「…っく…んっぁ……イく…ああぁあっ…ふぁっ…ああああああああっっ!!」
汗に濡れて艶めかしく光る背中を反らし、キャロンが絶頂の嬌声をあげる。
城からかなり離れた森の奥、木こり達が共用で使う小屋の中。キャロンは自分の衛兵であるマリオにその美しい裸身を晒し、
彼の逸物に挿し貫かれてめくるめく悦楽の只中に溺れていた。
最近森に不穏な気配ありという報告を受け、マリオを護衛に様子見に来たのだが結局成果はなく、
帰る道すがらに見つけた小屋で一休み…のはずだったのだが、やはり二人はどちらからともなくこうなってしまった。
2人きりになるたびに何度も体を重ねてきたのだ。むしろ、しないほうがおかしいとさえ言えた。
「…ああ……はぁ、はぁ………すぅ……」
いつものようにさんざんにイかされ、絶頂の余韻を味わいながらベッドにぐったりと倒れこんだキャロンは
探索の疲れもあって裸のまま眠り込んでしまう。
マリオはそれを見守りつつも困った顔をしていた。このまま放置して帰るのもまずいが、早く帰らないと当番の交代がある…
いざとなれば彼女にはキーラがいるから安全に帰れるが自分はそうは行かない。迷った末、彼は置手紙をして帰ってしまった。
後には無防備な姿で眠る少女が一人。扉の隙間から妖しい気配がさしこむ…
(あれ?なんだろ…この感じ…?)
キャロンは違和感を感じた。夢の中にいるような浮遊感、手足が思うように動かない。
肺に落ちる空気はじっとりと湿って暑く、甘ったるいような匂いもする。
そして体の上で何かがもぞもぞと動いているような……
気持ちいいような、気持ち悪いような。感覚がどちらとも方向が定まらないまま、
渦を巻いているような。そんなぼんやりとした意識のまま、キャロンは目を開いていく。
「……え?…ここは、どこなの?」
目を開いた瞬間キャロンは驚愕した。小屋で眠っていたはずなのに、そこは何故か薄暗い洞窟のような所の中だ。
そして、裸で眠っていたはずなのに、もはや着る事はないはずの伝説の剣士のビキニ鎧を着させられている。
キャロンは立たされ、頭上から伸びた縄のようなもので両腕が拘束されている。両脚も同じ縄が絡み付いて体が動かせなくなっていた。
そして、キャロンを拘束する縄のようなものは背後の壁からいくつもいくつも伸びて来ている。
しかし、よく見るとそれらは縄などではなく、生暖かい体温と弾力、そしてはっきりと意思を持っていた。
ナメクジの様に表面をぬらぬらとした粘液でぬめらせながら、それらは蛇のようにゆっくり蠢いて迫ってくる…
「…なに…なんなのこれ…?」
(これって…まさか!?)
そこまで考えが及んだ瞬間、キャロンの肌にさっと鳥肌が立つ。忘れたくとも忘れる事の出来ない、
あの記憶が蘇る。恐怖とおぞましさが一度にやって来て、少女の顔が思わず歪んだ。
そして、反応を確認した背後の壁?が声をかけて来る。そこには見覚えのある姿をした石像があった。
「気がついたようだな、キャロン王女」
驚愕のあまり震えるキャロン。その姿と声を聞き違えるはずもなかった。
「そんな!?うそよ!お前は私に倒されたはずよ!」
信じられない、と首を振る。その声の主は魔王ラモー・ルー。自分が倒したはずの宿敵なのだ。
それが今こうして復活し、自分を捕らえているなどすぐに信じられる事ではなかった。
「フフフフ。そうだ。これは夢だ。目覚めれば忘れるだろう。」
手足を拘束している触手が蠕動を始めた。触手はねばつく液を分泌し、ぐねぐね動きながら肌に塗りつけてくる。
「ひぅんっ!」
ぬるぬるとした触手がくすぐるように動くと、嫌悪感にキャロンは思わず鳥肌が立ってしまう。
これが夢と言われても到底信じられないほど、それは鋭敏な感覚だった。
(うそ!…こんな、これ……あの時と同じ…!?)
ラモー・ルーの触手。それは思い出したくもない記憶。このぬめる生暖かい触手に女の初めてと身体の全てを奪われた。
蜜を吸われ、熱い白濁を膣奥へ注がれ、忌まわしい快楽と昏い絶頂を覚えさせられてしまったのだ。
「あ、いやっ!放して、はなしてぇっ!」
逃れようと必死に腕や足を動かそうとするが、魔王の拘束はあの時と同様にびくともしない。
それどころか動くたびにねばつく濃い粘液が触手から分泌され、頭上からキャロンの肌に降りかかってしまう。
「いやぁっ!何これ、きもちわるい…あ、やああっ!」
ラモー・ルーの体液…蜜は女の体を狂わせる毒である。濃い蜜は肌から染み込むとじわりと熱が浮かんできて
少女の抵抗を徐々に奪い、身体を淫らに蝕ばんでゆくのだ。
「ファファファファ……お前に倒されたおかげでワシは今、肉体を持ってはおらん。だが…」
触手が数を増し、キャロンの白い肌に纏わりつく。抵抗して身をよじるが、両手両脚とも動かせなくては
いやいやと首を振り、腰を動かす事くらいしか出来ない。
「いや、いやぁっ!いやぁぁっ!助けて、たすけてぇっ!」
思わず叫ぶ少女。しかし、夢の中に助けが来るはずもない。そうしているうちに触手はどんどん身体に絡みついていく。
滲み出る粘液が白く美しい肌を汚し、浮かぶ汗と交じりあって胸元から臍、お尻、太腿へと伝って降りてゆく。
いやいやと首を振れば粘液は振り乱される髪にもついてべとべとになり、肌に張り付いてしまう。
(いやっ!体中べとべとして…気持ち悪いよぉ…)
不定形な粘液の攻撃に剣士の鎧などはまったく意味をなさなかった。それどころか粘液の染み込んだ布地は
乳房に貼りついて、収縮するたびに未だ触れられていない胸を苛み、金属製の鎧は粘液が入り込んだおかげで
動くたびに乳首やあそこを絶妙な力加減で擦りあげて性感を刺激してしまうのだ。これではたまらない。
「フフフ…夢の中だからこそ、お前の魂体にこうして直接触れることが出来るのだ。どうだ、気持ちよいであろう?」
