ジャンルやメディアなどを問わず、魅力ある女性キャラクターたちを
チョイスし、イラストに描き起こして紹介するシリーズ・その12。

1987〜88年にテレビ朝日系列で放送された、サンライズ制作のアニメ『機甲戦記ドラグナー』より。
ギガノス帝国海洋戦域機動軍F軍団グン・ジェム別働隊の紅一点、「砂漠の赤いバラ」ことリー・スー・ミン大尉です。愛用メタルアーマーはスターク・ダイン。

中盤の敵として登場したグン・ジェム隊の生き残りであり、終盤、エースパイロットのマイヨ・プラートに惚れ込み、元帥暗殺の汚名を晴らそうとする彼と共闘します。
多少は女性らしくなったものの、強さ自体は最後まで飛び抜けていた彼女。操縦の技量だけではなく、金属の扉を体当たりで破壊するなど身体能力も完全に規格外です。
暗殺の黒幕ドルチェノフの悪事を運と機転で暴き、口封じのため同系機のダインで襲ってきた彼を、追い詰められるどころか返り討ちで一方的にボコ殴り。主人公側が
内輪揉めしている間に、大方の問題を一人で解決してしまいました。味方になる=弱体化がデフォルトな昨今のキャラを笑い飛ばせそうな女傑です。CVは島津冴子氏。

メインヒロインであるリンダ・プラート(マイヨの実妹)が設定的にもビジュアル的にもいかにもな感じになっていた分、余計に彼女の豪傑振りは際立っていました。
なおOP2曲を収録した8cmCDのジャケットアートに、主人公でもヒロインでもないのに何故かピンで起用されています。今回の絵はそのオマージュになります。