それは一瞬の気の緩みだったのかもしれない。
あるいは自分でも分からぬ程の消耗があったのかもしれない。
ともかく。あの時一瞬足を止めさえしなければこんな事には…
と、キャロンはあの時のことを何度も思い返しては悔しさに唇を噛むのだった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あぁっ!」

それはゴモロス神殿での最後の戦いの時。化物に姿を変えたラモー・ルーは黒い触手を何本も放って神殿内部をめちゃくちゃに暴れまわっていた。
1匹でも大変な程の黒い大蛇が大量に、しかも波のように次々とのたうって来る激しい攻勢にキャロンたちは為す術がなく逃げまどっていた。
やがて神殿は闇の中に沈み、何も見えない暗闇の中から伸びて来た触手が、逃げる足を一瞬止めたキャロンを探し当てた。
触れられたと思った次の瞬間には触手は手首に巻きついて剣を奪い取り、そのままあっという間に腕を絡め取ってしまう。

「いやぁっ!離してぇっ!」
「ど、どこだキャロン!何も見えないよ!」

思わず叫ぶキャロン。触手は腕にべったりと貼りついている上に、力もおそろしく強くとても引きはがせそうにない。
しかも神殿はブレイブの鏡の光が届かない暗闇の中になっている。ペルルはすぐ近くにいるはずのキャロンの居場所が分からない。
この状況でうかつに剣を振り回しては味方を斬ってしまうかもしれず、ライケもうかつに行動できない。
手が出せないでいるうちに後続の触手たちがキャロンの足を捕らえ、腕を縛り、胴に巻き付いて身動きを出来なくしてしまう。

「ククク、捕らえたぞ。キャロン王女」
「キャロン王女!」
「きゃっ、やめて!ペルル助けてっ…い、いやぁ--っ!」

ラモー・ルーの声が低く神殿の中に響いた。本体はここではないのだろう、とても深くから聞こえるような声だった。
ライケが叫ぶが暗闇の中ではやはり思うように動けない。触手は強い力でキャロンの身体を宙に持ち上げるとぐい、と強引に引っ張っていく。
あっという間に、まるで黒い波の中に呑まれていくようにキャロンの悲鳴は闇の中に遠く消えて行ってしまった。

「王女を離せ!ラモー・ルー!」
「ちくしょう、キャロン!キャローン!」

ラモー・ルーの体中に飲み込まれ、捕らえられてしまったキャロン。ほどなくラモー・ルーからの勝利宣言と降伏勧告が神殿内に響き渡った。
ペルルもライケもラモー・ルーの体内に拘束された意識のない王女の姿を空中の大水晶球に映し出されては打てる手がない。
二人は人質の前に無念乍ら剣を捨てて降伏し、夜の国の地下深い牢に囚われた。村人も皆降伏し、黒騎兵に監視されながら自らの家へと帰ってゆく。
こうしてラルの国はあっけなくラモー・ルーの手に落ちたのだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして。キャロンはリバースの腕輪を奪われ、夜の国の支配下となったラルの宮殿で軟禁されていた。
城内ならばある程度自由に歩けるが外に出ることは許されず、首には服従の印としてラモー・ルーから贈られた金のネックレスがつけられている。
一見ただの胸元を美しく飾る装飾品だが、鎖にはラモー・ルーの魔力が籠められており、キャロン自身の手では外せない。
ラモー・ルーがその気になればこの鎖がキャロンの細い首を絞め落すのは容易いだろう。これが少女の「枷」なのだ。
自室でシャワーを浴びているキャロン。瑞々しい肌に湯が跳ね、呪縛の鎖がキラキラと妖しく輝く。
少女はお湯を浴びながら険しい表情で唇を噛む。そして、湯を止めると意を決したような顔で棚のタオルを取った。


身体を拭き、タオルを身体に巻いて浴室を出る。豪奢なベッドの上ではマリオが裸で横になっていた。
マリオ…いや、彼はもうマリオではない。彼自身の意識は完全に失われ、今そこにいる身体は全てがラモー・ルーそのものだ。
ラモー・ルーが相性のいい肉体であるマリオの抜け殻を再び使っているに過ぎないのだ。
事実、ラモー・ルーがいくつもの身体を使い分けているのを囚われてからのキャロンは見続けていた。

「フフフ、キャロンよ。待たせるではないか。さあ、今日もかわいがってやるぞ」

身を起こしたラモー・ルーの目が湯上りで上気したキャロンの肌を舐めるように見つめる。
恐ろしい声にキャロンの足が震えた。舐めるような視線に今までその身に降りかかった無数の凌辱を思い出させられてしまう。
一瞬後ずさりしかけるが、深呼吸すると口を引き結んでベッドへと向かい、自分でタオルを取ってラモー・ルーに全裸を晒した。

カモシカのように健康的でむちむちとした肢、良く膨らんだ大きめのヒップ、きゅっとくびれた脇腹に釣鐘のような乳房。
ぷっくりと膨れた乳首、なだらかな曲線を描くうなじ…少女は小柄でありながらもその裸身は美しかった。
戦いは終わり、囚われの日々を送っているとはいえ、身体は変わらず健康的に引き締まって肌はハリを保ち、女性的な魅力と均衡している。
熱いシャワーを浴びたばかりの瑞々しい肌はほのかに温もりを保ち、熟した水菓のような潤いをたたえている。

「相変わらず美しい肢体よ。この身体はもう全てがおれさまのものなのだ。なあ、キャロン?」
「…はい…ラモー・ルー…様」

夜伽で身体を隠すことは許されていない。ラモー・ルーの好色な視線がキャロンの裸を隅々まで炙ってゆく。
俯く少女の桜色の唇は悔しげに引き絞られ、翡翠色の大きな瞳は恥ずかしそうに伏せられている。
今のキャロンは洗脳を受けているわけではない。捕らえられてから今まで、あの目で心を縛られることもなかった。
ラモー・ルーにとっては、もうわざわざ魔術で縛る必要がないのだ。

「さあ、来るがいい。今日はどのような鳴き声で愉しませてくれるのか…期待しているぞ?」

キャロンが夜伽役を務める事、それが新しく王となるラモー・ルーが王女へ出した唯一の条件だった。
拒否すれば捕らえられているペルルやライケは処刑され、村の皆は魔物たちの慰み者になる。
ペルルやライケが生きていることは知らされているが会うことはできない。村の人たちは自分がここにいる限り変わらずに過ごしているはず。
王女一人が犠牲になればラルの国はかりそめとはいえ、平和が保たれる。そう持ちかけられたのだ。

胸元にかけられた金のネックレスが揺れる。ラモー・ルーの蜜奴隷が主人と結ぶ契約の鎖は約束を裏切った者の首を絞める。
逆転の僅かな可能性を信じて少女はラモー・ルーと約束をし、腕輪を渡して鎖を受け入れ、自ら囚われたのだった。
生きていれば腕輪を取り返す機会も、ペルルやライケを助ける機会もあるかもしれない。そう信じて少女はその身を何度も魔王に捧げてきたのだ。
キャロンはタオルを畳んで枕元に置き、ベッドに上がる。ラモー・ルーはその腕を引いてキャロンをベッドの上に倒し、覆いかぶさっていった。