「いや、やめて、おねがい…ゆるして…ああっ!」
キャロンはラモー・ルーが何を言っているのか理解できなかったし、そもそも聞いても理解できなかっただろう。
触手が柔肌を丹念にマッサージしながら蜜を摺りこんでくるので、そこからどうしようもなく気持ちよさが浮かんでしまう。
身悶えし、細腰をくねらせるその姿は蛇に絡まれながら踊っているようにも見え、妖しく扇情的でさえあった。
「いや、いやぁっ!やめてぇ、あ、いやぁんっ!」
手足も拘束されながら細い触手と粘液に蹂躙されてゆく。指を舐めしゃぶられ、二の腕を揉み解され、足の裏をくすぐられ、
ふくらはぎを撫でられながら粘液を刷り込まれる。そして、敏感な腋の下をブラシのような触手に擦られると、
キャロンは我慢できずに大きく身悶えして、声をあげてしまう。
「いやっ、腋の下やめてっ!くすぐったくて…だめなのっ!あっ!」
しかしキャロンの懇願もお構い無しにぬるぬるとした弾力のある触手は性的な責めに弱い少女の肉体を追い詰める。
動けば動くほど体力は消耗してゆき、疲れることのない触手の動きに反応させられるたびにどんどん鈍くなっていく。
あっという間にキャロンは触手の粘液を全身くまなく塗りつけられ、すっかり抵抗する力を失ってしまった。
(ああ、だめ…この臭いと…ぬるぬる……思い出しちゃう…思い出しちゃうよ…)
巧みな触手の愛撫と粘液の淫猥で濃厚な臭いに全身を包まれ、じりじりと淫毒に焼かれていくキャロン。
「く…ふぁ…ん……やっ…あ…ああ…」
肌は至るところを舐めつくされて、もうどこもがひりつくように熱く、敏感にさせられてしまっていた。
しかし、粘液のローション効果が触手の愛撫が強くとも痛みを感じさせず、むしろ圧倒的な快感のみを伝えて
キャロンの心までもを蕩けさせてしまおうとするのだ。
「悦ぶがいい。ようやくワシはお前の魂を捕らえる事が出来たのだ。フハハハハハ!」
ラモー・ルーが背後で高らかに笑う。しかし、その言葉の意味する事もキャロンに理解出来はしなかった。
一本の触手がゆっくり蠢いて少女の背中を這う。背筋を舐められる感触にぞくりと震えるキャロン。
そして目的地である背中で結ばれている紐に絡み付いて器用に引っぱると抵抗する間もなく胸当ては力なく剥がれ落ちてしまう。
空気に晒された双丘は粘液にまみれて淫靡に光り、取り囲む淫猥な空気の中で桜色の乳首が痛いほどに勃って上を向いていた。
「あっ……」
マリオに何度も抱かれるたびに揉まれ、乳首を吸われた数も忘れた程だが、乳首は上向きで色落ちせず、乳輪も小さく美しいままで、
乳房も張りがあって程よい大きさ。形も良くちょっとエッチでさえある。キャロンは最近、鏡で見ては密かに自慢に思っていた。
しかし今、感度が良く大きさと弾力を兼ね備えたおっぱいは陵辱者の格好の標的となってしまう。
「フフフフフフ。美しくなったではないか、キャロン王女。」
しかも、それを敵である魔王に褒められる。あまりの恥ずかしさにキャロンの頬が赤くなった。
「いや、やめて…さわらないで……ああっ!」
露わになった乳房の麓に細い触手が巻き付き、ゆるやかに締めつける。弾力のある乳房がぐにっと形を強調させられた。
締め付ける触手から蜜が滲み、乳房の麓に直接粘液を擦り込まれると、キャロンのおっぱいの奥が一気に切なくなってくる。
「あうっ!い、いやっ……ぁ」
そうしておいて前から後ろから触手は少女の胸果を這い登って頂上の実を啄ばみに来る。白い丘は蹂躙にうす赤く充血し、
悦んでしまっていた。桜色の乳首が粘液ローションたっぷりの触手に捏ねられるとキャロンの体に電流が走り、あごが跳ねてしまう。
「あ…や…あっ……はぁ…はぁ…ん…やっ……んぅ……ぁあっ!」
柔らかなおっぱいを絞られ、敏感な乳首を舐められ、吸われる。触手に存分に玩ばれて身を捩り喘ぐキャロン。
吐息がどんどん荒くなってきて、しかも吸いこむ空気が揮発した粘液の蒸気に充満されているせいで肺の奥までじわりと熱を持つ。
(だめ…このままじゃ……いけない…でも……おっぱいが…ああ…息が苦しいよぉ…)
「いやらしく育ったものよ。さぞや旨い蜜を溜め込んだことだろう…」
言われながら触手にむっちりした内腿を舐められ、キャロンの細い腰が震える。
今や唯一の砦である腰当ての中は既に粘液に入り込まれてぬるぬると滑り、鎧と肌が擦れる刺激に感じて自分の蜜が滲み出てて
しまっている。ラモー・ルーの魔力は女の性エネルギーを源とする。特に愛蜜は効率の良い摂取源であった。
そして、魔王曰くキャロンはリバースの魔力を含んだ、極上の蜜を持つ。これを吸われてしまったら多大な力を与えてしまう…
いや、そうではない。キャロンは自分自身が止められなくなってしまいそうな恐怖を感じていたのだった。
(だめ…吸われちゃったら……また…ああ……だめ…)
蜜を吸われる時の圧倒的な気持ち良さ。あれは自分でオナニーをしても、マリオに舐められても味わえない浮遊感があった。
そして、それを思い出して期待してしまっている自分に気がついてしまい、少女は恥ずかしさに顔を赤くし、目を伏せる。
そんな戸惑いを嘲笑うように魔王は悠然と少女の肉体を解きほぐしていく。太腿やふくらはぎ、背中の筋、首筋に至るまで触手は丹念に
粘液マッサージしては耐え難い快楽を与えてくる。苦痛なら耐えることも出来るが、快楽は耐えられない。しかも魔王は
少女の体のどこが弱いかを知り尽くしているのだ。そしてマリオが人間である以上出来ない愛撫も、触手は可能としてしまう。
「あ…いや、いや…あ……ぁ…ん…やめ…て……ぇ…あぁ…っ…」
(だめ……きもちいいの…感じちゃだめ……)
マリオもそうであったように、ラモー・ルーもまた陵辱者であり、嫌と言ったからといって止めてくれるような事はない。
