「はぁ、はぁ、はぁ…いや、いや…はぁ、はぁ、やめて…」

立派で大きなベッドの上で、白いシーツを掻き抱きながらうわ言を言う少女。
瞼は閉じられたまま、未だ少女は夢の中にいる。しかし、彼女が見ているのは楽しい夢ではない。淫夢である。
少女は夢の中で何者かに犯され、凌辱の限りを尽くされているのだ。
喘ぎ、悶え、声を上げながら身を捩る少女の寝着は乱れ、覗く玉肌には汗が滲んでいる。
次第に息も荒く、切ないものとなってゆき、遂には少女を悪夢が蝕み尽くそうとするその瞬間…!

「おねがい…やめて、あぁっ、いやっ…そんなの、入らない…あぁ…あぐっ、はぁ、あっ、ぅぐぅっ、は、あぁぁぁぁっ!」

窓から差し込む朝日が彼女を悪夢の眠りから救い出したのだった。


「はぁ、はぁ、はぁ……また、あの夢…」

少女…キャロンははっきりしない頭を起こすように2度、3度と振り、さっきまで見ていた夢を思い起こす。
それは逃げ続ける夢。城から、村から、森から、洞窟など様々。追ってくるのは無数の牡。魔物や魔獣、獣人や亜人、人間までもいる。
見つかれば服を剥がされ、倒しても起き上がり、捕らえられれば犯される。単純なルール。
しかし、キャロンはこの夢を見るようになって以来、一度も逃げきったことが無かった。
今日も迷宮を逃げ続けてスライムやゴブリンに剥かれ、裸で逃げ続けた果てに半牛人に捕らえられてその巨根に刺し貫かれたのだ。

「もう…どうしたらいいの…?」

思い出したのが忌まわしく、少女はベッドに伏せて頭を抱える。
毎晩の悪夢はキャロンの悩みの種であった。



そんなある日。
彼女は侍女の勧めで、最近評判の医師を訪ねることにした。
何でも子供の好き嫌いをなくし、なくしものの在処を見つけ、悩んでいた事をすっかり忘れさせてくれるというのだ。

その医師は村はずれの一軒家に住んでいた。

「王女様がお忍びとは…いえ、王女様にもお悩みはありましょう。さ、お座りください。早速始めましょう」

医師というその男はそう言うと、キャロンをソファに座らせてお茶を勧め、自分は部屋のカーテンをすべて閉め、暖炉に火を灯す。

「私の施術は心を落ち着けることが大事なのです。日光は心を明るくしますが、心は落ち着きません」

言いながらキャロンの向かいに座り、手にした箱から水晶玉や大きな宝石のついたブローチの類を取り出した。

「ではキャロン王女。こちらをご覧ください…」

男は水晶玉を覗き呪文を唱えた後、金の鎖のついた透明な石のブローチを見せた。
複雑にカットされた水晶が右に左に揺れ、美しい虹色の光が揺れるのを目で追ってゆく。
その水晶の下の方から何故か赤紫の煙が立ち上り、徐々に染まってゆく。
(その色には何か強烈な印象があったような…)
身動きも、目を離すことも、まばたきさえも出来なかった。

「……何色が見えますか?…」

そしてすっかり赤く染まった水晶から何か囁きが聞こえてくる。

「……その色はあなたの心に強く残っている色です…」

意識を集中し、何を言っているのか聞こうとする。

「……思い出してみましょう…その色は何の色ですか?……」

少女の脳裏に、はっきりとした像を持たぬ何かが浮かび上がってきた。
すると、どこかで、パチンと何かが鳴る音がした。
その瞬間。キャロンの意識は眠りに落ちるかのようにぷつりと途切れた。



男の手がキャロンの肩に触れると、少女の身体から硬直が解け、意識が戻ってくる。
そして男は少女の身体をゆっくりと揺らしながら囁いた。

「いかがですか?王女。起きているような、眠っているような、そのような感じではありませんか?」

問われ、キャロンはぼんやりと目を開ける。不思議なことに、起きているはずなのに現実感はなかった。
男の声にゆっくりと頷くと、男は「これが私の施術の方法です。これから貴女の悩みの根幹を取り除いてゆきます」
と耳元で囁いた。くすぐったいな、と思いつつも、これが治療なんだと思いなおし、キャロンはもう一度頷いた。

「肩の力を抜いて……心を落ち着けましょう……そう…目も閉じて…息を、大きく…ゆっくりと、吸って…吐いて…」

言われるままキャロンは目を閉じ、揺らされながら深呼吸を始める。
深呼吸するたび、自分の意識が深い所へ潜ってゆくような感じがしてくる。

「今、触っている所に意識を集中して…」

男が肩や首筋、耳たぶを手で覆い、擦るようにマッサージしてゆくと、大きな手のひらに包まれた肌が少し温もりをもってくる。

「いかがでしょうか?」

「…」

「口に出して言ってみましょう」

応えない少女の唇をちょんと突きながら促すと、少女の可憐な唇がゆっくりと開かれる。

「…温かくて……ちょっと…きもちいい…感じ」

「結構です。質問には素直に答えてください」

「…うん…」

「もっとして欲しいですか?」

「…うん……」

応えるたび、掌の温かさに心が吸い込まれてゆく。眠っているような、起きているようなぼんやりとした感覚に閉じ込められてしまう。

「素直に返事が出来ていますね?…素直になれることと気持ちよくなること、これをセットで覚えましょう」

「…は…い……」

こうしてキャロンの意識がいともたやすく男の手の内に落ちてゆく。これが男の得意とする催眠術である。
彼女には知るすべもない事だが、もちろんこれは治療などではない。
水晶やブローチの力を使って事前に少女の抵抗力を奪い、術にかかりやすい状態を作り出しているのだ。
万に一つの逆転も許さない周到な罠に嵌められては、伝説の剣士といえども容易く陥ってしまうほかはなかった。

