「ふうん…ここかあ…」
ここ最近城では忙しい日々が続き、キャロンも王女としての役目から事務仕事に追われていた。
快活な少女に部屋に篭る窮屈な日々が似合うはずもなく、日々の疲労は溜まる一方だった。
その様子を見かねたらしく侍女の一人が「村外れによく効くマッサージ師がいる」という話をキャロンに
持ちかけたのだった…

「では、そちらのお茶とこれをお飲みになってから、お着替えへどうぞ」
女主人であるリルがキャロンの前に粉薬を卓上に置いた。
白衣を着込み、髪もまとめているのでまるで医者のような格好に見える。
「これは何ですか?」
「汗が出やすくなる薬ですよ。体の中の悪いものを汗にして出していくんです。」
「へー、そうなんですかあ。」
疑うことなくキャロンは薬を飲み、お茶も飲み干すと席を立って着替えへ案内されてゆく。

「マッサージに使う香油を用意しますので少しお待ちくださいね」
施術室に入ると、部屋の中心には少し大きめの一人用ベッドが据えられ、清潔な白いシーツが敷かれていた。
キャロンは言われたとおり服を全部脱ぐと籠に入れ、用意された白いパンティを履き、
備え付けのローブを羽織ってベッドに腰掛ける。
「こういう所来るの初めて…なんか、すごいな…」
施術室は窓がなく天上にランプが吊るされただけの薄明るい部屋で、そして薬草の不思議な香りで満たされていた。
リルは薬草や香草に知識が深く、それらを応用して女性向けの美容マッサージを始めたのだという。
部屋の至るところに薬草の標本があり、自分で調合したという香水や香油、焚香が無数に陳列してある。
部屋の隅には暖炉があり、湯が満たされた桶とタオルが並び、蒸気が少し暑さを感じさせた。

しばらく時間がたつとキャロンは部屋を見るのに飽き、ベッドに座って落ち着きなく足をぶらぶらさせていた。
しかしさっきからなんだか胸の中がもやもやする。部屋の湿気のせいか、汗を出す薬の効果だろうか、体が暑い。
どうにも胸が詰まる気がして咳払いをし、ローブの袖で額をぬぐう。
「んん……っ……ん…ぅん」
眠いような気がする。目が霞み、なんだかぼうっとする。深呼吸しようとすると思わず溜息が漏れてしまう。
そうしているうちにようやくリルが湯を張った桶に一杯の香油瓶を用意して部屋にやってきた。
「ごめんなさいね、ちょっと準備に手間取っちゃいました。」
謝りながら桶をよいしょ、とベッドの傍らのテーブルに置く。
「お待たせした分たっぷり気持ちよくしてさしあげますから」
言いつつキャロンのローブを脱がせると、うつぶせに寝かせた。

まずは体を拭いていきますね、と湯で暖めたタオルを絞って少女の肌を拭ってゆく。
「はぁ…」
背中を拭われると、タオルの暖かさと力加減の絶妙さに思わず溜息が零れる。
「熱くないですか?」
「いえ…すごく気持ちいいです……」
しばらくは極楽気分で体を任せていたキャロンは暖められた自分の体がどんどん弛緩して行くのを
感じていた。それにつれて薬の効果が現れたのか、体の奥の熱さがむくむくと目を覚まして来る。
(あ……これ…)
気づくとじわじわ体が熱くなり、敏感になってゆく。最早何度も経験してしまっている発情状態への兆候だった。
しかしそんなとまどいにリルが気づくことはなく、弾力に満ちた少女の肉体をタオルが暖め、和らげていく。
「はぁ…………」
口が半開きになり、吐息を漏らすキャロン。ぐったりと力が抜けて全身をベッドに委ねてしまう。

その投げ出された脚へ暖めた香油を手に取ったリルが触れた。
「ひゃぅ…」
ぬるぬるした暖かい感触に変な声が出てしまい、顔を赤くするキャロン。
しかしリルはまったく意に介さず、手はキャロンのしなやかな脹脛から腿を丁寧になぞってゆく。
ゆっくり往復しながら解された肉に香油を擦り込まれ、健康的な脚線美が部屋の明かりで艶っぽい照りを帯びる。
「きもちいいでしょう?」
「……は……い…」
脚の筋を丹念に解しながらリルの指が太腿にかかっていく。
この頃になるとキャロンはもう敏感になった体を止められなくなってしまっていた。
香油を塗りこむ手がむっちりした内腿にかかると腿が震え、お尻がピクンと反応してしまう。
我慢しようとシーツを何度も掴むが、手がお尻に近づくたびに背筋までが震えてくる。
(あ…ダメ…ぞくぞくしちゃう……これ…気持ちいい…)
分かっているのかいないのか、リルの手は太腿からお尻の付け根を何度も解しにかかる。
太腿の肉を絞り上げるようにしてお尻へと向かわせてゆく手が内腿の際どいところを
絶妙な力加減で触れるたびにキャロンのお尻は勝手に蠢き、内股がひくついてしまう。
「あ…なんか、暑いですね…」
「ああ、お薬が効いてきましたかねえ。汗が出て気持ちいいですよ」
「んっ…あ…はい…そうですね…ぁ…はぁ……」
確かに汗は出ている。しかし、この暑さは身体の奥からも来ているのだ。
顔では笑って答えながら快楽を堪えようとするが、一度起きてしまった疼きはもう止められそうもなかった。
手が太腿の付け根からヒップへ肉を押し上げにかかるとキャロンは腰を浮かせて反応してしまう。
パンティがずり上げられ、地肌に香油を擦り込まれたヒップラインが艶かしく蠢く。
「は…ぁ…んっ……んぁ…っ…は…ぁ…く…」
お尻が動くたびにずらされたパンティが股にくいこんでしまい、あそこまでが切なくなってしまう。
食いしばろうとする歯の間からはとめどなく吐息が漏れ、手は落ち着きなく何度もシーツを掴み直す。
しかしリルはやはり意に介さずお尻のツボを刺激しながら肉を持ち上げるように捏ねてゆく。
「可愛いお尻ですね。引き締まってて、うらやましいなあ」
「や…は…恥ずかしい…です…ぁ…ぅ…」
体を褒められ、恥ずかしさも合わさってキャロンの顔が更に熱くなる。
(だめ…何かヘン…これ……きもち…よすぎ…)