「んんっ…う…ふ……んっ…く…んふ…う…っ……く…ぅ…んン……」

ラモー・ルーの手がキャロンの乳房をゆっくり包み込み、揉みしだいてゆく。豊かでハリのある果実が魔王の手の内で弄ばれてぐにぐにと形を変えた。
手の内にすっぽり収まった乳果は、やがて押し潰されるように捏ねられた乳首をむくむくと起き上がらせ、指の間から顔を出す。
ラモーの掌は大きく、ざらざらとしていて少女の素肌に擦れるとくすぐったいような感覚を生み出す。
キャロンは無抵抗に横たわったまま、しかし歯を食いしばるようにして胸の奥から湧き上がろうとする感覚に耐えていた。

「フフフ、大きさも弾力も形も申し分ない。いつもながら良い触り心地の乳よ。いつまででも触っていられそうなほどだ…」

ラモー・ルーの下品な賛辞に首を背けて抵抗を示そうとするキャロン。好きでこんなことさせているのではない、と言いたげな態度だった。
しかしそんな態度に頓着することなく、ラモー・ルーはじっくりと肢体を嬲ってゆく。そう、これはいつもの事なのだ。
そして乳房を揉まれ続けるうちに少女の身体は徐々に息づき始め、吐息が切なくなってゆく。これもいつもの事なのだ。

「フフフ、気持ちがいいのだろう。キャロン。もう素直になれ…もっとよくなるぞ…」
「…く…ん…はぁ…っ…ん…いやぁっ…う…っく…ぁ…ん、ふくぅっ…はぁっ……ぁ…くぅ……ぅ…ふぅっ…」

ラモーが片手でおっぱいを絞りながらたわんだ豊丘に舌を這わせ、片手はむちむちした太ももを擦りだす。
執拗な愛撫に晒され、ざらつく舌の感触を乳房に感じるとキャロンはびくんと身体を震わせて身じろぎし、目をぎゅっと瞑った。
囚われてからどれほど、夜伽を命じられるようになってからどれほどの月日が経ったのか。
幾度も幾度も抱かれたキャロンの身体は悲しいことにラモー・ルーとのセックスに馴染んできてしまっていた。
そして抱かれるたび、ラモー・ルーには少女がどこを責められると弱いのか、どのくらい感じやすくなっているのかを知られてしまっている。
どんなに身を強張らせて我慢しようとも、ラモー・ルーの手と舌はいつも容易にキャロンの抵抗をほぐしてしまう。
いつも最後には淫らに喘がされ、触手にあそこを貫かれ、めくるめく絶頂に追い立てられて愛蜜を存分に吸われてしまっていたのだ。

「フフフフ、かわいいものよ……もう我慢できなくなってきたか?…まだ蜜の極めに触れてすらおらんぞ?」

からかわれ、キャロンは唇を震わせながらラモー・ルーを睨みつける。しかしラモー・ルーの狡猾な愛撫は容赦なく少女の滑らかな肌を徐々に侵してゆく。
どんなにこらえようとしても、さわさわと太ももを撫でられては肢が震え、舌がお臍を穿るように舐めると喉から息が漏れてしまう。
痛い、苦しいだけなら我慢も出来る。しかし擽りや愛撫に人は我慢が出来ない。まして快感に逆らえる人など。
女の身体を熟知している魔王は少女のけなげな少女の抵抗を察知し、弄ぶことに愉悦を覚えているのだ。

「くぅっ…ん……ん、ふぅ、ぅっ…く…は…ぁ…はぁっ、はぁっ…あっ!く……だ…誰が……うっ…ん…ふぅっ…はぁ、はぁ…っ…」

キャロンは今や身体中に蔓延し、吹き上がろうとする疼きを懸命に堪えながらラモー・ルーの愛撫を受けていた。
何度も抱かれた身体はすっかり感じやすくなり、性感帯の全てを熟知され、開発されてしまっている。少女は既に快楽責めに耐えられるような身体ではないのだ。
苦しげに何度も首を振るキャロンの額には徐々に汗が浮かびだす。敏感な場所を触れられて時折力が抜けてしまうと甘えた吐息が漏れそうになり、慌てて口を閉じる。
キャロン自身虚しい抵抗だと分かってはいる。しかし、心まで屈する訳にはいかないのだ。

「まこと、感じやすい体よ……そうら、力を抜くがいい。もっとよくしてやるぞ…」
「はぁっ、はぁっ…はぁっ……こ、こんなことで……あ、あたしは…っ…ま…まけない……ん…だから…っ……あぁっ!」

強がりを言った口が閉じる前にその声は悲鳴に変わった。ラモー・ルーの指がキャロンの股の間に潜り込み、あそこに触れたのだ。
しげみの奥に手を差し入れられると既に湿ってしまっていたキャロンの秘部は抵抗しようとする心とは裏腹に容易く指を受け入れてしまう。
ピンク色の襞を開かれ、小陰唇から花芯を擦られる。少女がこの責めに耐えられたことは、今まで一度たりともなかった。

「あぁぁっ!だ、だめっ…や、やめて、あぁっ!そこ、ひゃぅ…んくぅんっ…い、いやぁっ…だめ、だめぇっ…あぁぁっ!」
「フフフ、口では強がって見せても、ここはこんなにも濡れておるではないか……」

突き崩され、堪え切れない性感が少女の身体からとめどなく溢れてしまう。髪を振り乱して強くかぶりを振り、身悶え、必死に叫ぶキャロン。
外側から、内側から徐々に崩れてゆこうとする少女。しかしどんなに否定しても、どんなに抵抗しても決壊する体を止められはしない。
その姿はまるで波に浚われる砂の城を押し留めようとする子供のようだった。

「いやぁっ…いやぁぁっ!……だめ、やめて、おねがい、あぁぁっ!そこ、だめっ…ひぅんっ!んぁっ、く、ひゃぁんっ!」

溢れ出る蜜を空気と混ぜるようにわざとくちゅくちゅと音を立ててあそこを弄られ、キャロンはその音にも羞恥を煽られる。
自分の身体はこんなにも淫乱になっているのだと教えられているようで、顔も体も恥ずかしさで熱くなってしまう。
そうしているうちにだんだんと熱が頭に回り、少女の反抗的な態度までが崩され、徐々に身体は素直に愛撫を受け入れるようになってしまう。
ラモー・ルーは嗜虐的な笑みを浮かべ、嘲るように話しかけながら腕の中に落ちた生贄を貪り始める。

「どうした、もう降参か?…他愛ないものよ…どれ、こちらも…」

あそこを弄られるのと同時にキャロンの乳房の先端がラモー・ルーの口の中にすっぽりと包まれ、舌と歯によってクリクリと転がされる。
白い丘の頂上で敏感な桜色の肉蕾は既にぷっくりと膨れ上がってしまっていた。舌が蠢き、歯が当たるたびに捏ねられ、少女の胸の奥へと快感が直接沁みとおってゆく。
乳首はラモー・ルーによって時間をかけて開発された急所の一つだ。責められればキャロンの心を容易く裏切り、快感に悦んでしまう。

