注意しつつ剣を構えた。  

「おれさまは喜んでおるのだ。甦った早々に、お前があの極上の蜜を貢ぎに来てくれたのだからな」  
「なっ!」  
「フフフ…その体…胸も尻も、たった3年で見事に熟したものよ。蜜の方はどうかな?お前の味、忘れたことは無かったぞ」  

怒りと恥ずかしさに顔をかっと赤くするキャロン。脳裏にラモー・ルーに受けた恥辱の数々が浮かぶ。
あの熱い舌、ぬめぬめとした唾液の滴り、まだ未成熟だった素肌をいやらしく這い回った粘ついた触手の感覚。
乳首に巻きつかれ、あそこに取りつかれ、蜜を吸われた時のあの妖しい恍惚感。  
どれもこれも、3年たった今でも夢に見てしまうほどにおぞましく、忘れようとしても出来ない忌まわしい記憶だった。  

「ふざけないで!あなたはまた私に倒されるのよ!」  

記憶を振り払うように首を振り、光り輝くリバースの剣を手に玉座に駆け寄るキャロン。ラモー・ルーは何を考えているのか、椅子から動かずただ笑っている。  

「ラモー・ルー、覚悟!…きゃっ!?」  

ラモー・ルーまで後5歩で剣が届く、と剣を振りかぶった所でいきなりキャロンの足が床に沈みこんだ。  
え?と思う間もなく勢い余って転んでしまい、剣は持ち主の手を離れてラモー・ルーの足元へ転がってゆき、光を失う。  

「何…?足が…っ…嘘でしょ…」
「フハハハハハ!変わっておらんな。なんとも可愛い小娘よ。この程度の罠に引っかかってくれるとは思っていなかったぞ」  

ゆっくりと立ち上がるとゆっくり迫ってくるラモー・ルー。
慌ててキャロンも立ちあがるのだが足が床にめり込んでしまって抜けず、振りほどけない。  
床に見せかけていた粘液状の触手がキャロンの足を掴んで離さないでいるのだ。
くるぶしを掴む冷たい蛇のようなおぞましい感覚は忘れようもない、ラモー・ルーの触手そのものだった。 

「いや…むしろ罠にかかりに来てくれた…と言うべきか…なあ、キャロン王女?」
「くっ…勝手な事を…っ…嫌!来ないで!」  

叫ぶが聞き届けられるはずも無い。必死になって足を抜こうと足掻くキャロンの眼前にラモー・ルーが立ちはだかる。  
身を守る武器はもうない。キャロンは自分の敗北を悟らざるを得なかった。  
 
「さあ、キャロンよ。その美しく育った体で我の復活を祝福して貰おうか」  
「ふ、ふざけないで!だっ…誰がそんなこと!きゃああっ!」  

好色な視線があの時より成熟して女らしくなった体の隅々までを視姦するように舐め回すのを感じ、少女は身震いが止められない。
それでも気丈に言い返した瞬間キャロンの体はまた床に沈みこみ、両足首までが飲み込まれて動きを完全に封じられた。  

「フフフ、心配せずとも邪魔は入らぬ。第一、助けも呼んでおらんのだろう?」  
「…ざ、残念ね。すぐにペルルとライケさんがやってきて助てくれるわよっ」  

言い返しては見るものの実は図星だった。今朝ペルルとけんかをしたせいで一人で行動していたのだ。自分の迂闊さを後悔するが既に遅い。  

「そう焦るな。3年ぶりの逢瀬だ。ゆっくり愉しもうではないか。なあ、キャロンよ…」  

ラモーが恐怖に歪むキャロンの顔を覗き込んで来る。その目の赤い光が浮かぶのを見てとっさに視線をかわそうとするが  
顔を掴んで引き戻され、逃げ場を失った。なおも目を閉じて抵抗するキャロンの足元が急に緩んで両脚が一気に沈み込むと
びっくりした拍子に目を開けてしまう。  

「きゃあっ!…あ、しまった……あ、ああっ…いけない…あ…あぁ…体が…しびれて…」  

赤い光が一気に頭の奥に流れ込んでくる。忘れることの出来ない、思い出したくなかった感覚が甦ってきた。  
全身に心地よい虚脱感が広がってくるとキャロンは抵抗できずに力が抜けてしまう、床に倒れこむと床は沼のようにぬかるんで少女の体を抱きとめた。
そして、そのままゆっくりとキャロンの体は地面に飲み込まれて沈んでいく。
(体が…熱い……ああ……あたし…また……)
キャロンはラモー・ルーの嘲笑う声を遠くに聞きながら床下へと飲み込まれ、意識を失っていった。  

 
キャロンが気がつくとそこは牢獄だった。地下なのだろうか、周囲は石壁で扉も窓も見あたらない。松明の灯り一つだけであたりは薄暗く、気味が悪い。
キャロンは天井から伸びてきた触手に両手を縛られたまま吊り上げられ、足首も床から生えた触手で固定され動かすことが出来ない。  
牢獄内はすえた臭いとラモーの魔力が充満して生暖かく、息苦しささえ感じるほどだ。  
濃密な魔力の波動で、全身に熱い吐息を吹きかけられているような気がして思わず身震いするキャロン。 
瞳の魔力の影響で感覚が鋭敏になってしまっているのだ。しかし身じろぎしても、両手も両脚も拘束されていては意のままにはならなかった。 
脳裏に浮かぶのはあの侍女たちが囚われていたラモー・ルーの居城。それであるならばこれから何が起こるのか、少女には容易に想像ができてしまう。
おぞましさと不安に怯えるキャロンの上から、伸びている触手を伝うようにしてスライム状の液体が徐々に降りて来た。  

「ひゃんっ!な、なに?何なの?ひいっ…!なに…これ…っ…」  

首にたどり着いた冷たい感触に驚いて見上げると天井にびっしりとスライムがへばり付いて水滴のように滴ろうとしていた。  
横もよく見れば壁からスライムが染み出して床へと広がって来ている。
そして床一面に広がったスライムは波を打ちながら、キャロンの方へと押し寄せてくる!

「い、いやぁ……やめて、こないでっ…ひうっ!ひゃぁんんっ!」  

恐怖を感じる間も無くスライムは次から次へと降りてくるとキャロンの髪を、頬を、耳を、腕を、うなじを、腋を撫で、ぬらぬらと舐めて服を濡らしてゆく。  
そのぬめったおぞましい感触に思わず鳥肌が立つ。耳朶を舐め、首筋を這い、腋を舐め擦り、腋や襟元から滑り込んで背中をくすぐり、ふくらんだ胸元をなぞり、  
臍をくすぐる。その度にキャロンはくすぐったさに体をくねらせて戒めを振りほどこうとするが拘束は解かれることはなく、スライムの雨も止んではくれない。
変幻自在の舌は美しく育ったキャロンの肢体の隅々までを確認し、味わい尽くすように舐め降り、また這い登ってゆく。
一方で壁から染み出し床に広がったスライムはキャロンの足に到達すると這い上がり、しなやかな脹脛から太腿を撫で擦りながら肌を浸食してゆく。  