お尻をひとしきり解し終わると背中へと手がかかってくる。
「…っ!」
暖かい香油を振り掛けられ、汗の浮かんだ背筋をなぞられるとキャロンの体中にぞくりとした快感が走り抜けた。
美しい曲線を描く背骨周辺から肩甲骨周りを撫で上げ、撫で下ろす。普通に背中のマッサージをされているだけなのに
快楽に弱い肢体はあまりにも敏感に受け取り、刺激を性感へと変換して鳥肌を立ててしまっていた。
「っ!…ひゃあ…っは…うぅ…」
手がくびれた脇腹から脇へ登ろうとした瞬間、キャロンは大きく体を動かして反応してしまう。
「くすぐったいですか?」
「ぁ……あ…はい…ぁっ…は…お…おかしいですね…っあ…」
「ちょっとがまんしてくださいねー。ウエストを細くするマッサージしていきますからー」
キャロンはそう言われると我慢するしかなかった。ウエスト周りが少し太くなってきた事を気にしていたのだ…
リルはパンティをめくってお尻をほとんどむき出しにさせると、背中の筋を解きほぐし、ウエスト周りの肉を
お尻と脇へとへ寄せてゆく。その撫で下ろす手が背中からお尻を登ってゆけば腰が持ち上がって震え、足はせわしなく動いて
足指までピンと突っ張ってしまう。撫で上げる手が脇へかかれば上体が持ち上がり、背中は震えて手はシーツを握り締める。
すべすべとして、程よく肉のついた背中の曲線はオイルと汗に濡れ、体が震えにあわせて艶っぽく波を打つ。
リルの巧みな手技にキャロンは翻弄されるばかりだった。
「あっ…あ……っ…ぁ…はぁ…っ!…あ…ぅ…は…」
(声…とめられないよ…やだ…はずかしい…)
どうにも口が開いてしまい指を噛んで堪えようとするが、リルのしなやかな手がお尻にかかり、
香油を擦り込むように撫でられると腰は勝手に動き、声を我慢できなくなってしまう。
そうしているうちに体はどうしようもなく火照り、あそこがじんじんと切なくなってくる。
「な…なんか……ヘン…っあ…っ……んっ…」
「大丈夫ですよ、楽にしてくださいね」
言いながら、幾度となく背中を撫で擦り、身悶えるキャロンの背中から腋にかけてを香油塗れにしてしまう。
擦り込まれた香油の怪しい香りが匂ってキャロンの頭の中がくらっと揺らいでくる。
そうしておいてから、今度は仰向けになるように促した。言われるがままに体勢を変えるキャロン。
「じゃ、目隠ししちゃいますね。明かりが眩しいですから。」
言いつつ、キャロンの目を閉じさせると黒いリボンでしっかりと目隠しをしてしまう。

目隠しをされ、肢に触れられると意識が手の動きに集中してしまい、より我慢出来なくなってくる。
(あ…やだ……きっともう…濡れちゃってる…はずかしい……)
恥ずかしいが、自分から言い出すことも出来ないし隠す事も出来ないので我慢するしかない。
リルの手が健康的な両脚に香油をどんどん擦り込んでゆく。その手が内股に近づくたびに
キャロンは上体を震わせ、吐息を漏らしてしまっていた。
「はぁっ……っぁ……ふぅ…んっ…」
際どい所まで触られ、思わず胸を突き出し、背を反らしてしまう。もう誰の目にも明らかに感じてしまっている反応だった。
自分で見えていないので気づかないが、全身は火照ったように染まり、手の動きに感じて色っぽく悶え、くねらせている。
口は半開きになり、濡れた唇から声が漏れるたびに胸が上下して汗に艶めく白い乳房が揺れる。
うつぶせで動きすぎたせいで双丘の上の桜色の乳首は擦れて勃起し、固く尖ってしまっていた。
下半身に目を移せばカモシカのような肢は快楽を我慢しようとして震え、けれども白いパンティには既に汗とも香油とも違う
いやらしい染みがはっきり浮かんでしまっている。少女がそれと気づかぬままに翻弄されて徐々に乱れてゆく様を見ながら、
リルは妖しい笑みを浮かべてその手を上半身へと移してゆく。

リルは簡単に両腕を扱いてから、香油を塗った手でお腹に触れる。と、キャロンの喉から
「ふうっ…」
と息が漏れる。そのまま、お臍を中心にぐるぐると撫で、両脇腹へ滑らせる。
びくっと震えて、キャロンの膝が持ち上がる。が、そのままウエストを扱くように撫で擦ってゆく。
下腹を押されるたびにキャロンは熱い吐息を漏らし、膝を落ち着きなく曲げたりぴんと伸ばしたり、
時折もじもじと内股をこすり合わせたりする。
「ふ…っ…ぁ…ぁぁ…ぅ…ぇあっ……んぅ…」
(だめ…きもちいいの……とまんないよ…もっと…さわってほしい……)
額に汗を浮かべ、口をぱくぱくとさせながらしきりに首を振るキャロン。
腰骨辺りを押されている時の足の動きなどはまさに俎板の上で蠢く魚のそれだった。
足指もせわしなく握ったり伸ばしたりを繰り返し、快感も露わに震えてしまっている。
そして、リルの手は両脇腹から肉を持ち上げるようにして寄せるといよいよ乳房の麓へとかかっていく。
「はぅ……っあ…」
「かわいいおっぱいですねー。形もきれいですよ」
「ぁ…や…はずかしいです……ぁっ…」
ユリアほど大きく柔らかくないが、形が良く弾力に富み、乳首も上向きで可愛らしく、何より感度に優れるキャロンの乳房。
その無防備な麓を香油が徐々に侵食してゆくと少女の喉から漏れ出る喘ぎ声はいよいよ甘く蕩けてゆく。
脇から肉を寄せ、おっぱいへと集めてゆくバストアップのマッサージがキャロンには甘美な愛撫となってしまうのだ。
鼓動が高鳴り、リルの指が勃起してしまった桜色の乳首へと触れるたびにびくん、びくんと上体が震える。
「あっ……ん…っあ…ぅ…はぁ…はぁ…っ…あっ!」
(だめ……おっぱい…敏感になっちゃってる……)