「やぁっ…だめ、おっぱい…そんなにしちゃ…いやぁっ…あぁっ…はぁ、はぁ、うぅっ!あぁ…やめて…乳首…いじめないで…あぁっ!」

ラモー・ルーの口の中は人間のそれに似せているが実体はそうではない。口の中に含まれた乳房は内側に生やされた無数の細い触手によって責め立てられていた。
同時に撫でられ、抓まれ、舐められ、吸われ、絞られ、擦られ、扱かれ、擽られ、突かれ、甘噛みされる。その責めは少女の些細な抵抗などあっという間に籠絡してしまう。
少女はラモー・ルーの髪を掴み、いやいやと何度も首を振る。しかし引きはがすような力はなく、もはやそれは抵抗の体を成していなかった。

「相変わらず敏感な乳首よ。こんなに歓びおって…そうら、もう片方もかわいがってやらねばな…」
「いやぁぁっ!や、やめて、あぁっ!だめ、吸っちゃ、いやぁんっ!…やめっ…あぁぁーっ!」

そうしてもう片方の乳房もあえなく餌食となる。たっぷりと唾液を塗され、口の中でコリコリと苛められる。キャロンは最早喘ぎ悶えることしか出来なかった。
髪を振り乱し、額の汗を飛び散らす程に首を振っても、シーツを破れそうなほどきつく掴んでも、身体を襲う快感から気を紛らわせることが出来ない。
何度も抱かれ、快楽に弱くなってしまった肉体は気持ちよくなんてなりなくない、と強く念じようともこの愛撫に抗しきれないのだ。

「そうら、こちらもまだ足りんようだ。襞が触って欲しいとひくひく疼いておるぞ?」

更に股間に伸ばされている指がキャロンに片時の休息も与えようとはしない。
その指たちは既に少女の秘められるべき花園を知り尽くしている。その襞の凹凸、皺の寄り方、そして何より大切な敏感な箇所についても。
襞の内側には女性の性感帯が密集している。そこを性の練達者に自由に触らせてしまっては…特に快楽に弱い少女が耐えられるはずもないのだ。
女性の扱いに長ける魔王は決して性器を乱暴に扱わない。秘部にぴたりと密着し、襞を舐めるように擦り、花芯を突く。その繊細なタッチはまるで…いや、触手そのものだ。
どんなにこらえようとしても無駄なこと。少女の身体は暴走し、勝手に愛蜜を溢れさせる。くちゅり、くちゅりといやらしい音がキャロンの下半身から鳴り出してしまう。

「やぁっ……だ、だめぇっ…あぁっ……は、うぅんっ…あぁぁ…はぁ、はぁ…はぁ…っ…いやぁんっ…」

少女の臍の奥からとめどなく熱が湧き起って止められない。しゃぶられる胸の奥では激しく鼓動が高鳴り、弄られるあそこは火のように熱い。
凌辱されて悦び、切なくなってしまう身体を少女の心はどうしても制御することが出来ない。それはラモー・ルーの調教の成果だった。
憎むべき敵の手の内で、いいように弄ばれているというのに身体ははしたない疼きを止めてはくれない。むしろもっとして欲しいと言わんばかりに飢え、乾いてしまう。
キャロンは喘ぎ、悶えながら自分の身体の裏切りを恨めしく思い、潤んだ目で天井を見つめながら汗の滲んでゆくシーツを何度も強く掴んだ。


「あぁぁっ!…だめ、だめぇっ…なめちゃ…やぁっ、し、舌が、舌があぁっ!…あ、ふくぅんっ!んぅぅっ!あぁぁぁ!」

激しく喘いだキャロンの顎が反り返り、白い喉を晒す。ラモー・ルーの顔は今、少女の股の間に埋められていた。
肢を大きく開かされ、一番恥ずかしい箇所を敵の眼前に晒してしまっている少女。ラモー・ルーはその舌を伸ばして襞を捲り、花弁へと熱烈な口づけを始めていた。
唾液にぬめった熱い舌の感触があそこから全身に波紋を描いて響き渡り、体はどんどん熱くなる。忌まわしくも甘美すぎる愛撫にキャロンはもう為す術がない。
膣口を抉られ、蜜を啜られ、花芯を絡め取られると身体は電流に打たれたように感じ入ってお腹が脈を打ち、幾度もびくんと背中を反らせてしまう。
太ももを抱え込まれ、伸ばした両手で乳房を揉み絞られながらキャロンは何度も身体中を性感の稲妻に打ちのめされ、徐々に心の抵抗までも失ってゆくのだ。

「実に美味いぞ、キャロン。これこそ至高の蜜よ…」
「あぅぅっ…んっ…んぅぅっ!く、はぁんんっ!も…もうゆるして、おねがい…いっ…くぅんっ!あっ、ふぁあぁぁっ!」

ラモ・ルーの手の内に包まれて乳首を捏ねられている乳房を突きあげるようにして胸を反らし、キャロンは既に何度目かの絶頂に追い立てられていた。
悪辣なまでに巧みな舌の蠢きは少女の花芯を捉えて離さず、薄い包皮の内側に入り込んで真珠のような蜜の極めを揉みしだいている。
そして枝分かれした舌の一つが花弁の奥へ潜り込み、少女の胎内側から花芯を突きあげているのだ。
キャロンはもう嬌声を抑えることも絶頂を耐えることも叶わない。肢体の全てを敵の思うままにされ、身体を襲う性感に押し流されるままになってしまっていた。
いつもこうして、魔王の食欲が満たされるまで際限なく蜜を啜られ、力を奪われてしまうのだ。

「はぁっ、はぁっ……はぁ…はぁ…はぁ…あぁ……んっ…ぁ……はぁ、はぁ……っ…」

ラモー・ルーがようやく顔を上げる。キャロンはぐったりとベッドの上に身体を投げだしたまま、動けなくなっていた。
愛撫に感じ入った肌はどこも火照って熱く、汗が浮かんで艶っぽく輝いている。顔も紅潮し、汗ばんだ額に髪の毛が張りついていた。
荒い吐息を吐く唇は緩んで閉じられず涎を零し、大きく息をするたびに、たっぷりと弄ばれて昂奮に膨らんだ乳房が上下している。
翡翠色の瞳は抵抗を諦めたように閉じられ、目の端からは涙が零れていた。
両肢は開かされたままで、ぐっしょりと蜜と唾液に濡れたあそこは少女の心とは裏腹に物欲しそうにひくひくと蠢いていた。


「フフフ、蜜の極めが蕩けておるぞ…そろそろ頃合いか?さあ、楽にしてやろう…」

ラモー・ルーは満足げに頷くと獲物を捕食する獣のように小柄な少女の身体に覆いかぶさってゆく。
身体を押さえつけられ、肢を割り開いて魔王の身体がのしかかってくる。顔を背ける少女の首筋を伸ばした舌が這い、ざらりとした感触に小さな肩が震えた。
牡の腰が迫り、その中心から凶暴な肉隗が伸びる。それは人間の男根を模してはいるが、その太さも長さも人のそれからは逸脱していた。
蛇のように長くて木の枝のように太く、ごつごつと角張り、幹からはうねるような繊毛が生え、全体は魔王の体液でぬらぬらとぬめっている。
そんなおぞましい魔王の陰茎がキャロンのあそこへと迫ってゆく。一瞬それを見てしまった少女は息をのむと固く目を閉じ、貫かれるその時を耐えようと口をきつく結ぶ。
ラモー・ルーはそんな少女の健気な抵抗を嘲笑うように身体を開かせてゆく。何度犯そうとも、挿入の瞬間に浮かべる少女の顔は彼を興奮させて止まないのだ。