「や、やめて…くすぐったいよぉ……ひっ、んぁっ!んぅぅっ!…はぁっ…はぁっ…」  

あっという間にキャロンの全身はスライムの粘液でぐっしょりと濡らされ、密着してしまった服が美しいボディラインを浮き出させていた。  
豊かに膨らんだ乳房の形もくっきりと浮き上がり、乳首が刺激に硬く尖ってしまっているのもはっきり判るほどだ。
ぐっしょりと濡らされたブルマはぴったりと密着し、大事なところを隠すどころか恥丘の形やお尻の形を強調してしまっている。  
少女の頬や二の腕はスライムのマッサージ効果か粘液の持つ媚薬効果なのか、熱を帯びて朱に染まって来ていた。  
粘液の染み込んだ服は体をくねらせる度に敏感な肌を刺激し、今や快感を引き出そうとするまでになってしまっている。  
少女の漏らす悲鳴からは嫌悪感が徐々に薄れ、吐息がだんだんと切なさを帯びてゆく。

「や…やめて…おねがい…もうゆるして…いやぁ…っ…は、ふぅんっ…んぅ…むずむずしちゃう…はぁっ…はぁ…っ」
 
岩壁すべてから染み出たスライムが床を埋め尽くし、膝下辺りの水位になった頃、スライムの粘度が急に  
上がったのをキャロンは感じた。そして今更ながらこのスライムの海が「ラモー自身」なのだと気付かされる。  
しかしキャロンにはもう逃れる術は無く、スライムたちはいよいよ意思を持ってその瑞々しい生贄を味わいにかかる。  
まずは…とばかりに手を繋ぐ様にくっついたスライム同士が質量を持ってキャロンの胸元を滑り落ちると、
既に粘液によって繊維がぼろぼろに溶かされていたのだろうか、上着が紙のようにずるりと破れ、剥がれ落ちて形の良い乳房が零れ出た。  

「きゃぁっ!服が…!…溶けて…っ…ダメ、やめてっ!脱がさないでぇっ!いやぁっ!だめぇっ!」

懇願したところで止めてくれる筈もなく、同じように触手と化したスライムが粘液まみれのキャロンの服を次々と破り、剥ぎ取ってゆく。
背中を滑り落ち、お腹から下腹部、腰からお尻へとずるり、ずるり、と果物の皮を剥くようにブラウスが溶かされ、ブルマを千切られ、パンティも剥がされてしまう。
服を脱がされてゆくに従って充満した魔力を直接素肌に感じてしまい、キャロンは守る物の無い柔らかな裸身をこわばらせる。
脳裏には過去の忌まわしい記憶が鮮明に甦る。犯される不安に全裸に剥かれてしまったキャロンの鼓動が知らず知らずのうちに高鳴ってゆく。  
すると鼓動を聴こうとするかのようにおへそをくすぐっていたスライムが胸へと這い上がった。  

「あっ!…ひゃんっ!んぅっ!い、いやぁっ!あっ、ひゃぁんっ!あ、だめぇっ…そこ、だめぇっ…あぅんっ!な、舐めないでぇっ」  

蠢くスライムに柔らかな乳房を捏ねられて思わず声を上げる。すかさず別のスライムが背中からお尻へかけてを  
くすぐるようにずるりと舐め下りると、キャロンはくすぐったさに上背を左右に振って反応する。  
無数のスライムは敏感な反応に気を良くしたのか動きが活発になる。ぬるぬるした舌で存分に乳房に吸いつき、腋をくすぐり、太腿を撫で、素肌を蹂躙してゆく。  

「あっ、ああっ、やぁ、やめて…さわらないで…んっ!……はあっ…やあんっ!ぬるぬるして…かゆくなって…いやぁぁんっ!」  

弾力ある柔肌を堪能するようにスライムはキャロンの体を弄びつづけ、その度に快楽を呼び込む粘液を肌に擦り込んでゆく。
ねばねばとしたスライムが蠢き、通り過ぎたところは粘液が糸を引いて残り、肌に染み込みながら乾いてゆくと痒みを生む。 
電流が走るかのような快楽のあとで、じわじわと染み込んでくる淫毒の痒みにキャロンは逃れられないまま身悶え、翻弄されていった。  

「フフフ、相変わらず感じやすい…淫らな体よ。もっとかわいがってやろう」  
「はあっ、はあっ…だ、め…かんじ…ちゃ、だめ…あっ!ああっ!」  

どこからともなくラモー・ルーの嘲笑う声が響く。
抵抗したくともスライムが体の敏感な場所を知っているかのように蠢く度、キャロンの吐息はどんどん熱く、荒く、早く、甘くなる。  
鼓動は早鐘を打ち、全身の力は既に入らず、熱に浮かされたような体では思考もままならない。  
拒絶の悲鳴は既に蕩けて嬌声に変わっている。瞳の魔力に抵抗する意識が封じられてしまったのかも知れなかった。  

「んっ、くうんっ、あ、はっ、あ……だめ…あ……あ…ふうっ……ん…」  

スライムの動きはキャロンが悶え、声を上げるたびにますます活発さを増し、指先までも自由に舐め回る。  
ブーツを脱がせた足指を一本ずつ舐めしゃぶられ、耳の産毛を舐め擦られ、だらしなく開いた口の中に滑り込んだスライムが舌を弄ぶ。  
(…うあああ…っ…ぞくぞくって…きちゃう…たすけて……あたし…と、とかされちゃう……ペルル…たすけて……)  
流れる汗も涙も涎も体液のすべてが舐め取られ、養分にされてしまっていた。スライムの動いた痕は媚薬成分の含まれた粘液が残され、  
そこから熱く火照ってたまらない快感が湧き出てくる。胸に取り付いたスライムに桜色の乳首を捏ねられ、痛いほどに吸われるたび、  
キャロンの身体の芯に甘い痺れが沁みて、徐々に理性がとろけていくようだった。

「あ…あぁ…はぁ…はぁ…ん…ぅ…んんっ…く…ぁ…っ!…ふ…ぅぅ…い…いや…ぁ…や…やめ…て…あっ…」

いつしかキャロンの顔は切なげにゆがみ、無意識に膝を震わせ、内股を擦り合わせるような仕草をしはじめていた。
スライムはここまで、キャロンの全身を汚辱しながらもあそこにだけは手をつけることをしていなかった。
足首は肩幅よりやや広く固定されており、少女は自分の体を慰めることができない。それがもどかしく、焦れったいと思えるまでに体が追い詰められてしまっていた。
愛撫によってすっかり発情してしまった少女の肉体。そのことにキャロンはまだ気づいていなかった。
そして責められ身じろぎしているうちに、キャロンは吊られている腕に痛みを感じ出してもいた。  
しかし、腕を離され座り込んでしまえばスライムの海に直にお尻をつけることになってしまう。そんなことになったら…そう思って耐えていたのだが…  

「キャロンよ」  

見透かしたかのようにどこからかラモー・ルーの声がした。姿は見えないのにその囁きはキャロンの耳元をくすぐりながら脳に直接響いてゆく。
そして低い声は体の奥を揺さぶりながら少女の敏感な芽のあたりに届く。そこは既に火のように熱くなり、自分でも信じられないほど蜜を溢れさせていた。 

「おれさまに蜜を捧げるのだ」  

快楽によって思考に霞をかけられたまま、うつむいてるキャロンの目に薄いくさむらに覆われた自分のあそこが写る。  
くさむらは既に粘液でないものでぐっしょりと濡れて太ももへと滴り、下腹部は火の様に熱をもってキャロンを苛んでいた。  
いつもの自分の寝室であれば手で慰めることも出来たのに、手が拘束されていては熱を収めることが出来ない。
下を見ればラモー・ルーの触手で出来た海は膝の高さに迫り、波打ってキャロンから溢れて腿を伝い落ちる僅かな蜜を奪いあっている。  

