じっとりと蒸し暑い夜。
あたしは誰にも見つからないように城を抜け出して裏手の森に入る。
さっきから胸がどきどきしてる。どきどきしてるのは見つかるんじゃないかっていうのと、
これからする事に対して後ろめたいっていうのと両方。
でも、どちらももうはじめてじゃないし、今更なんだけど。でもやっぱりどきどきしちゃう。

ぬるい夜風を肌に感じながら暗い森の中を歩いていく。
ディメルンの森にくらべたら全然なんだけどやっぱり今でも夜の森って薄気味悪い。
しばらく歩くと一軒の家が見えてきた。元々は兵士の宿直に使われてた所なんだけど平和になった今、
あんまり必要じゃなくなっていて、誰も来ないのが都合いいってここを家代わりに使ってる人がいる。

分かっているけど家の明かりはついていた。あたしはちょっと深呼吸してトン、トトン、と
いつものようにノックする。後ろめたいコトしてるって気持ちがいつもこのドアを叩くのをためらわせる。
でも、今日もやっぱり止められなかった。返事がなかったのでもう一回、大きめに叩く。
と、奥のほうから「開いてますよ、入って」とあの人の声。
こっちはこんなにどきどきしてるのに、なんて無神経で無遠慮な声…

中に入る。がさつで整理されてなくて、ちっとも家庭的じゃない男の人の部屋。
おじいちゃん家の方はおうちって感じなのに、同じ家でもここはまるで寝るだけの所。
しかもあんまり洗濯されてないシーツが固いベッドに適当にかけてあるだけ。
でも、あたしはシーツの臭いがはっきり思い出せるくらいあのベッドを知っちゃってる。
今、こうやって思い出すだけでお腹の奥がきゅんってしてくるくらいに…

「風呂入ってるんですよ、一緒にどうです?」
奥から声がした。
「…え?」
思わず聞き返してしまうあたしに、
「何言ってるんですかい。ソレが目的でしょう?」
と、下卑た、嫌らしい声が呼びかけてくる。あたしは顔が熱くなって思わず下を向いてしまう。
…図星だから。この胸のもやもやをわざとかき乱して、彼はあたしの反応を楽しんでる。
でも、あたしは彼に逆らえない。それは弱みを握られてるからじゃなくて。
だって、彼の言うとおり、あたしはここに抱かれる為に来てるんだから。

浴室の前で服を脱いで籠に入れ、裸になる。
これから見られるのに、もう何もためらいも覚えないあたし自身がちょっと嫌になる。
これがペルルだったらやっぱり恥ずかしいのかな?って思うけど
でも、こんなあたしをペルルには絶対見せられないなって思っちゃう。
それに…絶対彼ほどキモチよくさせてくれないだろうなっていうのも、わかっちゃってる。
だから、止められない。この体のうずきを止めてくれるのは、今は彼だけだから。

中に入ると、風呂桶に腰掛けて彼…マリオはこちらを向いていた。
黒くて筋肉のついた太くてたくましい体。その真ん中で…もうアレが立っていた。
マリオは何も言わないであたしの裸をじっと見てる。見慣れてるくせに、じっとりと。
あたしもあたしで、見られなれてるはずのその視線にどきどきが止められない。
目で犯されるみたいで恥ずかしい。お腹の奥が熱くなってくる。乳首がむくって起きてきた。
あたしは何も言わないまま、マリオの両脚の間に膝を突いて、アレに…キスをした。

やっぱりこの臭いは最初は慣れないなって思う。だから先っぽを何度も舐めて、
あたしの唾液でアレをびちゃびちゃにして慣らしていく。
そうやりつつ少しがまんしてるとだんだんと胸が熱くなってくる。
マリオのアレはあたしの口には大きくて、いきなり奥までくわえるとむせちゃうから、
最初は先っぽだけくわえて口の中で舌でいじっていく。それから…あの…タマを手で転がしたり
深くくわえたり、すすったりして変化をつける。で、サオを手で扱きながら口でこすっていく。
…なんて言ってけどこれ、みんな教えられたやり方。マリオ以外で試したことなんて一度もない。
コレがいいんだって仕込まれてやってるだけ。でも、やってるとたぶんイイ感じなのか、
アレが口の中で膨らんでくるのがわかる。やり方に慣れてきてる娼婦みたいな自分が嫌。
でも…どうしてもコレ自体は嫌いになれない。だって、この時くらいなんだもん、
する時に自分から攻めてるのって。あとはみんな…やられっぱなし。それってなんか、悔しいから。