そして容赦なく少女の身体を玩ぶ。しかしその愛撫はどこまでも優しく、元から快楽に弱い肢体は行為を拒絶できない。
少女の身体はもう意思とは関係なく触手の動きにあわせて妖しくくねり、どこまでも快感を享受しようとし続けている。
抵抗しようとする心は徐々に折られ、漏れ出る喘ぎ声も表情もいつしか甘く蕩かされてしまっていた。
「さて…」
ラモー・ルーが呟き、ふいに触手の蠕動が止まった。
休む事のない快楽漬けがいったん収まり、ほっと息をつくキャロンの目の前に一本の触手が突きつけられる。
その先端がぐにゃりと形を変えて太い針が姿を現した。注射針なのか、先端に空洞があってそこから粘液蜜が滴っている。
「ひっ……」
本能的な恐怖に怯え、身を固くする少女。魔王はその純真な反応を悦ぶようにゆっくりと針を身体に沿わせてゆく。
同時に、キャロンから見えない背後からは蛇のような姿で牙を持った太い触手がゆっくりと背中を這い、登ってくる。
刺す場所を伺うように、針は胸を伝い、乳首をかすめ、お臍を触れていく。力なくいやいやと首を振るキャロン。
そこにいるのはもう伝説の剣士などではなく、魔王に囚われ恐怖に震える生贄の少女だった。
「フフフフフ…怖がる事はない…至上の快楽を与えてやるのだからなあ」
「い…いや……やめて……おねがい…]
(こわい、こわいよ…たすけて…助けて……)
一方、背中から来た触手はぐるりと身体に巻きついてから首元に狙いを定める。牙を剥いた触手の口腔から熱い息を吹きかけられ、
キャロンは背筋を震えさせてしまう。そして下へ降りていった針はあろうことか、腰当てをしたままのあそこへ狙いを定め停止した。
少女はもう、蛇に睨まれた蛙のように動く事が出来ない。
「フハハハハハハ!愉しい夢を見るが良い」
背後でラモー・ルーが勝利を確信し高らかに嘲笑う。赤い光が瞬間明滅し、牙と針が同時に打ち込まれた。
「あっ!……っあ……は…」
目を見開くキャロン。針は過たずに易々と腰当てを貫いてその先、少女の肉芽へ到達し、牙は柔らかな首筋へ喰らいついた。
鋭い痛みが走り、顔が歪む。しかし、そこから襲ってきた感覚は少女の想像を絶するものだった。
牙の触手が蠢いて生き血を吸い、針の先端からはラモー・ルーの淫蜜が直接淫核に流し込まれたのだ。
どくん、どくんと脈を打ちながら、2本の触手は魔王と少女の体液を交換してゆく。
神聖な少女の体から魔力に満ちた血が吸い上げられ、代わりに魔王の淫毒を含んだ濃密な体液がどんどん送り込まれてしまう。
少女の血液までもが魔王の淫蜜に犯され、奪われているのだ。
「…や……あ………あ……ぁ…うぅ…」
激しい動悸に胸が苦しくなる。目が霞む。体の力がどっと抜けてゆき、膝が震えて立っていられない。
あそこが火がついたように熱くなり、そしてそこから火が一気に全身に広がってきて、汗が吹き出る。
頭がぼうっとなり、思考が渦を巻いて働かなくなってしまう。喉は渇き、叫びたいのに口はぱくぱくと動くだけで声が出ない。
少女は自分の中身を入れ替えられてしまうような強烈な感覚に押し流されてしまっていた。
(何、これ……こんなの……だめ…いや…かえれない…あたし…帰れないよ……)
全身が燃えるように熱くなり、視界が歪む。混濁させられていく意識の中でキャロンは漠然と、そんなことを思った。
時間にしたら数秒だったが、キャロンにとっては果てしなく長い時間だったろう体液の交換が終わり、針と牙が離れる。
首筋からは吸いきれなかった血がうっすらと流れて白い乳房に赤い筋を引き、それは程なく触手が競うように舐め取ってしまう。
毒はあっという間にキャロンの体を駆け巡り、激しい媚薬効果が少女の肉体を内側から淫蕩な発情娼婦へと変貌させてゆく。
「…っは……あ…」
どくどくと胸が高鳴り、切ない吐息が漏れる。瞳が光を失って潤む。開いた口から舌がだらしなく垂れ、乾いた唇を舐める。
どうしようもなく全身の力が抜け、緩んだ内股からびちゃり、と音がしてひび割れた腰当てから透明な蜜が溢れ出た。
それはラモー・ルーの濁った淫毒ではない、キャロン自身の愛蜜だった。
太腿を撫で擦る触手が悦び、踊り、のたうちながら垂れて来たその蜜を舐め登ってゆく。
「はぁ……はぁ……ん…っ…」
その動きに反応し、切なげに腰がくねる。それに応えるように腰当ての結び目に触手が絡みつき、紐を引いた。
針に貫かれてひび割れ、用を成さなくなった腰当てが落ち、少女が最後の砦を失う。
キャロンの身体は今、魔王に全面降伏した。そして、陥落した城の中で起こるのはいつの世も同じ。陵辱の宴である。
「…からだが……あつい………」
剥かれた素肌は触れる空気さえも心地よく感じてしまうほど淫毒に焼かれて蕩けてしまっている。
そこへ魔王のぬめぬめの触手が熱狂を持ってキャロンの肢体に突入し、全身に絡みつく。
細いうなじに、柔らかい乳房に、桜色の乳首に、滑らかな背中に、くびれた脇腹に、可愛いお臍に、ぷりっとしたお尻に、
むっちりした太腿に、カモシカのような脚に、ぷにぷにする二の腕に、白い肌に、蜜を流す内股に、赤く充血したクリトリスに。
ポニーテールの金髪にも絡みつき、可愛い顔も、唇も優しく撫で回され、耳の穴にまで細い触手がくすぐりに来る。
そしてねばつく粘液と繊毛、襞と吸盤を用いて強く弱く、早く遅く、大胆に繊細に少女の肢体を責め立てるのだ。
内と外から汚染されてしまった少女は最早抵抗することも出来ず触手の愛撫を際限なく受け入れ、快楽に流されてしまうほかなかった。
しかも、最早どこを触られても気持ちいいというのに、ラモー・ルーは悪辣なほど正確にキャロンの急所を突いてくるのだ。
