サキ姫

  (『未来忍者−慶雲機忍外伝−』より)  

1988年に制作された、オリジナルビデオ作品より。機忍と呼ばれるサイボーグ忍者を擁する黒鷺一派と戦う諏訪部家の頭領、サキ姫の装束。
ナムコ制作のアーケードゲームと設定を共有していますが、タイアップという言葉では収まらないスケールと完成度を誇る日本特撮の傑作です。
雨宮慶太氏によるデザインワークは、30年前の作品とは思えないほど先駆的。「今の技術でリメイクしたらスゴくなる」という意見もありますが、
そんな事しなくても充分スゴイです。なお姫を演じたのは、現在も歌手として活躍中の森下恵理(現・Nobori Eri)氏。パンチラに時代を感じます。

厳密には彼女は忍者ではなく囚われの姫です。しかし救出された直後、味方が仕留め損ねていた機忍を短刀一閃で斬り伏せるシーンがあり、
その腕前と打掛を脱ぎ捨てた姿(この絵の装束)はまさに手練のくノ一でした。なので特別にチョイス。助けを求めるだけではない武闘派です。