その時、音もなく部屋の扉が開くと数人の男が入ってくる。彼らは一様に全裸で、仮面を着けていた。
彼らはベッドを取り囲むように立つと、リルの手技に翻弄されるキャロンの肢体をじっと眺める。
リルは彼らを確認すると軽く会釈をしつつ、気づかないキャロンの体を更に揉みほぐしてゆく…

リルの手が乳房へかかり、肩のリンパをなぞりながらおっぱいを擦るようにマッサージしてゆく。
香油を塗られた弾力のある白い乳房が手の中で弾み、乳首が指にはじかれるたびに肢体は快楽電流を走らせ、
キャロンのあごは上がり、息がどんどん切なく、荒くなっていく。我慢はもう限界に来ていた。
「あっ…あ…ん……は…ぅっ…あ…む…むねとかも…あっ……するん…ですね…」
「バストアップですよ。全身しっかりほぐしていきますからねー」
言いながら、リルはキャロンの体から手を放す。代わりに傍に立っていた男の一人が乳房へと触れた。
あまりに自然だったせいでキャロンは触っている手が変わったことに気づけない。
別の男が用意されていた粘性の高いローションを胸へと垂らし、手は明確に玩ぶ意思を持ってローションに
まみれたおっぱいをぬるぬると揉みしだいてゆく。
「あっ…んぅ…はぁ、はぁ、は…ぁぅっ!…ん…んぁ…あぁ…」
(…さっきから…おっぱいばかり…ああ…なんか、手つきが……)
いやらしい男の指先がぬるぬるとおっぱいを這い回り、乳房はぐねぐねと形を変える。
男に代わっていると知らないキャロンはいやらしい手つきに疑問を持つものの、されるがままに胸を触らせてしまい、
更には女同士で二人きりであるという安心感からか、我慢出来ずついに喘ぎ声を上げてしまう。
顔を熱くさせ、首を振りながらなお快感に耐えようとして悶える姿はどうしようもなく蟲惑的で、
見ている男達を皆昂ぶらせ、股間を熱くさせていた。彼らの荒い息が徐々に近づき、気づかぬキャロンを取り囲んでゆく。
ローションは胸から下半身に至るまで垂らされ、香油を塗られた上から更に全身を濡らす。
香油もそうだが、このローションも媚薬成分入りのリル特製だ。ついでに言えば部屋の香も最初に飲まされた薬もお茶も
媚薬である。そう、最初から全てが罠だったのだ。あっけなく蜘蛛の巣にかかった少女。毒牙はもう目の前にあった。

男の手が首筋からうなじをいやらしくなぞり、耳に優しく触れるとキャロンの赤くめくれた唇が細かく震える。
「気持ちいいでしょう?」
耳元でリルに話しかけられ、産毛を撫でられるような感覚にぶるっと鳥肌が立つ。心なしか、艶っぽいイントネーションだった。
「はぁっ…はぁ…っ…あ…ぁ……は…い…」
ローションに塗れた指で触られ、耳を舐められているような錯覚に悶えながら、荒い吐息の下でキャロンが答える。
目隠しの奥の瞳は既に潤み、快楽に蕩けてしまっていた。
「ふふ、かわいい。もっと、気持ちよくしてあげる」
その一言が執行の合図だった。台詞に合わせたかのように、ずらされて紐のようになっているパンティへ誰かの手がかけられ、
腰が浮いた隙に素早く抜き取ってしまう。
(えっ?)
香油に塗れ、透けて要を為さなくなってしまっていたパンティはするりと脱げてキャロンの脚を滑っていく。
突然全裸に剥かれ、恥ずかしさを感じる暇もないうちに、周囲に立っていた男達が一斉にキャロンの体に手をかけた。
「えっ?な、何?え、や、いやっ!なに?何なの?ああっ!やっ、やめて!や、んっ!あうっ!あ、あんっ!」
目隠しをされたままのキャロンは自分の身の上に何が起こったのかも分からないまま、突然増えた手に戸惑い、
状況を把握する事もままならない。ろくな抵抗も出来ないうちに両手は上にあげられ、両脚も開かれた状態で
押さえつけられると、あっというまに四肢をベッドに隠されていた皮の止め具に固定されてしまった。
「いやっ、何?これはなんなの?リルさんっ?どうして?」
必死に呼ぶが返事はない。夢見心地から一気に突き落とされた混乱する頭で必死にもがいても、剣を持たぬ小柄な少女の
細腕は拘束具から逃れることが出来なかった。そして取り押さえる手が一旦引かれる。
油を塗られ、汗と混ざって照りを帯びた白い肌、美しい曲線を描いて屹立している双丘と桜色に充血し勃起した乳首。
オイルと自身の蜜に濡れて萎れたくさむらとその奥で蜜に濡れておんなの匂いを放ってしまっているあそこ。
小柄ながらも美しく、肉感的な裸身の全ては磔にされて隠す事も出来ずに無数の男達の眼前に晒されてしまっていた。
恥ずかしさと恐怖に、どんなに身じろぎしても拘束されてしまっては取り囲む視線から逃れる事など出来ない、
少女である王女は何人いるのかも分からない男達の淫猥な視姦を受け入れる事しかできなかった。
「や……い…嫌ぁ……やめて…」
いやらしい視線を感じ、震える声で懇願するが、この状況下では止めてもらえるはずもなく、空しい呟きでしかなかった。
悲しいことにキャロンは知ってしまっている。欲情した男たちに囲まれた裸の少女の哀願など、そこがどこであろうと
聞き入られるはずがないのだ。