「蜜…」  
「そうだ、『捧げる』のだ」  
「あたし……」  

キャロンは思う。あたし、なんでこんな所でこんなことしてるんだっけ?喉がかすれる。体が痺れてきた。息が苦しい。胸がはちきれそう。あそこの奥が…熱い。  

「ラモー・ルーさまの触手が恋しくはないか?夜ごと夢にまで見ていたのであろう?」  
「ラモー・ルー……の…触手…」  

体がかぁっと熱くなる。あたしの気持ちいい所をみんな知ってるラモー・ルーの触手…あの、ぬめる熱い舌…覚えてる…忘れられない…  
今でも夢に見るたびにこうして体が熱くなる…蜜を吸われた時のあの真っ白になるような快楽…赤く光る目…あたし…  

「そうだ、この舌の味を忘れられぬのであろう?…お前の体はこうして欲しがっているではないか……そうだ、素直になるがいい……楽にしてやろう…」

ああ…もうダメ……あたし…あたし…エッチな子になっちゃう……だめなのに……もう…がまん…できない…


「……ほしいの………捧げ…ます…」  

熱に浮かされ、震える唇がひとりでに動き、全てへの背信を口にした。

魔王によって女にされ、凌辱の限りを尽くされ調教されてしまった王女。その快楽に従順な体が少女の心を裏切ってしまったのだ。
少女は口に出してしまうと肉欲に溺れる自分自身を諦めたように受け入れて全身の力を抜き、快楽にとろけた目を伏せ眉を震わせる。
キャロンは淫らに染まった自分の肉体に敗北し、宿敵である魔物の愛撫を懇願したのだ。

「よかろう」
 
その瞬間、青黒い水滴がキャロンの左胸に滴り落ちると蛇を象った夜の国の紋章へ変わり、暗い光を放った直後、吸い込まれるように乳房の奥に消えた。
それはラモー・ルーの血で作られた魔力の刻印。奴隷となった女の体に刻まれる印であり、快楽に溺れ、堕落を選んだ少女を縛る契約の証だった。
ずくん、とした鈍痛と疼きが一瞬、キャロンの胸の奥に走り抜け、息が止まる。
そして同時に、もう拘束はもう必要ないとばかりに腕を吊っていた触手が切れ落ちた。ふっと力を抜かれ、勢いのままに崩れ落ちるキャロン。  
思わず見上げたその瞳に腕を吊っていた触手に絡みつかれたまま、するりと抜き取られてゆくリバースの腕輪が映った。  

「……あっ……」  

奴隷に剣は不要、とばかりに少女から去り、最大の敵の手に奪われてしまうリバースの腕輪。
刹那、キャロンは自分から離れ、視界から遠ざかる腕輪を呆然と見送っていた。もう、取り返しがつかないのだと悟るのはもう少し後のことだ。
スライムの海に力の抜けた膝を折って肢を沈め、そのまま座り込むようにお尻を海面へと着地させてしまう。 
蜜に濡れたあそこがスライム床に触れると、海が大きく波打ってキャロンの股を抉る。少女は後悔どころではなくなってしまったのだ。  

「ああああああーーっ!!」  

電撃に打たれたような衝撃が走り、背をぐっと反らせて痙攣するキャロン。しかし、背中から倒れる事はできず途中で止められる。  
腕に絡んだまま落ちた触手が今度は海と一体化したのだ。水面がぐんと上がり、キャロンは触手の海にまたがるようにして固定される。  

スライムの海が波を打ち始め、広げられた太股の間を触手の海が隙間なく埋めて行き来をする。後ろから来た波がお尻を撫でて  
アヌスをくすぐり、前で弾ける。前から来た波がくさむらを掻き分けて襞を舐め降り、アヌスで弾ける。肢を閉じる事も、  
腰を浮かせて逃れることも出来ず、力の入らない肢体は満ち引きする柔軟兼ね備えた波の刺激に翻弄されるままだった。  

「フハハハハ!遂に言ったな、キャロンよ。捧げると!これで蜜奴隷の契約は成った!お前は永遠におれさまのものだ!」  

ラモー・ルーの高笑いが響く。が、キャロンには聞いている余裕も答えている余裕もない。
あごを跳ね上げ、全身を震えさせながら押し寄せる快感に打ちのめされてしまう。  

「あッ!こ、こすっちゃ、だめぇ…ああッ!!いやっ、やめっ、ああっ!くっ、んぁっ!はぁんんっ!あぁぁぁぁーーーっ!」  

秘裂の襞を触手の海が大挙して擦りあげるとキャロンは首を激しく振って悶え、悲鳴をあげた。焦らされ、待ち焦がれた愛撫に  
肉襞は歓喜の涙を流す。流れた蜜はそばから触手が舐めとり、代わりに淫らな粘液が陰唇に擦り付けられる。  
赤く充血した花芯も触手が逃さず苛む。痛みを覚えるほどの刺激もすぐに快感へ変わってしまう。  
あっという間にキャロンは快楽の海に流され、溺れさせられてしまっていた。  
海は蜜を舐め取るたびに波の激しさを増してゆく。荒々しい波の愛撫に自然と上体をくねらせ、腰を動かして応えてゆくキャロン。  

「ゆ、許してぇっ!…もうっ…あたし……、あ…ダメ、あっ、あんっ、イっ、くうっ、イクっ、イっちゃうっ!あああっ!」  

波に持ち上げられ、落とされる。暴れ馬に乗せられているかのような激しい上下左右の動きに、綻んだ蜜の芽の上でスライムが飛沫を立てると  
キャロンは身体の芯に電気が走るような絶頂感に背を反らせ、ポニーテールを振り乱して悦びの声を上げた。  

「あああっ!!はあっ、あぁっ!うんっ、んっ!…ああああーっ!!だめ、だめぇーっ!あぐっ、ぐ…んっ、んぁぁぁーーーっ!」  

びくびくと体を痙攣させて絶頂に達するキャロン。しかし、触手の海は一度や二度の絶頂で満足することなくその後も際限なくキャロンの股間を責め立て続ける。  
少女は息を整える暇すら与えられずに連続絶頂に追い込まれ、あそこから幾度も蜜を飛沫かせて悶え乱れ、喘ぎ続けた。


 
やがて、消耗しきって涙と涎を垂れ流す程に呆けてしまったキャロンの背後から触手…いやラモーの手そのものが伸びて背中を押した。  
するとすべての拘束が解け、投げ出されたキャロンはスライムの海の上にうつぶせのまま力なく倒れこむ。  
弾力のある海が弾力あるマットのようにバウンドしてキャロンの肢体を受け止める。  
拘束を解かれても連続絶頂の余韻に立ち直れないキャロンは汗まみれの肩を動かして荒い吐息をつくことしかできない。  

「…っ……はぁっ…はっ…はっ……はぁっ…はぁ…はぁ…」  

背後の海が持ち上がり、海と一体になったままラモー・ルーが形を成すと手を伸ばしてキャロンの桃のようなお尻に両手を当てる。  
今までの不定形のスライムとは違う、はっきりとした「手」の感触にぴくりと震えるキャロン。  
白く柔らかでかつ弾力に満ちた尻肉がぐいと押し広げられ、アヌスとあそこが丸見えになる。恥ずかしさに頬を赤く染めるが体はもう自由に動かず、逃れられはしない。  
広げられたピンク色にひくついたあそこからは蜜がとめどなく零れてスライムで出来た床に沁み込んでいた。  
投げ出された両肢の間の床が盛り上がり、充分な硬さと柔軟性を持ったペニス型触手が現れると蛇のように鎌首をもたげてゆっくりキャロンに迫ってゆく。  
粘液にぬめり、どくどくと脈を打つ触手ペニスがキャロンの内股の間に押し当てられると、体を貫かれる本能的な恐怖にびくんと少女の背筋が震えた。