「あっ…やぁ…ぁあんっ……あぁんっ………あんっ…あっ…あぁっ……んっんっ……ぁんっ、あっ!えっ…あうっ…うっ」
乳房の麓、腋の下、うなじ、耳たぶ、太腿の付け根、お臍の周り、乳首、脇腹、お尻、あそこ……無数の指と無数の舌が
キャロンの起伏に富んだ肢体を舐め、撫で、擦り、揉み、咥え、吸い、噛み、擽り、摘み、抓り、掻き、絞り、捏ねる。
触手ならではの多彩な同時愛撫に弱点だらけの身体はぞくぞくと震え、敏感に悦びを返し、嬌声を上げてしまう。
夢に見てしまうほどに待ち望んでしまっていたラモー・ルーの触手に少女の身体は歓喜の叫び声をあげていた。
(だめ…きもちいいの……すごくきもちいいの…とまんないよ……いやぁ……)
熱い吐息を漏らし、快楽に悶え喘ぐばかりの少女の目から涙が零れる。それさえも触手はのがさじと舐め取っていった。
「そうれ、もっとよくしてやるぞ…」
足元から肉壁が立ち上がり、キャロンの周りを取り囲み、上で閉じる。濃密な空気が密閉され、より息苦しくなる。
同時に手足の拘束が緩んでキャロンは前に倒れこみ、四つん這いの体勢で再度拘束される。
肉壁に手が触れるとそれは弾力があり生暖かく、脈を打っていて、ラモー・ルーの身体の一部であることが分かる。
キャロンは魔王の胎内に取り込まれてしまったのだ。
「………あんっ!やあぁ……あっ、はっ、んっ……んうっ、んんっ…あぁ、あぁっ!はあっ…あっ、んあぁ…」
狭い肉室の壁からは粘液が分泌されて背中やお尻に垂れ注ぎ、その臭いが全身に染み込むほどに肌を汚されてしまう。
息をするだけでも周囲の媚薬成分を含む濃厚で湿った空気が肺腑を犯してくる。
目を開けば部屋の中はあのラモー・ルーの目を思い出す赤くぼんやりとした光に包まれ、心を奪われてしまいそうになる。
キャロンは体勢を変えることも許されず、四つん這いのまま、絡みつく触手にお尻を振って応える事しか出来ない。
「どうだ、たまらぬであろう?もっと蜜を流せ。その心を、魂をワシに差し出すのだ…フハハハハハ!」
「は…あんっ……いやぁん…あ…あっ…あ、ひゃうんっ!…っあ…」
粘液は身体についた端から触手がローションのように捏ね回して全身をぬめぬめに汚辱して行く。
両の乳房は優しく絞られ、乳首を啄ばまれる。お尻は執拗なまでに撫でさすられ、あそこはブラシのような触手が念入りに
擦りつけてくる。丹念な愛撫に汗と蜜を流し、粘液に濡れて悶える少女の体は周囲の鈍い光に照らされ淫靡に輝いてしまっていた。
そうして翻弄され、散々に蕩けさせられたキャロンの最後の急所、膣口へと魔王のペニスが伸びてくる。
太く、逞しく、しかし柔軟な肉塊。凹凸に富み、無数のうねる繊毛触手と蜜を吸う吸盤まで備えている。
これはもはや女の身体を狂わせる為だけに用意された凶器だ。しかもそのすべてがキャロンのためだけに用意した特別製である。
それが見えない背後からゆっくりと迫り、今や快楽に餓えてひくつき、渇望の涙を流すピンク色の秘唇へ挨拶のように口付ける。
瞬間、少女の全身に痙攣が走った。それは恐怖なのか、歓喜なのか。もう彼女自身にも区別がつかなくなっていた。
「あっ!や、いや……やめて…おねがい…そこだけ…は、あっうっ!!」
粘液と汗と蜜でびしょびしょに塗れたあそこに口付けたままの触手の繊毛が大陰唇を押し広げ、襞一枚一枚の間に至るまで
丹念に蜜を舐めてゆく。しかし舐めても舐めても後から蜜は溢れて止まらない。更に小陰唇まで絡みつくと蜜に濡れた膣口が
くぱぁと開かれ、キャロンの恥ずかしい全てが触手の眼前に曝け出されてしまった。
「やぁ……みないでぇ……はずかしい……ああぁ…」
その状態のまま、繊毛触手が毒蜜を垂らしながら溢れる愛蜜を啜ってゆく。開かれたまま焦らされている腰は小刻みに震え、
内股が自然に広がってしまう。繊毛が伸びて淫核に絡みつき、包皮を剥いて充血したクリトリスを直接弄られると
上体は電流に撃たれたように弾け、愛蜜を止めどもなく溢れ出させてしまう。
今、キャロンの感覚のすべてはあそこに集中し、激しい責めに全身が痺れさせられてしまっていた。
「ああああっ!くっ、や…ぅっ…んぁっ!ああっ!だめ!感じすぎて…あああっ!!」
「ファファファファ……やはり、最高の蜜よ。これでこそ苦心の甲斐があったというものだ。」
肉体を失い、精神体となってから幾年。夢の中を渡り、精神を操り、下僕を利用して魔力を蓄え、陥穽を用意した。そうして、
魔王の悪辣な蜘蛛の巣はついに少女を捕らえた。ラモー・ルーとマリオ、2人によって夜ごとに快楽を覚えさせられて
熟した淫果と化してしまったキャロンの肉体。淫らで堕ちやすく育てられた少女は遂にラモーの手中に落ちてしまった。
たっぷりと蜜を湛えた美しい肢体は今至上の快楽の味付けをされ最高の御馳走となって魔王に供された。後はもう味わうだけだ。
「では蜜の極めを頂くとしよう。今度はもう邪魔は入らぬぞ…」
ラモー・ルーの宣告にキャロンは遂に諦めたように俯き、目を伏せてしまう。
(あぁ…おかされちゃう……また…ラモー・ルーの触手に犯されて…イカされちゃう…)
魔王は美しく熟した果実から溢れる蜜をいとおしそうに舐めまわすと人が果物にそうするように、一気に齧り付いた。
「あああああっ!!…あ、あぁんっ!く、はぁあぁーっ!」
肉塊が狭い膣口を押し広げ、少女の奥を蹂躙してゆく。しかし蜜に濡れ、陵辱に飢えた膣道は本人の意思とは関係なく
魔王のモノを悦んで受け入れてしまう。一気に奥まで挿し貫かれ、キャロンのあごが跳ねる。衝撃に見開いた目から、
またじわりと魔力が進入した。痛みは圧倒的な快感であっという間に書き換えられる。思わず叫び声をあげるキャロン。
(いや、はいってる…おかされてる……こんなのやだ…だめ!…だめ……なんで?…なんでこんなにきもちいいの?)
