ジャンルやメディアなどを問わず、魅力ある女性キャラクターたちを
チョイスし、イラストに描き起こして紹介するシリーズ・その3。

2015年〜2016年に放映されたサンライズ制作のアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』より。
火星の独立運動を推進するヒロイン・クーデリア・藍那・バーンスタインです。

わずか16歳にして火星独立運動をまとめ上げ、その象徴として崇められているカリスマ…という肩書きとは裏腹に、序盤は思慮が足りない・危機対応が
遅い・お料理ができない・する事がない…ととにかくポンコツ振りが際立っていたお嬢さまです。一方、名家育ちで身形も豪華な割に、ごく初期から普通に
男臭い作業着に着替える順応性の持ち主。また、火星では知らぬ人もいない有名人なのに、地球近くのスペースコロニーではマスコミはおろか、彼女を
狙っている組織の人間にすら全く顔を知られていなかったりと、この手のキャラのテンプレを微妙に”外した”設定が独特のリアリティを醸し出していました。

大きな金髪ポニテに長いもみ上げと、箇条書きにすればキャロンとの共通項が多いキャラですが、見ての通り完全な別物。特に髪の表現に時代の変遷
強く感じます。睫毛を強調した顔は昨今のキャラデザのスタンダードとも趣を異にしており、非常に挑戦的。この多様性こそがアニメの醍醐味の一つです。