「そうら、キャロン…我が逸物をくれてやるぞ………存分に味わい、よがり泣くがいい」
「あぁぁ…っ……だ…だめ…や、は…あぁぁっ…」

魔物の頭のような亀頭の先端が花弁に触れ、キャロンが思わず震えた声を上げた。花弁をめくり、掻き分け、押し開きながら肉槍が最後の砦を崩してゆく。
身体を無理やり引き裂かれ、貫かれようとする少女の表情に怖れと絶望が浮かぶのを目にして、ラモー・ルーは湧き上がる愉悦に唇を歪めた。

そして、ぐちゅ。と粘液が混ざり合う音がして最後の襞が開かれ、獰猛なものがキャロンの中へと入りこんだ。

「あぁぁぁぁーーーっ!」

身体を貫かれた衝撃にキャロンの目が見開かれ、喉から高い悲鳴が迸った。
ラモー・ルーのものは熱く煮えたキャロンの狭い膣内に潜り込むと、蜜を啜っていっぱいに膨らみながら内側の襞に絡みついてゆく。
キャロンはあそこから引き裂かれるような感覚と体の内側を擽られる感覚を同時に味わうことになってしまう。

「ふぅっ…ふ…はぁーっ…はぁ-っ…あぁぁ…ぐぅっ…く、くるし……おなか…いっぱいで…ぁ…だ、だめ…中…暴れないでぇ…っ…」

苦しげに首を振りながらもキャロンの声は深く息をするたびに少しづつ緩み、次第に蕩けてゆく。
中に入り込んだものが膣奥までを埋め尽くし、注挿に合わせて襞を掻き毟り始めたのだ。
熱い蜜の沼となったキャロンの中で最奥まで突き込まれてかき混ぜられると、狂おしいほどの快楽が生まれる。
突き込まれるたびに少女にはおかしくなってしまいそうなほどの歓びが押し寄せ、その大波は胎の奥から背中を抜けて何度も脳へと走り抜けてゆくのだ。

「あぁっ!いやっ…あ、くぅんっ、んっ、んぅっ!ぐ、あはぁっ!やぁっ…はぁ、はぁ、はぁっ…あぁんっ!んぐ、うぅぅっ!」

ラモー・ルーの動きが激しくなり、キャロンの喘ぐ声も高まってゆく。あそこは押し潰され、膣内は蹂躙されているというのに身体は燃えるように熱く煮え、
意思とはもう関係なく蜜がとめどなく溢れてしまっている。少女の花弁を踏み荒らしているモノはその蜜をも舐めとり、吸い上げながら注挿の勢いを増してゆく。
いつしか少女はラモー・ルーの背中に手を回してしがみつき、突き込んでくる身体の動きに身を任せてしまっていた。

「どうだ、キャロン!たまらぬであろう!そら、もっと蜜を流して歓ぶがいい!」
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!あ、くぁんっ!んぅ、うぅっ!ぐ、ふぁぁっ!はぁ、はぁ、はぁ、はぁんっ!ゆ、ゆるして…も、もう…おねがい、あたし…っ…」

ラモー・ルーの逞しい体に縋り付くようにして抱きついているキャロン。遂には立てていた膝も牡の腰に絡めて身体を完全に密着させてしまっていた。
絶え間なく身体を走り抜ける妖しい歓びは徐々に少女の正気を失わせてしまっているのだ。
切迫してゆく喘ぎ声にラモー・ルーの動きも激しさを増し、突き込まれるモノも少女の中で激しく暴れ出す。
胎内の急所を抉り、絶頂を迎えさせて濃い蜜を吸い上げ、無限の力を持つリバースの魔力を奪おうとしているのだ。

「そうら、そうら…またイかせてやるぞ…さあ、何度でも絶頂するがいい。たっぷりと極めの蜜を啜ってやろう……」
「あぁぁっ!そんな、奥っ…ぐりぐりされたらっ……あぁっ…も、もうだめぇっ…あ、あたし…あぁんっ!…はぁ、はぁ…あたしぃっ!」

苦しげな顔で激しく首を振り、悶えるキャロン。絶頂間際に追い込まれた少女がラモー・ルーの背中を爪を立てる程の力で掴む。
当然だが、そのくらいではラモー・ルーの動きを止めることは叶わない。むしろ獰猛さを増したように激しく突き込んでゆく。
意識が飛びそうになるほどの責めに目の奥にばちばちと飛び続ける火花を見ながら、少女は身体の芯にラモ・ルー自身が繋がって来るのを感じる。
絶頂へ追い込まれ、蜜を大量に吸い上げられるこの瞬間。それはラモー・ルーにとっても無防備な一瞬だ。それが少女の目的だった。

「!」

得体の知れない黒いものが自分の奥底と繋がり、身体は浮き上がってどこまでも深い谷底へ突き落されるような浮遊感に包まれる。
脳裏で、ちゅるるるるるるっ!と啜り上げるような不快な音がした、と同時に自分の奥から何か暖かいものが抜き取られてゆくような感覚。
びくんと全身が跳ね、身体中に走る途方もない快感。同時にキャロンは唇を思い切り噛む。いつもはここで意識が消えてしまっていた。でも、今回は!
右手を枕元に置いたタオルの下へ。そこにはリバースの剣士になった時に与えられた短剣が隠されていた。それを逆手に持ち素早く振り上げる。
ラモー・ルーはまだ気づかない。心臓の位置は抱きついたときに鼓動の位置で確認してある。そこめがけて背中から一突きに!

「グアアアアアアアアッ!!!!」

短剣は過たずラモー・ルーの身体に突き立てられた。おぞましい悲鳴をあげ、暴れようとする魔王。しかし、キャロンは離さない。まだ足りないのだ。
キャロンは全身でラモー・ルーの身体にしがみつきながら、短剣の柄に埋め込んである宝玉に渾身の魔力を流し込みつつ根元まで押し込んだ。

「くらぇーーーっ!」
「グワァーーーッ!!」

光を放つ刃に深々と突き通され、断末魔の叫び声をあげながらラモー・ルーはのたうってベッドから転がり落ち、部屋を転がり回る。
しがみついていたキャロンもすごい力で跳ね飛ばされて宙を舞い、床に倒れ込んだ。

「はぁ、はぁ、はぁ…やったわ!油断したわね、ラモー・ルー!」

全裸で、身体中を犯された痕跡だらけにしながらもキャロンは誇らしげに立ち上がる。
見れば部屋の隅に倒れたラモー・ルーはリバースの魔力の波動によって全身がヒビが入ったように割れ、緑や紫の血を噴出させながらびくびくと痙攣していた。
リバースの魔力を通した武器は悪しき力を打ち払う力を持っている。しかも心臓を貫いたのだ。キャロンは致命傷を確信していた。

「やった!ついに…遂に倒したのよ!これで…これでみんな助けられる!待っててね、ペルル、おじいちゃん、ライケさん、ユリアさん!」

何度も飛び跳ね、全身で喜びを表現するキャロン。裸の胸やお尻が揺れ踊り、肌に浮いた汗をキラキラと舞い散らせていた。
床に転がった魔王は割れ目から光を溢れさせ、身体をぼろぼろと崩れさせながら徐々に醜い肉塊へと変わってゆく。
長い囚われの日々。犯され続ける屈辱と快楽責めに耐え、一人悩みぬいて、試行錯誤の末に思いついた捨て身の策。遂に掴みとった勝利だった。