「フフフ…美しいぞ。キャロン王女。肉欲に溺れ、よがり喘ぐお前の姿は本当に美しい…このラモー・ルーさまが昂奮を抑えきれぬほどだ…」
「い、いやぁっ…そんな事、言わないで…はぁっ…はぁっ…」
「そう言うな…嘘などついてはおらん…お前は本当に淫らな女よ…それ、ここはもっとほしいと言っているぞ…かわいい体じゃ…」

魔王が手を止め、倒れ伏したまま動けない少女に賛辞をかける。肢体の淫乱さを讃えられても嬉しくなんかないと思うのにキャロンは顔が朱く染まってしまう。
敵であるラモー・ルーの言葉にさえ心を揺さぶられ、戸惑ってしまうほど混乱しているのだ。もう胸のどきどきが止まらなくなっている。
そうしているうちに侵入口を探すかのようにアヌスから陰唇へじわじわと撫でて来る太くて硬い触手の感触に集中させられ、思わず腰がうごめいてしまう。
キャロンは今や自分がすっかり淫乱に染まり、挿入を待ち焦がれてしまっている事に気がつかされつつあった。  
触手は蜜を塗すように肉襞をゆっくりと舐めてから膣穴にあてがわれて止まる。最後の一押しは自分で堕ちろ。と語るかのように。  

「…さあ、キャロンよ……これで身も心も、おれさまの物となるのだ…この瞬間をお前も待ち望んでおったのだろう?」  
「あ……い、いや……やめて…ゆるし…て…はぁ…はぁっ…」  

そうだったのかもしれない、と喘ぎながらキャロンは思ってしまう。夜ごと夢に見続け、うなされながらも続きを期待してしまっていたのか、と。
そう、自分の手で慰めるときはいつもラモーの触手を思い浮かべてしまっていた。唾液で濡らした指を体に這わせ、乳房を捏ね、あそこに指を埋めてかきまわし…
あの赤い瞳を思い起こしながら一人で達した夜はもう数え切れないほどだ。しかし、いくら自慰に耽ろうともあの夜の快感を超えることは決してなかった。
少女の脳裏に諦めが浮かぶ。それしか経験がなかったのだとは言え、理性で忌避し続けてきたとはいえ、体は既にラモー・ルーの虜になってしまっていたのか…と。  
ふと、腕輪を失った細い自分の腕を見る。リバースの腕輪は既にラモー・ルーに奪われた。凌辱されて力を失った少女にはもう抵抗する術はない。
そしてここは出口も見あたらず、月の光も届かない地下牢獄の中。囚われた自分に助けは来てくれない。救いは残されていない事を改めて思い知る。

「フフフ…長かったぞ、キャロン。よくぞここまでいやらしく育ったものよ…さあ、収穫の時だ。その熟した果実、おれさまが存分に味わってやろう」
(…………あたし……もう……からだが………ヘンになっちゃう……あぁ…ほしくて…たまらない…っ…)  

胸の奥が疼く。「蜜を捧げる」と宣言し、蜜奴隷の契約をしてしまったキャロンはもう心が抵抗出来ない。肉欲に流されてしまうほかの道は残されていなかった。  
背中が赤い視線を感じてじりじりと焼かれるようにさえ思える。体中が発情し、熱くて、切なくてたまらない。あそこを貫いて、かきまわして欲しくて仕方がない。
うつぶせのまま軽く肢を広げて濡れそぼつあそこを晒す。手を握り締め、睫を伏せる。背中を震わせ、涙を一筋、零した。  

「…お、おねがいっ……」  

背中で、嘲笑うような魔王の気配がした。懇願に応えるように、ぐいと触手が押し当てられて膣襞が広げられると鈍い痛みにキャロンの理性がほんの少し戻った。  

「…あっ……や、だ…だめ…やめっ…あ…あぁ…あ…っ…」  
「…そうら、入ってゆくぞ…堕ちるがよい…王女よ。お前の全てを奪う代わりに、全ての欲望を肯定してやろう…」  

しかしそのまま止まるはずもなく触手が押し進められ、蜜に濡れたあそこは待ち望んでいたかのように陵辱者を受け入れてゆく。  
意識は自然と膣口に集中させられ、自分が犯されつつあることを嫌でも認識してしまう。しかし身体は意に反して悦んでしまっている。
ぐい、と陰唇が押し広げられる。狭い膣口に凶器が押し当てられるとぐにっと歪む。無意識に腰を浮かせ、挿入し易く蠢かせてしまうキャロン。 
抵抗はない。むしろ蜜にぬかるんだ秘部は牡の到来を歓迎するかのように蠕動し、引きずり、飲み込もうとしている。
力強い魔王の肉槍は容易く肉襞を掻き分けながら少女の肢体の奥へと潜り込み、その秘められた胎内へと這入り込んでしまう。
そして一気に押し進んだ触手が膣道を完全に貫くと、キャロンはその衝撃と悦楽に背を思い切り反らせて叫び声を上げた。  

「あああぁぁーーっ!!」  

大きく口を開いた少女の悲鳴が牢獄に響く。体が震え、汗が吹き出し、涙が止まらない。また、ラモー・ルーに犯されてしまったのだ。
引き裂かれるような痛みと背徳的な悦楽が同時に襲って来てキャロンの肢体を押し流してゆく。
再び貞操を奪われた屈辱と至上の快感がないまぜになって少女の心を掻き乱す。
そしてお腹の奥まで入り込んだ太くて熱い、忌まわしい肉塊の存在感がキャロンの肉体の内側から隅々までを支配してゆこうと染み渡って来る。

「どうだ、キャロン。これが夢にまで見たラモー・ルーの触手の味だ!たっぷりと味わうがよい!フハハハハ!」
「ああっ…お、奥に……中で…暴れないで…ぇ、あああっ!ぐ、んぅっ!んはぁっ!あっ、きゃぅんっ!」  

少女に休む余裕などラモー・ルーは与えようとはしなかった。
あそこの一番奥まで潜り込んだ触手が元は液体だけあってキャロンの膣内で絶妙に形を変えながら蠕動を始める。  
ラモーがキャロンの浮き上がって来ようとするお尻を押さえつけたまま触手を突き込んでゆくとキャロンはまるで尻尾を金釘で  
打たれた魚のように上半身だけで暴れるが、腰を逃がすことが出来ないので結局快楽の檻から出られない。  
それどころか、今まで床役に甘んじていた触手が両胸にへばり付いて蠕動し、絞られて力の抜けたところを押さえ込まれてしまう。  

「あっ、ああっ!おっぱいダメぇっ!や…あんっ!」  

押さえつけられてしまうとまた膣奥の触手に意識が向いてしまう。手は触手の床をかきむしり、握りしめ、懸命に刺激を堪えようとするが及ばない。
必死に呼吸を整え、苦痛から逃れようとすればするほど快楽はまっすぐ体の芯を貫き、食いしばる歯の根を緩ませてくる。
抵抗をものともしない触手ペニスはちょうどキャロンの中ぴったりに密着して膨らむとその外部にイボや凹凸を無数に付けた。
膣奥の違和感に震えるキャロン。その一瞬の停滞の後。  

「え……きゃ、あああんっ、だ、だめ、ああっ!すご…これ…あんっ!ひゃうんんっ!あぁぁ--っ!」  

ラモーがペニスを突き込み、熱いスライム液が触手の表皮の中をすさまじい速さで対流したのだ。触手外皮の凸凹に一気に内部を刺激され、
膣内を襞の一枚一枚まで洗われ掻き混ぜられているような強烈な感覚にキャロンは身動きして快楽を逃がすことも出来ず嬌声を上げた。  