マリオが一心にアレをしゃぶって奉仕してるあたしの顔をにやにや見ているのがわかる。
恥ずかしくなってきたから下を向いて早く終わらせようとスピードを上げる。
初めは全然ダメだったけど、努力のかいあって?今ではイカせる事だってできるようになった。
「んっ、ふ、んんっ…んふ…んっんっんっ」
口の中のアレがぴくぴくしてもうじきなのが分かる。あたしもなんだか興奮してきちゃったみたい。
鼻から出てる息が熱くなってる。口でしててもエッチな気分になっちゃうのはやっぱりずるいって思う。
でもそういえばラモー・ルーもあたしの口を触手でいじってエッチにさせてたっけ…あ…くる…
「う、うむ、んっ…」
一際膨らんだアレが爆発する瞬間、マリオに頭を掴まれた。そのままいっぱいの白濁があたしの口の中に
どくんって吐き出される。すごい臭いが口の中から鼻に抜けて涙が出た。
マリオが頭を逃がしてくれないから、息が出来ないあたしはソレを飲むしかない。
これも初めてじゃないけどすごく嫌。ねばつくし、苦いし。
最初の時なんか大泣きしちゃって、珍しくうろたえたマリオになぐさめられるくらいだった。
それでもなんとか飲めるようになってきた、っていうかなっちゃった。下手に逃げて顔や髪につくのも嫌だし。
口で全部受け止めてから開くと飲みきれなかった分が溢れて零れる。多めにこぼすのがコツかな、なんて、
最近は思うようになった。おっぱいに零れ落ちるのを見るとマリオ、興奮するみたいだったし。

口をゆすぐと、今度は体を洗うときに使う小さい椅子に座らされた。
「汗をかいたでしょう。洗ってさしあげますよ」
なんて白々しく言いながら背後に廻るとリボンであたしに目隠しをしてしまう。
そうしておいてからあたしの背中から泡立てたシャボンを塗ってくる。
「ふぁっ……う…ん…」
その指が、背中をぬるぬるとすべってシャボンを広げる。ぞくぞくした感じに震えちゃう。
見えないから指の感触に全部が集中して、すごくイイ。思わず口が開いて声が漏れる。
あたし、もう、すごく感じやすくなっちゃってる。
ごつごつして、かさかさの指の腹があたしの背中をひっかくたびに、ぞくってきてたまらない。
「あ…あ…」
あたしはいつも受け入れるだけ。マリオのやりたいようにされて、気持ちよくなって。
あたしの気持ちなんかどうだっていいように扱うくせにあたしの体のイイ所はみんな知ってる。
悔しいけど、あたしの体は心と関係なくマリオの指が好きみたいだった。
もう、胸がどきどきしてたまらない。もっと触って欲しくなっちゃう。
「ん…う…はぁ…」
マリオが体をくっつけて来た。厚い胸板と胸毛の感触が背中じゅうに広がって、すごく熱い。
そして、シャボンだらけの手がお腹にまわってきてあたしの体を抱きすくめる。
すごく、どきどきしちゃう。マリオもちょっとどきどきしてるのがわかる。
「前も、洗わないといけませんな」
なんて耳元で言われて、またビクンってなる。あたし、耳がこんなに弱いなんて知らなかった。
今では後ろから抱かれて囁かれるだけで奥がじゅんってなっちゃうくらいホントにダメ。
いつもされるけど、優しく舐められたりしたらもう、声が我慢できない。