触手はキャロンの膣壁に合わせて密着するように膨らみ、ピストンしながら蜜を吸いあげる。それだけでもたまらないのに
先端からは毒蜜が徐々に注ぎ込まれて、膣内でぐちゃぐちゃとかきまぜているのだ。
最初の針と牙を思い出させられながら、この抽挿はもっと直接的で渦を巻く止めようのない暴風だった。
「ああっ!…吸っちゃいや…ああ…ダメ…出さないで…ああっ…いやっ!…こんなの…っは、んっああっ!!」
「どうだ、ワシのペニスの味は。さぞや待ち遠しかったであろう?この触手と蜜でお前の魂を吸い出してくれるわ。」
膣奥も入り口付近のGスポットも同時に抉られ、キャロンは悲鳴とも歓喜ともつかない嬌声をあげ、背中を思い切り反らせて快感に震える。
軽いアクメを何回も何回も味あわせながら、なおも触手は内も外もくまなく、休みなくキャロンの肢体を玩ぶ。
退路も助けもなく、反撃の手段もないラモー・ルーの領域の中で逃れようのない快楽責めに少女の身体はどんどん溺れ、
押し流されていってしまう。
(ああ…たすけて……あたし…きえちゃいそう……)
想いが言葉となって出る事はなく、喉から溢れるのは喘ぎ声だけである。自分の声が狭い部屋の中で鈍く反響し、
淫らな声をあげている自分自身に恥ずかしさがこみ上げてくる。忌まわしい記憶が浮かんでは強烈な性感とともに上書きされ、
圧倒的な現在が溢れてキャロンの心を奪っていく。もはや王女である自分も剣士である自分も、ペルルやユリアにルーク、
ライケやマリオ、村人たちの事さえも愛蜜と一緒にあそこから流れ出ていってしまうように思えてキャロンの心に恐怖が走る。
しかし、それさえも塗りつぶすようにペニスの先から毒蜜が雪崩れ込んで、子宮の中まで埋め尽くしてくるのだ。
「ああっ…は、は…はぁ、はぁっ、は…うあぁっ…あ…ん…ぐ…はぁ…」
ラモー・ルーの触手と毒蜜の攻撃にキャロンの思考がどんどん奪われていく。呼吸をするだけで気持ちよくなってしまうのに
吐息は更に荒くぜえぜえと呻くようになってくる。全身の愛撫は熟れた肉体を執拗に追い詰め、触手に貫かれた下腹部は
毒蜜で埋め尽くされて膨らみ、入りきらない蜜が抽挿にあわせて膣口の隙間から溢れ、臍へ伝って下へ零れ落ちてしまうまでになっていた。
(…もうだめ…だめ……あたし……もう…)
普通ならイキ狂ってしまうような責めの中で、キャロンはまだ最後までイカせてもらえていなかった。
もう少しで…という所でいつも絶妙で悪辣なブレーキをかけられてしまっていたのだ。
それが何度も続き、濁流のように胸の奥で何かが渦巻いているのをキャロンは感じていた。
体の内も外もひどく暑い。汗と蜜がとめどなくぼたぼた落ちて自分が溶けていってしまってるような錯覚すら覚えてしまう。
もう、限界だった。これ以上されていたらおかしくなってしまう。少女の脳裏はもう、絶頂の快楽への希求で埋め尽くされてしまった。
「あ………ん…もう………たまらない……」
数え切れない程喘いだ唇から艶めいた舌が覗き、蕩けた声を漏らして胸から崩れ落ちるキャロン。
陥落した少女を触手達は優しく受け止め、その体勢のまま仰向けにする。
首を起こしたキャロンの視線の先には片時も忘れる事のなかった宿敵であり、他の誰よりも自分を気持ちよく
してくれる快楽の主がいた。その姿を見ただけで体の奥が喜びに震え、突き刺さったままの太い触手を締め付けてしまう。
ぶちゅり、と音がして陰唇から飲み切れない蜜が溢れるとそれに合わせて喉から「はぁんっ…」と、淫らな吐息が漏れた。
キャロンは貫かれたまま蜜が溢れる脚をゆっくりと開いた。虚ろな瞳に肉壁の向こうにある魔王の赤い目が写る。
淫熱に浮かされた少女は性欲への敗北を認め、理性の命綱を手放して自ら快楽の深海へ堕ちてゆく。
「………おねがい……ちょうだい…もっと熱い蜜が…ほしいの……」
もう、我慢できない。と、自分でも恥ずかしくなってしまうようなおねだりを口にしてしまうキャロン。
その媚びる様な蕩けた声にラモー・ルーが満足げに哂う。
「フハハハハハ!いいだろう。たっぷりと味わうが良い!心が空になるまでなぁ!」
ドクン、と脈を打ってペニスが一回り大きさを増す。そして膣口から溢れ出すほどの勢いで毒の蜜が流し込まれると、
キャロンは背中をぐんと反らして快感に震え悲鳴を上げた。
「う…あはぁっ!…ぐっ…あん……やっ……んぁっ!…ああああああっ!」
肉室は密度を増して狭くなり、壁からは長さも太さもさまざまな触手が更に数を増して次々に絡みつく。
触手は全身にくまなくキスの雨を降らせ、思い思いの方法で愛しいキャロンの肢体を味わいにかかる。
それだけでも既にたまらないのに、更には無防備なお尻の穴までもくすぐり、侵入しようとしてくる。
「ああっ!…や!…んっ!…あぁ…う…はぁっ…はぁっ…」
(いや、だめっ…はずかしい…お尻なんて…あああ……)
恥ずかしさにお尻を振って嫌がるが、逆効果以外の何者でもない。むっちりとした尻たぶを触手に抱え込まれると、
左右に広げられてアヌスを露わにされてしまう。そこはもう毒蜜のローションにべっとりと濡らされてひくついてしまっていた。
柔軟性に富んだ触手が菊穴に触れると、細い触手にすっかりくつろげられてしまっていたアヌスは容易に陵辱者を受け入れてしまう。
「ああっ!…ぃや、はぁ、んんっ!は…ぁっ!ぐ…ぅ…」
2穴同時の圧迫感に顔を歪めるキャロン。しかし、直腸にも潤滑剤代わりの毒液を流し込まれ、両穴の触手がリズミカルに
ピストンを始めるとあっという間に苦痛が溶かされ、快感に転換してしまう。
直腸は膣道より狭いだけに挿入は苦しく、抜く時の快感は強い。排泄にも似る妖しい快感にキャロンは為す術もなかった。
「ぐ…うぁ…んやぁ…ぁっぐ……うっ…はぁっ!…あぐぅっ!!」
(いやぁ……おしり……きもちいいよぉ……なんで?…こんな…すごい…)
苦痛の呻き声が低く深い喘ぎ声に変わるまでほとんど時間は必要としなかった。
更には2穴の圧迫に喘ぎ声をあげて大きく広げられた唇へも触手が滑り込んでくる。
「んーっ!うむ…んふ、んっーーっ!!」