「今からいくつか質問してゆくけど、正直に答えていくように…いいね?」

「は…はい…」

男はゆっくりと問いかけつつ、さわさわとキャロンの身体の肩から手を滑らせ始める。

「まず…名前は?」

「…キャロン」

「家族はいる?」

「…おじいちゃんが一人…」

「おじいちゃんは好き?」

「…好き…」

「今何歳?」

「1●歳…」

「好きな色は?」

「…赤」

「好きな食べ物は?」

「…りんご」

問われながら男の手に頬や首筋や背中、髪や腕を触れられ続け、少女の頬は次第に赤らんでいき、吐息も湿り気が多くなってゆく。

「自分の身体で好きな所は?」

「脚…みんな綺麗だって褒めてくれる…」

「なるほど、これはいい脚だねえ」

言いながら、男は赤いブルマ―から伸びる少女の健康的な太ももを撫でる。
少女は男の手に脚を撫で擦られながら少し嬉しそうな、恥ずかしそうな笑みを浮かべている。

「じゃあ、嫌いな所は?」

「…背が高くならないとこ…ずっとユリアさんより低いまま…」

「自分のおっぱいとお尻、どっちが好き?」

「…おっぱい…おしりが大きいの…なんだか嫌…」

「なるほど、確かにこれはいい形のおっぱいだね…」

男の手が服の上から乳房の形を確かめると、少女は湿り気を帯びた溜息を吐いた。
男の質問は当たり障りのないものから徐々に彼女の核心へとにじり寄ってゆく。
そして男の手も容赦なく少女の肌を侵し、核心へと迫ってゆく。
外からだけでなく、内面までも犯されようとしているというのに、彼女には拒む方法が既に無い。

「君は処女かな?」

「…処女じゃない…」

「初めてはいつ?」

「4年前…」

「相手は?」

「……」

「相手は誰かな?」

「…ラ、ラモー…ルー…」

服の上から乳首を摘ままれながら促され、震えながら忌まわしい初体験の相手を告白してしまう。
快感を鍵とした催眠術に、快楽に弱い少女が抗し得るはずもない。告白し続けるたびに術は深まってゆく。
最早、少女の心も体も催眠術の泥沼に嵌り込んでしまっているのだ。

「今、恋人はいる?」

「いる…」

「何人?」

「…2人。…1人はみんなには内緒…」

「じゃあ次の質問。内緒じゃない方の恋人には満足してる?」

いつしか背後から少女を抱きすくめ、服の裾から手を差しこんでいる男。
柔らかでいてハリのある少女の乳房を揉みながら耳元で囁き続ける。
少女は拒むこともせず、男の胸に寄りかかり、男の囁きに吐息交じりになりながら正直な回答をし続けてしまう。

「エッチが…上手じゃ…ない…」

「そうかい、でも好きなんだね」

「うん…」

「内緒の恋人の方は?」

「強引で……駄目な時でもエッチなことをしてくる…」

「そうかい、でもエッチは上手なのかい?」

「うん…」

「好きなんだね、その男のことも。」

「…うん」

「エッチなことされるのも?」

「……すき…」

男は服をたくし上げ、既に屹立しているキャロンの乳首を優しく摘まみながら囁き続ける。

「さっきから触ってるここ、気持ちいい?」

術中に嵌っているキャロンは快感に身をふるふると振るわせつつ正直に答えてしまう。

「きもちいい…」

「いい子だ。その感覚を無意識下にも刻み込んでゆこう。起きた後でも忘れないようにね…」

「は…い…」



「ちょっと前を見てごらん」

男に促され、ゆっくりと瞼を開くキャロン。
その視線の先。少し見上げる高さに、最初に見せられた宝石のブローチが吊るされている。
透明だったはずの石は真紅に染まり、暖炉の炎に照らされて妖しく光り輝いていた。

「これはね、君の願望を表す色なんだ。君が本当に欲しがっているモノ、それを象徴する色…」

少女はその光から目が離せなくなっていた。
紅い光は少女の身体をゆっくりと、舐るように照らしている。
少女の吐息が少しづつ早くなってゆく。男の手の内に包まれたままの乳房が上下し始める。
これが何だったのか、はっきりと覚えているはずなのに思い出せない。
ただ、じわじわと身体が熱くなってくるのを少女は感じていた。

「…はぁ…はぁ……はぁ……はぁっ……んっ…はぁ……あ………」

少女の胸がどきどきと高鳴り始めている。
玉のような汗が一滴浮かび上がり、水蜜桃のような肌を滑り落ちた。


「ちょっと熱くなってきたかな?服、脱ごうか」

男に促されると、キャロンは恥ずかしそうなそぶりをみせる。
しかし手はゆっくりとした動作ではあるが躊躇いなく上着を脱がせてしまう。
豊かに実った乳果がぷるんと揺れて露わになり、外気に触れた肌が冷やされて少女は少し身を震わせた。

「綺麗なおっぱいだね。形も乳首の色も素晴らしい。王女になってすぐの頃より大きくなった?」

「…うん……いっぱい触られたから…っ…おっきくなっちゃった…」

「弾力があって、いつまでも揉んでいたくなるね。これはみんな夢中になるはずだ」

「…最初の頃はちょっと痛かったけど…最近はすぐ気持ちよくなっちゃう…」

キャロンの双丘の形を男の手が丁寧になぞるように撫で、優しく揉みしだく。
弾力のある乳房が捏ねられて形を変えるたびに快感が少女の身体を走り抜けてゆく。
少女はそれに応えながら身を震わせ、次第に吐息が喘ぎ声を帯び始めていた。

「おっぱいは気持ちいい?」

「うん……乳首とか…付け根のあたり…舐められると……ぞくぞくってしちゃう…」

「こうかい?」

「ぁうっ…ぁぁ…そ、そこ…そこ…あぁっ…気持ちいい…」

「もっと強くしても大丈夫?」

「…も、もっと強くても…へいき……あぅぅぅんっ!…すごく、い、いいっ…はぁっ、はぁっ…あぁぁ…っ…」

乳首を甘噛みされながら乳房を絞られる刺激にあごを跳ね上げて、ぶるぶるっと震えて快感を露わにするキャロン。
催眠術の虜となった少女は今や、男の思うままに自らを弄ばせて悦ぶ女になってしまっていた。
男はキャロンの乳房をまさぐりながら、その手を彼女の股間へと忍ばせてゆく。
彼女のトレードマークの一つでもある赤いブルマは、男の魔手に対抗する術を持たなかった。