が。




パチパチパチ、と背後で拍手が聞こえ、歓喜に飛び跳ねていたキャロンが止まる。


「フフフフ、そんなにも嬉しそうに尻を振りおって…つくづくかわいい小娘よ」
「……え?」

少女の笑顔が消える。そんな筈がない。そんな事がある訳がない。あってはならないのだ。

「房中術…とはな。およそ勇者らしくない手だが、確かにその手ならばあるいは私を殺すことも出来ただろう。しかし、残念だったな」

キャロンの顔から血の気が引く。考えに考え、正々堂々という言葉を諦め、暗殺者のような手段に手を染めたというのに。
目の前に倒れている魔王だったもの…元は誰の物かも分からない屍骸が短剣を取り込むように丸まり、単なる肉塊へと姿を変えてゆく。
ダメだったの?どうして?疲労感と落胆がキャロンの肩を落とす。そして恐る恐る振り返り、少女は見たくはなかったものを見てしまう。

「どうした、キャロン。私の顔に何かついているかな?」
「……うそ……うそよ…」

ベッドの縁に腰かけている傷一つないラモー・ルー。その姿は黒い影のような人型…初めて会った時の姿になっており、キャロンに向かって余裕の拍手を送っていた。
愕然とし、血の気を失う少女。刺される瞬間、ラモー・ルーはそれまで被っていた人の皮を脱ぎ捨てていた。部屋の隅にあるのはただの抜け殻なのだ。
キャロンは理解させられると同時に自身の失敗と敗北を悟らざるを得なかった。


「…分身…だったのね…」
「フフフ、その通り……さあ、続きだ。こちらへ来い」

キャロンは促され、力なく肩を落としたままラモー・ルーに歩み寄り、膝の上に腰かけた。
ラモー・ルーの大きくて逞しく、禍々しい妖気に満ちた肌の感触がむっちりしたお尻を包み、汗ばんだ背中を覆う。
それだけでキャロンはぶるぶるっと震えてしまう。体をラモー・ルーに飲み込まれてしまったかのような、ある種の絶望感が胸に迫る。
太い腕が伸びてキャロンは背後から抱きすくめられ、白い肌の上を魔王の黒い手がゆっくりと這ってゆく。

「は……ん…はぁっ…あ…あぁっ……い、いつ?…いつ気が付いたの?…はぁっ…ぁ…あ…はあぁ…っ…ぁ…ん…」

柔肌を這う手の感触にぶるぶると肩を震わせながらキャロンが問いかける。
汗の滲むお腹から先刻散々に苛められた乳房に、カモシカのような健康的な太ももの内と外を、いやらしい手は舐めるように撫で回す。
拘束されてはいない。が、剣もなく、敗北を受け入れてしまったキャロンにはもう、抵抗する力が残っていなかった。
少女はもう魔王の膝の上から逃げることが出来ない。ここからは一方的な凌辱が待つのみなのだ。

「フフフ、王女の可愛らしいたくらみごとなど、私にはすべてお見通しよ」

親切に教えてやる義理などない、とばかりに手が蠢いて愛撫の雨が降り注ぎ、少女の肌を触手のようなぬめぬめした感触が犯してゆく。
背後からの責めにキャロンは、次にどこを触られるのかを予測することが出来ない。覚悟する間を与えられずに、愛撫を受けえ止めざるを得ない。
逆にラモー・ルーはキャロンの反応をじっくりと愉しみながら少女の肢体を弄ることが出来てしまう。
頬に、首筋に、うなじに、長い舌が蛇のように這いずって少女の背中を震わせる。指に触れられた箇所はどこもぴくぴくと敏感に反応してしまう。
女の身体を知り尽くしたラモー・ルーの手によって、あっという間にキャロンの身体は犯されていた時の状況まで逆戻りさせられてゆく。

「く…くやし…いっ…ん…む…あぁっ…あ…は…ふぅっ…ん…んぅぅ…っ…あぁぁぁ…はぁ、はぁ、はぁっ…」

血の滲む唇を再び噛もうとして頬を撫でていた細い触手に阻まれる。耳元にも細かい触手が這い、舌と耳朶を同時に擽られる。
吐息が漏れ、背中はぞくぞくと震え、身体がだんだん熱くなってくる。悔しくてたまらないのに、どうしても胸はどきどきして、どんどん気持ちよくなってゆく。
魔術など使わずともラモー・ルーによって性的に目覚めさせられてしまった身体は愛撫を歓んで受け入れ、快感を生み、際限なく疼いては愛蜜を溢れさせてしまうのだ。
乱されるキャロンの心を嘲笑うようにラモー・ルーはキャロンの肢体を弄び、容易く解きほぐしてゆく。

「さあ、敗者にはお仕置きが必要だ。足を開け……おお、まだこんなに濡れているではないか。たっぷりとかわいがってやるぞ」

耳元で囁かれ、「お仕置き」という単語に反応して少女の肩がぞくりと震えた。背後の熱い吐息がうなじから胸元をくすぐりながら流れ降りてゆく。
ラモー・ルーが膝を開くのに合わせ、キャロンの足もゆっくりと広げられてゆき、羞恥に赤面したキャロンが俯く。
背後の黒い手が両脇腹から内股をなぞるように滑り、まだ蜜の痕を色濃く残すあそこにぴたりと取りついた。
少女は俯いたまま、指が秘部へ迫ってゆく様をじっと見て胸を高鳴らせていた。触られたらどうなってしまうのか、期待と不安が入り混じっているのだ。
そして指は焦らすようにゆっくりと這い、触手のような柔軟さでキャロンの襞を捲る。あそこから溢れた愛蜜の匂いが立ち上って少女の鼻孔を辱めた。

「ぁ…ぁ…いや…あぁぁっ!あぁぁぁ…だ、だめ…は、あぁぁぁんっ!」

くちゅり、と音を立ててキャロンのあそこはラモー・ルーの指を抵抗なく、むしろ歓んで迎え入れた。
熱く濡れた蜜壺を抉られた少女の身体が再び跳ねる。あごを反らし、弄ばれる胸を突き出し、背筋を震わせる。見開いた瞳の端から涙が零れ落ちた。
掻き回す指先から蜜を吸い上げている感覚が伝わってくる。蜜を吸われ、エネルギーを回復されては、せっかく苦心して与えたダメージも帳消しとなってしまう。
しかし胎の奥の疼きはもう自分ではどうしようもなく、快感にも抗いようがない。そして勝機の去った今となってはもうされるがままに犯されるしかない。
ラモー・ルーも少女の諦観を承知しているからこそ、ゆっくり、優しく、そして徐々に激しく、キャロンの身体を攫い、魔悦の淵へと導いているのだ。

「あっ…ぁ…は…くぅ…んっ……ん…む…ぅぅっ!…は…ひんっ…ん…ぁぅ…っく!…はぁ、はぁ…はぁっ…」
「フフフフフ、美味い蜜を吸って先ほどの傷も癒えたところで…そろそろ本格的にいくか…なあ?キャロン」