可憐な唇はどろどろの粘液に汚され、咥えさせられた触手が口の中を蹂躙してくる。舌を絡め取られ、細い触手で扱かれる。
そうして触手達に唾液を奪われ、代わりにとばかり口内へたっぷりと濃い毒蜜が流し込まれた。
「むぶぅーっ!むーっ、ごく、んば…ぁむ、んんーーっ!!」
口腔を犯され、息が出来ないキャロンは流し込まれる蜜を飲むしかない。ねばつく蜜の臭いを直接感じながら
キャロンは細い喉までも犯され、胃に落ちた粘液がお腹の中から淫毒を浸透させていってしまう。
(いやっ!こんなの…飲まされて……だめ!…でも…おいしい……いや、だめっ!!…ああ…苦し…お腹熱くて…きもちいい…)
辛うじて息をしている鼻を残し、すべての穴を触手に塞がれ、少女の体は快楽を発散できずに埋め尽くされてしまった。
キャロンの意識が混乱していく。触手のディープキスを受け、粘液を飲まされているうちにいつしか触手に自ら舌を這わせ、
毒蜜を進んで飲み下すようになってしまう。溢れた蜜が汚す美しい顔には淫蕩な笑みさえ浮かぶようになってしまった。
「ごく…んぁ…む…ぶ…あぁ…あうっ……ぐ…あ…むは…いいの……いいのぉ…」
蜜はどんどん流し込まれ、受け止めきれずに溢れたそれが肉部屋の底へ溜まってゆく。
キャロンは上体を少し起こした体勢で犯されているので気づいていなかったが、溢れた蜜はどんどん水位を上げている。
粘液の水位が上がり、キャロンの下半身を浸そうとするまでになってもなお触手は蹂躙をやめることなく蜜を吸い、蜜を注ぎ込む。
まるで溢れた蜜でキャロンの体を覆いつくし、溺れさせようとするかのようだった。
「ああっ!う、む…あはああああぁっ!や、ぐ…ああんっ、はっ、はっ、あっ、あっ!」
(あ…溺れちゃう……蜜で…溺れ死んじゃう…いやぁっ…あぁ…)
キャロンはそれに気づいても逃れる事が出来ない。死を予感すると肢体はマゾヒスティックな快感まで覚え、背中をぞくぞくと震えさせてしまう。
そうしてどこまでも快楽に翻弄されるまま粘液の海にゆっくり沈められてゆくのだ。
肉室自体の蠕動が始まり、触手もそれに呼応して動きを激しくしてゆく。キャロンの体から無限に生み出されるリバースの魔力を吸って
ラモー・ルーの魔力が急増していっているのだ。そして、全身の肌にまとわりつき、体内にまで侵食している粘液が
意思を持ったかのように蠢き始めた。触手攻撃に加えて粘液がスライムと化したようなものだ。しかも粘液は予め少女の内も外も
全身くまなく覆ってしまっている。もはやキャロンに耐えられる余裕などありはしなかった。
「ああああ!やっ、うごか、ないっ…ああっ!やぅっ!!…あ、はっ…ああんっ!いや…やぁああっ!!」
粘液に溺れさせられようとしながらその粘液自体に犯され、触手が追撃してくる。肉室の蠕動は少女を消化しようとしているかのようだ。
魔王の胎内に全身を蕩けさせながら愛され、蜜でねばつく体を震わせながら声を限りに嬌声をあげて悶え、快楽に溺れるキャロン。
至高の陵辱に身も心も溶かされ陥落してしまう。
(……もう…だめ……おち…ちゃう………)
「フフフ。そろそろイクぞ?その身に消えぬ烙印を刻み付けるがいい。」
快楽と涙で潤み、はっきりとしない視界の中、自分を貫いている触手の根元の方に何かが透けていた。
それが流し込まれる蜜と吸い上げられる蜜で行ったり来たりしながらあそこへ向かってくる。
しかし全身を扱かれながら愛撫されているキャロンにはもう考える余裕が残されていない。
イクという言葉に反応して全身にマゾヒスティックな快感が走り、わなわなと震える唇が水を求める魚のように開いた。
「あああっ!イカせてぇ!おねがいっ!イキたいのぉっ!ああああっ!んはっ、あっ、ぐ、うぁ、あっ!」
少女はあられもない欲望を叫ぶ。アレが何であるかという恐れよりも、キャロンの心は圧倒的に快楽に傾いてしまっていたのだ。
どくん、と触手が脈打ち、まずは全身に絡みついた触手達が白濁液を吐き出す。マリオのそれの何倍も熱く濃い精液が
キャロンの肌に降り注ぎ、ぐねぐねと蠢く粘液スライムと一体になって包み込んでゆく。
(ああっ……すごい…………)
雄の臭いに包まれ、キャロンは思わず頬が蕩けてしまう。顔にかかったそれを知らず知らず舌が舐め取り、喉に落とすと
食道を通って胃の奥に火が点く。あそこがきゅんとして、子宮が喜びを隠せなくなってしまう。
「ああっ…おしり、おしりきちゃう!ああっ!、や、ふ…うっ…ぐ、ああああああっ!!」
全身の緊張を溶かされたキャロンが体を貫く触手の動きに飲み込まれ、逃れようもなく絶頂へ打ち上げられてゆく。
次にアヌスに突き刺さった触手が精液を吐き出し、少女は喉から絞るようなイキ声をあげた。
腸内はすっかり白濁と粘液蜜で洗浄されてしまい、染み込んだ毒が直腸を淫蕩な性器としての機能へ作り変えていってしまう。
…そう。キャロンは気づいていなかった。犯され、蜜を流すたびに自分の体が作り変えられてしまっている事に。既に少女の
耳は尖り、爪が伸び、額に黒子ができていた。背中に刻印が浮かび、残された脚のアーマーとリバースの腕輪が黒く染められている。
ラモー・ルーは宣言通り、キャロンの全てを奪い去ろうとしていたのだ。
キャロンが体の異変にようやく気づいたのはアヌスに白濁を出され、背中とお尻に猛烈な熱さを感じた後だった。
「うああっ、せなかが…あつい、お尻も…あついのぉっ!…なに?なんなの?…う、ふあっ!はぁああんっ!」
熱さに悶え、全身を硬直させて震えながらアヌスに注がれた白濁を吐き出しつつ、少女は自分の背中とお尻に違和感を覚える。
自分では見えないが、少女の背中には小さなコウモリの羽根が、そして尾骶骨あたりから小さな尻尾が生えてきていた。
そこから暗い何かがキャロンの意識に流れ込んでくると、ドクン、ドクンと心臓の音に重なって大きくなり、違うリズムを打ち出す。
底なしの沼に呑みこまれてしまうような、そんな本能的な恐怖を覚えて少女はとめどない快感に首を振りながら涙を流す。
(なに…なんなの……いや、いや…何か…何か入ってくる…?…いや!あ…はいってこないで…!)