「フハハハハ!この色、この味!久しぶりだ!何とも美味い極上の蜜よ!どんどん魔力が甦ってくるぞ、キャロンよ!」  

性的に熟し、蜜を湛えた瑞々しい果物のような少女の肢体。それが今、魔王によって無慈悲に手折られ、好き放題に貪られ、蹂躙されている。
しかし抉られ、突き込まれ、掻き回される結合部はあろうことか歓喜の涙を流して悦び、とめどもなく熱い蜜を溢れさせ、零れて太ももを伝ってゆく。
愛蜜が床に染み込んでゆくと栄養を得た床の触手は蠕動し、勢いを増し、粘液の波となって少女のうつぶせになった上半身を弄ぶ。
蜜を与えてしまうたびにそれを吸収するラモー・ルーの力は増大し、その力が翻って益々キャロンを責め立てるのだ。
しかしそれが分かっていても、少女にはもうどうすることもできない。

「やあっ、あっ、ああ…んっは、ううっ、はあんっ!!ゆるして、おねがいっ…もう、もうだめぇっ…あぁぁっ!」  

必死に首を左右に振って悶えるキャロン。激しい責めに息をするのも苦しく、視界が白くなってだんだん何も考えられなくなってゆく。  
全身は力が抜け落ちて注挿に翻弄され、吹き出した汗とスライム粘液でぐっしょりと濡れ輝き、乱れた髪がはりついている。
官能に口元はだらしなく歪み、疲労と消耗にぜえぜえと喘ぎ、苦しげな息を吐いていた。
 
「キャロンよ、夢のような心地であろう。もっと快楽を貪るがよい。もっと蜜を流してお前の魂までもおれさまの物となるのだ。」  

荒々しい挿入を一段落させるとお尻を押さえ込んでいたラモーの手が溶け出して密着するとむっちりと健康的なお尻を撫で回す。  
そしてその一筋がキャロンのお尻の筋をなぞって降り、尻たぶを割って中に入り込もうとする。  
ぞくぞくとした妖しい感触に震える間も無く、恐怖にかられるキャロン。そこはまだ魔物相手でも経験がなかったのだ。  

「い、いやっ!そこ、違うっ!…だめ、だめええっ!!」  

抵抗することも叶わず尻穴をくつろげられてしまうキャロン。液体になった手が尻穴を広げると膣に入り込んでいるものよりは  
若干は細い触手が伸びてきて菊穴に狙いを定めた。  

「や、いや…やめて……おねが……ぁはああああっ!!」  

狭い直腸へ一気に突きこまれ、あまりの苦しさに息が止まる。触手の粘液のおかげで痛みはないがそれだけにスムーズに動き回られてしまう。  
そしてひとしきり動き回ってから一気に引き抜かれると、どうしようもないほどの解放感が迸りキャロンの意識をまたたく間に支配してゆく。  

「は、ふう、うっ!、くふ、はあっ、んっ!…いやっ…ふ、ぐぅんっ…ん、はぁっ!あぁぁぁ…」
(い、いやぁっ…お、おしりなんて…おしりなんて……う、うそよっ…ぞくぞくって…あぁっ…だめ、とまってぇっ!) 

突き込まれ、引き抜かれる。何度も繰り返されるうちにお尻が震え、止めようもなく悩ましい吐息が溢れ出る。暴走する快感がどうにも収まらない。  
そして幾度もの抜き差しを経た触手がふいにキャロンの腸管の出口で溶け液体状に変わる。え?と感覚の変化に戸惑う間も無く  
液体状の触手はキャロンの直腸の抵抗を無視して容易に奥へと潜り込む。冷たい感触と下腹部の苦しさにうめくキャロン。  
しかし、液体触手は構わず次々とキャロンのお腹へ流れ込み、腸内を犯してゆく。  

「く、くるし…つめた……ああっ、あ、はあっ、う、うああっ…おなか……も…だめ…だめぇっ……うごかないでぇ…っ…い、いやぁっ…」  

再び動き始めた膣内の触手と腸内の液体触手が共鳴し、逃げ場の無い快感が体を苛む。お腹は膨れ上がり、反射的にスライムを  
吐き出そうとするのだが、おもらしを連想させてしまうそれが恥ずかしくてキャロンは尻穴を閉めて我慢をしようとしてしまう。  
しかしそれがさらに快感と苦痛を倍化させる。元から逃げ道はなく勝ち目もない勝負である。我慢など許されるはずもなかった。  
触手たちがキャロンの膨れたお腹を撫でさすり、ついでにおへそからお尻にまわってアヌスをくすぐりだす。  
次第に全身へ広がってゆく快感に弛緩しそうになるのを必死でこらえるキャロン。もうとっくに限界は超えていた。  
ラモーは脂汗を流して苦悶に顔をゆがめるキャロンを散々堪能すると、入れていた触手を両方一気に引き抜く。それで終わりだった。  

「あ、あ、も、だっ、め…がまん……できっ…あ、ああっ、いやあああああーーーーーっっ!!」  

決壊。  
腸内に入り込んでいたスライムが一気に押し返され噴出する。高々と突き出したお尻から止めようもなく流れ出てゆく液体触手。  
広がったあそこからは潮が吹き出し、そしてあろうことか尿道までもが快楽に決壊して黄金色の水を迸らせてしまう。  
悲鳴を上げ、顔を羞恥で真っ赤に染めて涙を零すキャロン。お腹を襲うとてつもない解放感に力がどんどん抜けてゆく。  
そうしてキャロンにとっては途方もなく長く思える間、すべては流れ出し、そのすべては床の触手が歓喜に波打ちながら吸い込んでゆく。  

「…ぁ…あ……だめ…とまらないよぉ…見ないで…………おねがい……みないでぇ……」  

スライム排泄の妖しい解放感にお尻から全身の力が流れ出てしまって、どこもかしこもがぼんやりとした虚脱に包まれるキャロン。  
全部を見られてしまった恥ずかしさで死んでしまいたいくらいなのに、体は今までよりも更に熱く、気持ち良くてたまらないのだ。  
ひくひくと痙攣する尻穴と尿道口を舐め清めてくる触手の冷たさがたまらず、それだけで軽くイってしまう。  

「さすがはキャロン王女。もう尻の快感を極めたとはな」  
「い、やぁ……も…ゆるし……て……」  

官能の虜となってしまった全身からは既に発情臭が溢れ出し、伝説の剣士だった少女の体を牝の獣のそれへと貶めていた。
もうこれ以上イキたくない、そう思っているのに腰は自然に浮き上がって媚びる様に揺れ動き、胸は粘液の床に押し付けて快感を得ようとしている。
そして無意識のうちに垂れ下がった舌が床を這って唾液と粘液にまみれた触手を舐めようとまでしていたのだ。
ラモー・ルーは少女の想像以上の陥落ぶりに内心ほくそえみつつ、とどめを刺しにかかる。

 
「では、仕上げと行こうか」  

ラモー・ル-の声とともに触手の海が盛り上がり、手足に触手が巻き付くとキャロンは体を強引に持ち上げられる。  

「きゃああっ?」  

キャロンは自分のさせられた体位にはっと気付いて顔を赤くした。体は上向き、両手は上から両肢は下から触手に固定される。  
広げさせられた太股の間からは魔物の姿と化したラモー・ルーがのぞいている。なんという嫌らしい趣向か、これは初めての時の再現なのだ。  