瑞々しい少女の肌を汚すように這い回るラモー・ルーの手。全身を弄る手の数が徐々に増えていることに気づけないほどキャロンは既に愛撫に飲み込まれていた。
触手のような柔軟な動きをする指に桜色に尖った乳首を捏ねられ、膨らんだ陰核を弄ばれ、膣口付近のGスポットをコリコリと擦られる。
長く伸びる熱い舌が火照る身体の汗を拭うように這う。首筋に、腋に、背中に、お腹に、臍に、太ももに、脹脛に。
どんなに身悶えしても、身じろぎしても、もがいてもラモー・ルーの手の内から出ることはできない。捩れる体の動きは全て背後の大きな体に支えられてしまう。
少女の雌性を目覚めさせたラモー・ルーの舌が、少女の身体を知り抜いたラモー・ルーの指が、背後から縦横に蠢いて肢体を貪り、無垢な少女を牝に染め堕としてゆく。
キャロンの鼓動は高鳴り、喘ぐ声は既に蕩けきり、手の蠢きに合わせるようにふるふると身じろぎし、顔はもう熱に浮かされたようになっている。
思考も徐々に蕩かされ、今のキャロンの身体は完全に発情し、もうどこを触られても心地良く、魔王の導く甘美な快楽の虜になってしまっていた。


「ん…ぁ…は…む……むぐ…んぁぅ…はぁ…はぁ…いやぁ…そんな…の…だ…だめ……だめ…ぇ…んぁぅ…んくっ…ぁ…はぁ、はぁ…」

薄く開いた口元から潜り込んだ触手の指に舌を絡められ、うっとりとした顔のまま涎を零してしまうキャロン。
ラモー・ルーの指に、舌に弄ばれ続けて肢体はすっかり蕩けきって力を失い、気持ち良くてたまらなくなってしまっていた。
頃合いと見たか、ラモー・ルーの目が妖しく輝くと少女のお尻の下でアヌスを擽りながら動きを潜めていた逸物が活動を再開する。
柔らかなお尻を撫でるようにして波打ち、下へこぼれ出ると反り返り、蛇のような鎌首をもたげてキャロンの花弁へと狙いを定めた。
細い触手が伸びて花弁を捲るように襞をじわじわ開き、ぐっしょり濡れてひくつく膣口をぱっくりと開けさせてゆく。

「さて……今度は最後まで愉しむとしようか……なあ?キャロンよ」
「あ…あぁ……や…やめて…お、おねがい……こんなの…はいんないよ…いや…あぁぁ…」

先刻入れられたモノより更におぞましい異形を目にして意識が少し冷えたキャロンは恐怖に弱弱しく首を振る。
身を裂かれる恐怖に怯える少女。しかし彼女は嫌がる一方で、この異形が与えるであろう快感に期待をしてしまっている自分にも気づかされていた。
太く、長く、ぬらぬらとぬめり、うねうねと赤い触手を根元に生やした男根が内股に触れると、それだけで少女の胸は高鳴り、胎の奥が疼いて止まらない。
こんな物で貫かれてしまったら自分はどうなってしまうのか、そう考えるだけで恐ろしさと同時に背中へぞくぞくとした震えが走ってしまう。
それはキャロンが囚われの日々を送る中で開花させられてしまった心の奥に眠る昏い感情。それは被虐的な歓びだった。

「そら、もっと股を開くがいい。どうした、ここは至上の快楽を味わいたいと言って泣いているぞ?…」
(いや……こんなの…いやなのに……どきどき、止まらない……あぁ…あたし…もう、だめ……)

頬は赤らみ、恥ずかしさに顔を背け、目を伏せたままだが、命じられる通りにキャロンはラモー・ルーの膝の外側へと更に足を開いてゆく。
限界近い開脚であそこの襞が引っぱられ、小陰唇が陰茎の前へ完全に晒される。女の子の最も恥ずかしい、最大の急所を敵の前に差し出している格好だ。
犯して欲しいと懇願しているも同然である。今、キャロンは体の疼きをもう我慢することが出来なくなってしまっていた。
少女が敗北によって抱いた諦めと彼女自身の持つ被虐性が、快楽に体を引き裂かれ、心を塗りつぶされてしまう事を望んでしまったのだ。

「…い、やぁっ、ぁぐ、ひいっ、あ、かっ…んっ、ぅあっ、はあぁぁぁーーーーっ!!」

大蛇のような逸物は匂いをかぐような仕草をして悦んだように脈打つと、カリ首で一気にキャロンのスリットを更に割り開き、狭い膣内を抉るように潜り込んだ。
ずりゅ、と蜜を掻き混ぜる音を立てながら肉大蛇が最奥まで到達する。ポルチオを叩かれた衝撃がキャロンの脳裏にまで達し、少女の意識を一瞬飛ばしてしまう。
小柄とはいえ身体が浮き上がってしまう程の力強い挿入。そして次の瞬間には魔悦という他はないほどの歓びが少女の指先に至るまでを埋め尽くす。
ラモー・ルーの膝の上に跨り、背中を魔王の胸板に支えられたキャロンは、激しい挿入に全身を反らせたまま硬直させてびくびくと痙攣する。
キャロンは挿入されただけで既に絶頂を味わされていた。しかし、彼女自身も覚悟し、既に知ってしまっている。まだ、これで終わるはずなどないのだ。


「あぁっ…あぁ…はぁっ…う…うぐ…っあ…んっ…んんっ…ぅ…んはぅっ…ふ…ぅく…っ!あ…はぁ、はぁ…あぐぅぅっ!」

ラモー・ルーの膝の上でキャロンの小柄な肢体が踊らされ、胸元を飾る金のネックレスが汗に濡れて淫靡に輝きながら跳ねている。
あそこに突き立てられた逸物は少女の狭い膣口を大きく押し広げたまま奥深くまで食らいつき、リズミカルに、しかし力強く突きあげていた。
少女は逸物と魔王の膝に支えられていて足が地についていない。膝を曲げたまま開いた身体は持ち上げられては浮き上がり、落されるたびに胎内を深々と抉られてしまう。
膣内では繊毛のような触手がうねって襞に吸いつき、蜜を啜っている。それらが抉られるたびに襞を擦り、膣内の急所を容赦なく掻き毟る。
その度にキャロンはあごを跳ね上げ、背中を反らして苦しげに呻き、しかし徐々に蕩けたような嬌声をあげつつ喘ぎ悶える。
挿入されただけで達してしまうほどに敏感になった身体は、一突きされるごとに強烈な快感を炸裂させ、彼女の意思とは関係なく絶頂へ追い立ててしまうのだ。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ……も、もう…ゆるして…ふぁ…あぁっ!…ぐ…うむぅぅっ!…んはぁっ…あぁぁ…んぁっ!うぁぁっ!」
「まだまだ、この程度では到底許してなどやれんな…」

