ジャンルやメディアなどを問わず、魅力ある女性キャラクターたちを
チョイスし、イラストに描き起こして紹介するシリーズ・その7。

1983年〜84年に放送されたサンライズ制作のアニメ『聖戦士ダンバイン』より。
主人公ショウ・ザマに好意を寄せ、行動を共にするミ・フェラリオ(体長30cmほどの妖精)、チャム・ファウです。

RPGの世界観とロボットアニメの融合という、今では珍しくないフォーマットを30年以上も前にやってのけた先駆的作品『聖戦士ダンバイン』。主人公が異世界に
飛ばされ戦士になるストーリーは、言うまでもなく『幻夢戦記レダ』や『超次元伝説ラル(初期案)』のルーツであり、後の作品にも計り知れない影響を与えました。
先駆的過ぎてヒットはしませんでしたが…。ちなみにこの作品、最終決戦は凄惨極まる玉砕戦になり、主人公ショウはもちろん、ほぼ全てのメインキャラが戦死
唯一残ったこのチャムがこれまでの物語を語るという顛末です。米軍空母から飛び去る儚げなラストは、展開の過酷さも相まって、強く心に残る名シーンでした。

ショウの恋人マーベルが大人っぽいデザインだった分、可愛さが強調されていた彼女。シンプルかつ大胆なハイレグレオタードは、今見ても非常に扇情的です。
ちなみに彼女、アニメキャラでは初めて『ザ・テレビジョン』の表紙を飾っています。アニメの定義の変遷を考える意味でも、記憶されるべきキャラかも知れません。