そして、少女が覚悟を決める事も出来ないうちに、ベッドに拘束された生贄へ向けて無数の毒牙が無言のままに襲いかかった。
脹脛へ、太腿へ、お腹へ、脇腹へ、腕へ、耳へ、うなじへ、乳房へ、あそこへ。目かくしされて見えないキャロンには
無数にも感じられる数の手がその柔らかで弾力のある肌の上へ、欲望の赴くままに情け容赦のない愛撫を浴びせだしたのだ。
「いやっ、ああっ!やめて…さわらないでぇっ、あっ、だめ、だめぇっ!あうっ、あ、あんっ!」
悲鳴を上げ、涙を流しながら首を振るキャロン。しかしどんなに嫌がっても、たっぷりとリルにほぐされてしまった身体は
触られるたびに鋭い快感を生み出してしまう。抵抗も出来ず、何人に触られているのかさえ分からないまま
ローションまみれの肌を玩ばれ、嫌がっても逃れられず、体の奥はどんどん熱さを増してゆく。
「いやっ、たすけて、リルさんっ!やめてぇっ、おねがい、ああっ!やぁっ!ん、うっ!」
助けを請うが答えはない。当然だ。この部屋に招きいれた当人なのだから。それどころか、男達に混じってキャロンの
喘ぎ泣く声をうっとりとした顔で聞きながら汗に濡れて乱れた髪や、うなじから耳朶を撫でてさえいた。
「いやっ、やだ、やだっ、だめぇっ、あんっ!…あっ!なんで?体…?あああっ!いやっ!あっ!」
必死に首を振り、身を捩っても手足を拘束されてしまっては動く事もままならない。肢体を撫で回す無数の手に翻弄されつつ、
キャロンは恐怖と快感に涙を流しながら、それでも必死にじたばたと身体を動かす。
しかし、ローションまみれの手がおっぱいを揉み、太ももを擦り、お腹を撫で、むき出しにされたあそこへ滑らされると
火をつけられてしまった身体はいちいちピクンと震え、どうしようもない快楽を呼び起こしてしまう。
そして不幸な事にぬるぬるした無数の手の感触にはキャロンにとって忌まわしくも甘美に、そして明確に思い出される記憶がある。
(いやっ…あぁ…だめ…思い出しちゃ………)
思い出すまいとしても、目隠しをされているせいもあって肌を這うぬるぬるした感覚にすべてが集中し、支配されしてまう。
そもそも頭をよぎってしまった時点でもうダメだった。至上の快楽による呪縛から逃れる術など少女は持ち合わせていないのだ。
「あっ!いや…あ…ぅっ!…あぁっ!や…はぁっ…はぁっ…んっ!ぁ…やっ…」
逃れようとする身じろぎは疲れとともにどんどん緩慢になり、動けなくなれば体はより自然に愛撫を受け入れてしまう。
抵抗が減れば減るほど手たちはいよいよ少女の肢体を捕らえ、底無しの快楽の沼へずぶずぶと引きずり込んでゆくのだ。
そうして、キャロンが淫猥な欲望の中で溺れさせられてしまうまでにそれほどの時間はかからなかった。

いつしか少女の叫び疲れて開いたままの口からは拒絶の言葉以上に喘ぎ声と熱い吐息が漏れてしまっていた。
少女が淫欲に溺れだしたと見るや男達は手だけでなく舌まで使い、生贄の美肉を味わいつくそうとし始める。
キャロンの両側から迫ってきた舌が桜色の乳首に絡みつき、ぐねぐねと押されるたびにおっぱいの奥から切なさがこみ上げる。
そうしてから先端の果実を咥え、同時に吸い上げると背中をぐんと逸らしてぶるぶると震え、快感を露わにしてしまう。
「あああっ!や、吸っちゃ…あぅっ!だめ…ああ…っ!」
嫌だといいつつも背中を反らし、胸を突き出してしまっては吸ってくれといっているようなものである。
当然、両乳首は容赦なく味われ、痛みを覚えるほど吸い上げられてしまう。
そしてあそこへと迫る指は隠す事も出来ないくさむらをかき分け、真珠を捕らえてキャロンの身体に電流じみた快楽を送り込む。
「だめっ!あそこ…い…やぁっ!あっ、ああんっ!んぁ…っや、ああっ!はぁ………」
(…しびれちゃう…あぁ…だめ…ぇっ…)
腰は押さえつけられているので快感を逃がす事も紛らわせる事も出来ない。ローションで濡らされているので刺激は弱いのだが、
敏感になってしまっている肢体はとめどなく快感を生み出してキャロンの理性を押し流そうとする。
蜜を流す真珠は玩ぶ指を、熱い舌を欲しがってしまい、そして無数の手と舌は際限なくそれに応えてゆく。
陰唇から指を滑りこまされたあそこはどうしようもなく蜜を流し、掻き回されて自分にも聞こえてしまうほどに
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てていた。
(だめ、だめ…イく…イっちゃうよ…あぁ……あたし…もう…ダメ…あ…っ)
男の熱い舌がキャロンのクリトリスを捉え、包皮を捲って強く啜りあげた瞬間、少女の体にひときわ鋭い電流が走った。
「っ!!………っ!ぁ…あ!…はっ…」
ぎゅっと目をつぶると口を大きく開き、声にならぬ悲鳴を上げた。全身が一際大きくビクンと震えた後、乳首に喰らいつかれたままの
胸がゆっくりと持ち上がり、そのままぶるっと細かく震えた。快楽が全身を貫き、あそこから何かが流れ出てゆくような感覚に支配される。
抵抗など出来るはずもないあっという間の絶頂だった。薬の作用もあるとはいえ、見知らぬ暴漢たちの手であったというのに
魔物に何度となくイかされ、快楽を覚えさせられた体はかくも容易く陥落してしまうのだ。
その恥ずかしい絶頂シーンを男達は満足げに、じっくりと視姦する。