「こ、これ…この格好…い、いやぁ…っ」
「気付いた様だな。では、あの時の続きをしようではないか」  

何と言う執念。おぞましさに言葉が出ないキャロン。しかし床から触手が伸び、粘液まみれの体を愛撫してゆくとすぐに体が反応してしまう。
ラモー・ルーは舌を伸ばして夥しい唾液をキャロンの体の上に垂らしてゆく。その唾液はスライムへと変わり、乳房からおへそへ、
おへそから腰へ、腰からくさむらへと蠢くように撫で、舐め、擦ってキャロンの性感を炙ってゆく。 
魔王の手は肉襞を広げて淫核を露出させると指で摘み上げてキャロンに悲鳴をあげさせ、それからゆっくりと顔をあそこに寄せる。
そうして口から伸びる舌で蜜と粘液でぐしょぐしょに濡れた蕾を舐め啜り、繊毛の生えた触手でお尻の穴をくすぐってゆく。  
キャロンは嫌がるように体をくねらせて悶える。しかし無意識に浮かべるその艶やかな表情は既に快楽の虜のそれであった。  

「あ…は、あうんっ…んっ…ああっ…あむっ、むううんっ!むうっ、むーっ!」  

顔まで伸びてきたラモーの指先が触手に変化すると、唇を犯して入り込み、口内を愛撫する。これもあの時と同じ。 
しかし今度はキャロンが接吻を受け入れたばかりか口を窄めて中に入りこむ粘液にぬめった触手の先端を舌で刺激しようとさえしていた。  
そうして涎と粘液の混合物を自ら夢中で飲み下してゆく。胃に落ちる淫毒の熱い感触にキャロンはうっとりとした表情を浮かべてしまっている。  

「フハハハ、良いぞキャロン。それでこそ我が永遠の蜜奴隷。見えるか?これがおれさま本体のペニスだ。こいつで蜜の極めを頂いてやるぞ」  

口から触手が引き抜かれ、キャロンの唇から白い混合液が筋を引いて零れる。キャロンが荒い吐息をつくと触手に巻きつかれたままの胸が上下した。
その眼下でおぞましいほどの太くてごつごつしたラモー・ルーのペニスが再び体を貫こうと構えているのが見える。、
(い、いや…あんなの…入らないよ……来ないで…いや、いやぁっ…なんであたしどきどきしてるの?…なんで入れて欲しいって思っちゃうの?)
キャロンは唾を飲み込んで迫って来るペニスを凝視し、おぞましさと恐怖に震えながら、犯される期待に胸を高鳴らせてしまっていた。
そして思わず、キャロンは腰を浮かせ、両肢を大きく広げてしまう。ラモー・ルーは嗜虐的に笑いながら熱く滾るペニスを押し当て、突き込んでゆく。  

「…あああうっ…んーーーーっ…ふ、太くっ……て…深い…っ……あああっ!」  

今までより太く、硬さと重さを持った触手がキャロンの膣内に荒々しく突き込まれると、赤い電撃があそこから脳天にまで突きぬけた。  
肺の空気が押し出され、全身が硬直し、手足がぴんと伸び、指先までが衝撃に震える。おとがいを跳ねあげ、口を限界まで開け、目も見開く。  
しかし蜜と粘液で完全に蕩けた子宮は悦んでペニスを受け入れてゆき、あっという間に一番奥まで到達してしまう。  

「どうだ、キャロン。おれさまのペニスの味は?……ん?苦しいか…?フフフ…すぐ、楽になる…」
「んあぅ、あっ、ぎ、ぐっ、くっふ、くうっ、はっ、はっ、あ、あああっ!お、奥をっ…叩かれてるぅっ…あぁっ!」  

長く、太い触手の激しく早い突き上げに息も出来ずに翻弄されるキャロン。それでも結合部からは蜜が溢れて止まらない。
ペニスに生えたごつごつとしたイボと繊毛のような触手にGスポットを抉られ、亀頭にはポルチオを何度も叩かれて少女の胎内はすっかり痺れ、今や快楽で充満してしまっている。
突き上げられるに従って苦しげだった喘ぎ声もだんだんと蕩けて行く。魔王の手に堕ちた少女の肢体は既に人間的でない責めですら暗い官能に変えようとしているのだ。
(いやなのに………いやなはずなのに……………)  
床の触手達が踊りだし、キャロンの肢体に次々と絡み付いてゆく。胸に絡みついた触手は柔らかな乳房を揉み、固くしこる乳首を扱き立てる。
吸盤のような触手にぷっくりと膨れ上がった乳首を吸い上げられるとびりびりとした快感が胸の奥から迸って嬌声をあげ、思わず胸を突き出してしまう。

「あぅぅぅっ!んんっ、んぅっ!あ、はぁっ!」
(だめ、おっぱい、きもちいいっ……あぁ…もっと、もっと吸ってほしいっ…)

更に一本の触手が伸びて背筋をなぞりながら下へ降って菊門をくすぐると、キャロンは無意識に腰を動かして位置を調節してしまう。  
既に和らげられてしまったアヌスは再び触手の挿入を易々と受け入れてゆく。直腸に潜り込まれるぞくぞくした感触に少女は汗まみれの背筋を震わせる。

「ぐぅっ!、ん、ふぅっ…あぁっ!あぐ…ぅぁぁぁ…っ」
(おしりぃ…っ…ああぁ…おしりきもちいい……もうダメ、あたし…おかしくなっちゃうよぉっ…)

穴に入りきれなかった触手はおへそや膝の裏、腋の下や腰のくびれ、うなじや背筋まで至る所を舐め回して少女の体を躍らせる。
そして更には膣襞の周りを舐めまわっていた触手が、待ち構えていたように赤く熟れて蜜を溢れさせぴくぴくと震える果実に吸い付いた。  

「あっ、ふうっ…んあっ、ああっ!やっ、ああーっ!!あそこがっ、じんじん来てっ…だめ、お、おかしくなるぅっ!」  

触手で空中に固定されてしまっているキャロンは抽送のタイミングに合わせるようにしか体が動かせず、自然とそのリズムに  
全身が呑み込まれていってしまう。次第にどくどくと胎内で脈打つペニスと、どきどきと高鳴る胸の鼓動が重なってゆく。
触手の律動がキャロンの鼓動と一致してくるとキャロンは自分がラモー・ルーの体の一部になってしまったかのような錯覚さえ覚えだしていた。  
(あっ、だめ、だめっ、感じちゃう…ぜんぶきもちいいの……こわいっ、こわいよ…こんなの……ヘンだよ…あたし…こわれちゃいそう…っ)  
混乱していくキャロンの心の奥底に忍び込むようにラモー・ルーが耳元で囁きかける。

「キャロンよ、分かるか?おれさまはもう魔力など使ってはいないぞ…これはお前の本性……そうだ。お前は淫乱な牝猫なのだ…」
「う、そっ…うそよっ…あっ!…はぁっ!はぁっ、あ、くぅんっ!だめ、だめぇっ…そんな…あっ、あっ…ひゃ、うぅんっ!」
(魔力なしで…?…あたし、こんなに感じて……きもちよくなってる…あたし………いんらんな……めす…ね、こ……なの…?)