マリオの両手がゆっくり上に登ってきて、おっぱいに来る。
「ん、あぁ……あぁん…はぁ…ぅ…ンっ…」
分かってるのに、触られるとやっぱりビクンって感じちゃう。
シャボンだらけの手がうねうね動いてあたしのおっぱいを揉んでくると、ぬるぬるの舌に
いっぱい舐められてるみたい。あたしのおっぱいもいじられてぐねぐね動いちゃってる。
その一方で乳首に指があたるとどんどん固くなって敏感になってくるのが分かる。
マリオに抱かれるようになって、あたしのおっぱいはまた少し大きくなった。
揉まれると大きくなるって本当だったんだな。バレると恥ずかしいから言ってないけど
きっと気づいてると思う。おっぱいをいじめる時間、長くなってるもん…

目隠ししてるせいで触ってくる手の動きを意識させられゃって、その動きがちょっとラモー・ルーの
触手みたいとか思っちゃって、それでラモーとのアレを少し思い出して一瞬あたしは顔が熱くなる。
だめ、そんな事考えちゃだめ…でも…でも…きもちいいのが…思い出しちゃって…
「はぁ…あ…あん…んぁっ…」
きゅっと乳首をつままれて、ビリビリってなる…また、恥ずかしい声が出てきちゃう。
だめ…おっぱいだけで、すごく気持ちよくさせられちゃってる…

「はぁ…ん…んっ…は…ぁ……ぁ…」
声ががまんできなくなってきた。どきどきしてたまらない。風呂場の蒸気と暑さもあって
どんどん頭がぼうってしてくる。背中をマリオにくっつけると、包まれてる感じがしてすごくいい。
そうしてもたれてるとマリオの手が動きやすくなる。で、唐突に片手があそこに滑り降りてきた。
足が少し開いていたから、するっとあたしのあそこまで降りて行っちゃう。
「は…ぁ……ぁううっっ!…」
いきなり触られ、あたしはびっくりして前かがみになって足を閉じる。
でも、マリオの手はあたしのあそこから離れてくれなかった。
見なくても分かるって感じで簡単にあたしの割れ目を探し当てて…クリを触ってくる。
「んっ、や…あぁうっ!」
クリの刺激が強くって、体中がビクってなる。マリオは優しく触ってるつもりかも知れないけど、
それでも感じすぎちゃってだめ。ビリビリ来て一瞬で何も考えられなくなっちゃう。
マリオのもう片方の手がゆっくり来て太ももにさわってあたしの足を開かせてくる。
抵抗なく、あたしはゆっくり足を開いていく。だめ、どきどきが止まらない。
…もっとさわって……ほしくなっちゃう…

マリオは本当にあたしのこういう隙を見逃してくれない。
手の動きがどんどん容赦なくなって、指であたしの体全部を舐めまわしてくる。
「ぁ…ぁあん…ん…はぁ、はぁ…ぅ、うぅぁっ…ん…や、やぁ…」
指が動くのにつられてあたしも体が動いちゃう。でも、マリオはあたしが悶えるのを
簡単に受けとめながらどんどんあたしの体を開いていく。
あたしの体でマリオの指と舌が触ってないとこなんて、もうどこもない。弱いところも全部知られちゃってる。
悔しいけど、いつもこの手に触られてるうちにどんどんあたしはエッチな体にされてっちゃう。
「あ、あん…はあっ、ああぁっ!」
だんだん声が大きくなってきた。声を出してるとなんか、自分のエッチな声がよけい聞こえてきて、
恥ずかしくて顔が熱くなってくる。目隠しされてるから自分のあそこがくちゅくちゅいってる音も
よく聞こえてきちゃうし…絶対もう、濡れちゃってる…