(…うぅ……イかされちゃった……こんなの…ひどい……)
ぐったりとベッドに身を横たえ惨めさに涙を流しつつ、はぁはぁと荒い息を吐く。呼吸を整え、少しでも体を休めようとする少女。
しかし、無数の手と舌は休息を許そうとはしなかった。むしろイった姿を見て興奮したのか敏感になってしまった肌を更に蹂躙する。
「や…やめ…敏感になって…あっ!や…っ…はぁ…ぇ…っ…ん…ああっ!」
ローションをかけられ、粘液まみれになった身体は弄られるたびにどうしようもなく火照ってキャロンの心まで押し流そうと苛んで来る。
必死に首を振り抗おうとするが取り囲む粘液と雄の香りに口元は緩み、肢体はどんどん綻んで愛撫に従順になっていってしまうのだ。
(だめ……もう…これ…がまん…できない…よぉ…)
緩慢に閉じようとする太腿を押し広げ、指が滑り込むと蹂躙されつくしてなお薄いピンク色をした割れ目をなぞり、くぱぁと広げる。
「いやぁ…みないでぇ……」
くつろげられ、蜜を溢れさせる淫猥な膣口を誰とも知らない者の眼前に晒されたキャロンは恥ずかしさで顔を真っ赤に染める。
しかし本人が恥ずかしさに腰を蠢かせるたび、意思とは無関係にあそこは細かく震えておんなの香りを振り撒いてしまう。
それは目の前で見ていた男の理性を飛ばすには充分すぎた。かさついた男の口があそこへむしゃぶりつくように密着し、
充血した陰唇へ乱暴なキスをしたかと思うと吸いつくそうかというほどの勢いで少女の割れ目を啜り上げたのだ。
「ああぁっ!いやぁっ!あっ!」
大きな音を立て、男の唾液とローションと蜜が交じり合う。密着したざらつく舌が少女のあそこを蹂躙しては魔王が甘美と称えた蜜を
舐め取り、キャロンの体の芯へ鋭い快楽を送り込む。少女は背中を反らしてあごを跳ね上げ、口元を震えさせて快感を露わにしてしまう。
「あっ、ああっ!…ん…はぁっ!…あぁ…ぅ…あんっ…ぁ」
(やだ…はずかしい…こんなの……でもダメ…ああ……どうしよう………しびれて…気持ち、いい…)

男の口がようやく離れると両膝に手がかけられ、大きく股を開かされる。足元から診療用のベッドがきしむ音がした。
キャロンはぼうっとした頭で誰かがベッドに上がってきたのを悟る。その意味を容易に想像できてしまい、全身に鳥肌が走った。
「いや…だめ…おねがい……」
身をこわばらせ、必死に拒もうとするが男の侵入を防ぐ術はどこにもありはしない。すんなり指で割れ目をめくり広げられてしまうと、
蜜とローションに塗れ、指と舌でさんざんに玩ばれて充血したピンク色の肉襞に硬いものが触れた。
「…や…あ……っ」
どきん、とキャロンの胸が高鳴る。腰が震え、思わずごくりと喉が鳴る。体は一瞬もがくのをやめてしまった。
彼女自身は気づいていない。蕩けてしまった体は既に男のものを欲しがって堪らなくなってしまっていたのだ。

ずぶり、と音がするような気がするほど力強く、男のものはキャロンのピンク色の肉襞を掻き分け体を貫いた。
「あぁぁっ!…ぅっ…ぐ、あはぁぁっ!!」
体を引き裂かれるかのような強烈な感覚が走る。犯されてしまった悔しさと悲しさも混ざり、目かくしの下から涙が溢れた。
しかし、そんなキャロンの心とうらはらに満たされた少女の股間は悦びの蜜を流して陵辱者を受け入れてゆく。
(あ……はいってくる…いっぱい…)
そうして、狭い肉壺が太いモノをすっかり咥え奥まで呑み込むとキャロンはお腹を突き上げられる感覚に肺から息を漏らした。
挿入された異物に腰が震え、背中が反らされる。胸が突き出され、おへその奥から全身へ快楽が染みとおって少女の心を支配してしまう。
男はゆっくり奥まで突きこむとキャロンの腰を抱え、少し持ち上げて体を固定して容赦なくモノを叩きつけはじめる。
「あっ!いやっ!ああっ、うっ、あ!はぁんっ!やぁっ!あぁっ!」
(嫌っ、そんなに激しくしないでぇっ!)
男の熱いモノが膣奥を何度も掻き混ぜるたび、ポニーテールが乱れるほど首を振り悶えるキャロン。
激しいピストン運動に晒され、あそこから走る強烈な快楽に思考も体力も削ぎ落とされてゆく。
その間も他の手たちはおっぱいや太ももを弄ってキャロンを休ませようとはしない。
少女の白い柔肌はいよいよもって欲望の濁流に呑み込まれ、貪られるがままになってしまっていた。
「あっ、あっ、ああっ!あっ、は、ぁうんっ!ん、やっ、ぇ…ぁぁんっ!」
しばらくして男のものがいよいよ熱く膨らむと少女は一際高い声で喘ぎ鳴いた。
(あ…だめ……いやっ…)
興奮しているのだろう、射精が近い。分かってしまう事自体も悲しいのだが、抵抗する余裕はもうなかった。
思いは声にならず、喘ぎ声ばかり。拒もうとする心とは裏腹に陵辱されているあそこは熱く汚れたモノを咥え込んで放さない。
そればかりか蜜を流して痙攣し、きゅうきゅうと締め付けてしまうのだ。
「…ん、んんっ!」
締め付けが男に至上の快感を与え、雄はせき立てられるように雌の蜜壺に腰を打ちつける。
少女の肉体は犯されているというのに全身で雄の肉体を求めてしまい、2人は心無く互いに快楽を貪りあってしまっていた。
そんな交わりの果てに、男のくぐもった声がした。膣奥に突き込まれたモノが耐え切れずに爆発し精を吐き出したのだ。
「あああっ!!いやぁっ…あっ!あぁぁっ!」
熱い精が胎内ぶちまけられるのを感じ、少女は全身を硬直させ、手足をぴんと伸ばして声をあげる。
(ああ…中に…胎内に…出されちゃってる…また…犯され…)
どさりと乱暴に少女の体は放され、ものが引き抜かれた。あそこから白濁液が溢れ出るのを感じながら惨めさに涙するキャロン。
しかし、彼女には泣いている暇などなかった。なにしろこの場にいる男は一人や二人ではないのだから。
二人目のモノに貫かれ、ほぐされてしまった少女の肉襞を蹂躙にかかった時、彼女はそれを今更のように思い知る。
まだまだ陵辱劇に終わりは来ないのだ。

