「んふッ。いかがですかぁ?王女さま。」
「んぐ…うう…ッ」
「あら、お口がふさがれてるんでしたね。ふふ。じゃあ、舌で答えて下さい。ほぉら…」
「ん…」
「ああぁん!す、すごぉい。そんな扱き方なさるなんて。王女さまも感じてらっしゃるのね。嬉しい…あん!」
顔を紅潮させて打ち震える侍女は、触手の逸物を加えたユリアの口元めがけて唾液を落とした。
恥辱の滴にまみれながらも、ユリアは喉奥まで挿入された逸物を一心に舌で愛で、口を窄めて扱き上げる。
苦悶と悦楽の狭間で執拗に攻め立てられながらも、ユリアの心はいまだに折れてはいなかった。
今の彼女にできること。
それは欲望に囚われた侍女たちの求めに応じ、淫猥な交わりの中で彼女たちを悦ばせることだけだった。
ラモーの魔力で黒く塗り潰された心は、欲望を満たし続けなければ食い尽くされ、身は完全な魔物と化す。
この体を抱かせることで、少しでも長く人に留めておけるのならば。自分は、彼女たちに全てを捧げ尽くす。

辱めの限りを受けるユリアの心をギリギリで支えているのは、どこまでも深い贖罪の念だった。