「あっ…んぅ…は…ああっ…いやぁん……ダメ…いいのぉ…ぁんっ…」
全身がマリオの手なのか舌なのかよく分からないもので触られてる。
いじられてるあそこがジンジンとしびれてきて、切なくなってきた。もう、だめかも…
で、入り口とクリばかりいじっていた指がするっと中に入っきて、くいって曲がって
内側の襞をこすられた。とたんにあたしの頭の中は一瞬で白くなっちゃう。
「あっ!」
思わず大声が出る。ここはアレだと直接当たらないかわりに、指でされるとすごく弱い。
軽くイっちゃったみたいで、すごく力が抜けた。そうすると、更に触られるのがよくなってきちゃう。
もう頭がぼうっとしちゃって、どんどん欲しくなって、たまらなくなってくる。
「あ、あぁん……ぁ…はぁ、はぁ、ぅ…ん…っ!ぁ…ああっ!」
もうダメ…がまんできなくなってきた。欲しい…体が熱くて、どうにかなっちゃいそう。
あたしは脱力してマリオにもたれかかり、その広い胸板に抱きとめられながら荒い息をつく。
マリオも分かってるくせに手を休めてあたしがお願いするのを待ってる。
すごくずるい。いつもあたしがお願いさせられてる。エッチなのはお前だって言われてるみたい。
悔しいけど間違ってない。我慢できなくなっちゃったのはあたし。だからまた、言わされちゃう。
「…お願い……ほしいの…」
マリオはわかったって言う代わりにあたしのほっぺに手を当てて横に向けると唇を奪う。
あたしは目を閉じて、マリオの舌を受け入れる。舌が絡み合って、唾液がまざりあって、
溢れて零れるくらい求め合っていくうちに、あたしはもう、何も考えられなくなっていた。
マリオの事なんて絶対好きじゃないのに。こうやってキスされるのはたまらなく好きだった。

湯船に入って、足を広げてマリオの体をまたぐ。お湯の中に立ってるアレが見える。
そのままお湯につかりながらマリオのアレに向かって腰を落としていく。
マリオはにやにや笑ってあたしを見てる。顔が、体が熱い。お湯に入ると中が熱いのか
外が熱いのか分からなくなってくる。マリオの手が腰をさわって、さりげなく誘導される。
アレが入り口に当たって、ぴくんってなる。あたしはちょっとだけ深呼吸してそのまま腰を沈めた。
「う…あ、はああぁっ!」
中にずるって入ってくる。アレとお湯が一緒に来て、すごく熱い。吸った息が瞬間で逆流した。
そうして、あたしの膣がマリオのでいっぱいにされたのを感じる。ぞくぞくが全身に広がってくる。
あ、だめ…すごく、いい…
少し落ち着いてから、マリオの肩に手をかけて、ゆっくり体を縦に揺すっていく。
「ぁ、ぁ、ぁ……ん……ん…は、ぁあ…っあ!」
一回揺さぶると、水面の揺れの力もあってあたしの体は勝手に動くようになった。
そのたびにアレが出たり入ったり、中でこすれたりしながら…あたしの体を何度も貫いてくる。
「ぉ……あっ…あぁ…っ…や…はぁん…」
もう、止められなかった。自分で動いてるのか、マリオの手がゆすってるのか、水面の動きに
載せられるのか分からないけど、気持ちいいのがお腹から広がって、感じちゃうのが止められない。
おっぱいが揺られて、乳首がお湯に入ったり出たりして水面にくすぐられるのもたまらない。
感じてる声を上げて乱れてるあたしの顔を目の前で見られてるのが恥ずかしくて、もっと熱くなってくる。
「いい…いいの…いいの……ああっ…すき…コレ…好きなの、すきなのぉ…あ、ああっ!」
自分で何言ってるのか分からない。何が好きなのか、何がいいのか。でも、こうやって口に出すと
どんどん胸が熱くなって、きもちよくなってくる。だから、もっと言いたくなっちゃう。

「あああっ!あ、はぁっ!ああんっ!…もっと、もっとして……おねがい…ああぁっ!…」
あられもない声を上げながらマリオにしがみつく。おっぱいをマリオの胸にくっつけたまま動くと、
胸毛がこすれて、くすぐったい。マリオの両手が動くのを手伝うようにあたしのお尻を抱えてきて、
上下にゆさぶりながらお尻の穴に指を入れてきた。
「ふ…ぁあんっ、ん、や、ぁっ、ああっ!」
思わずとろけた声が出ちゃう。お尻のいけない気持ちよさも、あたしはもう覚えさせられちゃってる。
アレを入れられるのまではまだ慣れないけど、穴の周りをくすぐられるのはちょっと感じちゃう。
下から揺さぶられて、どんどん息ができなくなって。でも腰が動くのが止められなくて、熱くてたまらない。
「あ、あっ…く…クる……もう、もうあたし…イっちゃうよ…あっ!あっ!!イク、だめ…だめ…っ」
あえぎ声を上げながらあごも上がってくる。目の前で光がぱちぱちしてきた。お腹の奥からすごい勢いで何か来てる。
流されちゃいそうな感じがして思わず更に強くしがみつく。でも、マリオは下からずんずん突き上げてきて、
飛んでっちゃいそうになる。もう息が出来ない。イク寸前っていつも戻れなくなりそうな気がして、少し怖い。
「あっ、あっ、や…ぁっ!は、もう、もう…あ、あたしっ…んぁっ!あ、あぁっ!」
あたしの一番奥でずんって何かが破裂して、それが一気に広がってあたしの体中がびくんってはねる。
目の前が真っ白に光って、気持ちよさでからだがいっぱいになって。それがあふれて、はじけた。
「あああああああああーっ!!」
叫んじゃってるのに気づかない。あそこを中心に体中から何もかもが流れ出ちゃって、真っ白になる。
そのまま全部満たされて、全部吸い出されて、中からばらばらになって心も体も消えちゃうような感じ。
こんなの覚えちゃったら、もう後戻りなんて絶対出来ない。イクっていう圧倒的に甘い感覚。