そして…もう何人目かの男がキャロンに覆い被さっている。
「あっ、ああっ、ぐ…はぁっ、はぁっ!あっ!ぅっ!」
前の男より太く、逞しいモノに突きこまれ、男達の白濁と自らの蜜を溢れさせぐちゃぐちゃと淫猥な水音を立てるキャロンのあそこ。
体力はすっかり消耗してしまい、嫌がる事さえも出来ずにその肢体を蹂躙させてしまっている。
屈辱的な行為なのに、それでもキャロンのあそこはどこまでも肉棒を貪り、肉襞で締めつけては快楽を生み出してしまう。
心を閉ざして人形のようになってしまえれば陵辱者たちも興を削いだろうに、心は翻弄されるばかりだった。
(ああ…だめ……きもちよくなっちゃだめなのに…あつくて…いいの…)
花芯を貫かれて体を揺さぶられ、思考に霧がかかってしまえば、元々快楽に弱いキャロンの心はあっという間に流されてしまう。
突き上げに身悶え、腰を蠢かせ、甘い喘ぎ声をあげる。あごを掴まれて唇を奪われると、自然に舌を突き出して男の舌を求めてしまう。
顔だけでなく全身が上気し、熱に浮かされたように蕩けた声をあげる少女に煽られるように、男達の責めは更に激しさを増してゆく。
キャロンの体が与える快楽は魔王を虜にするほどのものである。男達もいよいよ夢中になっていってしまうのだ。
「う、む…むん…んぁ…ぁぁん…」
舌を絡め取られ、唾液を流し込まれる。誰とも知らぬ、顔さえも見えない男の唾液をキャロンはうっとりと飲み下してしまう。
彼女の記憶には曖昧だが体にとっては輪姦は初めてではない。魔力に支配された村人達に囲まれ、襲われた事がある。
あの時、彼女は彼らの陵辱を受け入れてしまった。守るべき村人だったとはいえ、抵抗しようと思えばできたのに。
今回も、キャロンの体はそのときと同じように毒牙を受け入れ、更には陵辱を快楽へ変換してしまったのだ。

キャロンの手足の拘束が一旦外され、四つん這いに体勢を変えさせて再度拘束しなおす。
一瞬手足が自由になったのだが、少女は最早抵抗することを思いつきもしなかった。
そうしておいてから男達は体の上下から同時に体を弄ってゆく。背中をなぞり、おっぱいを絞るように揉み、お尻を撫で、
腿を擦るとキャロンは動きにあわせるようにして体をくねらせ、身悶えてしまう。
そこへリルの細くしなやかな中指と人指し指が蜜と白濁が溢れる割れ目から滑り込んでいった。



「あああっ!やっ、あぁんっ!んぁっ、あっ!ああああっ!」
悲鳴を上げ、背中を反らす少女。女の体を熟知したリルの指が正確にGスポットを探り当てたのだ。
真っ白になるような快感にキャロンの腰が震える。体の力がどっと抜けるが、男達に支えられてしまって崩れ落ちる事が出来ない。
足指をぴんと張り詰め、お尻を高く突き出した恥ずかしい格好のまま、リルの指に玩ばれるしかなかった。
(だめ…これ……よすぎて……あぁ…やだ…熱くて…たまらない…)
口をわなわなと震わせ、何度も頭を振る。それでもなお、紛らわせる事の出来ない快楽電流が少女を苛み続ける。



中に注ぎ込まれた白濁を掻き出すようにリルの指がキャロンの膣内で蠢くと、その動きは少女の肢体にとって
辛くも甘い快楽責めとなった。指なので射精はなく、キャロンが何度イこうが終わる事がないのだ。
「ああああっ!また…またイク…イっちゃ…う、んああああっ!……はぁ…は…も…ゆるして……おねが…い…あああっ!」
絶頂の声とともにびちゃびちゃと音を立て、あそこから透明な飛沫が噴出してベッドを濡らす。
潮を吹かせてなお、苛烈な指責めは続く。喘ぎ悶えるキャロンを見るリルの顔には淫蕩かつ嗜虐的な笑みが浮かんでいた。



強すぎる快感に悲鳴を上げ続けるキャロン。その顔に欲情したのだろう、男の一人がそのめくれた赤い唇にひたりと肉棒を当てた。
臭いに気づき顔をしかめるが、髪を掴まれて結局少女はその欲望を口に含まされてしまう。
「むぅっ、ん、ぐむっ!」
男が乱暴に口内に突き入れると少女は揺さぶられながら無意識に唇をすぼめ、舌で肉棒を扱いてしまう。
乱暴されながらも、本能的に体がより快楽を得られるように流されてしまっているのだ。
「んっ、うむぅっ、む、むん…あぁっ…あむっ…んぐっ、んんっ、ぅむっ、ぐむぅっ!」
何度も何度も喉の奥まで突きこまれ、苦しそうにえづく少女。陵辱される口元からは涎が先走り液と混ざって零れ落ちてゆく。
リルの指が止まらないので腰が蠢いてしまい、体が動くたびに口の中のモノまで刺激を伝え、欲望は更に膨らむ。
そうして、「止めて」という意思も示す事が出来ぬうちにキャロンの口内で精液がぶちまけられてしまう。
「むぶぅっ!ん、んんっ!んぅっ、ぐ…んっ…」
口腔まで犯され、顔を精液の臭いで包まれてしまったキャロンの心からまた理性の衣がはがされてゆく。
(ああ…だめ……この臭い…)
腕の力が抜け、崩れ落ちるが上半身しか伏せる事を許されず、お尻を高々と突き上げた体勢のまま指技の餌食となり続ける。
そしてリルの指が膣内でぐりっと捻られて反転し、親指がお尻の穴の周りをくすぐりだす。
「あっ…いや……やめて…はあっ…ぁっ……」
恥ずかしさにお尻を振って抵抗の意を示すも、最早どうすることも出来ない。ローションにくつろげられてしまったアヌスは
リルの指を悦んで受け入れてしまう。
「あぁっ!…やぁ…ああっ…中で…ああっ!…ん…んっ!…ぁ」
恥ずかしいお尻の穴を親指に犯される怪しい快感に、キャロンは狂ったように髪を振り乱して悶える。
その間にも突き出されたお尻は男達に存分に撫で回され、ベッドとの隙間から手を差し入れられおっぱいを揉まれてしまう。
(だめ…もうあたし……おかしくなっちゃう…)
いつの間にか、キャロンの手足の拘束は外されていた。しかし快楽に飲まれてしまった少女にもはや抵抗の余力は残されていなかった。