「あぁっ、はぁっ、あっ、はぁっ、あ、そ、そこは…んんっ…」

「脚を開いて…」

言われるまま脚の力を緩め、股を広げてされるがままになってしまう。
ふにふにとつつかれ、撫でられ、押されているうちに少女の表情に赤みがさしてゆく。

「ここ、気持ちいいかい?」

「き、気持ち…いいっ…びくびくってしちゃう…」

素直に答えてしまうたび、少女の身体は加速度的に快楽を受け入れてゆく。
抵抗することも、拒むことも、虜にされた彼女の心は出来ないのだ。
男は増々調子づいてゆく。指が、掌が、縦横にキャロンの柔らかな白い肌を犯してゆく。

「綺麗な脚だねえ。いつもブルマ―を穿いて歩き回っているのはこの脚を見せたいためなのかな?」

「…動き易くて…穿いてたんだけど……最近は…脚を見られるの…ちょっと…気持ちいい…」

「そうだね、この脚は見せなきゃ損だよ。この肉付きといい、最高だね」

「…うれしい…」

健康的に肉付いた太ももに掌を擦り付けられながら、キャロンは男に笑顔を見せてしまっていた。
弄られ続けた股間からは既に蒸れた薫りを放ち始め、ブルマーにうっすらとした染みを作っている。
男は少女の心が傾いているのを確認し、次のステップへとキャロンを追い込んでゆく。

「じゃ、そろそろ下も脱いじゃおうか」

少女の肌を守る最後の一線である赤いブルマ―が絨毯の上に落ちたのはそれからすぐの事だった。




ベッドの上に場所を移し、男によるねっとりとした愛撫を受けがら、少女への催眠術は続く。
少女の白い肌は所々が赤らみ、汗が滲んで光を反射している。
吊られたブローチの紅い光が少女の裸身を舐めまわすたび、少女は身を震わせる。
男の手が、舌が、満遍なく肢体の上を這いまわってゆく。
応え続けるキャロンの声は蕩けていつしか喘ぎ声に変わり、艶めかしく身体をくねらせていた。


「エッチは好きかい?」

「はぁっ、ぁ、あぅ…ん、うん、すき…すき…」

「今までどれくらいしたか覚えてる?」

「おぼえて…っない…っあ…はぁ、はぁ、ぁく…もう、かぞえ…らんない…くらい…」

「初めてはラモー・ルーだったね。どうだった?」

「はぁ、はぁ、はっ…い、いたくて…こわくて…んぅっ…で、でも…きもち…よかった…っはぁっ…ぅっく…」

「次にエッチしたのは誰?」

「……っ、んぅっ、あ、…あぁっ…マ、マリオ…はぁ、はっ、はっ…んんっ…」

「どうだったかい?」

「…あぁぁっ…んっ、はぁ、はぁっ、す、すごく、どきどきして…っ…っう…んぅ…きもちよかった…っあ…」

「おやおや、恋人はそのさらに後とは…」

「あぅっ…ペルルっ、ん、はぁっっ、はぁっ、去年まで、っ、してくれなく…って……」

「最近は誰といつエッチした?」

「あっ…あん…き…きのう……マリオと…マリオの弟と…3人で…はっ…ぁ、あふぅっ…んぁ…」

「3人でとはやるねえ。気持ちよかった?」

「…うん…す、すごくいっぱいイっちゃった……うぁ…はぁぁっ…あぅん…あ、あん…」

「イくのはすき?」

「すき…っ…すきぃっ…んっ、あ、あたま、まっしろになって…き、きもちいいの…ぉっ…」

「オナニーは好き?」

「…すき…」

「どんな時にするの?」

「寝る前と…エッチが物足りなかった時…」

「どんな感じでするの?」

「こう…やって…」

男に至近で見られているというのに、自らの手を乳房とあそこに導くキャロン。
ゆっくりと手を動かし、少女は男の眼前にも拘らずオナニーを始めてしまう。
美しく育った肢体を自ら弄び、快感に身を震わせ、身体をひくつかせる。
揉まれてぐねぐねと形を変える乳房、擦っているあそこへの刺激に感じて蠢く腰、そして痙攣する脚。
あっという間に彼女は自分の身体を快楽を受け入れる態勢へと自らを仕上げてゆく。

「前技みたいに…身体を盛り上げてから…」

そして、説明しながら挿入するかのように中指をあそこへと突き入れ、親指で陰核を刺激しながら激しく抜きさしを始める。
ぐちゅり、と淫靡な水音がすると少女はあごを跳ね上げ、背筋を反らせて胸を細かく震えさせる。

「オナニーする時はどんなこと思い浮かべてる?」

「…っ…ぁ、んっ…っ…ぁ、え、エッチした時の事…思い出して…」

今、彼女は自分の中で牡の挿入を受け入れた設定を作り上げているのだ。

「んんぅっ…はぁ、はぁっ、え、エッチしてる…みたいにぃっ…」

突き入れる右手の指の角度を変え、力加減を変え、牡にされているように指を注挿する。
少女は自分の指に犯されて身悶え、淫らに喘ぐ。自らの手で生み出す快楽を自らが全て享受していた。
これこそが自慰であり、自姦とでも言うべき姿であった。
そして、しかし。少女の自慰はこのままでは終わらないのだ。

「はぁ、はぁ、んんっ…イけないときは…こ、こう…して…あぁっ…」

そう言うと少女は胸を弄っていた左手で溢れ出た蜜をすくい、身体を舐めるように這わせ始めたのだ。
蛇のように、牡の舌のように、あるいは魔物の触手のように、ぬめる指で少女は自分の肌を犯してゆく。
濡れた指が這うと少女の柔らかな肌はかすかに震え、鳥肌が浮かび上がってゆく。
指の通った痕はまるで蛇の道のようにぬめった鈍い光を帯び、濡れた肌から蜜が少女自身へと染みこんでゆく。
それは少女の自慰にしては相応しくない、あまりにも淫靡な痴態だった。