生まれたばかりの羽根も尻尾も触手がたっぷりと絡み付いて愛撫してゆく。特に敏感な尻尾はキャロンの意識を狂わせるのに充分すぎた。
力の限り首を振り、抵抗しようとする少女。しかし、魔王の毒蜜をたっぷり注がれ、流されてしまった体はもう抑えることが出来なかった。
「いやあああっ!だめ、さわっちゃいやっ!あああっ!なんで?あうっ!きもちよすぎるのぉっ!!」
「フフフ。可愛い姿になったの…さあキャロンよ、堕ちるがよい…すべてを差し出してワシの物となるのだ…」
あそこを貫く触手の中の何かがキャロンの膣口の手前まで到達する。アレは明らかに禍々しいものだと直感で理解しているのに
あそこはひくひくと痙攣して触手を締め付け、弄られるクリトリスは蜜を流すのを止めてくれない。
体中が震えて魔王の精と疑いようもない絶頂の瞬間を今か今かと待ち受けてしまっている。
(だめ…もうだめ……あたし……きえちゃう……あたしが、あたしじゃなくなっちゃう…いやぁ……ああ……)
瞬間、懐かしい人たちの顔が浮かぶ。心の中で謝ろうとしたが…キャロンは彼らの名前を思い出すことがもう出来なかった。
そうして、最後のスパートがかけられる。激しく動く触手の外壁が膣奥の蜜を極限まで吸い上げ、貧血のような眩暈を覚えさせられた
次の瞬間、一気に白濁と何かをキャロンへ吐き出した。爆発的な勢いで精液が膣奥へ流し込まれ、ドクン!という衝撃でキャロンの体が跳ねた。
目を見開き、背中が思い切り反らされる。息が出来なくなり、全身が絶頂の快感で満たされ意識が白く染め上げられた。
「あっぐ、ぅぁっ、あああっ、イク…いや、あっ、イっちゃう!…いっ…ぁぐっ、あはぁああああああああっっ!!」
喉から嬌声とも悲鳴ともつかない、出した自分が信じられない程の叫び声を上げ、キャロンは魔王の射精を受け入れた。
子宮が濁流のような精液で埋め尽くされ、何かを最奥が受け止めた瞬間、臍の周囲に魔方陣のような禍々しい刻印が浮かび上がった。
それは魔王の分身だった。受肉し、永遠の僕として眷属となる契約の肉印。ラモー・ルーの積年の恨み、執念の結晶だった。
胎内でそれが子宮を侵食して一体化し、そこから魔王の魔力が猛烈な熱さを持って際限なく流れ込む。
魔力は渦を巻き、キャロンのリバースの魔力を吸い上げながら全身を快楽で埋め尽くし、支配する。
刻印がオルガズムと同期して妖気を纏った光を放ち、更に少女を逃れようのない絶頂の淵へ突き落とした。
「あああああああああっ!!イク、イクのとまらないのぉっ!あああっ、うあっ、うわぁはあぉあああああんっ!!」
声を限りに叫び、涙を流し、ポニーテールの髪を振り乱して、全身を完全に魔に汚されたキャロンの心が吹き飛ばされてゆく。
愛蜜も涙も汗も、何もかもが流れ出てしまって止められない。思い出も記憶も全てが凝集し、混濁し、流され、奪われてしまう。
流れ出て、吸い出された全てのかわりに魔王の精液が際限なく流し込まれ、少女の意識の全てが魔の悦楽で埋め尽くされてしまう。
少女の体は昏い絶頂の沼にどこまでも引きずり込まれ、意識は暴風のようなオーガズムに吹き上げられてばらばらに消される。
あそこは潮を吹き、生まれたばかりの尻尾の先からは射精しつつ、獣のような咆哮をあげてキャロンは再現なくイキ続けた。
「あああああああっ!!う、うああああっ!!あうぁはあぁっ!ああーーーーーっ!!」
全てを奪い去る嵐のような絶頂が終わった時には見開いたままのキャロンの碧の瞳は濁り、何も写してはいなかった。
全身の触手はまだキャロンを解放してはいなかったが、貫かれたままの内股を大きく広げた仰向けの姿勢でぐったりと脱力し、
触手が蠢いても、もはや魔力を奪われて力尽き、失神した少女が反応を返すことはなかった。
全身はくまなく魔王の体液に汚され、あそこやアナルからは受け止め切れなかった精液が溢れて滴っている。
首を振り過ぎたせいで髪留めは落ち、美しい髪も振り乱されてしまっている。だらしなく口を開いた顔には涙と涎とが流れた跡が残り、
その上からも白濁液が撒き散らされてくまなく汚辱されている。陵辱の限りを尽くされて完全に敗北した伝説の剣士の姿がそこにあった。
やがて、どくん、と脈を打ったあそこの触手がキャロンの最奥から青く輝く透明な球体を吸い上げ、ゆっくり本体へと取り込んでゆく。
それはラモー・ルーの魔力によって封印された魂の結晶だった。キャロンの心は今、陥落した肢体と切り離され封じられてしまった。
取り込まれた心は体内に閉じ込められ、永遠に犯され続けるのだ。ふっ、と最後の力が抜けたキャロンの目蓋が閉じ、涙が一滴、落ちた。
肉室が傾き、魂を抜かれた体を逆さにする。すると底に溜まっていた粘液が流れて部屋を包んでゆく。
あっという間に部屋の中はラモー・ルーの濁った体液で埋め尽くされ、キャロンの肉体は闇に覆われて沈んでいった。
やがて…肉室の外壁が裂け、巨大なゼリーのようになった粘液の塊がぼたりと落ちた。
そこから爪の生えた手が突き出されると巨大ゼリーが割れ、流れ出る粘液の中から全裸の女の姿が現れる。
それは姿こそキャロンであったが、その気配はまったく違う存在であった。
角が生え、耳は尖り、爪が鋭く伸びている。背中にはコウモリのような羽が、お尻からは触手にも似た尻尾が伸びている。
手足の甲冑は黒く染まって禍々しい妖気を放ち、額には小さい邪眼が現れてしまっている。
乳房もヒップも妖艶に熟して扇情的な香りを放ち、淫靡な肢体の所々には魔物の刻印が浮かんでいた。
「ぷあぁっ……」
開かれた瞳は元の碧眼ではなく、魔王のそれのように真紅に輝き、久しぶりの空気を吸うべく開いた口には牙があった。
長い舌が伸び、彼女は体にまとわりついている粘液をぬぐうとおいしそうに舐め取る。
「目覚めたか。キャロンよ。」
「はい、ラモー・ルーさま」
振り向く彼女の声は元の少女のそのままなのに、口調は艶かしく、まるで愛しい恋人に媚びるそれであった。