ふっ、と体の痙攣が切れて、あたしはマリオの体に倒れこむ。
「あ…っ…はぁ…はぁ、はぁ…っは…ぁ…はぁ…」
全身の力が抜けちゃって起き上がれない。ぐったりしたまま、ぜいぜい言いながらマリオの胸に抱かれる。
なんだか、この時だけはマリオの厚い胸板に抱かれるのが好きだなんて思う。
愛してないくせに、あたしの体を貪りたいだけって分かってるくせに、
マリオをこういう時だけ優しいって思う。あたしも同じか。マリオを愛してなんかいないのに。
体だけ欲しがって、好きだなんて口にする。気持ちよくしてほしい、ただそれだけなのに。

マリオが先に上がり、あたしは少し休んで汗を流してからお風呂を出た。
体を拭いて服を入れた籠を探すけど、見つからない。あれ?と思って部屋の方を見ると
全裸のマリオがベッドでこっちへ手招きしていた。
あたしは胸の奥がまたどきんとするのを覚えつつ、軽くタオルを巻いてベッドへ向かう。
「まだ、足りないんでしょう?」
「……うん…」
うなずくあたし。顔が熱い。お腹の奥もまだ熱くて、きゅんってしてる。乳首が立って、痛い。
太い腕が伸びてきてタオルを剥ぎ取られ、裸にされたあたしは乱暴にベッドに横たえられる。
もう慣れた、ベッドの硬い感触。シーツの臭い。赤くは光らないマリオの目。
そうして今夜もまた、あたしはマリオとあたし自身の性欲に降伏する。
「………抱いて…」
大きな体に覆い被さられ、雄の臭いに包まれながらあたしはちょっと幸せを感じてさえいた。
もっと、きもちよくしてほしい。またイカせてほしい。何度でも、何度でも…


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マリオは近頃、体に変調をきたすようになっていた。
手や体の形が少し崩れるような気がするのだ。
それは決まってキャロンを抱いている時に起こった。
手が崩れ、肌に貼りつくように動いたり、指が少し伸びたり、変な方向に曲がったりするのだ。
キャロンは愛撫に夢中になっているので気づかないのだが…いや、むしろその事があって以降
更にキャロンが性に溺れるようになってきたようにも思えていた。
事実、愛撫するのには素晴らしく都合がよく、肌の感触も数倍良くなっていた。
最初はキャロンに見えないよう目隠しさせたり気を使ってしていたが、どうも気づかれないし
だんだん面倒に思えてきたので隠すのをやめようかとも考えている。

さらに、この前などは膣奥に入れていた逸物から何かが吸い出され、体に流れ込んで来た。
瞬間、マリオは異常な興奮を覚え、思わず射精した。あれは何だったのだろうか。
そしてそれ以来、何度しても疲れなくなってきたし、何度出しても萎えなくなった。
少し怖くはあったが、自分の体に溺れている少女、キャロンの体は最高に具合が良かったし、
その甘美な体を更に味わえるこの体の変化は歓迎すべきものとマリオは思った。

そうして今日も頭をよぎる黒い欲望に身を任せ、マリオはキャロンの体を貪るのだった。