「あぁっ!ぁ…い…やめて…そっちは…ちが…ぐっ…う…ぁあっ!」
リルの親指が抜かれほっとしたのも束の間、交代した本命の逸物がキャロンのアヌスを貫く。
狭いアヌスの奥はローションを充分に塗られ、潤滑が良くなっていた。そこへペニスが滑り込み、圧迫してゆく。
男のそれは標準より小さいサイズではあったものの少女のこなれていないお尻を苛むには充分すぎるキツさだった。
歯を食いしばり、手を握り締めて耐えようとする。が、ゆっくり注挿されると訪れるお腹の圧迫感と開放感に翻弄されてしまう。
そしてアヌスがモノを締めつけるたびに挿入された異物が膨らんで苦しさと快楽が増幅されてゆく。
「ああっ、ぐ、っ…くるし…うぁっ、だめ、や、あっ…ふ…ふぁっ…あ……ぐぅっ!」
(ヘンになっちゃう…あたし…ヘンになっちゃうよ…)
直腸を貫くモノから少しでも楽になろうと、挿入の向きを平行にしようとする。すると自然に体を起こす事になり、
今度は上半身への責めを呼び込んでしまう。
無数の手が伸びてまず体を支えられ、腕と顔を掴まれる。そのまま口に挿入され、両手にもモノを握らされる。
上体を自分の手で支える事を許されず、宙に浮いたままで前後から貫くペニスによって支えられてしまう。
そしてピストンに悶える体が手に力を入れるたびに握らされたモノを刺激してしまうのだ。
「むぐぅっ!む、んぁっ、んっ…んんっ!」
(苦しいのに…あぁ…だめ……おしり…はずかしいのに…きもちよくて…もうなにも考えられなくなっちゃう……)
そして体を空中で支えている手もただ持ち上げるのではなく、ぶら下げられても美しい形を保っているおっぱいを揉み絞っている。



全方位から犯されながら唯一空いているあそこからは蜜を流しつつ、キャロンは欲望の奔流に流されるしかなかった。
どんなに嫌がっても抵抗しても止めてくれはしない。ならいっそ流されてしまえば気持ちよくなれる…
手も顔も精液で汚されながら少女の体は心と裏腹に叩きつけられる欲望を受け入れてしまった。
「あ…ぐぅ、きつ…ぅあっ!あぁ……やぁ…っ…はぁ…はぁ…うむぅっ!」
何人いるかも分からないキャロンにとってこの責めはいつまで続くか想像できない。
際限なく貫かれては精液を注がれ、体を嬲られ続けるのだ。疲れと快感に意識までが混濁していってしまう。

「あああっ!」
二人目が精液を溢れさせたままのお尻の穴を貫く。精液をぶちまけられてしまった直腸はさらに潤滑材を得て、痛みも薄くなり
男のモノを貪るようになってしまう。そうして後ろから両脚を抱えてキャロンの体を起こすと、より深くお尻を抉られてしまう。
「だめ…おしり…これ以上…嫌ぁ…あ…うごかさないで…あぅっ…」
小柄な少女の体は容易に抱えられ、まるで幼女におしっこをさせるかのようなポーズを取らされてしまう。
しかし大股を広げられた恥ずかしい格好をさせられているのに疲れと快楽に俯く少女はもう抵抗しようともしない。
その拡げられた脚の間に男が割り込む。抱え上げられた内股へモノをあてがわれると、キャロンの体はピクンと震えた。
少女の体がゆっくりと降ろされる。ぶちゅりと蜜と精液にまみれたあそこが音を立て、待ち焦がれた男の逸物を飲み込んでゆく。
「ぅあぁっ!…やめて…ああ…っ…ああんっ!」
男に前後からモノに貫かれ、キャロンのあごが跳ねる。下半身の強い圧迫感に苦しげに眉を歪めるが、それぞれがゆっくりと
違うリズムで腰を使い出すとたちまちに苦悶の声が甘く蕩けてしまう。
(…中が……前も後ろも…いっぱいで……すごいの…だめ……あたしもう…ああ…)
上体は大柄な男の胸板に挟まれ、二穴を同時に突き上げられながらローションまみれの柔らかい肌を捏ねられる。
激しくぶつけられる男の肉体と相反するぬるぬるした感触。腰から突き上げられ、中を掻き回される強烈な快感。
目隠ししているせいで汗と精液の匂い、男達の荒い息に全身を包まれているのをどうしても意識してしまう。
息苦しさにあごを上げ、喘ぐキャロン。その顔へ向けて取り囲んだ男達の肉棒から精液が振りかけられ、少女の顔を汚してゆく。
「あっ!う、んっ、はぁっ、はぁっ、あ…ぐ、んぁっ…ダメ…もう、ゆるして…ああっ」
(蕩けちゃう…あたし…もう…体中気持ちよすぎて…とけちゃいそう…)
小柄な少女にはもう息をつく逃げ場もない。何度も何度も突き上げられては飲み込まれ、快楽の海で溺れさせられてしまう。
キャロンのあそこは意思と関係なく両穴ともに可憐な少女のものとは思えぬほど淫猥で貪欲に逸物を求め、
男に至高の悦楽を与える蜜壺と化してしまっていた。目隠しの奥の瞳は既に快楽に曇り、喘ぎっぱなしの唇からは
だらしなく舌さえ伸び、涎まで流している。はしたない大声で嬌声を上げ、体中が熱暴走して快楽を享受し、貪欲にモノを貪る。
王女である高貴な少女の肉体は、今やはしたない性欲の虜に堕ちてしまっていた。