キャロンは全裸のまま立ち上がるとしなを作りながら石像のラモー・ルーに寄りかかる。
そして愛しい人にするように乳房を押し当て、うっとりした顔で頬擦りをした。
「可愛いやつよ。この体が動かせんのが無念だわい」
「ああ…ラモー・ルーさま……ぁ…」
触手が蠢き、キャロンの肌をくすぐると少女は蕩けた笑みを浮かべて身悶えた。主人の愛撫に尻尾が喜びを隠せない。
「キャロンよ。お前のおかげで復活はもうすぐだ。さあ、ワシに捧げる蜜をもっと集めてくるのだ」
「はい。ラモー・ルーさま…でも、その前に……」
石像のラモールーに口付けると舌を這わせ、脚を絡ませてあそこを擦りつける。
浅ましいおねだりをするキャロン。その姿はもう少女でも伝説の剣士でもなく、魔王に忠実な性奴隷、淫魔のそれであった。
魔王は満足げに笑うと可愛い眷属の誕生にご褒美の触手で応える。
「ああっ……ふあぁんっ…熱い……あぁん……もっと舐めてぇ……ラモー・ルーさま…愛してます……」
絡みつき肌を舐る触手に身を任せ、淫魔は淫蕩な笑みを浮かべ、歓喜の声をあげてラモー・ルーの与える快楽を貪るのだった…
こうして、魂を封じられたキャロンの肉体はラモー・ルーの魔力を帯びた仮の魂を与えられ、魔王と同じように
性エネルギーを吸って生きる淫魔サキュバス・キャロンとして生まれ変わった。
魔に堕ちたキャロンはこの後、自らの王国へ向かうと、男も女も残らず犯し、ラモー・ルーへの捧げ物にして
あっという間にラルを滅ぼしてしまう。彼女は地上を侵略する魔王の忠実なしもべとして、また生前と変わらぬ淫蕩な体と
極上の蜜を老いることなく永遠に魔王へ捧げ続ける最高の愛娼として生きてゆくのだ。
………
……
…
「うわああああっ!!」
がばり、と跳ね起きるキャロン。慌てて周囲と自分の体を確認する。
既に薄暗くなっているが、ここはさっきまでマリオといた樵の小屋で自分はベッドの上で一人きり。
素っ裸なのは仕方ないとして、羽根も尻尾も生えてはおらず肌も特に変化はない。ここまで確認して少女は大きく溜息をつく。
「はあああああぁ……夢……だったの…ね…」
全身汗びっしょりだ。あんな悪夢を見たのだから無理もなかった。おかげで未だに心臓がどきどきして止まらない。
大きく溜息をつくと、シーツで汗を拭い、体に巻きつける。
マリオにイかされたまま眠ったせいか、変な夢を見てしまった。淫夢自体は久々だったが今回のはちょっとすごかった…
(というか、マリオ…勝手に帰っちゃうなんてひどいわね。まったく、王女を何だと思ってるのかしら…)
ぼんやり考えながらベッドから降りる。立ち上がると、まだ濡れているあそこから蜜と白濁の混合液が零れるのを感じた。
「あっ……」
ぬるり、とした感覚に思わず声が出る。お腹に手を当てるとまだ熱を持っているような気がした。
なんだかひどく疲れている。汗で全身がべとべとして気持ち悪い。夢の中の触手の感覚が蘇ってしまいそうで身震いがする。
このまま休もうかとも思ったが帰らないと皆が心配する。帰るまでは我慢するしかない…キーラを呼んで早く帰ろう…
そんな事を考えつつ乱れた髪を直し、床に脱ぎ散らかしてしまった服を拾おうとして、手を伸ばした。が。
「あ…あれ…?」
急に眩暈がしてそのままどさり、と倒れこんでしまった。
…しばらくして起き上がったキャロンは何事もなかったのように立つと、シーツを巻いた姿のまま外の小川へ向かう。
「やっぱり、汗は流さないとね…」
誰にともなく呟き、シーツを取って小川に入ると水で汗を流す。外は既に薄暗い。人の気配に気づいた森の奥では光る目が現れ
一つ、二つと数を増やしていた。それに気づいているのか、いないのか。キャロンはゆっくりと冷たい水で身を清め続ける。
やがてキャロンが川から上がる頃にはあたりは暗く、森の奥の目は無数に増えて不気味なうなり声が聞こえている。
キャロンは水を拭き取りながら笑みを浮かべ目を細める。その瞳には光がなく、何故か赤く染まっていた…
「いらっしゃい…愉しみましょう……」
その後しばらく、森の奥で王女にそっくりな娘が現れるという噂が囁かれた。その娘は森を徘徊しては森に生活する樵や狩人、
果ては魔物とも戯れているのだという。王女自身は城にいるのを衛兵に確認されており万が一にもありえない話で、
不敬極まりない事である。第一、証言する狩人たちもその娘を抱いたというのにもかかわらず顔をはっきり思い出せない
のだから、これは美しい王女に懸想した男供の妄想か白昼夢だろうという事で噂は自然に収まっていった。
………。
キャロンはこの頃、あの時から毎夜見る淫夢がだんだん真に迫ってきているような感覚を受けていた。
見た記憶のない森のある場所をはっきり覚えていてしまったり、夢で魔物にキスされた場所にうっすらと痕が残っていたり、
自分を犯した魔物や男の肌の感触をまざまざと思い出せてしまったり…
そして以前よりも増して体は感じやすくなり、時折どうしようもなく火照り、疼いてしまうようになった。
マリオに抱かれるのも一日一度では我慢できなくなってきている。あの夢の中のラモー・ルーを思い出すだけで
お腹の奥が切なくなって、あそこが濡れてしまう。最近、王女は艶っぽくなられた…と言われるようになった。
もう、隠せなくなってきている……
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あの時、キャロンの夢に進入したラモー・ルーは淫夢を使って魂の一部を捕らえる事に成功した。
奪われ支配された魂はキャロンの人格の裏側で眠りつつ、少女を淫らに堕とそうと暗躍する。
キャロンが眠りにつくと幽体を離脱させて夜の森を徘徊してはまるで淫魔のように精を集めて廻り
封印されたままのラモー・ルーの元へ性エネルギーを送っているのだ。
魂を介したエネルギーのやりとりが繰り返されるたびにキャロンはラモー・ルーの影響から逃れられなくなってゆく。
復活の日は、間近に迫ってきていた…