その言葉に嘘があろうとなかろうと、追い詰められたキャロンの心はラモーの囁きに抗しきれず、瓦解してゆく。 
ラモー・ルーのピストン運動が激しさを増し、膣内を掻き回され子宮を突き上げられる感覚に髪を振り乱して応えるキャロン。
とめどもなく蜜が溢れて触手を伝い、床に落ちてゆく。下半身から全身が蕩けてしまうかのような感覚が波を打って広がってくる。  
乳房は快感でいっぱいに膨らんで桜色に火照り、所々触手に甘噛みされた赤い痕を残している。乳首も痛いほどに勃起して  
触手に弄ばれる度に両胸からは電流が走り抜ける。全身はどこも粘液と汗で濡れて妖しく光り、発情したような匂いを振りまいていた。  
意識は混乱し、瞳は潤んで快楽にとろけている。唇はしどけなく開いて涎を溢れさせ、自ら舌を伸ばして触手と絡ませる。  
白い喉から止めどもなく熱い吐息が漏れ、突き入れられる度に扇情的な喘ぎ声を上げてラモー・ルーを悦ばせていた。  

「あっ、あっ、あんっ、はあっ、うんっ、んあっ、いいっ、あああっ!突きあげっ…られると…っ…あぁんっ」  
「そうだ、もっと乱れるがいい。お前はこうしている時がもっとも美しいのだ…蜜を流し、すべてを曝け出せ。自分だけの快楽を貪るのだ…」
(だめ…あたま、まっしろに…なっちゃう…きもちいいの…あぁっ…からだが…とんでっちゃうっ…)

膣奥に突きこまれた触手が激しく収縮する。キャロンの胎内から直接蜜を吸い上げているのだ。  
全身からリバースの力が抜けてゆく貧血のような喪失感と引き換えに生まれる至上の恍惚感に歓喜の笑みさえ浮かべ、キャロンは官能の闇に身を沈めてゆく。  

「ああっ、す、吸われてる…蜜吸われてる……きもち…イイ……もっと、もっと……すって……んはあああっ!」  

うわごとのようにつぶやく。最早自分が何を口走っているのかも判然としない。  
ラモー・ルーの体が覆いかぶさってきてキャロンの肩と腰を掴む。ラモーの舌がキャロンの顔に近寄ってくると  
キャロンはうっとりと目を伏せ、舌を突き出して自分からねっとりと絡ませながら口づけを受け入れた。  

「うむ…んっ…んぅ…あぁ……ん…はぁ…はぁ…もっとして…あたし…もう…どうなっても…イイ…」

切ない溜息を漏らすキャロン。妖しく、物狂おしいほどの歓びが何度も体中を走り抜けてゆく。
キャロンは今、全身を犯されながら悦び、悶えながらとろけるような快さの中にただよっている。
魔王とのキスに耽る蕩けきったその顔は最早王女のそれではなく、肉欲に溺れ堕落した自分を受け入れた牝の表情だった。
そしてラモー・ルーの言う通り、官能に溺れ堕ちてゆこうとする少女の媚態は例えようもないほど背徳的な妖艶さを帯び、まぎれもなく美しかったのだ。


 
「さあ、我が奴隷キャロンよ。永久に消えぬ我が刻印をお前の胎の奥底に刻んでやろう」  

ひとしきり蜜を吸い上げた触手がふいに激しく動き出し、全身に取り付いている触手も硬さと太さを増してどくどくと脈動を始める。
胎内に突き立てられた肉隗の蠢きに不吉な兆候を感じてはっと理性を取り戻すキャロン。

「ひっ…い、いやっ…おっ、おねがい、なかは…中だけは…はあああっ!!」  

刻印が何を意味するか、考えずとも分かる話だった。しかし理性が戻っても、キャロンの体はもうペニスの脈動に支配され同調してしまっている。
激しいピストンによってあっという間に心を呑み込まれながらキャロンは一瞬だけペルルや村の人たちのことを思った。  
(……ごめんね……ペルル…みんな…あたし…もう……だめみたい…)  
舌を絡ませていたラモー・ルーの舌がふいに膨らみ、キャロンの口に押し込まれる。苦しさに呻く間も無く喉元まで突き入れられると  
一気に爆発した。大量の粘つく液体が口の中に溢れ返る。勢いが激しすぎて口内から飛び散った白濁がキャロンの顔や胸元、髪を汚してゆく。  

「むぶうっ!ごほっ!げほっ、ごほっ…」  
「まずは口からだ、残さず飲むのだぞ?キャロンよ」

激しく咽るキャロン。しかし、触手に首を上向きに固定されてしまい液を吐き出すことも叶わず、その大半を飲み下させられてしまう。  
顔についた濃い白濁の臭いと胃を伝って体内を冒しながら落ちてゆく熱さを感じると思わずうっとりしてしまう。  

「あ、ああっ……」  
「いい顔になったではないか…それでこそおれさまの蜜奴隷。そらっ、ラモー・ルーの精液の味、体中で覚えるがいい!」

さらに乳房や太股、腋やおへそに取り付いていた触手たちが白濁液を吐き出すとキャロンはあっという間にオスの臭いに包まれてしまった。  
(あぁ……なんてすごいニオイ……これが………ラモー・ルーの…精液…)  
触手によって肌の至る所に白濁を塗り付けられながら、他の人の精液の臭いなど知らないのにこれがオスの臭いだとキャロンは認識していた。  
雄に射精され、精液でマーキングされているという事実がキャロンの中の雌の部分をさらに呼び起こし、子宮が切なさを覚えて頬を緩めてしまう。  
そして目の前ではラモー・ルーが勝ち誇ったように笑ってキャロンの痴態を愉しんでいた。  

「まだまだ終わらんぞ。何しろ3年分だからなあ…ククク…それ、こっちにもだ!」
「ああっ!あああっ!!く、くるっ!あたしっ!あたし、もう、きちゃうのっ!!」  

そしてお尻に突き入れられた触手が大きく脈打つ。菊座が押し広げられて粘液が腸管に到達すると一気に撒き散らされた。  

「あああああーーーーーっ!!!」  

あまりに激しい射精にキャロンのお尻が大きく揺さぶられる。キャロンは頭の中が白くなるような絶頂に体を震わせながら  
ラモー・ルーの濃厚で熱い精液がお尻の中で広がって行くのを感じていた。  
(だめ……精液…熱くて、気持ちいい……すごく感じちゃう…こんなの、おかしいのに…でも……あぁ…もう、何もわからない……)
触手が引き抜かれると逆流した白濁がアヌスからどろどろと溢れて落ちる。その感覚がたまらなくてキャロンは無意識にお尻の穴を締める。  
それが同時に未だあそこを貫いて抽送を続ける触手を締めつける結果となり、膣内の快感はさらに倍加した。  
そうして、キャロンの理性が精液の臭いと体の熱さにぐつぐつと煮溶かされ、牝の快感を求める本能だけが体を埋め尽くしてゆく。
 
「うっ、あっ、あっ、あ、あ、あ、む、んっ、が、あ、はあっ、はっ、はっ、ああっ!」  
「どうだ、たまらぬか?キャロン。フフフ……犯されながら腰を振って精液のおねだりとは、本当にいやらしい牝猫め…」
「はぁっ、はぁっ…あぁっ…もっと…せーえき、くださいっ…あたし、にっ…いやらしい牝猫にっ…熱い精液、いっぱいくださいっ!」

本能に心が埋め尽くされ、思わずはしたない言葉を叫んでしまうキャロン。自分の言葉に引きずられて心が逆方向に解放され、ラモー・ルーへ陥落してゆく。
きゅうきゅうと締め付け出した膣内に気を良くしたラモー・ルーのスパートが始まる。キャロンは息も出来ないほどに胎を突き上げられながらより快楽を得ようと  
自然に腰をくねらせていた。快感に溢れた涙が零れ落ち、白濁に汚された髪を振り乱し、汗をまき散らし、おとがいを跳ね上げて声を限りに叫ぶ。  
あられもなく嬌声を上げるたびに頭の中で火花が散り、どこもかしこも真っ白になって絶頂の果てに登りつめて行く。  