「いつも誰を思い浮かべてるの?」

「はぁっ、はっ、あっ、あぁっ…ら…ラモー…ルー…の…しょくしゅ……ああっ…あん、んんぅっ…」

ぬめる指の痕を触手に見立て、拘束され、締め付けられているような感覚を想起しているのだろうか、
自らの処女を奪い、男を教え込まれ、自らの手で討ち果たした、忌まわしい敵との逢瀬を思い浮かべて少女は喘ぎ、悶え続けた。
やがて、少女は苦しげな、それでいて切ない表情を浮かべつつ、かぶりを何度も振って絶頂へと駆け上がっていった。

「はぁ、はぁ、ああぁ…んっ、あ、あぅっ、はぁ、あ…イく…イ…く…っ、んんっ、あ、あぁぁっ!う、うぅんっっ…」

びくんと大きく体を震わせ、弓なりに背中を反らせてイッてしまうキャロン。
そして男は少女の痴態の一部始終をを見届け、満足気に笑みを浮かべていた。
快感を鍵とした術によって、少女は快感を得たいがために男の命令に逆らえなくなっているのだ。
そして男は絶頂を得てぐったりと横たわっている少女の肌に触れ、首筋に舌を這わせた。

「僕の前で一人でイってしまうとは、なんて悪い子だ…これはちょっとおしおきしなきゃね…」

「ああっ、いやっ、そ、そこ、今敏感に…なってて…んんぅっ…あ、うぅんっ…」

「駄目だ。君の全てを僕の物にするまで、許してあげないよ」

「ああぁぁっ!ご、ごめんなさいっ、あぅぅっ!もっとやさしくしてぇっ…お、おねがいぃっ…あぁんんっ」

自白した被虐志向を利用され、理不尽な凌辱を受けるキャロン。
しかし、許しを請いながらも少女は男に縋りつき、男の手によって幾度も絶頂へと導かれたのだ。

やがて少女の身体が敏感になったのを見計らい、男は性感帯を探り出し始めた。
ただでさえ敏感な身体を持つキャロンの肢体が、男の手によって次々と暴き立てられてゆく。
それだけではない。今まで性感帯でなかったところまでも、暗示の力によって性感帯と化してゆくのだ。




3時間をとうに超え、男の術は続いた。即ち、それだけの間愛撫され続けたという事である。
質問は少女に快楽を肯定させ続け、少女も疑問に思う事すらなく受け答え続け、快楽を受け入れる身体になっていた。
性感帯もすっかり自白して、掌の、指の、舌の感触に、耳朶に吐きかけられる牡の吐息にすら翻弄される。
肢体の至る所に快楽の火を灯され、その熱さと時折走る鋭い快楽にぶるっと身を震わせ続けている。
桃色の霞がかかった頭は現実と夢の間を絶え間なく行き来し、潤み、霞んだ瞳には真実が映らない。
快楽に敏感になった肌と、蜜や汗の匂い、男の声だけが今の少女に与えられた全てだった。
既に取り返しのつかない心の奥底まで、術は浸透してしまったのだ。

「どうかな、ここも気持ちいいだろう?」

「あっ、あぁっ、い、いいっ、きもちいいの…っ」

「ほら、ここも…どうだい?…ここを…こうされると…気持ちよくて堪らないだろう?」

「はぁ、はぁ、う…うん…そこ…あ、あつく…なって…あ、今、ぞくぞくって…」

「そう、ここが君の気持ちのいい場所だ。覚えておくんだよ。ほら、次は…ここかな?」

「んぅっ…ぁ、そ、そこも…あ、あんっ…あぁぁ…どんどん敏感になってく…き、きもち、いいっ…」

「私に触られたところはどこも気持ちよくなるんだ。覚えておくんだよ…」

「うん……んんっ…はぁ、あっ…もっと…もっとぉ…っ…ぞくぞくって…感じちゃう…」

「ほら、ここも……」

「はぁっ、はぁっ、あっ、あっあっ、あんっ、からだが…あつくてたまらないの……もっと…もっとさわってぇっ……」

幾度もイかされ、キャロンの心の障壁は既に蕩けきってしまっていた。
自ら肢を開いて男の指を滑りを帯びたあそこに導いてしまうキャロン。
指を受け入れたあそこからは蜜が溢れ、陰唇は充血して赤く火照ってしまっている。
舐めるように陰唇の中を指で這わせながら問う男の声に、喘ぎつつ答える少女の心は既に桃色の霧の中に沈んでいた。

「もっとしてほしいかい?」

「はぁっ、はぁっ、あぅ、ほ、ほしいっ、もっと、してぇ…っ」

「いい子だ。ここも好きだろう?」

濡れた小陰唇を揉んでいた指で蜜を掬い取るとその指で陰核の膜に触れる。
触れられただけで少女の身体はびくんと跳ね、強い刺激に目を潤ませる。
表情は既に蕩けきり、官能と悦びに満たされていた。

「あ、くぅっ、す、すき、すきぃ…っあ…」

「いい子だ。じゃあ、こうやって触ってくれる私の事も好きかな?」

「…え、あくぅんっ!あ、…ぁ…んんっ!す、すき、すきぃっ!だいすきぃっ!…はぁ、はぁ、あ…あっ!」

陰核を抓られながら核心に迫られ、強烈な快感の中で思わず肯定してしまうキャロン。
この瞬間に男の催眠術は完成してしまった。
少女は夢心地にいる間に、男の命令に逆らえない暗示を植え付けられたのだ。
肢体を嬲られるままにさせ、快楽への抵抗を失って声を上げ、堕ちてゆく身となってしまったのだ。

「そうかそうか、私の事が好きなんだね?」

「はぁ、はぁ……す…すき…はぁ、あ……ぁ………」

「好きな人となら、もっと触られても構わないよね」

「…さ、触って…もっと……触って…気持ちよくなりたい…」

「キャロン、今後は私の言う事には逆らっちゃだめだよ?いい子になるんだ。いいね?」

「うん…あたし……いい子になるから…きもちよくして…」

「そうかい、キャロン。じゃあ、目を閉じなさい」

少女がゆっくりと瞼を伏せると、男は少女の頬に手を添え、軽く顎を上げさせる。
触られ続け、快感に浸り続ける少女の唇は濡れ、微かに震えていた。
そこへ、男の唇が容赦なく被さってゆく。