涙を浮かべて許しを請う少女の願いを無慈悲に却下し、ラモー・ルーは限界まで押し広げた花弁の奥を何度も突き通す。
その一方、背後から回された手は揺れるキャロンの乳房を舐めるような手つきで揉みしだき、ぷっくりと膨れ上がった乳首を捏ねる。
更に逸物から枝分かれした赤い触手が内股を覆うように這いずり、溢れ、飛び散る汗や蜜を啜るようにお臍や太もも、お尻や花芯を弄る。
舌はひくつくアナルを舐め、汗ばむ腋を舐め、髪のもつれる首筋を舐め、赤く火照った耳朶を舐め、涙を零す目尻を舐める。
あそこを襲う強すぎるほどの快感に比べてこちらはひたすらに優しく、じわじわと心に染み込んで、背筋をぞくぞくさせるような愛撫だ。
キャロンの身体は内と外の両側から異なる快楽責めに遭い、完全に翻弄されきってしまっていた。

「フフフ……そら、前を見てみろ。すっかり発情した牝の顔になっているぞ?」
「あっ…い、いやぁっ!…そ、そんなもの…見せないで…いや、いやっ…うくぅっ!…あ、あぁっ!あ、ひゃくぅっ!んぁっ、あぁんっ!」

パチン、と指が鳴らされると部屋の隅にあった大きな姿見がキャロンの前に移動して来た。鏡に映る自分を見てしまい、キャロンは赤面し、悲鳴を上げる。
淫らに喘ぎ、赤く蕩けて涎や涙を零すはしたない顔、揉まれて昂奮に膨らみきった乳房。大股を開いて逸物を咥え込んでひくひくと悦び、蜜を溢れさせる淫らなあそこ。
敵に犯されて歓んでしまういやらしい、娼婦のような身体。目を開けば嫌でも目に入ってしまうあられもない、しかし否定しようがない自分の姿がそこにあった。
受け入れたくない、と顔を背けるが、愛撫と突き込みが再び肢体を襲うと少女は泣き叫びながらも一層激しく喘ぎ悶えてしまう。

「フハハハハ!どうした、キャロン。さっきより蜜が濃くなったぞ?ほれ、よく見てみるがいい、あそこがあんなにひくひくと…何とも淫らな体になったではないか」
「いやぁぁっ!……そんな事言わないで…あぁぁっ!だ、だめぇっ!…はぁっ…はぁっ、あぁぁんっ!こ、こんなの…こんなのいやぁっ!」

灯りは消されず、部屋は明るいまま。どんなに嫌がっても揺さぶられる拍子に目を開いてしまえば鏡の中の自分は目に入ってしまう。
それどころか、だんだん目が反らせなくなってゆく。大股を開いて牡の逸物を深々と咥え込み、火照った体を弄られているラルの王女にしてリバースの剣士。
その堕落した姿。紛れもない自分自身。敵に犯され、それを受け入れて歓んでしまっている自分を目の前で見せつけられ、キャロンの心は打ちのめされる一方だ。
そしてその事が一層身体を熱くさせてしまうのが、少女にとっては悲しかった。辱められているというのに、それで気持ちよくなってしまうなんて。
敵に辱められ、歓んでしまう身体の背徳。敗北のショックと合わさり、キャロンは敵だけではなく自分の身体にもどんどん追い詰められてゆく。

「さあ、口づけを受け入れるがいい。お前はもう私の雌なのだ……」
「あぁぁ…うむぅっ…むっ…むーっ!…ん…ぐ…む…ぁ…はぁ…はぁ…む…んぁ…ぅ…はぁ…はぁっ…ん…ぅ…む…ちゅ…」

懸命に首を振り、必死にもがいて受け入れまいとするが、あごを掴まれて動きを封じられ、横を向かされる。そこにはラモー・ルーの顔が待ち受けていた。
体を貫かれて呻き、喘ぎ、熱い溜息を漏らし続ける可憐な唇を割ってラモー・ルーの舌が咥内にずるりと侵入した。
魔王のざらついた、蛇のように長い舌がうねってキャロンの口の中を蹂躙し、赤く可憐な舌を絡めとる。
舌に巻き付かれ、締め上げるように扱かれると息苦しくなった少女は口を開いて舌を差し出すようにしてしまう。
そうしてラモー・ルーは思うが儘にキャロンの舌を弄び、そのままフェラチオにも似たディープキスへと引きずり込んでしまった。
少女の目から涙が零れ落ちる。舌が絡み合い、唾液を交換し、咥内を蹂躙されるにつれ、キャロンの思考には加速度的に霧がかかってゆく。
薄く目を開いて鏡に映った自分のあられもない姿を見ても、最大の敵とキスをしてしまっている自分を見てもそれがなんだか他人事のように思えてしまうのだ。

「はぁ…あぁ…はぁ、はぁっ、はぁ…あぁっ!…ん…ぁ…ぁっ…ぅ…ぅぅっ…む…んはぁ…っ…んぐっ…む…う…はぅぅんっ!…はぁ、はぁ…んぅぅっ!」

陰茎にも似た太さの舌を突き込まれて咥えさせられ、口を愛撫され、舌を扱かれ、口腔を犯され抜いてしまった少女。
魔王の唾液を飲まされて胃の奥までを凌辱され、ようやく口を解放された時にはキャロンの身体は完全に力を失ってしまう。
そしてその代りにどこもかしこもが熱く燃え、舞い上がるように心地良くなってしまっていた。
抵抗を止めて愛撫を受け入れてしまったことで、少女の身体は快楽の希求へと急速に傾いて淫らな底なし沼へと沈みだしていたのだ。

「さあ、堕ちろ。堕ちるのだキャロン。淫らな自分を認めてしまえ……」
「あぁっ!ひゃんっ、んくぅっ!…あ!、あぁんっ、あんっ!だ、だめ…あぁっ…あたし…はぁっ!…はぁっ…いやぁっ!あぁぁぁぁっ!」

熱く煮えた蜜壺のような膣内を埋め尽くしたものがいっぱいに膨らんだまま触手を暴れさせ、蜜を思う存分に啜り上げる。
汗にまみれた肌を捏ねられ、舐られ、蕩けきった肢体がラモー・ルーの手の内で淫らに舞い続ける。力を奪われ、代わりにめくるめく快楽が与えられ続ける。
突き上げられて嬌声をあげ、甘い吐息を肺から漏らして喘ぎ、身体を貫く快楽電流に悶え、少女はこの時、完全に魔王の与える悦楽の虜となっていた。
そして同時に壊れてしまいそうな心を守るために自分を慰め、弁護しようともしはじめていた。

「も…もう…だめ…っ…あぁっ!や…あぅんっ!んぅ、く…は…あっ!はぁーっ…はぁーっ…あ…ぐぅ…あ!…ふぁっ…ひ…いぃんっ!」
(こ…これはお仕置きなのよ、負けたから……負けたなら、こうされるのは仕方がないのよ…)

逞しい逸物一本に突き上げられ、魔王の身体に寄りかかることで支えられている身体が上下するたびにがくがくと揺さぶられる。
体は完全にラモー・ルーの淫気に包まれて発情しきり、あられもなく喘ぎ悶え、髪を振り乱し、涙も涎も垂れるまま、キャロンは絶頂へと上り詰めてゆく。
呼吸が困難になり、胎内で暴れ狂うモノの熱い脈動と切迫してゆくキャロンの心臓の鼓動が同期し、少女の意識を遠くへ吹き飛ばそうと渦を巻く。
ラモー・ルーの指が暴れ、剥き出しになりぷっくりと膨れた真珠のようなクリトリスが執拗に捏ねられ続け、膣口はぐちょぐちょと淫猥な音を立てて蜜が飛沫いていた。
ばちばちと少女の目の前に火花が散り、視界が次第に白く消える。ラモー・ルーの手の内に拘束されているというのに、身体は逆にどんどん軽くなってゆく。