いつしか、キャロンはその白い両腕を陵辱者の背中に回して抱きつき、震える脚で男の腰を抱え込んでしまう。
「きゃぅ、あ…んっ…あっ、ぅっ!…ほしいの…ぉ、あっ!は…ぁんっ、んぅっ!ああああっ!」
(だめ…もっと……もっと欲しい…犯して欲しいって…思っちゃうよぉ…)
無意識の内に男の体に縋りつき、犯されながら全身でしがみついてしまう。顔も知らぬ男の胸に顔を埋め俯く表情は蕩け、無意識に
腰を蠢かしている姿は前後の穴を犯す異物を嫌がっているようでもあり、角度を変え、むしゃぶりついているようにも見えた。
更には両脚を広げて抱え込んでいるせいでお尻の穴も広がってしまい、後ろからの突き上げも一層深く咥え込んでしまう。
その背徳的な淫蕩さに男は更に猛り、少女の体に欲望の滾りを叩きつけてゆくのだ。
「ああああっ!ぐ、ぅっ!あ、はぁっ!…あ…はぁっ、はぁっ…もう…あたし…あっ!…いっ…やぁっ!あっ!!」
(きもちいい、きもちいいの、きもちいいのぉっ!!)
前後の男が小柄な体に密着し、競うように突き上げる。その熱い肉棒が前後の穴を抉り、肉壁を蹂躙すると胎内は歓喜の涙を流しながら
汚れたモノを締めつけてしまう。蜜が溢れて淫猥な音を立て、子宮は切なく震えて精液を待ち焦がれてしまっている。
全身を男の肉体で擦られて喘ぐキャロンの嬌声が更に高く切なくなってゆく。首に回した腕、腰を抱え込んでいる脚に力が入り、
後ろから肉棒を叩きつけられているお尻が鈍い水音を立て、男の胸板に密着したおっぱいが潰れてぐねぐねと蠢く。
「あああーっ!もう、もうあたしっ…ダメなのぉっ!あっ、いっ…く、ぁんっ!あああんっ!きゃぅんっ!」
(もう、だめっ!あたし、もうダメぇっ!いっちゃうっ、いっちゃうのぉっ!)
髪を振り乱し、ぜえぜえと息を荒げ、あられもなく快感を叫ぶキャロンの意識までが蕩け、ばちばちと脳内に光が走る。
子宮口が開き、しかし膣道はきゅんきゅんと締めつけて汚れたモノを咥えて放さない。そして全身を男の体で扱かれているせいで
脳から射精してしまいそうな錯覚を覚えつつ絶頂へと登りつめて行く。
「いくっ、いっちゃう!あたし、あたしいっ…もう…もう…ああああっ!だめ、やっ!あぅ、っあ!イク、イクのぉっ!」
悲鳴を上げて力の限り男の首に縋りつく。二穴から止めを刺すような突き上げを受け止め、全身を硬直させてぶるぶるっと震えると、
子宮の奥からオーガズムが溢れて全身を埋め尽くし、一瞬でキャロンの全てを奪い去った。
「あああああああーーーーーーっ!!」
体中の肉という肉が怒涛のような悦楽に呑まれ、少女は絶頂へと押し流されつつ歓喜の叫び声を上げた。
両方の穴には受け止めきれないほど熱い精液を注ぎ込まれるが、その全てをひくつくあそこは飲み干してしまう。
目を見開き、全身を痙攣させ、キャロンの心は絶頂の嵐に攫われてどこまでも登りつめ、どこまでも堕ちていった。

そして…ベッドの上には犯しつくされ、気を失った少女が一人横たわっている。
全身をオイルと汗と精液に汚され、所々乱暴にされた痕跡を残すその裸身をベッドに委ねていた。
意識はなく、はあはあと荒い吐息をもらすのみ。目隠しをされたままの目からは涙が溢れた痕を残しているが
その頬は快感の余韻に蕩けたままだ。時折無意識に腰がぶるっと震え、未だひくついているあそこやアヌスからごぼりと精液が溢れ出る。
あれから更に時間は経っていた。男達は満足しきって帰ってしまった後だ。
部屋にはリルが一人。彼女はキャロンの姿を愉悦に満ちた目で眺めていた。
「愉しかったでしょう?」
そう語りかけると、汚されきった肌を撫でる。ピクンと無意識に震える姿に彼女は歪んだ笑みを浮かべる。
そして少女にタオルをかけると、またマッサージ師の顔に戻り、体を清めていった。

はっと目を覚ますとそこはベッドの上だった。
服は着ていなかったが体にはシーツがかけられ、傍らにはリルが立っている。
「あ、起きました?お疲れだったんですね。ずっと寝てたんですよ?」
「えっ?あたし…?」
(さっきまでのは…夢?)
「マッサージ中に寝ちゃう人、多いんですよ。気持ちいいですからね。」
その口調にはさっきまでのような妖艶さの片鱗は感じられなかった。
あまりにも強烈な体験が、全部夢だと言われて混乱する少女にリルが笑いかける。
「さ、あんまり裸で寝てると風邪引きますから着替えちゃいましょうか?」
「あ、はい…」
からかわれ、思わず赤面して身を起こすキャロン。自分の肌に触れてみると、オイルはすっかり拭われていて、
蒸しタオルの暖かさだけが少し残っている。匂いを嗅いで見ると少しだけ香料の匂いがした。

着替えて、リルに送られて外へ出る。
「ありがとうございましたー」
身体は妙なくらいにすっきりして軽く、疲れも感じない。
マッサージの効果は絶大だったのだろう。やっぱりすごいや、また来よう。そうキャロンは思った。
「またいらしてくださいね。」
リルが後ろから声をかけ、キャロンは笑顔で手を振ってそれに応え、去ってゆく。

リルはキャロンを見送りつつその笑顔に邪悪な影を浮かべた。
彼女は夜の女王配下の魔法使いであり、治療院を隠れ蓑に利用した売春窟の主でもあった。
彼女は治療に訪れる女の身体を男達に売り渡し、すべてが終わると魔法で記憶を操作し、忘れさせるのだ。
その「治療」の過程で全身を解放させ、無防備な魔力を吸い取る時に身体を襲う絶頂の味は例外なく女を虜にしてしまう。
その記憶は忘れるといっても、その味は身体が覚えてしまっている。ある瞬間それを思い出したとき、
その身体はリルの下へ戻らずにはいられなくなってしまうのだ。
「キャロン王女…とびきりの上客ね。じっくり愉しませてもらうわ…」
呟く彼女の顔はまさに魔族のそれであった。

それから、キャロンは時折全身のだるさを感じるようになった。何をしても治らず、リルの治療院へ行くと
すっきり治るので定期的に通うようになっていった。何も知らないまま、彼女は今日も毒牙にかかりに行く。
腕のいい先生と信じきって…