「ちゅ…うむっ…ん、んんっ…んん…ん…む……ぁぁ…あむぅっ…んんっ…んぅ…んぁ…」

男の唇が少女の柔らかな唇を啄み、舐め、挟み、凌辱し尽くしつつ、侵入してゆく。
少女はそれを拒むどころか積極的に迎え入れ、舌を差し出して男に絡みつかせる。
生き物のように艶めかしく舌が絡み合うたびに接合部からは涎が滴り落ち、
頬は次第に赤らんで少女がキスに夢中になっている事を自白していた。
やがて長いキスが終わり、互いの舌から涎の糸が引かれるほどに絡み合った二人。
もう、ここから先は男と女の本能が互いを支配しあう時だ。

「いいね?」

目前で囁きかける男。
少女はキスの余韻に呆然とした状態のまま、しかししっかりと首肯した。
キャロンの曇らされてしまった眼には男が愛しい人に見えてしまっているのだから。

「いい子だ。君はもう、私のものだよ」

男が少女の耳元に囁きかけ、耳朶に舌を差し入れる。
ぴちゃり、と音を立てて耳を舐められた瞬間、少女の身体が跳ねた。

「ひゃぁんっ!ぁ…っぁ!…いやぁんっ……はぁ…ぁっ…」

ぞくぞくと背中を駆け上がった快感に思わず嬌声を上げてしまうキャロン。
男の腕が少女の背中に回され、大きな手が肢体を捕らえる。
少女は今、男の肉体の檻に囚われたのだ。
しかし、少女は震える身体を男の熱い肉体にすっかり預けてしまい、
剣を持つには細すぎる腕を男の背中に回してしがみつくと、潤んだ目で男の顔を見上げ、呟いた。

「も、もうガマンできないよ……欲しい………」

そうしてゆっくりと、男は少女をベッドへと押し倒す。二人は今、偽りの恋人同士となったのだ。
白いシーツに倒れ込み、絡み合う二人を妖しい紅光が嘲笑うように見下ろしていた。




「さあ、身体を開くんだ…」

既に夕暮れ時。カーテンの隙間からさしこむ夕日も少女の裸身を赤く染めている。
キャロンは言われるがまま、男の身体を迎え入れるべく、ゆっくりと股を開いていった。
男の中心には逸物がそそり立っている。長い愛撫の中、このモノで身体中を撫でられたりもした。
乳房で挟まされ、頬をつつかれ、腋の下から腰までをなぞられ、お臍の周りで円を描かれた。
少女の身体は所々汗と先走りの液が混ざったもので鈍く輝いている。
しかし、今の少女はそれを触手がのたうったものと感じてしまっている。
倒錯した悦楽の果てに、少女の肢体は男の逸物を歓んで受け入れようとしているのだ。

「抱いて……」

男のモノが少女の股間へと触れる。
熱く、硬い感触が触れた、ただそれだけでも少女は背筋を走る快感の予感に震える。
そして悦びに頬を緩め、声を漏らしてしまう。

「あぁっ……」

男はモノの先端で少女から溢れた蜜を掬い取るように入り口を丹念に捏ねる。
既にローションが不要な程に少女の内が潤っているのは知っているが、
出来る限り焦らした方が少女を追い詰め、堕とし易くなると見たのだ。

「お、お願い…焦らしちゃ…いやぁ…っ…」

少女は潤んだ瞳で男を見る。
肢体の全てを男の前に晒し、淫蕩な本性を隠そうともしない。
それは少女が真の意味で裸になった事を意味していた。
処女のように純真で少女のように爛漫でありながら、娼婦のように淫乱であるという、奇跡のような姿を。

「よしよし、今入れてやるからね。この形を君のナカでしっかり覚えるんだよ?」

「う、うんっ、きて、きてぇっ…あたしのカラダ、一番奥まで貫いてぇっ…」

我慢できないとばかりに少女が切ない叫び声をあげる。
男は少女の両脚を抱えて軽く持ち上げると、ゆっくりと先端で割れ目を押し開き、じわじわと突き込んでゆく。

「あぁっ…あ、入ってくる…あたしの中……熱いモノが…あぁぁっ…」

ぶるるっと身震いする少女。ぞくぞくと背筋を走る快楽に鳥肌が立っている。
男は少女の身じろぎを抑え込むように、なおも押し込んでゆく。濡れた少女の膣道が途方もない熱さでモノを握り込んでくる。
うぶに見える少女の内側にこれほどまでに熱く爛れたものがあるとは、と男は驚きを禁じ得なかった。
しかし、ここで飲まれる男ではない。なおも少女の内側を穿り、抉り、突き進み、押し込んでゆく。

「あぁぁぁっ!」

ずぷり、と音を立てて男のモノが一番奥まで突き込まれた瞬間。
キャロンの身体はビクンと大きく震えて乳房を天へ突き上げ、あごが高く跳ね上がった。
汗と涙が肢体から飛沫となって跳ね、ランプの光に反射してキラキラと光る。
幾度も貫かれ、調教された身体は、モノを受け入れた瞬間に絶頂してしまっていた。
何度味わおうともこの強い刺激が身体を駆け巡ったら何も考えられなくなってしまう。
そしてこの瞬間、少女の身体は雌の肢体へと変わってしまう。快楽を望み、男の精を求め、子を孕もうとする女の躰に。

「あっ!あぁっ!あ、ふっ、うぅっ!入ってるぅ…っ…おくまで、いっぱい…熱い…っ…あぁっ!」

愛する男のモノを受け入れた歓びに、潤んだ瞳から涙を零しつつ喘ぐキャロン。
男はその痴態を見下ろし、満足気に笑うと腰を動かし始めた。

「あっ!あぁぁっ!…あっ、あ…はぁっ、やっ、あっ、あっ、あ!…ふーっ、ふ、ふぁっ!あんっ!」

男が腰を動かし、モノをキャロンのあそこに突き込むたび、お尻の肉がたわみ、乳房が揺さぶられ、頭ががくがくと振れる。
むっちりとした肢体がぶるぶると震え、手や足が何度となく空を掴む。
細い喉からは断続的に喘ぎや呻きが漏れ続け、男の為すがままに弄ばれていた。