「そら、くれてやるぞ、キャロン!おれさまの積年のすべてを受け取り、絶頂の果てに堕ちるが良い!」  
「ああっ、あ、はあああんっ!イっちゃう!、イっちゃうよぉ!、あ、あたしっ、イクっ…イ、ク…うぅぅっ、あああっ!!」  

今まで一番早く激しく突き上げられ、背中を丸め体を可能な限り縮めてやって来る何かに備えるキャロン。  
どくん!と大きい音がしてペニスの根元が激しく脈動したのをキャロンは感じた。そして体の外からも体の中からも特大の波が襲ってくる。  
(……あたし……きえちゃう……)  
と、キャロンはその瞬間だけ妙に冷静に思った。  

 
膣が爆発したかと思うほどの激しい濁流が雪崩れ込み、子宮の一番奥まで到達するとその精液は黒く光って子宮壁を抉りながら魔王の刻印を刻みつける。
その瞬間、キャロンの下半身から落雷のような特大の魔力が迸り、脊髄から全身を一気に駆け巡ると脳裏が白く炸裂した。  

「ぅ、あはああああーーーーーーーーっ!!!!!」  

全身を一気に弓なりに反らせ、指までが伸びきる。目を見開き、全身の毛穴まで開かんばかりに穴という穴が開き、体液を溢れさせる。  
体中の魔力が反転するほどの衝撃と快楽に喉が切れるほどの叫び声を上げて絶頂の極みに押し流されてゆくキャロン。  
白濁はキャロンの子宮をあっという間に埋め尽くし、お腹が膨れ上がるほどに注いでもまだ止むことがない。

「あぅぅっ!ぐ、あはぁっ!ぁ…あ…あふれて…いやっ、またっ、またっ!きちゃうっ、う、ああっ、あぅはあっ!は、ああああーーーーーっ!!!」  
 
あまりの量に逆流した白濁に膣壁が押し広げられて噴出してしまう。キャロンの体はがっちり抱きすくめられているため  
キャロン自身が飛ばされてしまうことはなかったがそのせいで射精されながら逆に射精しているかのような絶頂を追体験する事になってしまう。
胎内を濁流のような精液で洗浄されながら少女の体は際限なく絶頂の連鎖爆発に突き上げられ、突き落とされてゆく。

「あぁぁっ!も、もう、ゆるしてぇっ!あぁっ、だめぇっ!こわれちゃうっ…あっ、また、またくるっ、あっ、あぁぁぁぁっ!イっ…くぅぅっーっ!あああぁぁーーーっ!!」

3年分。ラモー・ルーが貯め込んだ恨みの精液によって全身を埋め尽くされ、心を破壊し、塗り替えてしまおうとする程の射精を受け止め続けるキャロン。
それでも淫らに染まった貪欲な肉体は無意識に触手を吸い込むように膣を締め付け、暴風雨のようなオーガズムを際限なく味わい続けようとするのだ。
あごが外れそうになるほど口を開き、首を激しく振り立て、背中が折れそうなほどに胸を反らせてキャロンは断末魔にも似た悲鳴と嬌声をあげ続けた。

「あぁぁっ……は…あっ……か…は…っ…っ…!…ん…ぅぅ…っ…あぁ……っ!…っ……はぁぁぁっ………ぁ…」

続けざまの絶頂に嬌声を上げ、悶え、痙攣し、イキ続けたキャロン。濁流の前に少女の心は遂に耐え切れず、折れてばらばらに吹き飛ばされてしまった。
声にならない悲鳴を上げていたキャロンは潮と精液を噴出しながら、ふっと糸が切れた人形のように力が抜け、首をがくりと崩れさせる。
未だラモー・ルーの高笑いと射精が続く中、爆発を続ける白い絶頂の彼方にキャロンの意識はどこまでも沈み、官能の奈落の底へ蕩けていった。  

 
ようやく射精が終わり、ぐったりと力が抜け、失神したままのキャロンはようやく触手から解放され、その白濁まみれの体を床に横たえられる。  
ラモー・ルーは萎えぬ逸物を誇示しながら、床に倒れ伏してぜぇぜぇと荒い吐息をしながら時折痙攣しては膣口や尻穴から精液を噴出させるキャロンを満足げに見下ろす。  

「ついに、我が物となったぞ。リバースの力!」  

それは長い計画だった。3年前、キャロンに倒されたラモー・ルーはその最後の瞬間自分の血を使って呪いをかけた。  
呪いの効力でキャロンは毎晩ラモー・ルーに犯される夢を見るようになってしまった。キャロンは夢の中で幾度も犯され、その夢の影響で自分を慰めるようになってしまう。  
キャロンが自分を慰めるたびに体は知らず知らず呪いによって魔の快楽への抵抗を失っていったのだ。
同時にキャロンが性エネルギーを放つたびにラモーの思念はそれを吸収して自分の体を少しづつ修復していった。  
そして今日。持てる全魔力を投入してキャロンを罠にかけた。失敗すればそれで終わりだったが、幸運はラモー・ルーの執念に味方した。  
ラモーの呪いの影響で堕ち易い体に育ってしまっていたキャロンはその魔力の源を明け渡す。蜜を得た後はもう思うがままだった。  
こうして剣を呼び出す腕輪は手中に落ち、リバースの尽きることのない魔力を持つ少女は肉欲に陥落した。  
胸の奥に血で刻んだ奴隷契約の印はキャロンの心を縛って忠誠を強要し、子宮に精液で刻んだ刻印はラモーがいつでも好きなときに魔力を抽出することができる使徒の証だ。
3年濃縮させた魔王の血と精液の刻印はキャロンの体の奥底に食い込んで一体化し、たとえゴモロスの鏡であろうともこれを浄化することは叶わないだろう。  
これらの二重の刻印が施された上に、凌辱によってすっかり淫蕩な肉体となり、心を奪われてしまったキャロンはもう一生ラモー・ルーに逆うことができない。
そしてリバースの魔力は皮肉にも尽きることなく伝説の剣士を回復させてしまうため、ラモー・ルーが少女に飽きて手放さない限りキャロンは自ら死ぬことも出来ないのだ。  

「フハハハハ!!ハーッハッハッハ!!キャロンよ。わが至宝たる蜜奴隷よ!」  

ラモー・ルーの高笑いが岩牢内に響き渡る。  
キャロンはほとんど意識を失い、体が浮いているような多幸感の中で笑い声を聞いていた。  
心は完全に封じられてしまっている。全身を包む精液の臭いと、胸と子宮に感じる魔力の刻印の胎動だけがキャロンに感じられるすべてだった。
胎でラモー・ルーとの繋がりを感じるとキャロンの胸に暖かな悦びが湧き上がってくる。堕落した少女にとってはそれだけが自分のすべてになっていた。 
ラルの事や村のことはもうどうでもよく、今は一秒でも長くこの真っ白な至高の快楽の余韻を味わっていたかった。  

「キャロンよ、これからは永遠にラモー・ルーさまに蜜を捧げ続けることができるのだ。どうだ、うれしかろう?」  
「………はい…うれしいです……ラモー・ルー…さま…」  

倒れたまま呟くキャロンの目に光は失われ、表情には主人の与える快楽を求める、蕩けきった奴隷の笑みだけが浮かんでいた。