「さて、そろそろだ…また中にたっぷりとくれてやるぞ…」
「あぁっ、や、やめて…ゆるして…おねがい…あっ、あ、ぁ、ぁ、あ、あぁっ!いや…ぃや…中は…いやぁっ…はぁ、はぁ…はぁぁっ!」

喘ぎ続けるキャロンの声が高くなり、次第に切迫したものになってゆく。貫くモノの脈動が早まり、射精が近いことを少女に悟らせていた。
荒い吐息を吐いて唇を震わせ、弱弱しく首を振り、身を襲う暴虐に涙を零す少女。裏腹に強く上下に揺さぶられて昂ぶり、歓んでしまっている淫蕩な肢体。
暴走する体の熱は理性を焼き尽くし、思考を混濁させ、心までも浸食してゆく。強すぎる快楽が少女の意思を壊そうと蠢いているのだ。
子宮がきゅんきゅんと疼いている。望んでいないはずなのに、受け止めるには太すぎる強直を胎に咥え込んできゅうきゅうと締めつけ、射精を促してしまう。
ラモー・ルーの宣言が少女の耳元を擽ると歓びで勝手にぶるぶると震えてしまう。発情した身体はもう、止めようがない。
魔王の白濁を流し込まれ、胎内を汚しつくされる事を少女の身体は期待し、絶頂の予感に歓んでしまっていた。

「だめ…だめ…ああぁっ…あ…熱いの…来ちゃう…はぁ、はぁ…あぁ…だめ…っ…イっちゃう…あぁぁ…いや…イっちゃうよ…あぁっ…い…くっ…ひぅっ!」

屈服した肢体が下から伸び上がるように震え、ぴんと張りつめる。熱いものが繋がった奥底から吹き上がって来るのを感じる。
そして一瞬、ざあっと波が引くように自分の中から暖かいものが引きずり出されてゆく。呼吸が止まり、途方もないほどの快感が少女の脳を焼く。
真っ暗な空中に放り出されるような浮遊感と、深淵に繋がる底のない空洞の感触。今度はもう、抵抗する事はできなかった。むしろ、歓びさえ感じていた。
直後、マグマのように熱く、粘ったものがキャロンの奥底めがけて噴火する。それは一瞬で彼女の狭い胎内を白く埋め尽くし、溢れかえらせた。

「あぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっっ!!!!」

断末魔のような悲鳴が少女の喉から迸る。痛みと、衝撃と、苦しみと、屈辱と、恐怖と、それらすべてを塗りつぶしてしまう程強い、絶頂の快楽に。
胸を弓なりに反らし、あごを跳ね上げ、全身をびくびくと痙攣させて弾け飛ぶような絶頂に登りつめるキャロン。それは死すら予感させる感覚の暴風だった。
濁流のような射精を浴びる少女。毀れてしまう。そう思っても、身体は壊れてはくれなかった。意識を刈り取るほどの強い快楽を立て続けに少女の身体は受け止め続ける。
胎内は白濁に汚しつくされて膨れ上がり、膣口からも逆流して溢れかえらせ、あそこから潮を噴き出して目の前の鏡を濡らし、あられもない恰好を晒してイき続けるキャロン。
ラモー・ルーの手の中で絶頂させられる少女は本人も気づかないうちに幾度も壊され、再生させられ、死んで蘇り、生まれては汚される。
誇りも決意も意思も価値観も、ラモー・ルーが与える絶頂の前に全てが真っ白に塗りつぶされる。少女は無数に負けて奪われ、支配される。
それをとても気持ちいい。と思ってしまう自分をキャロンはもう、否定することが出来なかった。



「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」

ベッドに横にされ、ぜえぜえと荒い息をついているキャロン。汗にまみれた身体は最早動く気力すら失っている。

「フフフ…今宵もよい乱れっぷりであったな、キャロン。どうだ、そろそろ思い知ったのではないか?」

隣で横になっているラモー・ルーが乱れた髪を撫でつつ問いかける。その仕草はまるで恋人にするような余裕と優しささえ込められていた。

「………次は…負けないんだから……」

キャロンは顔を背けたまま、呟くように小さな声で言い返す。

「強情な奴め………」

ラモー・ルーは苛立ったように起き上がる。が、キャロンの様子を見るとニヤリと口元を歪めて嗤った。

「ん…?…フフフ、なるほど…いいだろう。それならば…今宵も、分かるまで続けるしかないなぁ?」

背を向けたままのキャロン。その首にかけられている金のネックレスが、その胸元で微かに揺れて濡れた輝きを零した。


そして…


「あっぐ、んぅっ!ぐ、うぅっ!ひゃぁんっ!んぁ、うぅんっ!あぁぁっ!イク、ま、またイくぅっ!あぁぁっ!うぅっ…う、ぐぁ、あぁぁんっ!!」

既に夜も更け、月も高く上る頃。
うつぶせでシーツにしがみつき、お尻を高々と突き上げたキャロンと、そのぷりぷりとしたお尻に向かって強直を叩きつけるラモー・ルーの姿があった。
あそこからは精液と愛蜜の漏れ出るぐちょぐちょと淫猥な姫鳴りが響き、それを打ち消すように蕩けきった牝獣のような喘ぎ声がキャロンの口から溢れ続けていた。
身体は汗みどろで昂奮に紅潮し、至る所に触手によるキスマークの痕跡が色濃い。ぜえぜえと喘ぐ口元は緩みきり、瞳も蕩けて虚ろになっている。
少女の漏らす呻くような低い喘ぎにはもう彼女が体力的にも精神的にも余裕を失っていることが明白で、正気を失っているのではとすら思えるほどだ。
最早何度射精され、何度絶頂したかも分からない。それでもキャロンは発情した牝のように爛れたセックスに溺れ、淫蕩に耽ってしまっている。
ラモー・ルーも少女の命を奪う事はしないし、心を完全に壊すことはない。しかし彼女が負けを認めない限り止めることもない。
少女はこの夜も最後まで負けを認めようとはせず、力尽きて気を失い、眠ってしまうまで魔王に犯され続けるのだ。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ラモー・ルーはキャロンとの約束で逃亡を許さなかったが、抵抗は許していた。
今回のような反撃も実は一度や二度ではない。その度にラモー・ルーはキャロンを打ち破り、お仕置きと称して凌辱していた。
無論、本当に倒されてしまうような事がないよう、リバースの腕輪を外させて封印し、保険の為に戒めの首輪をつけさせているのだが。
そうしてお仕置きを重ねるうちにキャロンの抵抗が徐々に形だけのものになってゆくのをラモー・ルーは察知していた。
少女は決して負けを認めない。しかし、勝つことも永久にない。そして少女の身体は犯され続けて徐々に淫らになってゆく。
敗北の結果として辱められ、それを言い訳としながら許されない快楽に耽溺する。その甘美な背徳の蜜に少女はゆっくりと溺れてゆくのだ。
身体を支配されている事を認めず、抗いながら自ら犯される事を望み、快楽の底なし沼に堕ち、淫蕩に沈む少女。
その姿はこれ以上ない程の愉悦をラモー・ルーに感じさせていた…