「気持ちいいかい?キミの中を埋め尽くして、このモノの味が忘れられなくなるようにしてあげるよ」

「き、きもちいいの、きもちいいのっ…お、おねがい、やめないで…っ…もっといっぱい突いてっ…!忘れられなくしてぇっ!」

キャロンは身体を震わせながら男に懇願する。術に囚われているため、気持ちを抑えることが出来なくなっているのだ。
ただでさえ快楽への抵抗が弱い少女。身体の求めるままに快楽を追及してしまう今の彼女は、あっという間に淫欲の世界へと押し流されてしまう。
キャロンは貫かれ、凌辱されているとも知らずに、微笑みさえ浮かべながら男に縋りついてしまっていた。



「あっ、あっ、あっ、あんっ、あ、ぐ、んっ、んっ、んはぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あぅ、うんっ、ぅんっ、ん、あぁはぁっ!」

四つん這いになり、後ろから貫かれ続ける。尻肉がたわみ、突かれるたびに男の腰に叩かれる。
少女のお尻が赤くなっても男が止めることはなく、少女も嫌がるそぶりすらない。
むしろ痛みさえも快楽に変換しているようにさえ見えた。

「バックは好き?」

「はぁ、はぁ、す、すき、すきぃっ…お、おかされてる…みたいでっ…あっ、んっ、んっ…はぁっ…」

「お尻、痛そうだけど大丈夫なのかい?」

「へ、へいき…はぁ、はぁ、い、いたくても…きもちいい…んんっ、あぁっ、はぁっ、はぁっ…」

「そうかい、痛いのも気持ちいいんだ。じゃあ…」

パシーン!と音を立てて男は少女の桃のようなお尻を叩いた。
すると、少女は痛がるどころか、背中を反らして嬌声を上げたのだ。

「ひゃぁん!」

そして男は気づいていた。叩かれた瞬間から、少女の膣内が急激に締め付けを強くしているのを。
きゅぅっと締め付けたあそこの結合部からは蜜が零れ落ちてゆく。

「ほう…叩かれたのに随分気持ちよさそうじゃないか…」

「はぁ、はぁ、ぁ、い、いやぁ…あぁぁんっ!……はぁ、はぁ、はぁんっ!…や、やめ…ひぅぅんんっ!も、もういや…あぁんっ!」

支えていた腕の力が緩み、少女は上半身をベッドに擦りつけ、お尻だけを高々と突き出す格好になる。
その突き出されたに尻肉は、男の手に叩かれてたわみ、震え、ひくひくと蠢く。結合部からは蜜がじゅぶじゅぶと溢れ、太ももを伝い落ちる。
叩かれるたびに少女は嬌声を上げ、快感を深めていた。少女自身も知らなかった被虐性欲の体質がここに発露していた。
それはラモー・ルーによる初体験から今に至るまでの数多の経験が作り出した少女の業であったのだ。

「尻を叩かれて感じるなんて、君は変態だったんだね」

「いやぁっ…ヘンタイなんかじゃ…ひゃぁんんっ!も、もう許して…あひぃんっ!ヘンタイでいいから…叩かれて感じる女の子でいいから…きゃぁんっ!」

「じゃあ、ヘンタイな君はお尻を叩かれてイくといい。そらっ、イってしまえ!そら!」

「ひゃんっ!…もう、やめて…あぁんっ!…これ以上したら…はぁぁんっ!…ほんとにイっちゃう…んんんっ!…だ、だめ…いや、あ、あぁぁぁぁっ!」

幾度も叩かれ、桃のように赤く腫れてしまった少女のお尻。それでも更に叩かれながら突かれ続け、少女は再び絶頂に至ってしまった。
白濁した愛蜜を溢れさせてベッドを濡らしながら、少女は膝をがくがくと震わせ、力尽きてベッドへと倒れ込んでしまった。
ベッドにうつ伏せたキャロンの背中にはじっとりと浮かんだ汗が光り、叩かれ続け赤く腫れあがったお尻は細かく痙攣し続けていた。



「ひぅぅっ…あぁぁぁ…んんっ!はぁ、あはぁ、はぁ、あぐぅっ、んんっ、んはぁっ!あぁ、あぁ、あぁぁ…いやぁん…」

うつ伏せになった少女の上に男の肉体が覆いかぶさっている。汗の滲んだ背中が前後に揺れ、ぐちゅり、ぐちゅりと音を立てる。
少女は雄の体温に包まれながら幾度となく首を振り、シーツを握りしめ、喘ぎ続けていた。
注挿されるたびにシーツに押し付けている乳房がぐにぐにと蠢き、勃起した乳首が擦れ、捏ねられている。
これだけでも絶頂を迎えた身体には刺激が強いのだ。

「他にはどんな体位が好き?」

「はぁっ、はぁっ、き、きじょうい…んっ…ふかくてっ……すき…いっ…」

「なるほど、じゃあ、それは後回しにして、まずはいろんなのを試してみようか」

「…うん…いっぱい、して…」

少女は赤らんだ顔を上げ、涙を浮かべたまま笑顔を浮かべて頷いた。

「じゃあ、まず…これからだ…っ」

言うなり、男が少女の両手を取り、引っ張り上げる。少女の頭だけが置いて行かれ、
少女は自身の頭だけで体勢を支えることになる。そして引きつけられた腰はそのまま男のモノに深々と刺し貫かれたのだ。

「んあぁぁぁっ!…ふ、ふかいっ…あ、くぅぅっ!んんっ、んはっ、はぁんっ、あぁんっ、あぐ、うぅぅっ!」

そして少女は自ら快楽の底なし沼へと堕ちてゆきながら、悦びの喘ぎ声をあげたのだった。




バックの体勢から片脚を抱えられて思い切り広げられながら持ち上げられ、その間から突き入れられる。
同時に片手で乳房を揉まれながら揺さぶられると、不安定で無理な体勢が少女の被虐性を刺激する。

「あぁっ。あぁっ、き、きもちいい、きもちいいっ…あああっ…すごく感じちゃうっ…」

「もっと気持ちよくなっていいんだよ…忘れられなくしてあげる」

「おねがい、もっとして…ああぁっ、あぐっ、あぁっ、やめないで…はぅんっ…はぁ、はぁ、はぁ、ひぅんっ!」



腰を捩じった体勢のまま突き入れられる変則的な正常位。膣内が捩れ、締め付けが強くなる、と同時にモノを感じやすくなる。

「あぅっ、あぁっ、んっ、んっ…あっ、はぁっ…すき、すきぃっ…あぁんっ…あぁんっ…」

「もっと声を出して…気持ちいいのが深い所へ入ってゆくよ…ほら…」

「あぁぁーっ!ふ、ふかいのっ、おくに、あたって、えぐぅっ!なかで、こすれてるぅっ!またイっちゃう、いっちゃうよぉっ!」



背面座位の状態から後ろへ倒れ、男が下になり、少女を上に乗せたまま下から貫く。
挿入は浅いが、同時に乳房や腋、臍などを責められ、複合的に快感を煽られる。

「ああっ、やっ、あんっ、はぁっ、はぅうっ…んんんっ…もっと…もっとぉ…あっ、あっ、あっ、はぁっ、はぁ、はぁ、あうぅっ…」

「腰も動かして…そう…いいよ……もっと欲望を解放するんだ…」

「んんっ、あぅ、もっと…さわって…さわってぇ……うぅんっ…ち、ちくびいじめて…あぁっっ…いいのっ、すごく感じちゃうのぉっ!」


対面座位の体勢から手の支えをなくし、ベッドの縁から逆さにされ、そのまま下へ突き入れられる。
キャロンにとっては以前、魔物に囚われて樹の上で逆さ釣りにされて犯された記憶のある体位だ。

「あっ、あぐ、うぐっ、はぁっ、はぁっ、あっ、あぅぅっ、いや、いやぁっ…はぁ、はぁっ、あぁ…ひぁんっ」

「膣内が締まっているよ……そうやって握りしめて離さないようにするんだ…」

「あぁぁ…ダメ…ゆ、ゆるしてぇ…あぁっ…おねがい…あんっ…もっと…あぅ…いやぁ…んんっ…んっ、んっ…」



正常位の体勢から両脚を抱え込んで高く持ち上げられ、上半身の方まで押し込まれながら突き込まれる。
不自由な体勢と深い挿入が快感を強くする。

「んぁぁっ!あぐ、うぅぅぅっ!は、あ、ひぅ、んくぅっ、だめ、もう、だめぇっ…お、おかしくなっゃう…あ、はぁっ!」

「子宮でモノを感じているね…?……この味を、この形を…身体で覚えるんだ…もう忘れられないくらいに…」

「掻き回されてるぅっ…お、おなか、揺さぶられて…あぅぅっ!あああっ、すごいの、すごいの、きちゃうぅっ!」


立たされて窓ガラスに胸を押し当てた体勢で後ろから腰を掴まれ、突き入れられる。
ガラスで押しつぶされた乳房が煽情的な光景を生む。外に誰かがいる場合効果は倍増する。

「あぅぅっ…ゆ、ゆるして…あぅんっ…も…もうあたし…あふぅんっ…はぁ、はぁ、あぐ、うぅぅっ!イきすぎて…あぁぁぁっ!」

「何度でもイかせてあげる…君の力が無くならない限りね…さあ、我慢しないで…ほら…」

「ああぁぁぁっ、は、激し…いっ!だ、だめぇ、あくぅんっ、や、あっ!ふぐぅっ!ぅあっ…あ、あたま、まっしろに…ん、ぅんんーーーーっ!」

壁に背をつけて立たされ、片足を抱えあげられて挿入される立位。
深い挿入になり、森などでよくされた体位。両足を抱えられ、樹とモノだけで支えられたこともあった。

「あうっ、あんっ、はぁ、うっ、うっ、んっ、んぐっ、あ、あ、あ、はぁ、はぁ、はぁ、あ、ぅぐぅっ…ん、はぁっ、ん、うぅんっ!」

「分かるかい?キャロン…イき続けることで君は限りなく魂に近い所で快楽を感じ始めているんだ…ここに到達したのはラモー・ルーと僕だけだ…」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁあ!くっ、あぁっ、あっ、あくぅっ、ぐ、んんぅっ!うぅぅっ……っ、は、あぁぁぁーーーっっ!」


少女への凌辱は夜更けに至るまで続いていた。
少女が絶頂に果てたのはもう10や20ではきかぬほどであり、精液を注がれたのも数回に及んでいる。
それでも、かけられた暗示とリバースの力によるものか、少女の力が尽き果てることはなく、
男も自己暗示と闇の魔術薬の効果によって少女を翻弄し続けたのだ。
しかし、この薬の効果によって男の身体は次第に魔物に近くなりつつあったのだが、男は遂にそれに気づくことはなかったのである。



「ほら、またいっぱい中に注ぎ込んであげるよ…嬉しいだろう?さあ、愛する男の精液で子宮をいっぱいにしてイくがいい!」

「お…おねがい…中にっ…いっぱいきてぇっ…あぁぁっ…熱いの来てるぅっ…あぁっ…イく、ぅ、またイくっ、イっちゃう…あぁっ、あぁぁぁーっ!」

乳房や髪から汗を飛び散らせ、全身を震わせながら絶頂するキャロン。
背中を思い切り反らせ、両脚をつま先までピンと張りつめ、声を枯らさんばかりの高い嬌声をあげた。
男は抱えあげた少女の脚をしっかりと捕らえて体勢を固定したまま腰を突き込んでいた。
松葉崩し。正常位から片足を持ち上げ、抱え込んで突き入れる体位だ。
どくどくと脈打つモノが少女のアソコを痙攣させ、射精された精液が結合部から溢れ出している。

「はぁぁぁっ……うぅっ…ぁ……あ…っぁ…ぁぐ…はぁ……はぁ…は…うぅっ…」

精液を最後まで膣内に押し込むと男は脚を離して少女を開放する。
すると、少女は絶頂の余韻に浸るのもそこそこに、男のあそこへとにじり寄り、モノへと手を伸ばしたのだ。
男のモノは既に何発射精したか分からぬほどでありながらまだ屹立している。
そして放たれた精液は少女の胎内とに全身に全て浴びせかけられたのだ。


「はぁ…はぁ……まだ…こんなに……かたくて…びくびくしてる…はぁっ…はぁっ…」

精液と自らの蜜、潮。互いの汗でびしょびしょになり、汚され尽くしたキャロン。
これ以上ないほどにまで凌辱されてなお、彼女は美しかった。
ランプに照らされた少女の裸身はぬめりと汗で照り輝き、キスの痕が随所につけられた肌は火照ったまま。
少女は汗と涙と涎を流し尽くし、全てを性欲に埋め尽くされたにもかかわらず、うっとりと微笑んだのだ。

「はぁ、はぁ、はぁ……あむ…む…んんっ、んっ、んっ…ちゅっ…はぁ、ぅむ…」

屹立したモノを手で優しく握り、口をすぼめて咥えこむキャロン。
このフェラチオも今日で何度目であろうか。丁寧に尿管から精液を啜り出し、根元からカリに至るまで綺麗に舐め尽くしてゆく。
男は少女が奉仕する姿を見下ろし続け、最早術が解かれることはないだろうと確信する。

「お掃除が上手になりましたね」

「はい…んちゅ…れる…れる…む…っむ…っ…んぐ…んんっ…」

男が少女の乳房に手をやり揉みしだくと、むず痒そうに肢体をくねらせる。
しかし、男の手を振りほどこうとはせず、むしろ押し当てるように摺り寄せていた。
そして掃除が終わるまでフェラを止めることもなかった。


やがて、フェラを終えた少女がゆっくりと、名残惜しそうに体を起こす。
のぼせたような顔に喜色を浮かべ、物欲しげに男の顔を見上げる。
口元からは飲み干しきれなかった男の精液が伝っていた。

「お願い……身体が、熱いの……疼いて…たまらないの…………………ちょうだい……」

片手で男のモノを握ったまま、片手で自分のアソコに手をかけ、懇願するあられもない姿の少女。
自分の手で身体を弄って見せ、浅ましく男のモノを求める様は王女のものとは到底思えないものだった。

「いいとも。存分に味わって酔い痴れるといい」

男は少女の手を取り、目を見て言うと自らは仰向けに寝転んだ。
少女は嬉しそうに頷くとゆっくり立ち上がり、脚を開いて男の身体を跨いで屈みこむと、
むっちりとした太ももで男の身体を挟み、両膝をついた。
そして男のモノを手に取るとゆったりした手つきで自らのあそこに添える。
屹立したモノが少女の手に触れてびくりと脈を打つ。
そして、呼吸をひとつ、息を止めるとゆっくりとその腰を下ろし、自らのあそこへと挿入させたのだ。

「あぁぁぁぁあぁぁっ!!」

肺にある空気全てを使い果たすような大声で悲鳴を上げる少女。
深々と貫かれたあそこがぴくぴくと痙攣している。その微細な動きでさえ、今の少女には多大な程の快感を生んでしまうのだ。
柔軟な肢体を思い切り弓なりに反らして、髪を振り乱す。
高々と突き出された乳房の先端では乳首が尖りながら震えている。
喉を震わせ、身体をひくひくと震わせ、汗を振り撒きながら少女は挿入しただけで絶頂を感じてしまったのだ。

「あっ、あ、あんっ、はぁっ、はぁっ…す、すき…ぃ…あんっ…あいしてる…あぁぁ…んっ…んっ…んんっ…」

しかし、少女は腰をゆっくりと動かし出した。絶頂し続け、すっかり敏感になった身体で、なおも快楽を求めているのだ。
男はゆっくりと、少女の身体を揺さぶり、突き上げてやる。少女は動きに身を任せながら、また歓びの声を上げるのだった。

「イくっ、いっちゃうっ!あっ、あっ、ぐ、あひぃんっ!あぁぁぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!」



凌辱の果て。ベッドの上には全裸のキャロン王女が横たわっていた。
顔は涙と涎と汗で汚れ、身体は汗と精液でどろどろにぬめり、肌の至る所にキスマークが付けられ、汚し尽くされている。
びくりと身を震わせるたび、太ももの間から精液と愛液がごぼりと零れ、シーツの染みを増やす。
少女は疲れきり、半ば意識を手放していた。薄く明けられた目にはブローチの紅い光だけが映っていた。


自らの術によってここまで淫らに堕ちた王女。男は痴態の果ての姿を間近で眺めていた。

「そろそろ夜も明ける。これで君の見ていた悪夢はひとまず終わる…」

言いつつ、男はにやりと笑う。

「しかし、終わったわけではないのだ。キャロン王女。新しい悪夢はこれからなのだよ」

男は立ち上がり、紅く光る瞳のようなブローチを左手に持って仰向けに横になっているキャロンの顔の上にかざす。

「これはスイッチだ。再びスイッチが入れられた時、君は私の下に身体を差し出すだろう。たとえ望まずとも…ね」

男の右手が少女の耳のあたりで止まる。男は邪悪な笑みを浮かべていた。そう、まるで魔物のような……

「キャロン。君は今夜の事を思い出せなくなる。だが、身体が忘れる事はない。次に会う時が楽しみだよ。ククク…」

男は夢うつつな少女の耳元で指を打ち鳴らした。

パチン。

その瞬間、少女の意識は白い靄から暗闇に転落して消えた。





翌朝。
気づくとキャロンは自室のベッドにいた。
昨日の出来事を思い出そうとするが、記憶に靄がかかったように不鮮明になっていた。
犯されたような記憶もあるのだが、いつもの夢なのか、本当にあったことなのかが分からない。
そして相手の男の顔も、はっきりとは思い出せなかった。